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Posted by 八少女 夕

【小説】樋水龍神縁起 東国放浪記  母の櫛

今週は「十二ヶ月のアクセサリー」七月分を発表します。七月のテーマは「櫛」です。

櫛はジャパニーズなものを書きたいと思っていたので、また例の放浪者に登場してもらうことにしました。「樋水龍神縁起 東国放浪記」の続きです。江戸時代の話にすれば完璧にアクセサリーになったんですが、平安時代ですからまたしても「これ、アクセサリーじゃないじゃん」になってしまいました。ま、いいや。「十二ヶ月の野菜」の時もかなり苦しい題材を使いまくりましたから、いまさら……。

今回の話、実は義理の妹姫も出そうと練っていたんですが、意味もなく長くなるので断念しました。本当は五千字で収めたかったのですが、止むを得ず少し長めです。すみません。


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樋水龍神縁起 東国放浪記
母の櫛


 それは、屋敷の庭では滅多に見ない大木であった。大人が抱えるほどの幹周りがあり、奥出雲の山深き神域で育った次郎ですらも見たことがないほど背の高い柘植は、おそらく樹齢何百年にもなろうかと思われた。屋敷を建てる遥か昔からここに立っていたのであろう。根元から複数の枝が絡み合うように育ち、一部は苔むしている。

 安達春昌と付き従う次郎は、丹後国を通り過ぎようとしていたところだった。一夜の宿を願ったのは村の外れの小さな家で、人好きのする若き主は弥栄丸といった。

「すると、あなた様は陰陽師でいらっしゃるんで?」
彼は昨夜、春昌に陰陽の心得があることに大きな関心を示した。

「かつては陰陽寮におりましたが、現在はお役目を辞し、この通りあてもなく旅をする身でございます」
春昌は、この旅で幾度となく繰り返した答えを口にした。弥栄丸は春昌が役目を辞した事情よりも氣にかかっていることがあったので、詳しい詮索をしなかった。

「実は、私めがお仕えしているお屋敷で、なんとも不思議なことが起きまして、困っているのでございます。先日、この辺りでは名の通った法師さまに見ていただいたのですが、どうも怪異は収まらず、殿様は、もっと神通力のあるお方に見ていただきたいと思っていらっしゃるのです。と申しましても、このような田舎ではなかなかそのような折もございませんで。ですから、都の陰陽師の方がここにおいでになったとわかったら、殿様は何をおいてでもお越しいただきたいと願うはずです」
「あなたがお仕えしていらっしゃるのは」

「はい。この郡の大領を務める渡辺様でございます。私めは従人として、お屋敷の中で姫君がお住いの西の対のお世話を申しつかっているのです。その寝殿の庭の柘植の古木に人型のようなものが浮かび上がってまいりまして、女房どもがひどく怖がっております。そして、お元氣だった姫君が病に臥すようになられたのです。もしや何者かが調伏でもしているのではと、お殿様は心配なされていらっしゃいます」

「姫君? お一人別棟にお住まいなのですか」
「はい。実は、この姫様は、北の方のお生みになった方ではなく、殿様のもとで湯女をしていた方がお生みになったのです。殿様は、北の方に隠れて長いことこの女を大切にしていたのですが、何年か前に流行り病で亡くなってしまわれました。姫君はそれから観音寺に預けられておりました。ところが、位の低い女の娘とは思えぬほど美しくお育ちになり、殿様がこの娘をこちらを狩場となさっておられる丹後守藤原様のご子息に差し上げたいとお思いになり、一年ほど前にお引取りになったのです」

「姫君のお身体に差し障りが起きたのは、それ以来なのですか」
「いいえ。床に臥すようになられたのは、ここ半年ほどです。殿様も北の方もご心配になられてお見舞いにいらしたり、心づくしのものをお届けになったり、なさっていらっしゃるのですが」

