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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(9)ニューヨークの風

今回も「郷愁の丘」の続きです。またさらに時間が経って、十月くらいのニューヨークです。

前回は時系列でいうと、去年の夏に発表した外伝「花火の宵」のシーンの直後(七月)にあたると書きましたが、今回の話は、「scriviamo! 2017」で外伝として発表した「絶滅危惧種」の翌月にあたります。あの小説で、グレッグは「ミズ・カペッリには連絡していない」と会う予定もないようなことを言っていましたが、それではストーリーが進まないので、ちゃんと逢わせます。

今回は、前作「ファインダーの向こうに」で重要な役割を果たしたジョルジアを陰に日向に助ける編集者ベンジャミンの視点になっています。前作をご存知の人なら、彼の複雑な心境が理解できると思いますが、わからない場合も無視してノープロブレムです。ちなみにベンは妻帯者です。


郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物




郷愁の丘(9)ニューヨークの風

 《アルファ・フォト・プレス》の編集者であるベンジャミン・ハドソンは、クライアントを社の玄関まで送って、握手を交わした。彼が見えなくなると、仕事に戻ろうと身を翻し、受付横の売店で接客中の売り子ジェシーが手を振っているのに氣がついた。

「なんだ?」
「あー、うちの出版物のデータベースって、撮影者の名前で検索すると全部引っかかるんでしたっけ?」
「クレジットのある写真はひっかかるさ。誰の?」
「ミズ・カペッリです」

「ジョルジアなら、写真集を見つけるのは簡単だろ。雑誌の方は引っかかりすぎて反対に探しにくいぞ。『クオリティ』は特集で探せばいいが、『素材事典』は興味ないだろうし、『アルファ』もたった一枚入っていても引っかかっちゃうからなあ。彼女らしい作品を探しているなら、検索だけじゃなくて実際に中身を見てみないと」
「こちらのお客さんは、写真集はもう全てお持ちなんですよ。『クオリティ』の方はいま僕が手配したから……」

 ずいぶん熱心なファンだな。会社まで赴くとは……。そう思って、初めてその客を観察し、ベンジャミンははっとした。
「失礼ですが、あなたはヘンリー・スコット博士ではありませんか?」

 その男は、ぎょっとしたようにベンジャミンを見て、それから頷いた。
「そうですが、なぜ僕をご存知なんですか?」

「なぜって、あなたの写真がラストページにくる彼女の写真集の責了校正を昨夜遅くまでやっていたからですよ。この会社で編集長代理を務めているベンジャミン・ハドソンです。はじめまして」

 半年前、アフリカ旅行から戻ったジョルジアは、写真集の編集会議で一枚のプリントアウトを見せた。
「ラストは、これにしたいの」

 それは、他の写真と同じくライカで撮ったモノクロームだった。異質だったのは、写真の背景に暈けているが肉食獣に殺されたばかりとわかるシマウマの死体が映り込んでいたことだ。野生の世界の掟として受け入れつつも、親しんでいた若いシマウマの死に直面した男のやりきれなさを、その一枚の写真は見事に映し出していた。

 ベンジャミンは、戸惑った。いい写真だとは思う。だが。

 彼はずっと最終ページはジョセフ・クロンカイトを撮った例の墓地の写真にすべきだと強く主張していた。その写真を使わなければ、写真集は完全ではないとすら思っていた。

「撮影許可を得て撮った写真じゃないから使えるわけないでしょう」
彼女は、その写真が自分の作品と人生の中に占める位置を熟知した上でベンジャミンが提案しているのをわかっていても抵抗した。

 彼が場を設定するのでクロンカイトに頼みにいくべきだと言っても、ジョルジアは決して首を縦に振らなかった。なぜこの写真が重要なのかを本人に知られたくなかったのだ。
「マッテオの海辺の写真でいいんじゃないかしら。あれもこのスタイルで写真集を出すきっかけになった写真だし」

