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Posted by 八少女 夕

【小説】夜のサーカスとガーゴイルのついた橋

さてリクエスト掌編、当ブログの77777Hit記念立て続けに発表させていただいていますが、77777Hit記念掌編としては6つ目。リクエストはスカイさんにいただきました。

ご希望の選択はこちらでした。

*現代・日本以外
*薬用植物
*一般的な酒類/もしくは嗜好飲料
*橋
*ひどい悪天候(嵐など)
*「夜のサーカス」関係


今回のリクエストは、先週発表したものに引き続き「夜のサーカス関係」でした。もともとこの「夜のサーカス」はスカイさんにいただいたリクエスト掌編が発展してできたお話。とてもご縁が深い作品なのです。今回の舞台は「現代・日本以外」ですので、いつものようにイタリアでメインキャラたちと遊んでもよかったのですが、せっかく団長とジュリアがいなくなっているのですから、たまにはサーカスの連中も海外に行かせるか、ということでドイツにきています。

何しにきたかは、読んでのお楽しみ。題名にもなっているガーゴイルとは、よくヨーロッパの建築についている化け物の形をした石像のことです。私はガーゴイルが結構好き。変なヤツです。

なお、この作品は外伝という位置づけですが「夜のサーカス」本編のネタバレ満載です。本編の謎解きをしたい方はお氣をつけ下さい。



「夜のサーカス Circus Notte」を読む「夜のサーカス」をはじめから読む
あらすじと登場人物




夜のサーカス Circus Notte 外伝
夜のサーカスとガーゴイルのついた橋


 そのキャンプ場は、みすぼらしい外観からの予想を裏切って、立派な設備が整っていた。例えば、カフェテリアにはかなり大画面のテレビがあって、いま話題のニュースも確認できた。

 とはいえ、カフェテリアには大きなトラックの貨物室に乗ってやってきたイタリア人の集団がいるだけで、なぜ彼らがドイツ語放送のニュースを観て騒いでいるのか、カフェテリアの店番のハインツにはわからなかった。

 一人だけドイツ語の達者な女がいて、ニュースをイタリア語に訳して伝えていた。この女だけがログハウスを借りていて、残りの集団はみなそれぞれ持ってきたテントに寝泊まりしていた。この辺りは自然が豊かで、湖で泳いだりサイクリングをしたり、一週間くらい滞在する客は他にもいるが、この連中ときたら朝も晩もカフェテリアでニュースばかりを観ている。だったらイタリアにいた方が面白いだろうにと彼は首を傾げた。だが、彼はイタリア語が全くわからなかったので、興味を失いクロスワードパズルを解くために新聞に意識を戻した。

 アントネッラは、鋭い目つきでテレビを睨みながら、センセーショナルに報道されるいわゆる「アデレールブルグ・スキャンダル」の経過を説明していた。ミュラー夫妻殺人事件の公判に弁護士側の証人として登場したイェルク・ミュラー青年は、有名政治家ミハエル・ツィンマーマンこそがミュラー夫妻殺害の首謀者であると証言した。さらにアデレールブルグ財団設立をめぐるペテンの全容が公判で語られてしまったので、一大センセーションを巻き起こした。

 ツィンマーマンの配下による攻撃から証人ミュラー青年を守るために、警察は24時間態勢の警護をつけ、さらにその滞在先は極秘とされていた。

「なんで僕たちにまで秘密なんだよ」
キャンプ場の閑散としたカフェテリアを見回しながら、マッテオは口を尖らせた。

「知らせれば、こうやってゾロゾロみんながついていき、最終的にヨナタンがチルクス・ノッテにいることがバレちゃうからでしょう」
アントネッラは非難の目を向けた。

「都合良く《イル・ロスポ》がデンマークへ行くって言うからさ」
マルコが笑った。馴染みの大型トラック運転手《イル・ロスポ》ことバッシ氏が、彼らをこの南ドイツの街まで連れてきてくれたのだ。そして、一週間後に再びイタリアへと連れ帰ってくれる約束になっている。

 その場にいたのはマッテオだけでなく、ステラ、マルコ、エミーリオ、ルイージ、それに料理人ダリオまでいた。団長とジュリアが日本へ旅行に行き、チルクス・ノッテは珍しく一斉休暇になっていた。それで彼らは公判のために、シュタインマイヤー氏とともにドイツへと向かったヨナタンことイェルク・ミュラーを追ってドイツへやってきたのだ。ブルーノとマッダレーナも来たがったが、一週間ライオンたちを放置できないため、馬の世話も兼ねて二人は残っていた。