「そうですか」
春昌は頷いた。

「姫様をお助けいただければ、私めもありがたく思います。ほんにお優しい姫君でして。私のことも心安く弥栄丸と呼んで頼みにしてくださっているのです」

 そして、二人は翌日の昼過ぎにこの弥栄丸に連れられて、渡辺のお屋敷へと向かったのだった。
「お殿様から、ぜひお力添えをいただきたいとのことでございます。御礼はできる限りのことをさせていただきたいと仰せでした」
「何かお手伝いができるかわかりませぬが、まずはその柘植の木を拝見させていただきましょう」

 弥栄丸は春昌と次郎を屋敷へと案内した。西門から入ると件の大木はすぐに目に付いた。その根が庭の半分以上を占めていて、しかもよく見る柘植の木のように行儀良く育たず、太い幹が伏してから斜めに育っていた。大きく枝を広げておりそのためにその木の下は森の始まりのような暗さだった。西の対の寝殿に面した側面に、言われてみると確かに人型に見える文様が浮き出ていた。

「弥栄丸。都の陰陽師さまとは、そちらのお方か」
寝殿の縁側からの明るい声に振り向くと、菜種色の表地に萌黄の裏が美しい菖蒲襲を身につけた女性が御簾から出てきたところだった。

「これ。姫様! なりませぬ」
慌てて、侍女と思われる歳上の女が追いすがるが、姫君は履物を引っ掛けさっさと春昌のところまで進んできた。さほど位の高くない大領の娘とはいえ、とんでもない行為だ。次郎はあっけにとられた。

「安達春昌にございます」
春昌は深く礼をし、次郎もそれにならった。こんなはしたない姫君に国司のご子息を婿に迎えようというのは、無謀にもほどがあると次郎は心の内で思ったが、確かになかなかに美しい姫君で、しとやかに振る舞えば評判にもなろうと思った。

「あたくしは夏といいます。安達様。これは誠に禍々しいものですの? あたくしには、ちっとも恐いものには思えませんの。それにあたくしの病、いつもひどいわけではないのよ。例えば、今日はとてもいいの。あたくしなんかを呪詛しても、誰も得をしませんし、とてもそんな風には思えないのだけれど」
 
 夏姫は人懐こい笑顔を見せた。次郎は、確かにこのように朗らかで、誰にも分け隔てなく接する姫は、皆に好かれるであろうと思った。

「今から、調べてみようと存じます」
春昌も、珍しく柔らかい表情をして姫君に答えた。

 姫はにこにこと笑った。
「あたくしも見ていていいでしょう。ああ、今日はとても暑いわね。生絹すずしぎぬで、出てこれたらいいんだけれど、それだけはサトも許してくれないから、我慢しなくちゃ」

 それを聞いて次郎は真っ赤になった。生絹は袴の上に肌が透けて見える着物だけを身につける装束だ。彼がかつてお仕えしていた奥出雲樋水の媛巫女はもちろんそのようなだらしない姿をすることは決してなかったが、やんごとない女性は御簾のうちでそのような形をしていると、郎党仲間に教えてもらったことがあった。

「でも、これくらいはいいわよね」
そういうと、姫は懐から美しく彩色された櫛を取り出して長い髪をまとめ出した。そして、櫛を口に咥えるとまとめた髪をあっという間に紐で縛った。

「姫様!」
サトと呼ばれた侍女が姫君らしくない振る舞いをたしなめるが、夏姫は肩をすくめただけだった。

 その様を横目で捉えた春昌は、柘植の木を見るのをやめて、寝殿の縁側に控えているサトに訊いた。
「姫君の御患いはいかなるものなのですか」

 サトは、突然話しかけられて少し驚いたが、丁寧に答えた。
霍乱かくらんのように、悪しくなられます。また高い熱がでて、ひどい眠たさに襲われることもございます。他の皆様と同じものを召し上がられておりますが、姫君だけがお苦しみになり、暑さ寒さに拘らず悪しくなられます」

「左様でございますか。姫、大変失礼ですが、そちらを拝見してもよろしいでしょうか」

 姫は、何を言われたのか一瞬分からなかったようだったが、春昌が自分の櫛を見ているのがわかると笑った。
「これですか? きれいでしょう。 このお屋敷に来て、北の対の母上様と初お目見えした時に頂戴したあたくしの宝物なのです。悪しきものから身を守る尊い香木で作った珍しい櫛なのですって。確かに観音寺で焚いていたお香と同じ香りですわ。とても高価だとわかっているのですが、毎日使ってしまうのです」