 彼女の心をとらえて人生を左右したニュースキャスターと、人生のほとんどを共に過ごした彼女の兄のどちらも、ベンジャミンにとっては納得のいく選択だった。ジョルジアの友人としてだけではなく、プロの編集者としても。どちらも有名人で、実に見栄えがする。だが、そのどちらかを置こうとしていた位置に突然見ず知らずの男の写真が飛び出した。しかも二人と比較して、その平凡な中年男はラストページにふさわしい華やかさに欠けていた。

「これは、誰?」
そう訊くと、ジョルジアは短く答えた。
「ヘンリー・スコット博士よ」

 ジョルジアは、わずかに微笑んでいた。その微笑みにベンジャミンの心は騒いだ。いや、それはありえないだろう。クロンカイトとは似ても似つかぬ地味な中年男じゃないか! ベンジャミンは、昨夜その写真を複雑な思いで十分ちかく眺めていた。

 その冴えない男が、なぜここにいるんだ? 
「アメリカにいらしていたとは知りませんでした。ここでジョルジアと会うお約束をしているんですか?」

 スコット博士は、なんとか狼狽えている様子を隠そうとしていた。
「いや、たまたま学会で……。お忙しいでしょうから、ミズ・カペッリにはお知らせしていません」

「ちょっと待ってください。今日は出勤してくるはずだけれど、時間は指定していなくて」
そういうと、ベンジャミンは携帯電話を取り出してジョルジアにかけた。スコット博士が慌てている様子を視界に入れて、こりゃ思っていたより全然親しくなさそうだと心の中で呟いた。

「あ。ジョルジア? 《Sunrise Diner》にいるのか。いや、僕の用事じゃなくてさ、今、社の売店にスコット博士が来ているんだけれど……え、そうだよ、ケニアの、うん……あれ?」
ベンジャミンは、困ったように電話を見た。なんだ? なんで慌てて切っちゃったんだ?

「す、すみません。いま彼女、ここから五分くらいのダイナーで朝食をとっていたみたいなんですが、待っててと言って電話切ってしまって……おい、ジェシー、とりあえずここ半年の『アルファ』を全部持ってきて、お見せして」

 ベンジャミンが、ジェシーに指示してから電話をかけ直そうと操作していると、メインエントランスでがたんという音がした。
三人が振り向くと、息を切らしているジョルジアがそこにいた。

「グレッグ……」
「ジョルジア」

 彼女は、《Sunrise Diner》を飛び出して、何も考えずに走って来たらしく、スコット博士を見つめたまま、次の言葉が浮かばないようだった。彼は、自分の方からジョルジアの方へと急ぎ足で歩み寄って「すまない」と言った。

「どうして……」
「その、君の邪魔をするつもりじゃなかったんだ。ただ、せっかくニューヨークまで来たから、まだ持っていない君の写真を……」
「そうじゃなくて、どうして来るって報せてくれなかったの?」

「……。君の迷惑になると思ったんだ」
「そんなわけないでしょう。いつ着いたの?」
「今朝」
「どのくらい居るの?」
「一週間」

 ベンジャミンは、二人の横を通って言った。
「ジョルジア、打ち合わせは今日でなくてもいいから。時間の空いた時に電話してくれ」

 それからスコット博士に「よいご滞在を」と言って、オフィスへと帰っていった。刺々しさが出ないように、自分を抑えなくてはならなかった。
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

グレッグ、「迷惑だろうから」とか「忙しいだろうから」とか、なんか自分に言い聞かせているみたい――というか、完全にそうなんでしょうけど、駄目ですねえ。
ケニアからニューヨークに行くって、そうそうないことなんだから、近くに行くからちょっと会おうよ、くらい言えよと思ってしまいますが……。まあ、それが言えないのがグレッグだし、ジョルジアが作っちゃった難しい関係なんですよね。
それでもアルファ・フォト・プレスに出向いて、ジョルジアの写真を買おうというあたり、いじらしいというか、失礼ながら可愛いです。

