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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】カササギの願い

今週は「十二ヶ月のアクセサリー」十月分を発表します。十月のテーマは「指輪」です。

今回の話を書くにあたって、ヨーロッパで一般に信じられている「カササギが光るモノを盗んでいく」が本当なのか少し調べてみました。そして、「光るモノを自分の巣に運ぶという習性はない」ということを知り、ウルトラがっかり。ただし、カササギが光るモノを警戒して、本来あった場所から自分の邪魔とならないところに運び去るということはあるらしいことを確認しました。やれやれ、よかった。もう少しでこの話を破棄しなくちゃいけないところでした。


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カササギの願い

 街から離れ石畳の上を車輪が走らなくなると、馬車の中の揺れは心地よいものとなり、僕は軽い眠氣に襲われた。森林の中を進みハンプトン荘へと向かう現在とまったく同じ道の、けれど秋の弱い光に照らされた黄色に支配された今の木立ではなく、みずみずしい夏の光景が瞼の奥に広がった。どこからかカササギのギーッという鳴き声が響く。それは、八年前の記憶だ。あの時、僕はまだ十三歳の膝までのズボンの方が心地いい少年だった。

 年間通して街にある本屋敷にいることを好んだ母のために、ハンプトン荘に行った事はほとんどなかったが、その夏だけは例外だった。兄のエドガーが怪我のために除隊となり、静かな療養が必要となって遅い春から滞在していたのだ。

 使用人達がいるのだから、敢えて僕たちも行く必要はなかったのだろうが、夏休みが始まってしばらくしてから、突然両親は家族全員でハンプトン荘に滞在する事を決めた。
「なんといっても、エドガーにはコートレーン家令嬢との縁談が進んでいるのですから」

 縁談と僕たちの別荘行きがどう関係しているのか、僕にはさっぱりわからなかったが、自然に溢れたハンプトン荘での滞在は僕を感喜させた。厳格で面白みのない執事ウィルキンソンもついてこなかったし、二言目には綴りの間違いがどうのこうのと騒ぐミス・カーライルもいない代わりに、素朴で妙な話し方をする庭師のチェスターや、美味しいパイをつくってくれるマクレガー夫人、そしてとても優しい女中のマリーが、僕に思いもかけなかった伸び伸びとした二ヶ月を約束してくれた。

 マリーは、あの頃の僕には他の人たちと同じように大人に見えたけれど、実際にはまだ十八歳だったはずだ。優しくて氣が利いて、僕の味方をしてくれる彼女が大好きだった。

 屋敷の裏にはいくつもの大木があって、僕は一人でターザンごっこをしたり探検をしたりして遊んだが、その度に服を汚して母に叱られた。でも、次第にマリーが先回りして助けてくれることが多くなった。
「またこんなに汚してしまわれたのですね、パトリック様ったら。お母様に知られるまえにお召替えをしておきましょうね。お召し物もすぐに洗えばわかりませんもの」

 母がマリーに厳しく当たるのは、僕の味方をして隠し事が多かったからだと、当時の僕は思っていた。だから、あんな理不尽な疑いもかけられたのだと。

 あの忌々しい指輪を僕が初めて見たのは、ヴァレリア・コートレーン嬢が到着する前の晩だった。母がディナーの席で重おもしく取り出して、エドガーに手渡したのだ。

「これは私がお前のお父様に婚約の印にいただいた指輪よ。このレイボールド子爵家の跡取りが妻となる女性に贈る伝統は二百年以上続いています。だから近いうちにお前がこれを必要とする日がくる事を期待して、渡しておきます」

 一カラットはあると思われる大きなエメラルドの周りをいくつものダイヤモンドが取り巻いた指輪はシャンデリアの光でキラキラと輝いた。僕は指輪になんか興味はなかったし、次男だからあの指輪とも全く縁がないけれど、それでもあの時は身を乗り出してもっとよく見てみたいと思った。

 給仕のために後ろに立っていたマクレガー夫人とマリーもその指輪に目が釘付けになっていたみたいだけれど、物欲しそうにしていたのはむしろマクレガー夫人の方だった。それなのに、あれがなくなった時に真っ先に疑われたのはマリーだったのだ。

 あの翌日に到着したヴァレリアはロンドンの社交界で花形だという触れ込みが納得出来る華やかで美しい女性だった。いくら爵位が自尊心をくすぐり、財産がそこそこあるからといって、こんな田舎貴族の跡取りと結婚するなんて想像もつかない美しさで、思春期に入りかけていた僕も、少しポーっとなってしまった。