 姫はその櫛を愛おしげに撫でてから春昌に渡した。彼は、その美しき櫛の背の部分の色が褪せているのを見た。
「恐れながら、あなた様はいつも先ほどのように髪をお結いになっておられるのではないですか」
「ええ、そうよ。わかっているわ。やんごとない姫君は自分で髪を結ったりしないって。でも、とても暑いのですもの。どなたもお見えにならない時には、つい昔のように装ってしまうの。たくさんの美しい装束をご用意くださった父上さまや母上さまに申し訳ないとは思っているのよ。でも、どうしてわかるの」

 春昌はやさしく微笑んだ。片時もじっとしていられそうもない、この愛すべき姫君を、はしたないと思いつつも周りが甘やかしてしまう様子が手に取るようにわかった。弥栄丸は傍で笑いをこらえている。

「髪を結うのは侍女の方にお任せいただけないのですね」
「それは無理よ。そんなことをしているのがわかったら、サトが叱られてしまうもの。私がいつの間にか勝手にこんな形をしているってことにしなくちゃいけないの」
「左様でございますか」

「安達様?」
弥栄丸は、春昌が姫と禍々しきものとは全く関係のない話をいつまでもしているように思われたので、不思議に思って口を挟んだ。春昌は、微笑んで櫛を姫君に返すと、弥栄丸と姫君に庭の柘植の木を示した。

「こちらに現れていますのは、姫君の御生母様の御魂でございます。お屋敷に上がられ、これまでとは全く違うお暮らしをなさっている姫様のことを心配なされているのでしょう。私に、姫様に形見の御品を身近にお使いいただきたいと訴えかけておられます。たとえば、お母様のお形見に柘植の櫛はございませんでしたか」

 姫は「あ」と言って、奥で控えている下女のサトを見た。
「この櫛をいただくまで使っていた、母上の櫛はどこにあったかしら」

「こちらの小箱にございます。ほら、このように」
サトは、道具箱から飾りの全くない柘植の櫛を取り出すと、一行のもとに持ってきた。春昌はそれを受け取ると、柘植の古木に近寄り、件の人型にあてて小さな声で呪禁を呟いてから、それを姫君に渡した。

「こちらの櫛を肌身離さずお使いくだいませ。そして、その美しき櫛は、特別の祭祀の折にサト殿に梳いていただくときだけお使いくださいませ。亡くなられたお母様の願いが叶い、その憂いが収まれば、姫様の病も治ることでしょう」

 それから、春昌は柘植の古木に近寄り、人型に両手を当てて呪禁を呟いた。次郎には、主人が木に何らかの氣を送り込んでいるのがわかった。春昌がその手を離すと、明らかに人型のようなものがあった木の幹には、よく見なければわからないような瘤があるだけになっていた。

「なんと! 法師様がどうすることもできなかった、あの人型が……」
「母上様のお心は、この屋敷を動けぬこの木を離れ、新たにそちらの櫛の方に宿っておられます。どうか、私の申し上げたことをお忘れになりませぬよう」

 夏姫は深く頷き、弥栄丸とサトは春昌の神通力に感銘を受けてひれ伏した。

* * *


 夏姫の父である渡辺の殿様から、新しく拝領した馬はこれまでの痩せ馬よりもしっかりと歩んだ。いただいた礼金の重みは久しくなかったほどで、次郎を憂いから解き放った。しばらくの間は宿を取るにも物乞いのような惨めな思いをせずに済む。