とはいえ、マッテオやジョセフを押しのけたのが、この冴えないオッサン(失礼!)じゃあ、ベンジャミンは納得できないでしょうね。最後の一行が彼の心中をよく表していて、面白かったです。

ベンジャミンの機転で、思わぬ再会を果たした二人ですが、これから一週間の間にニューヨークでなにがあるのか、すでにワクワクしています。って、まさか何もなしでケニアにとんぼ返りとか、ないですよね、ね?
2017.09.20 10:09 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

あはははは。なんか「何やっとんねん」とどつきたくなりますよね。
「せっかくだし会おうね〜」と言いたいんでしょうけれど「忙しくなくてもしつこくしたら嫌われるしなあ」とぐるぐるした結果、黙ってきました。
でも、書店に行かないで会社に出没しているのは「偶然通りかかるかも」と思っているからですね。
ジョルジアの住所も、会社の所在地も知っているので、この界隈に彼女が出没するのはよく分かっていますから。
で、なんか買おうと決めたはいいものの、「もう写真集は全部もっているし、ほかに何買おう」状態です(笑)

ベンジャミンは納得していませんよ。
「なんだよ、この情けないおっさんは」とね。
「クロンカイト様なら認めるけど、こんなやつ」みたいな。ジョルジアは欠片もわかっていないけれど。
でも、ベンジャミンは、基本的にいいやつなので、邪魔したりせずにジョルジアの心を尊重していきます。

このあと、何もないです。
なんてわけはありません。一週間、いろいろとあります。
最後の晩に、またしても、キャラをお借りしています。
もっとも、このニューヨーク部分は結構長いので、まだ先になります。

コメントありがとうございました。
2017.09.20 20:43 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おお、ジョルジアが動くとばかり思っていたのですが、その前に
グレッグが動きましたね! 物理的にですが……

ベンジャミンですが、果たして編集者としての目線だけでグレッグの写真を
ふさわしくないと断じているのかどうか、ちょっとおいしいですね。「刺々しさが出ないように」しているのでしょうが、モノローグの端々に不満がだだ漏れていますね。某ジャーナリスト氏みたいなスーパーウルトラ級の男性だったら逆に嫉妬? も起こらないんでしょうけれど、こういう(少なくとも外面は)平均的男性だと、却って生々しく感じられて面白くないのでしょうね。
ジョルジアもそうですね、許可を得て撮った写真じゃない云々は言い訳なのかな、ってちょっと思ってしまいました。
逆にいうと、もしグレッグとこういうことがなかったら、彼女はクロンカイト氏の写真を採用していたのでしょうか? それともグレッグとのことがあってもなくても最初から載せる気はなかった? このあたり、ちょっと気になりました。グレッグの参入でクロンカイト氏の写真が選択肢から外れたとなると、興味深いなと。でも本人に思いを知られたくないていってるし……あくまでベンジャミンの要望という感じでしょうか。

前回のコメント返信ですが、ジョルジアのグレッグの写真に対する違和感は、
「この世に一人だ」オーラを出しているグレッグに対しての心外さも含まれたものだったのですね。そういう状況を作ってしまったのは少なからずジョルジアにあるわけですが、ジョルジア的には多分、グレッグがそこまでぐるぐるしていることは想像はできてもやっぱり実感としては薄いだろうし、やっぱり「心外」な気持ちのほうが勝っちゃいますよね。その「心外な」気持ちはもちろん双方のすれ違いから起こっているのですが、そのすれ違いた解けたとき、この写真がラストに来るべきであるという「確信」と現時点で抱いているであろう「違和感」がうまく融合するといいなと思いました。