 結婚には興味はないと言っていた兄のエドガーもあっという間に意見を変えたらしく、二人はいつも一緒にいて、散歩をし、見つめ合い、幸福で建設的な未来について思いを馳せたらしい。そして、兄は早くも彼女に結婚を申し込もうと心を定めたらしかった。

「大変だ!」
滅多に動揺したところをみせない兄の声に驚いた。彼は例のディナーで母が渡した指輪の赤い箱を手にして青ざめていた。箱の中は空だった。
「こんな風に開いたままの箱がライティングデスクの上に置かれていたんだ」

 ハンプトン荘は大騒ぎとなり、警官もやってきた。母は他にもたくさん宝石を持ってきていたが、盗まれたのはあの指輪だけだった。容疑者から除外されたのはその存在を知らなくて、たとえ知っていても指輪がもらえるはずだったヴァレリア。そして僕を含めて家族も一旦容疑から外された。

 僕にはよくわからない理由で、マリーが一番の嫌疑を受けた。金銭的なものだけでなく、この婚約を邪魔したい動機も持っているというのだ。僕は「マリーはそんな事をする人じゃない」と訴えたが母は冷たく言い放った。
「お前は子供でまだ何もわかっていないのよ」

 もちろん、マリーは否認したが、状況は彼女に不利だった。マリーはあの晩、指輪を見ていたし、なくなった朝にも掃除するためにエドガーの部屋に一人で入っていた。

 僕は、彼女の持ち物から指輪が出てこないにもかかわらず、マリーが幾晩も帰ってこないことにやりきれなかった。部屋の窓から毎日遊んでいた裏の大木を眺めていた。マリーがいなければ服をこっそり洗ってくれる人もいない。大木に登ること自体よりも、マリーと秘密を共有することが楽しかったのだと思った。何度も助けてくれた彼女のために何もできない自分が悲しかった。

 ギーッという鋭い鳴き声がして、白と黒の大きな鳥がバサバサと羽ばたいた。カササギだ。僕は、その動きをぼんやりと眺めていた。何か銀色のものを加えている。あれはスプーンかなんかだろうか。そして、僕はハッとした。あの指輪だったらきっと泥棒カササギも欲しがるだろうと。僕はカササギの動きを注意深く観察し、大木の近くの地面を掘っているのを見た。

 カササギがスプーンを隠していた穴からエメラルドの指輪が見つかり、僕はちょっとした英雄になった。警察本部長から感謝の言葉を述べてもらったし、マリーも釈放されて帰ってきた。両親がマリーに謝罪して彼女がそれを受け入れたので不穏な空氣は感じられなくなって、僕は嬉しかった。

 それからすぐに、エドガーがヴァレリアに感動的なプロポーズをした。婚約祝いが本屋敷で行われることになり、僕たちは慌ただしくハンプトン荘を去った。

 あれから八年間、僕は一度もハンプトン荘を訪れなかった。遠い寄宿舎に入り、それから大学に進んだ。少し根を詰めて勉強をしすぎたせいで、いや、それは表向きの理由で、本当はあまり好ましくない友人たちと酒場などに入り浸ったのを両親に知られたせいで、僕はしばらく大学を休み、静養することになった。

 せっかく静養するのだから、街の本屋敷ではなく、ハンプトン荘でゆっくりしたいというと、母は僅かに渋ったが結局は許してくれた。というのは、少なくともハンプトン荘の周りに入り浸れるような酒場は一軒もないのが確かだったから。

 馬車が停まった。僕は扉を開けて、あの夏とは打って変わり、色づき始めた木立に覆われた屋敷を眺めた。小鳥のさえずりと羽ばたき、乾いた木の葉の間を渡る風だけが音を立てる静かな世界。まるで時間が置き忘れたような古く秘密めいたハンプトン荘が変わらぬ様相で立っていた。

「ごきげんよう、パトリック様。すっかり大きくなられましたね」
玄関に目をやると、随分と小さくなって見える年老いた女性がニコニコと笑って立っていた。

「ああ、マクレガー夫人。世話になるよ。皆あの頃と変わらないんだね」
「ええ。チェスターはまだ庭の世話をさせていただいていますし、ほら、この通りマリーも変わらずにこちらでお世話になっています」

 夫人の後ろに思い出とほとんど変わらぬ姿だけれど、やはりあの時ほど背が高くないマリーが立っていた。

 僕は、自分が二十一歳の若者となり、ずっと背が高くなったことを改めて感じた。そして、マリーの儚くも優しい、それでいてぴったりとした女中服から感じられる女性らしい体つきを目にして、かつてのように自分の世話をしてくれる大人の使用人とは感じなくなっていることを知った。