 その領地を出てしばらく森を歩き、ひどく歪んだ古木を見て、次郎はあの古い柘植の木のことを思い出した。

「春昌様。お伺いしてもよろしいでしょうか」
「なんだ、次郎」

「どうして柘植の櫛のことがおわかりになったのですか。あの老木に、私は何も見えなかったのでございますが」

 春昌は口元をわずかに歪めた。
「次郎。あれはただの木瘤だ。幹の氣の流れを変えて、乾いた樹皮を落としたのだ。あそこに母君の御魂が現れたり消えたりしたわけではない」

「なんと。では、母君の御魂が柘植の櫛を使うようにとおっしゃられたというのは……」
「あれが柘植の木だったので、思いついたまでのこと。弥栄丸殿の話では、御生母は湯女だったとのこと。あまり位の高くない女ならば高価な香木などではなく柘植の櫛を使うのが常であろう。その読みがあたったまでだ。私はあの姫があの香木の櫛以外の物を使ってくれればなんでもよかったのだ」

「なぜでございますか?」
「あの姫君が件の櫛を日々咥えているのを知ったからだ」
「え」

 まったく合点がいっていない次郎を、春昌は優しく見下ろした。次郎は、他の者には見えぬものを朧げに見る能力はあったが、陰陽道はもちろん本草の知識にも欠けており、春昌がどちらの知識を用いて人々の苦しみを取り除いているのか分からないことを知っていたからだ。

「あの櫛は、しきみの木から作られている。香りが良く珍重される木だが、口に含むと毒になる。熱が出て、眠たくなり、腹を下し反吐を吐く霍乱かくらんのごとき病となる。ちょうどあの姫君が苦しんでいたのと同じだ」

「なんですって。では、まさか北の方が、継子である姫君を亡き者にしようとしてあの櫛を贈ったということなのですか」

「それはわからぬ。北の方が、草木の知識に長けているとは思わぬ。そもそも姫君が口に櫛を咥えるとは、北の方のように位の高いお方は夢にも思わぬであろう。それを知っていた誰かの入れ知恵かもしれぬが、長く逗留せねばそれはわからぬ。余計なことを申せば、あの家に大きな諍いの種を蒔くことになる。私にわかっているのは、ひとつだ。樒の櫛を口に咥えるようなことは、すべきでない。あの姫が再び丈夫になれば、それでよいのだ。身寄りのなかった娘が、ようやく手にしたと喜んでいる家族との仲を不用意に裂く必要はあるまい」

 次郎は、主人の顔を改めて見上げた。聡く天賦の才に恵まれた方だと畏怖の心は持っていたが、どちらかというと冷たい心を持つ人なのだと思っていた。彼が神にも等しくあがめ敬愛してやまなかった亡き媛巫女が、なぜこの陰陽師を愛し背の君として付き従ったか長いこと理解できないでいた。

 媛巫女さまは、私めなどよりもずっと多くのことを瞬く間にご覧になったのだ。彼は心の中で呟いた。

 もっと効果的に毒の櫛のことを大領に話せば、ずっと多くの謝礼を手にすることもできたのに、春昌はそれを望まなかった。それよりも、一つの家族の和を壊さずに、問題のみを解決して姿を消すことを選んだ。

 彼は、この旅がどれほど辛く心細くとも、この主人に付き従っていくことを誇らしく思った。


(初出:2017年8月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れさまでした。

このご一行、あちこちで活躍していますね。都の陰陽寮で出世を競うよりも、こうして野に下って旅をすることで、多くの人たちを救っているというのがいいですね。

今回も、純朴な姫を巡って、じつはいろいろな思惑や企みなどが渦巻いていたかもしれないところを、一刀両断でバッサリとやってしまうのではなく、それこそ木に流れる気をすこし変える程度の細工で、事を荒立てずに納めてしまう。いいお話しだったなぁと思います。

それにしても、櫛一本で、これだけのお話を思いついて書き上げてしまうとは。あいかわらず底なしの創作力に、脱帽です。それと、樒の毒性などの知識も、さすがという感じです。
うむう、先日の小説書きさん向けバトンをよく読んで、旺盛な創作力のヒントでもいただこう(笑)
2017.08.02 11:16 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

この人、奥出雲から出て、都に向かおうとしたところで、瑠璃媛を失い、放浪の旅に出て何十年もさまよった挙句、最後は伊勢近くで死ぬという設定だけがあるんですが、地図で見たら、その行程は結構近いんですよ(笑)