ベンジャミンですが、やっぱりいい人なので、最後は場を作ってくれましたね。
うん、火花の見れた読者的にはおいしい回でした^^
2017.09.21 02:45 | URL | #- [edit]
says...
ベンジャミンの揺れる心がせつないです。
どうすればいいんだろう?心の奥底に封印しておくしかないのかな。大のおっさんが、ちょっとかわいそう・・・。
なるべくなら心の中から排除しようとしていた意味不明な謎のさえない男が、、今回のお話の後半には確実に存在感を増してきています。
それにしてもグレッグ、タイムリーな登場ですね。前日ベンジャミンが徹夜で責了校正をしていなかったら、何事も起こらず終わっていたのかもしれないのに、思わぬところで恋のキューピットを務めることになってしまって、しかもジョルジアは息を切らして走ってくるし、もうベンジャミンにとっては最悪です。でも2人を応援しちゃいそうだけど。
2人は相変わらず会話にならないような会話をしていますが、どんな一週間を過ごすのかな?
期待しすぎないように気を付けながら楽しみにしています。
がんばれグレッグ。まだまだ無理か?
2017.09.21 11:52 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
あはははは。
どうなんでしょうね。
迷惑になるかも~~って考えるのは日本的発想って言いますけどね。
どうなんでしょうかね。
まあ、私も人のところに行くのは迷惑になるかな~~って考える方ですけど(笑)。
2017.09.21 12:22 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。グレッグが物理的に移動しました。
ジョルジアは会いたいと思っているけれど言い出せなくて、グレッグは会いたいに決まっているけれどそれを言ったら嫌われると思っているので、このままでは永久に会えないので、ご都合主義に学会が。普段は「調査が」とか言って海外の学会なんか行かないグレッグですが、レイチェルに「私の援助をしてくれているアメリカの大富豪に紹介してあげるから一緒に行きましょう。ジョルジアにも会えるでしょ」と言われて、「連絡は迷惑だろうからしないけれど、もしかしたら偶然会えるかもしれないし」とか期待しつつ来ちゃいました。

ベンジャミンは、私情が入りまくりです。
クロンカイト氏ならいいってわけでもないんですが、少なくとも惚れた弱みで「ああいう高スペックの男でもジョルジアならつりあう」とか現実を無視した潜在意識を持っていますから、「なんなの、この冴えないおっさん」と不満タラタラです。
それにクロンカイト氏とジョルジアが仲良くなりそうな予感はゼロですが、目の前でジョルジアがこんな様子を見せたらムッとしますよね。
っていうか、お前は既婚者だろうがって。

ジョルジアですけれど、グレッグと会わなかったとしてもクロンカイト氏の写真を使う事はないですね。
使用許可の問題もありますが、この写真集は本人の心を丸裸にしたようなものなので、それを公にしたくないというのが大きいです。
これって、クロンカイト氏には大切な女性がいて(実はジョルジアの誤解だけれど、この際それは関係なくて)、自分が受け入れられる事はないと思っている彼女には、あの写真の事は自分の中だけの事にしておかないといけないものなんですね。自分の中だけにしまっておけば、一つの恋や経験としてプラスの存在になっているけれど、公開した途端に現実として上手くいかないと言うことが自分を傷つけることをわかっているからなんです。

グレッグの存在は、それとは違って、想像の存在ではなくて、もう現実の(友達としてだけれど)強い絆があって、それはさらけ出しても、自分を傷つける存在にはならないと感じているのです。

で、マッテオでもキャシーでもなくて、グレッグを一番最後に持って行きたい、クロンカイト氏の写真を乗り越えたものがこの写真だと(納得していない部分があるにしても)思ってラストに持ってきたいと主張しているし、さらにいうと、ラストに持ってくるくらい重要な存在なのだと世界に(つまりグレッグ本人にも)発信するようなものなのですね。

なのに「世界にひとりぼっち」オーラなんかを出している誰かさんがいるので、その部分に対してちょっぴり「心外」なのです。

グレッグと再会して彼女に起っていることを、彼女はベンジャミンをはじめとして他の人に全然云っていないのですが、写真が彼女の心そのものだということはベンジャミンはちゃんと理解しているので、言わなくても「こいつが!」とばっちりわかってしまいます。