「それにしても、すごい天候になっちゃったわね」
ステラが、暗い外を眺めた。先ほどまでよく晴れていたのに、あっという間にかき曇り、大粒の雹が降り出したのだ。彼らは慌ててまずアントネッラのログハウスに向かったがすぐに6人もの人間が雨宿りするのは無理だとわかった。彼女の自宅同様、あらゆる物が床の上に散乱していたからである。

 それで、ダリオが腕を振るった特製ごった煮スープの鍋を持って、このカフェテリアに飛び込んだというわけだった。カフェテリアの中は、とてつもなくいい香りで満ちていた。普段は持ち込みの飲食は禁止なのだが、店番のハインツにもこの絶品スープを振るまい、さらにビールを多目に注文することで目をつぶってもらうことに成功した。ハインツは、上機嫌でパンを提供してくれた。

 食事が済むと、彼らはハインツに頼んでまたしてもテレビを付けてもらった。
「あっ、あれがツィンマーマンか!」
エミーリオが叫んだ。一同はテレビに意識を戻した。レイバンのサングラスをした背の高い男が、取材陣のフラッシュを避けながら裁判所の入口で待っていた黒塗りの車に乗る所だった。

 あれがヨナタンを利用したあげくに殺そうとした悪い男! ステラは、その有名政治家を睨んだ。

 報道規制が敷かれているのか、事件当時未成年だった証人のイェルク・ミュラー、現在ステラたちがヨナタンと呼んでいる青年は一切の報道で顔が明らかにされていない。一度だけ「法廷から滞在先向かう証人の車」を三流紙がスクープしようと追ったが、車の後部座席の窓にはカーテンがかかっていた。

 ステラはそのスクープとは言えない新聞も買った。ステラが興味を惹かれたのは、その車が通っているのはとある石橋で、氣味の悪い生き物を模したガーゴイルがその柱についていた。そして、それは今朝彼女が散歩した、このキャンプ場から3キロほど離れた所にあった橋のものに酷似していたのだ。

 もしかしてヨナタンもこの辺りに滞在しているのかしら。だったら、散歩の途中にばったりと出会ったりしないかな。

 そのアイデアを告げると、アントネッラは少し厳しい顔をしてステラに言った。
「ねえ。そういう思いつきで、ヨナタンの居場所を突き止めようとなんてしていないわよね」
「逢えたらいいなって思っただけよ」

「でも、なぜ彼が誰にも居場所を知らせないか、わかっているでしょう? ツィンマーマンの配下は血眼になって、ヨナタンを亡き者にするか、ヨナタンに証言させないための策略を練っているの。万が一、あなたたちとヨナタンのつながりを悟られたりしたら、わざわざ危険を冒して証言をしようとしている彼の迷惑になるのよ」

 そういわれると、ステラは自分がいかに思慮が浅かったか思い知らされて項垂れた。早く裁判が終わらないかな。こんなに長くヨナタンと離れているのは久しぶりなんだもの。

 青空が戻ってくると、みな自分のテントに戻った。雹の被害を受けていなかったのは、木の下に張ったステラのテントだけだった。

 他のみなが、テントを張り直して忙しそうだったので、ステラは水着の上にデニムのショートパンツとデニムシャツを着て、小さなリュックを背負うと川の方へと歩いていった。

 例の化け物のようなガーゴイルが沢山ついている橋の方をちらりと眺めた。ちょうど橋の向こうに黒塗りの車が2台停まって、黒いサングラスをして、黒い革ブルゾンや黒い背広を着た男たちが降りてきた。ステラはそっと身を隠すと、男たちの様子を伺った。

「この辺だ。よく探せ!」
一人の男が横柄な口調で命令していた。きっとあの悪者の手下たちだわ。ヨナタンを探して危害を加えようとしているのね。ステラは下唇を噛んだ。

 ステラは、そっと橋の下に移動すると、その裏側を腕の力だけでぶら下がりながら音を立てずに渡り始めた。川までは2mくらいあるが、ふだんサーカスのテントの上を飛び回っているステラには何でもなかった。無事に渡りきると、男たちに見つからないように身を屈めて車に近寄った。

 2台の車を停めてあった所は、セイヨウオトギリソウの自生地だった。背が高いものは1m近くにもなるので、身を隠すのにも丁度よかった。レモンのような香りのする可憐な黄色い花を咲かせる草で、怪我をした時に外用したり、お腹の調子を整えるハーブティーに入れたりもする有用な植物だ。