まあ、そういうわけで(どういうわけだ)はじめて明確な地名を出してみたんですが、ここってもしかして京都府? おいおい。

なんてことはさておき、ほぼ物乞い状態で旅をしているついでに、タダメシのお礼代わりに、なんかを解決しているんですが、将軍様や黄門様のように毎回天下を揺るがすような凄い事件を解決しているわけではなく、もしくは、ものすごい魑魅魍魎と戦っているわけでもなく、もちろん中央のお役所で出世を夢見ていた頃とはえらい違いの心構えにて知識や技能を使っているようです。

今回の話も、平ったくいうと、作品の長さが短いとわかっているので大きな陰謀や複雑な人間関係などは組み込めないという、こちら側の事情でこんな話になりました。

個人的には、毎回、ものすごい事件を解決したりする、華々しい活躍は、この人の贖罪&野垂死にの旅には似合わないと思うので、これからも地味にこんな感じで旅させていこうと思っています。

櫛で話を書こうとして、最初は梳いているだけで毒にあたる、という事は出来ないかと思ったのですが、ちょっと無理がありました。平安時代にも確実によく利用されていた材木で使うだけで毒になる木なんてないわ〜と。
樒を見つけたのはラッキーでしたが、じつは、これも実を大量に食べたりしないと死んだりはしないらしいので、梳いているだけではダメ。というわけで、咥えることを思いつきました。でも、ほんとうに咥えまくるとこの症状が出るかはわかりません。

バトンも、あまり目新しいことは書いてありませんが、暇つぶしに読んでいただけると有難いです。

コメントありがとうございまた。
2017.08.02 19:43 | URL | #- [edit]
says...
なんだ、そういうことだったのか
てっきり謎の陰陽パワーで解決したのかと思ったら
シ…シキミ?
陰陽師になるには他の知識もたくさんないといけないんですね
そして丸く収める能力も、大変だ…そしてすごい

それにしても美人で明るいと得だなあ…><
2017.08.03 13:39 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そういう事だったんです。
お屋敷の人たちも、「謎の陰陽パワーで解決してくれた」と思い込んでいますが(笑)

陰陽寮は天文学やったり、暦を調べたり用意したりするお役所で、陰陽師は国家公務員でした。
漫画などだと、お化けと戦ったりする魔法使いみたいですが、どちらかというと権力者同士の争いに巻き込まれて暗躍する、そっちの魑魅魍魎相手が大変だったみたいです(笑)

美人で明るいと、いい事がたくさんあるようです。昔も今も。
それに、少なくとも現代では、イケメンでお金もあるといろいろと得みたいですよ。

コメントありがとうございました。
2017.08.03 18:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
意外に夕さんらしい小説だ。。。
それこそ陰陽師と言ってもあれですよね。
「ここの板がいかん。張り替えよ」
・・・ということを言うにしても。二つの意味がありますよね。
霊的なものなのか。あるいは建築学的なものなのか。
昔の陰陽師は色々な知識を知って見聞を広げておかないといけませんね。
2017.08.04 05:15 | URL | #- [edit]
says...
春昌、グッジョブ!と、思わずうなってしまいました(趣の無い読者><)
このシリーズ、とても好きなので、嬉しいです。

全てを分かっていても、すべてを語ることが人の幸いとは限らない。
春昌は、探偵のような推理力を持ちあわせながら、その仕事はカウンセラーに近いのかな。
単に罪を暴いていくミステリーよりも、人間味あふれててとても爽快。

柘植や樒といった植物の使い方もさすがです。
櫛の形状やにおいまで伝わってきました。

その春昌を慕って傍でじっと見つめる次郎の存在がまたいいですね。
またぜひこの2人に会いたいです^^
2017.08.04 08:01 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
うむう・・・いつも思うんですが、和の舞台でも洋の舞台でも物語が見事に展開されていきますね。夕さんの脳内世界の広さに驚いています。読んでいてなんか薄墨で書かれた世界に入り込んだように感じます。
それによくこんな設定を考えつかれるなぁ。