さて、「心外」の話ですけれど、canariaさんもご指摘くださっているように、さっき書いたような意味で「え〜」とは思っている一方で、そのオーラを出させているのは自分の態度だということもどこかで彼女はわかっているのですよ。「いいお友達でいましょうね」をやっちゃっていることへの罪悪感ですね。グレッグが本人がぐるぐるしている部分を極力見せなくしているので、それに甘えていますが、時々それの片鱗にぶち当たると、ジョルジアとしてはズキッとくるわけです。まあ、それを写真に撮っちゃう図太さがこの人なんですけれど。

ベンジャミン、まだもう一回でてきます。
ジョルジアはとことん分かっていないのですが、彼の心情(しょーもない部分も含めて)感じていただけると、それはそれで嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.09.21 21:15 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あ、ベンジャミンを慮っていただき、ありがとうございます。
でも、かわいそうもなにも、このおっさん、家庭持ちですから! 

ベンジャミンとしては、「なんだ、大して親しくないのか」と安堵していたのに、なんかジョルジアはすっ飛んでくるし、「え〜」って感じでしょうか。たまたま昨夜校正していたのでフルネームで言えましたが、校正がだいぶ前でも顔は忘れないと思います。にっくき恋敵ですし(笑)

グレッグは、「会おうよ」という事はできませんでしたが、偶然会いたいからわざわざジョルジアのいる界隈に出没しています。
だからベンジャミンが連絡しなくてもどこかで会えたかもしれませんが、そこを自分が電話しちゃって彼はモヤモヤしまくりですね。

グレッグ、頑張るかな。
あはははは、ツッコミが入りまくると思います。
この一週間も、けっこう記述が長いので、しばらくかかりますが、お楽しみいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.09.21 21:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。普通の欧米人は「迷惑だから」ということはあまり言いませんね。
いうのは、こういうこじれた内向的な人です。

ちなみに、内向的とは関係なく、知り合いを訪ねることを遠慮する風潮は、スイスはイタリアやポルトガルなどよりも多いです。
人との距離感が日本とスイスはちょっと似ている部分があるかもと思う所以です。

コメントありがとうございました。

2017.09.21 21:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ベンジャミンの密かな焦りが、なんだかちょっと気の毒ですが……。
これはもう仕方ないですよね><(いい人なので余計、気の毒)

編集者としては、やはりラストページはびしっと映えるものを置きたい。売れるものを作るのが仕事だし、やっぱりそこは提案してもいいと思います。
そして、さらに(ここからが本題)なんでこの男をそこまで推す?っていう焦りと嫉妬がさらにその提案に混ざって……w

さあ、ジョルジアはどうするかな。自分の作品集だから絶対に意見は曲げないのか。
ジョルジアの撮る写真に惚れてるファンなら、ジョルジアが心を掴まれたシーンを見たいと思うし。
この辺がすごく気になるところです。
いろんな私情が混ざり合って、おもしろいなあ~(*´▽`*)
2017.09.25 23:30 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
おはようございます。

あはははは、そりゃ仕方ないですよ、そもそもベンったら嫁のスーザンの立場は(笑)

ベンジャミンとしては、それがいい写真なのは認められても、どうも素直にこれでいこうと力強くいえない部分があって、でも、もともとこの写真集は前のものと違って大衆受けに寄って編集方針を決めるべきではないというのも分かっていて、かつ、趣味じゃないんだから売れなくてどうする、というのもあって複雑です。それに個人的感情が混じっていますからね。

最終的にはジョルジアの意見を尊重して、本当にグレッグがラストで責了まで行ってしまいました。売れるんだろうか、この写真集……。まあ、トップはマッテオだし、中にはアレッサンドラも写っていたりするので、それなりにミーハーの方にも売れるかも。売るために表紙などにもマッテオが大きく写っているものを使っていたりします。