 この黄色い花は、ステラにはヨナタンとの思い出のある大事な花だった。それを無造作に車で踏みにじるなんて! ステラは「みていらっしゃい」と言うと、リュックからアーミーナイフを取り出すと、それぞれのタイヤをパンクさせた。

「なに、屋敷のようなものがあるって。本当か。あっちなんだな。よし、車で行くぞ」
その声が聞こえた時には、ステラはまた橋の下を伝わって向こう岸に戻っている途中だった。無事に渡りきると、いかにも今、泳ぎにきましたという風情で川の方へ降りて行った。2台ともパンクさせてあった黒い車は、男たちを乗せて発進した途端、変な方向に曲がり、そのままお互いに追突してしまった。

* * *


「変な話もあるものね」
シュタインマイヤー氏からの電話を切ったアントネッラが首を傾げていた。

「なにが変なのさ?」
マッテオが訊いた。

 雹の降った日の二日後、思い思いに休暇を楽しんでいたチルクス・ノッテの面々は、再びキャンプ場のカフェテリアに集い、ダリオが即席で作ったラズベリーの絶品ジェラートに舌鼓を打っていた。もちろんハインツにも振る舞ったので、コーヒーが勝手に出てきた。

「ミハエル・ツィンマーマンの手下がね。あちこちでヨナタンのことを探していたんだけれど、二日前からこの辺りだけを重点的に探すようになったんですって。嗅ぎ付けられないように氣を付けろって言われたわ。でも、どうしてなのかしら。撒き餌はあちこちにしたのに」

「撒き餌ってなんのこと?」
エミーリオが、その場にいた全員の疑問を代弁した。アントネッラは肩をすくめた。

「ヨナタンの乗っている車のフリをした囮の車、バラバラの方向に走らせているのよ。ほら。この近くの特徴のある橋の写真もその一つ」

「え。あれって、囮の車だったの? ヨナタン、この辺にはいないの?」
ステラは驚いて訊いた。

「いないわよ。私もどこにいるかは知らないけれど、少なくともこの辺りじゃないことは知っているわ。でも、どうして、あいつらは、この辺りばかりを重点的に探すようになったのかしら?」

 アントネッラの言葉にステラは申しわけなさそうに首を縮めた。
「もしかして、私のせいかも」
「ステラ? 何かやったの?」
「ええ。ちょっとね。見られていないはずだけれど、車をパンクさせちゃった」

 アントネッラがため息をついた。
「本当に困った子ね。でも、おかげであいつらがヨナタンを襲う確率は限りなく小さくなったからいいかしら。悪いけれど、もう二度とそんなことしないでよ。私たちとヨナタンの関係を知られるわけにはいかないんだから」
「ええ。ごめんなさい。もうやらないわ」

 ステラは内心すこしだけ嬉しかった。ヨナタンの身を守るのに貢献できたのだから。あとは足を引っ張らないように大人しくしていよう。

 イェルク・ミュラーの証言で裁判は、シュタインマイヤー氏の目論んだ通りに進み、ミュラー少年の命を助けた被告のヨナタン・ボッシュは実刑を免れた。一方で、ミュラー夫妻の殺害容疑ならびにアデレールブルグ財団設立に関する詐欺への捜査が始まり、主犯としてミハエル・ツィンマーマンの逮捕状が取られた。

 ステラたちの休暇も終わりが近づいていた。みなテントを畳んで撤収を済ませ、間もなく迎えにくる《イル・ロスポ》の貨物トラックを待った。ハインツは、ダリオと堅く握手をして、相伴に預かったおいしい料理の数々に対しての感謝を述べた。そして、「帰り道で飲んでくれ」とビールを2ダースも渡してくれた。

 通販会社Tutto Tuttoのロゴの入った大きなトラックが、キャンプ場に停まった。車窓から《イル・ロスポ》がそのあだ名の通りひきがえるにそっくりの顔を見せて「乗りなさい」と告げた。

 ヨナタンはいつ帰ってくるのかな。悪者たちにみつからないように、シュタインマイヤーさんがそのうちに届けてくれるんだろうか。早く逢いたいな。こっちではテレビでも、新聞でも、顔は見えなかったけれど、同じ国にいるだけで嬉しかったんだけれどな。ステラは後髪引かれる想いでしぶしぶトラックに乗った。