で、ですね。サキはこのお姫様にも惹かれました。
単なるお嬢様ではなくて、庶民の育ちだからなんでしょう、凄い生命力を感じますね。とても病気だとは思えないくらい。
振る舞いもサバサバしていてとても好ましいです。
笑顔もきっと素敵だろうし、頭の回転も速そうで、何とも言えず魅力的です。

でも、櫛のせいで健康を害していたとは・・・
夕さんの知識にも感心しましたが、春昌の洞察力と思慮深さにはもっと感心しました(毎度のことですが)。
あえて波風を立てない、こういう一見の出会いでは正しい選択だと思います。
最初の成り行きでは北の方をチラッと疑っていたんですが、春昌に言われてみれば、櫛が原因でそんなことになっているとは、北の方は夢にも思っていないかもしれませんもの。
春昌、夏のお母さんの櫛にいい仕事をさせましたね。
全てをきちんと解決し、最後に正義が勝つ・・・そう言う設定でない所がこの物語の持ち味かもしれませんね。
ちゃんとお礼ももらっていますしね。

ps:コピペを失敗して修正しています。うっかりでした。
2017.08.04 11:12 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

魔術師のように設定したファンタジーとしての「陰陽師もの」もありますけれど、ものすごい魔力で魔物をガンガン倒していくタイプの小説は、それの上手な方にお任せして、私は「そういうことか。それはあるかも」というもう少し現実に寄せたタイプの話を書いています。

たまたま霊感が強かったために、今でいうとエリートがいくお役所で色々な知識を得た人が主人公になっています。
せっかくの知識は使ったほうがいいですよね。

コメントありがとうございました。
2017.08.04 20:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

最近、和風のものが書きたくなると、ほぼ常にこの話にしてしまっています。
「陰陽師もの」を書いておきながらなんですが、「魔法の杖を一振りで全て解決!」みたいな話ではなくて、読んでいる方も「霊感と知識があったら私にも務まるかも」と思えるような陰陽師像を模索しています。

春昌は霊などはバッチリ見えるし、それがどんな性質のものなのかもはっきりわかりますが、見た事もないどこかの奥方が継子を呪詛しようとしているかどうかまではわかりません。櫛の材木が毒だという事をはっきり口にすれば、この継子と継母の関係は今よりも悪くなる事は予想出来ますから、不容易に結論を口にできなかったのですね。

もともとは、傲慢で鼻持ちならない態度だったのが遠因となってとんでもないことを引き起こした人ですが、その贖罪の旅で下々の人々の問題を解決する事で、本人にも修行になっているようです。

平安時代にもあった木で、櫛の材質になりうるもので、さらに毒って何かないかな〜と探して樒にたどり着きました。
毒なのに非常によく使われている植物って意外とたくさんあるものなのですね。

次郎は、中途半端に霊感はあるけれど、全然分かっていないという立ち位置なので、会話で説明をさせるのにとても便利だという事がわかりました。またこのコンビ、時折フラフラ出てくると思いますが、また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.08.04 21:20 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

高校生ぐらいの時に、古文の世界にウルトラ憧れていて、その影響でこういうのをずっと書きたかったんですよね。
でも、イメージだけで書くには、裏づけがかなり必要で、普段よりもたくさん時間が掛かるシリーズなんです。

この夏姫の設定は、とにかく櫛を咥えてくれないと困るので、普通の深窓の姫ではなくて、お育ちがよくないタイプのキャラにしてみました。本質的には他の姫君など比べ物にならないほど健康なはず。性格的にもそうですね。

樒は、神道でよく使う榊のような存在の仏教版だそうで、私はこの植物の事をよく知らなかったのですが、平安時代から重用されていてしかも全草に強い毒があるらしいです。
樒だったら独特の香りがするらしいので、春昌が速攻で「これが原因だ!」とわかるはずですし、この作品にぴったりだったんです。

北の方としてはおもしろくないと思いますよ。
よその女に生ませた娘が出世するのは。
最初の案では、北の方の生んだ妹姫がいるという設定だったので、余計に。
実際にどうだったのかは、例によって藪の中です(笑)