その寝不足&この男は納得行かん感情で出社した朝に、本人がいて、実物はますます冴えない感じで、なんなんだと感じているところですかね。

グレッグはもちろん、ジョルジアですらベンのこの複雑な想いをまるで分かっていないというところがちょっと笑えます。

コメントありがとうございました。
2017.09.26 09:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは!
往復書簡から二つまとめて読ませていただきました^^
郷愁の丘を去った時はどこかあっけないような印象でしたが、離れることで少し前進したのかな?と、今回はそんな印象です。
前作は読んでいませんが、それでもベンジャミンの抱いている微妙な感情も伝わって来ましたよ♪
グレッグ的には、こんなにテキパキと行動されちゃって、そりゃあ狼狽えますよね。笑
2017.09.26 14:08 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ジョルジアの《郷愁の丘》滞在が終わった時に、おそらく二人とも「これ以上に近くなることはないだろう」とそこはかとなく思っていたというか、そもそも「もう二度と会わないかも」と思っていたのですよね。それが、文通でフェードアウトどころか、より関係がしっかりとして続き、ここで再会することで「また会うに違いない」へと心のベクトルが変わっていくところですね。
おっしゃる通り、離れることでお互いが「やっぱり必要な人」と認識するきっかけになったと思います。

そして、そうなんです。ベンジャミンは、ジョルジアの同僚では一番親しくてなんでも話せる仲なのですが、実はジョルジアに恋愛感情を持っています。ジョルジアは、ベンジャミンの子供の名付け親になっているぐらいで、家族ぐるみでつきあっているため奥さんのスーザンも良く知っています。それにご存知のようにジョルジアはちょっと鈍く、ベンジャミンの自分への想いをまったく考えたこともないのです。

十年以上前にジョルジアにトラウマを負わせた男ジョンは、ベンジャミンが紹介した元友人でした。その件以来彼はジョンと絶交していますし、責任を感じて陰に日向に、公私共にジョルジアを支え続けてきたので、ジョルジアの幸せは彼の悲願でもあるのです。でも、そうなると自分は失恋するので(ただし、しつこいですが、こいつは妻帯者です)いろいろと複雑な想いでいるわけです。

という事情をまるで知らないグレッグは、タダの同僚と思っているとはいえ、こんな風にジョルジアと親しく有能そうな人にテキパキと行動されて、ものすごく戸惑っているはずです。オロオロぎみのグレッグの様子は次回も続きます(笑)

コメントありがとうございました。
2017.09.26 20:55 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
まとめ読みデフォルトのけいです^^
往復書簡の時のいじらしさの距離感たらありませんでしたが、グレッグの動きとベンジャミンの機転とジョルジアのスピードにニマニマ^^

《郷愁の丘》の二週間の滞在がドンだけ深かったのって話ですね。
この流れに気付かないふりをしても避けられるものではなく。
ま、二人(と夕さん)のペースに合わせていきましょう^^
2017.09.28 04:14 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そちらは春全開なのですね〜。PCのご機嫌、直られました?
あ、まとめ読み、オーライですよ。次回も三つに切っていますが、三番目が出たらまとめて、でオーケーかも。

小説としてはものすごく退屈になるので往復書簡は一往復だけの記載でしたが、実際は半年間もいじらしくお手紙書いていました(笑)
(そして、このあともまだまだ……)
だから、たまたまの会えるチャンスの時は、二人とも行動しています。
グレッグは「会いたい」は言えなくても、近辺をウロウロしているし、ジョルジアは猛ダッシュです。

ベンジャミンは内心穏やかではなくても、意地悪はしません。この人、けっこういいヤツなんだよなあ……。

私は、なんとかしたいんですよ、でも、この二人がねぇ。
無理やり学会とか、犬とか、子供とか使って状況は作るんですけれど!
でも、この一週間の滞在は、それなりに色々と起ります。といっても、他の皆さんの小説みたいに劇的なことは何も起こりませんが(笑)

コメントありがとうございました。
2017.09.28 20:50 | URL | #9yMhI49k [edit]

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