「早く帰らないと、マッダレーナとブルーノが怒るよな」
マルコが言った。そうよね。あの二人は、来ることもできなかったんだし、文句を言っちゃダメかな。ステラはしょんぼりして、トラックの荷台の扉を閉めた。トラックはすぐに発車した。

 アントネッラが、ステラに言った。
「ほら、この大きな包みを開けてごらんなさい」

 彼女の指差した先にはタンスの絵の描かれた大きな箱があった。「商品じゃないの?」と首を傾げたがよく見ると宛先は「チルクス・ノッテ」だった。ステラはドキドキしながらガムテープを剥がし始めた。マルコとエミーリオ、それにマッテオも続けて手伝いだした。開いた箱の中から、いつもの目立たないシャツとジーンズを身に着けた青年が出てきた。

「ヨナタン!」
みなが一斉に叫ぶと、チルクス・ノッテの道化師はニッコリと笑った。
「ただいま」

 ステラは大喜びで彼に抱きついた。《イル・ロスポ》の運転するトラックは、サーカスの一団を乗せて、一路イタリアへと帰っていった。

(初出:2016年8月 書き下ろし)

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Tag : 小説 読み切り小説 リクエスト キリ番リクエスト 77777Hit

Comment

says...
執筆、お疲れ様でした。

団長をK市に行かせておいて、メンバーは何をやってるのかと思いきや、こんな楽しいバカンスでしたか(笑)
それにしても、ヨナタンは面倒なことになっていたんですね。そんな連中に付け狙われていては、さすがにやばいですよね。
ステラのファインプレー、いいアシストでしたね。ころころと変わる気持ちのアップダウンが、あいかわらず可愛いです。
アントネッラが暗躍しているのが、なにげにツボでした。そっか、安楽椅子探偵じゃなかったんだ。
それと、一行にすっかり懐柔されたハインツ氏、出血大サービスじゃないですか。この分じゃ、また一団の溜まり場になりそうですな(笑)
ラストの演出は、なかなか面白かったです。クレオパトラかよっ(謎)
2016.08.31 10:56 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
うわあ!みんな揃ってる。それになんかアントネッラが仕切ってるし。
一生懸命同時通訳をしている姿を想像してしまいましたよ。それにやっぱり彼女の使っているログハウスも足の踏み場が無いんですね。
全体的に賑やかなドタバタ劇でしたが、ちゃんと締まっているパートも有って、ものすごく楽しく、そしてちょっとハラハラしながら読ませていただきました。
あ、ブルーノとマッダレーナだけは留守番ですか?この辺の設定も細やかですね。動物たちがいますものね。ま2人も上手くやってるでしょう。
ロマーノは前作で登場していますから、設定上絶対日本に来てそうなジュリアとちょい出のイル・ロスポとシュタインマイヤー氏も含めてこれでコンプリートかな?

それに例の事件「アデレールブルグ・スキャンダル」ですか?の結末をを読むことも出来たのは、ここまで読んできたご褒美のように思えて嬉しかったです。
まぁ、チルクス・ノッテの面々ですからこういう展開は当然なのですが、アントネッラがちょっと真剣にステラに忠告するシーン、ステラがサーカスの技を活かしたシーン(でもやっぱり火の玉の突撃なんだ)、とても良かったです。悪党はいかにも悪党然としているし、間が抜けているし・・・。悪は滅びるのだ!
最後の手品のようなトリックはステラへのご褒美と同時に、案外これでヨナタンの正体がばれずに済む良い作戦じゃないかと思ったり・・・。

素敵なお話しありがとうございました。
楽しませていただきました。
2016.08.31 11:56 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

わぉ!
記念掌編も、もう6作目なのですねー!
ありがとうございますー!
そしてお疲れ様です^^

ステラちゃん安定ですねーーーー!!!!
まさかパンクまでさせちゃうとは!
可愛いー!なんて可愛いんだ!!
橋の裏側をすいすい渡っちゃうところは格好良かったですよ。
ヨナタンへの愛が溢れてますね。

それに、事件がその後どう動いていったのかを見ることが出来たのは嬉しかったです^^
最後のヨナタンの登場シーンはなかなか洒落ていて素敵でした。
う~ん、ステラちゃん嬉しかっただろうなァ!