 マリーの僕を見る瞳の中に、わずかな驚きがあった。それからどこかやる瀬ないほとばしる輝きがあり、それからすぐにその光を消した。まるで僕の中に別の誰かを見て、それから急いでその想いを打ち消したように。

 すぐそばから、ギーッというけたたましい警戒音を立てて、カササギが大きく羽ばたいて大木の中へと姿を消した。

 僕は、その時すべてを理解した。あの指輪を持ち去ったのは、確かにカササギだったけれど、それを望んだのはあの鳥だけではなかったことを。僕たちが到着する前、この世間から切り離された館で療養していた兄エドガーとマリーの間にあった、誰も語ろうとしなかった物語を。

 僕は、マリーを誤認逮捕から救った小さな英雄ではなくて、彼女の切なる願いを打ち砕いてしまった愚か者だったのかもしれない。

 ロンドンでエドガーと暮らす兄嫁ヴァレリアの即物的で浮ついた様相を思い出し身震いをした。マリーをこの館に悲しみとともに置き去りにしたことをエドガーはどう思っているのだろうか。

 そして、見つかったあの指輪が自分の目の前で、美しく華やかな令嬢に贈られるのを見ていたマリーは、どんな想いで立ちすくんでいたのだろう。

 僕があの日、土の中から見つけ出した指輪は、銀のスプーンや真鍮の蝶番に紛れて、夏の揺れてまぶしい木洩れ陽に輝いていた。許されないとわかっていてもどうすることもできない、悲しく強い想いのように。

 カササギはあの指輪を誰にも見えないところへと消してしまいたかったのだ。僕がそれを邪魔してしまったのだ。

 弱く柔らかくなった秋の木洩れ陽と枯葉が舞い落ちていく午後、僕はカササギの苦しがっているような鳴き声を聴きながら、時に忘れ去られたようなハンプトン荘へと入って行った。

(初出:2017年10月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れ様でした。

あら、ヨーロッパのカササギは、男女の橋渡しはしてあげないんですね(笑)

で、これってなんか、エドガー兄さんが一人で事件を起こしてません?
カササギに盗られるようなところに指環を置いといたり、マリーとどういうことになっていたのか知りませんがなんか怪しいし、さっさとヴァレリアに乗り換えちゃうし(すでに決めつけw) なんてヤツだ。

八年間、マリーはどんな思いを胸に秘めながら、子爵家に仕えていたんでしょうね。成長したパトリックへの反応を見ると、ちょっと切ない気持ちになります。

センチメンタルでとても美しいお話でした。きれいにまとまっているので、この先の余計な妄想はしないでおきます。


話は変わりますが、PIYOっておられる件、気になって夜も眠れないので、ぜひブログで公開してくださいませ。……って、まさかR18とか?
2017.10.25 14:03 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

ヨーロッパではカササギと言ったら「泥棒カササギ」ですよ。例のオペラのせいかなあ。

そして、そうです。諸悪の根源はエドガー兄ちゃんです(笑)

子供でわかっていなかった&教えてもらえなかったパトリック視点になっているのでぼけていますが、エドガー兄ちゃんが恋愛事件をおこしていて、親にしてみたら「フランス人の女中ふぜいと!」と大騒ぎされたという背景があります。
名前がメアリーではなくてマリーなのは貧しい出かせぎのフランス人の娘だからなんですね。そんなの、誰にわかるかって……。

さて、21歳になったエドガー似のパトリックがやってきて、26歳のマリーとどうなるのか、というような下世話な話は蛇足なので書きませんでしたが、こっちも甘やかされた坊ちゃんなので一悶着ありそうです。

> 話は変わりますが、PIYOっておられる件、気になって夜も眠れないので、ぜひブログで公開してくださいませ。……って、まさかR18とか?

これねぇ。「郷愁の丘」から危険なので外したシーンがあって、コメント上でサキさんからリクエストがあって、思いっきりR18だからなあと思いつつ試しに書き出したら、皆さんの作品と比べても、なんか隠すほどでもない中途半端なR18になり、さらにいつものテーマに寄っちゃって、どんどん明後日の方向に(またかよ……)。どうしましょうね。「郷愁の丘」よりははるかに短いんですけれど、全然「シーン」じゃなくて「作品」になりつつあって。いや、私は他の「書く書く詐欺」の方をなんとかしたいんですけれど。