お礼はバッチリもらっています。
貧乏人に泊めてもらう時には、何かをやってもお礼はもらいませんが、あるところからはもらいまくっていますね。

コメントありがとうございました。
2017.08.04 23:06 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さんお誕生日おめでとうございます。
先にお祝いをいただいて思い出すなんて最低です。
お許しください。

そしてたしか8月4日でしたよね?
その辺もちょっとうろ覚えになってしまって、もう!って自分に対して腹を立てています。

サキのブログにも書きましたが
素敵な物語が生まれる1年でありますようにお祈りしています・・・って、実はサキが読みたいだけだったりして・・・。
素敵な作品をたくさん読ませてくださいね。
そしてドキドキさせてくださいね。
あ、イベントも開催してくださいね。
お願いばかりずうずうしいですが、サキも出来るだけは書きますし、参加させていただこうと思ってますから。
2017.08.05 13:53 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

わざわざありがとうございます。四日でした。
私のは覚えていなくてもまったく問題ないですが、先さんのお誕生日は忘れない方が良いかも(笑)

ここしばらくは、広げてしまった風呂敷を畳むのに専念するつもりで居ます。
少なくとも大きいのが四つもあります。

素敵な小説になるかは微妙なんですが、先ずは納得のいく完結ができるように頑張りたいと思います。
今年の残りは、「黄金の枷」かなあ……。今、「森の詩 Cantum Silvae」に浮氣しているんですが。

次のイベントは、たぶん100,000かscriviamo!だと思うのですが、10万はどうしよう。年末まで連載の予定が詰まっているんだけれど〜。
まあ、考えてもどうしようもないので、このまま適当に突っ走ります。何かあったらまた一緒に遊んでくださると嬉しいです。

お祝いのコメント、ありがとうございました。
2017.08.05 21:23 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
この二人はすっかり夕さんちの主要道案内人?になっていますね。野垂れ死にするにしても、のちの世に転生するにしても、道先案内人的な。たいしたことしていないといいますが、まぁまさか、本物の陰陽師が妖怪退治していたとはだれも思っていませんよね……(そうだとしたら、日本、こわすぎ)
でも加持祈祷は時々ものすごい力を発揮するので、馬鹿にできませんが、この場合は、当時の一般人にとっては不思議、でもある程度の知識を得たら科学ってことなのですね。
そして、お、樒……うちの庭にはなぜか樒も榊も植わっています。なんでだっけ? たぶん、厄除けものを植えまくったからだろうなぁ~(ヒイラギもゲッケイジュもある) 銜えたことないけれど、あんまりうまそうではありませんね。あれ? まぁ、そもそも花木ってたいがいはおいしくないか。そもそも植物の根って、多かれ少なかれ毒みたいなものですものね。
それにしてもアクセサリーシリーズはなかなか手広くやっていますね。

あ、そうかぁ、8月だ。お誕生日おめでとうござます!(遅ればせながらですが)
夕さんとはどんぐりの背比べ(って、表現がおかしいな)だから、もうあまり数えたくないというのか、忘れてるみたいな感じかもしれませんが、それでもいくつになってもめでたいものです。これからも夕さんのパワーを身近に感じていきたいなぁと思います。
2017.08.06 17:13 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

なんかしつこく出てきますよね、この二人。自分でもこんなにいっぱい出てくるようになるとは思いませんでしたよ。
そして、そうなんですよ。本来の陰陽寮勤務の陰陽師って国家公務員で、別に魔法使いだったわけではないのですが、割とそういうイメージの小説&漫画が受けているので、読む方によっては「なんだこりゃ」だと思うんです。この世界では彩洋さん もおっしゃっているように加持祈祷だとか、物の怪の祓なんてことや、見える人には見えるオーラだの龍王だのが出てきますけれど、その一方で「何にも見えないんだけれど」とぼやく高橋一みたいなキャラも置くことで、できるだけ現実と同じようにしているのです。この話も、陰陽師だから物の怪を退治してくれるだろうと期待する見えていない人たちの暗示を利用して、実は本草の知識を用いただけ、というのが味噌です。