完結した後も、こうして外伝を読むことが出来るのは嬉しいですね。
次サーカスの皆に会えるのはいつだろう。
とっても楽しかったです!ありがとうございます^^
2016.08.31 14:59 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

団長とジュリアがいないんで羽を伸ばす団員たちでした(笑)

ヨナタンがどこで見つかって、現在どこで暮らしているのかなどは極秘です。
しかも本当に「住所不定」だし。
アデレールブルグの件が片付くまでは、ヨナタンは何回かこうやってドイツに来なくちゃ行けないでしょうね。

ステラは、いつも通り思いつきであれこれやっています。
少し落ち着け! もうつき合っているんだし(笑)

アントネッラは、すっかりイタリア側のエージェントみたいになっていますね。
シュタインマイヤー氏に頼まれていろいろやっているんでしょうね。
本人も楽しんでいるみたいですけれど。
ほら、小説のネタになるし。

ハインツはねぇ。何を勝手に連中におごっているんだか。
きっとあとでキャンプの持ち主に怒られるんだろうなあ。

クレオパトラ(笑)
いや、どうせ帰ってくるんで、なんかそれらしい演出を。
普通に電車で帰るよりは、見つかりにくいですよね。

コメントありがとうございました。
2016.08.31 20:58 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。動物のお世話の二人と、日本組以外は全部来ちゃっています。
アントネッラは、ヨナタン以外の彼らの中で唯一ドイツ語とイタリア語を自由に操れるので、重宝されています。
それに定住してますし。
でも、そう、旅に出ても一瞬で部屋がカオスになってしまうのです。

本編から考えると完璧に蛇足なストーリーですけれど、あいかわらずの面々がヨナタンの事件をめぐってあれこれ言っている絵柄はありかなと思って使ってみました。

マッダレーナたちはお留守番とはいえ、他のメンバーがいなくなったことだし、のんびりとハネムーンっぽく楽しんだことかと思います。

悪党たち、下っ端なんですが、これじゃ先が思いやられますよね。
まあ、こんなもんでしょう。ツィンマーマンは一筋縄ではいかないでしょうが、逮捕される所までいけばひと安心ですね。
でも、やはりヨナタンがどこで何をしているかはわからない方がいいので、シュタインマイヤー氏が手配して《イル・ロスポ》のトラックに一足先に乗せておいたようです。ステラは……君のためにやったわけじゃないから……でも、喜んでいますね。

お氣に召してよかったです。

コメントありがとうございました。
2016.08.31 21:23 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。
そう、記念掌編はいつの間にか6つ目。正式にはあと一つなんですが、いろいろと安請け合いをした分がありましてあと4つくらいは書かなくちゃいけないのです。頑張らねば。

そして、お待たせしました。
ステラはあいかわらずやることが幼いのですが、身体能力だけは職業上優れちゃっているので、こんなこともしちゃいます。
せっかくお題に橋が入っていたので、使ってみました。

あの事件のその後も、本編から考えると完全な蛇足ですが、一同がのんきにドイツに来るという設定にはちょうど良かったです。
それに、ヨナタンが全然出てこないのもなんだったので、最後に手品みたいに登場させてみました。
しょーもない。

「夜のサーカス」完結後も、けっこう皆さんが関心を持っていてくださるので、これからも時々外伝で顔を見せると思います。
よかったらまた読んでくださいね。スカイさんが生みの親みたいなものですし(笑)

素敵なリクエストと、コメントありがとうございました。
2016.08.31 21:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは、GTです :)

お久しぶりのステラちゃんですね!可愛い!、デニムのシャツとショートパンツ…の下は水着…、思わず妄想してしまいました、ええと(苦笑)、こうして団員達にまた会えてとても嬉しいです、ステラちゃんは相変わらずの無鉄砲ですが、そこがまた可愛いのです、しかもアーミーナイフでざっくりとタイヤをパンクさせるなんて、もう危ないですよステラちゃん、ハラハラですよ、ああでも可愛いの、そんな暴れん坊ステラちゃんが大好きです、しょんぼりとしたステラちゃん…想像したら凄く可愛くて、ヨナタンが登場したときの嬉しそうな表情とのギャップがもう最高です、可愛い、もう可愛い、もうホント大好きですステラちゃん

ステラちゃんの感想になってしまいました…

ではでは :)
2016.09.01 12:11 | URL | #mQop/nM. [edit]
says...
こんばんは。

ステラはほとんど何も考えずに思いつきで行動するので、何をやるか危なっかしいですよね。
まあ、大して大変なことも起こらない話なので、これでも何とかなっていますが。

こんなしょーもない娘をお氣に召していただきありがとうございます。

コメントありがとうございました。
2016.09.01 21:56 | URL | #9yMhI49k [edit]

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