そして、樒をお持ちなんですね。
この木、私、見たことなくて、例によってネット知識を使っているんですが、「いい香り」という人と「抹香臭い」という話があって「どっちなんだ」と悩んでおりましたよ。それとも平安の人たちにはお線香の匂いがいい香りだったのかしら。この香りが、悪しきものを追い払うということですから有り難い木なんですよね。

でも、実が八角に似ているので食べてしまう人がたまにいるそうですが、かなりの猛毒だそうです。お氣をつけて。
そういえば、彩洋さん もお持ちのローレル、こちらにきて知ったんですが、スープにそのまま入れちゃダメなんだそうです。やはり毒性があるんですって。必ず一度乾燥させてから使うようにと言われました。

アクセサリーシリーズも四苦八苦していますよ。
やっぱり月に一本はきついですね。

そして、お祝い、ありがとうございます。
もともと誕生日自体はどうでもいい年齢になりましたが、今年は大台なので、こちらのへんてこな習慣により、私があちこちで人にご馳走する羽目になっています。
でも、ようやくひと心地ついてきました。

お互いに無理の効かない年齢ですから、建康第一にしつつ、ゆるゆると楽しんでまいりましょう。今後ともどうぞよろしくお願いします。

コメントとお祝い、ありがとうございました
2017.08.07 20:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
今回も鮮やかなお手並みです!
そっか、この贖罪の旅で下々の人の下々な(っていったらあれだけど)
悩みを解決すること自体が彼の贖罪に繋がってるのですね。
こういう解決方法も、人の気持ちがわかるからこそできるもの。
次郎からも一目置かれて、着々と彼の心の贖罪は進んでいるようです。

櫛ですが、まさかそんなからくりがあったとは……
驚きました!
人型が消えた描写もありましたし、今回「は」、いわゆるそういう本当に
霊的な何かが!? と思ったのですが、ラストを読んで「やっぱり夕さんは
こうでなくちゃ」と安心感を覚えました^^
思い込みを逆手にとってその人の悩みをそうとは知らず解決するのって
本人の知識量がそれだけすごいってことなんだと思いました。

四日はお誕生日ということでおめでとうございます。
スイス特有の慣習で逆にごちそうを振る舞われたりと大変だったみたいですけれど、今年も夕さんが健康で楽しく過ごせますように、創作できますように
お祈りしてます。

2017.08.08 03:23 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

この人、出自にコンプレックスがあって、上に行こうと野心をむき出しにしていたために、やっちゃいけないことをしでかしてしまったので、それと逆ベクトルのことをやることで罪を償おうとしています。ま、千年かかってもアレでしたから、なんなんですけれど。

次郎は単純なので、最初は超反発していましたが、今はもうすっかり懐いていますね。

櫛なんですけれど、ほら、この作品集が「十二ヶ月のアクセサリー」なので、一応主役にしないと(笑)
矢で悪霊退散みたいな蟇目神事をするなど霊的な何かで解決することもあるんですけれど、この旅ではそういう派手なことはほとんどしていませんね。でも、絶対にさせないというのではなくて、なんていうのか「そっちじゃないのをメインにしておいて、たまにそういうのも登場」という感じにしたいんですよね。

で、そのうちに他人の問題だけでなく、春昌自身や次郎の問題もストーリーに組み込めたらいいなと思っています。

そして、お祝いもありがとうございます。
つい最近わかったんですけれど、このとんでもない習慣って、スイス全体ではなくウチの州限定みたいなんです。本当にロクデモナイ習慣なんですけれど、やらないわけにもいかず。一息ついて喜んでいます。
おかげさまで、申し訳ないくらいに建康です。本当に有り難いことですよね。
歳の割に、全然精神年齢は追いついていないし、しょーもないのですが、ふさわしい知的な大人になれるように頑張ります。(今更)

コメントとお祝い、ありがとうございました。
2017.08.08 22:22 | URL | #9yMhI49k [edit]

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