TOM-Fさんったら、夜も寝れないなんて、大げさです。でも、待っていただけるのはモチベーションになりますねぇ。

コメントありがとうございました。
2017.10.25 21:24 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
子供の頃にドヤ顔で披露したことが…何だかムズムズするお話ですね///
マリーさんとは遊びだったのかな…それともキャピキャピが来たから乗り換えた><
恋破れて終わりの話はこのブログでは珍しい気がしました
何かしら最後は誰かとちょっといい感じになることが多いような
まさか弟と…ってことは流石にないのかな…
と思ったらコメントにあるって書いてたw

カササギもそんなことをするんですね
光り物を盗っていくというとカラスのイメージでした
2017.10.26 12:49 | URL | #- [edit]
says...
これは・・・あきらかにマリーとパトリックの間に何かが起こりそうな。
でもパトリック、風貌はエドガーと似ているのはいいんですが、甘やかされ坊ちゃんですか~。
マリーにとって何が幸せなのかはわかりませんね。
年齢的にも彼女の方が年上というのは、甘やかされ坊ちゃんにとってもいいように思うんだけど。
結婚なんて言ったら、また「フランス人の女中ふぜいと!」って、強く反対されそうだし・・・。
近所のたくましい農夫の兄ちゃんなんかとくっついている方が幸せかもしれないし。
良い子みたいだし、いつものようにマリーの幸せを願ってしまいます。

でもパトリックは大人になって、以前はわからなかった機微を感じられるようになっているんだから、何とかしろよお前!っていう感じです。

マリーは指輪を盗んで隠してしまうつもりであの部屋へ入ったのかもしれないですね。
サキはそんなことを考えてしまったのでした。

それからPIYOっておられる件ですけれどサキも期待しています。
隠すほどでもない中途半端なR18ならもう発表決定ですね。
いかがでしょう?
あ、「書く書く詐欺」の方も待ってます。
サキが絡んでいるものはあったかな?
自分は書いてないのにお願いばかりすみません。
2017.10.26 13:40 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

大人の世界は、なんだか魑魅魍魎だったみたいです。
エリック兄ちゃんですか。
まあ、ちょっとフラっとしたけれど、まあ、結婚しようと思っていたわけではないかも。
簡単に乗り換えちゃいました。

冷たく突き放す系の小説、前はこういうほうが多かったんですが、ブログを始めてから期待されるハートフルな小説のほうが増えたかなあ……。

弟とどうかなっても、また強いママが邪魔しにきますので大丈夫です。
(何が?)

カササギはじつはカラスの仲間なんですって。そして、同じくらい頭がいいらしいですよ。
別の鳥の鳴き声を真似たりもするんだそうです。

コメントありがとうございました。
2017.10.26 20:02 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あはは、フラグ立ちました?
エドガーもパトリックも、坊ちゃんですが、マリーもあまり学習してなさそうですよね。
ママは「あの別荘に泊まらせるのは」と心配しているようです(笑)

マリーは、結構な扱いを受けてもまだここにいるということは、あまり恵まれた家庭の出身ではなさそうです。
身分違いとか色々と言われずに済む、暖かい幸せを手に出来るといいですねぇ。

パトリックは、何よりもまずは酒をやめて、ちゃんと卒業してほしいものです。
この人は次男なので、長男よりは色々と自由があるかもしれませんね。
親の世代みたいな考え方をせずに、バランスのとれた人になってほしいなあなんて思っています。

マリーは、泥棒をするつもりはなかったでしょうが、あれを使わないでほしいとは思ったかも。
もしかしたら、箱を開けてカササギが目をつけるような窓際に置いたりはしたかもしれません。

さて、PIYOった件ですが、サキさんがご所望のシーンはもう書けたんですよ。
でも、それが始まりになっちゃいました。
まあいいや、今の作品が完結するのが来年の初夏ですから、そのころまでにどのくらい形になっているかで、どんな形で公表するか、お蔵入りにするか、考えます。

「書く書く詐欺」も、いっぱい書き散らしてあるのに完結しているものは一つもないという、笑える展開です。ああ、来年どうしよう。

コメントありがとうございました。
2017.10.26 20:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・指輪か。
確かに仕事をしていると、患者で指輪(結婚指輪)をしている人は多いな。。。。
・・・と感じます。
まあ、結婚しているから当たり前なんですけど。

けど、80,90歳になってもつけ続けているのは凄いなあ。。。
・・・と思います。
やっぱり、永遠の指輪なんですねえ。。。
永遠の約束はやっぱりあるんですね。


2017.10.27 08:08 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

なるほど。
指輪をしている患者さんがけっこういらっしゃるのですね。
結婚指輪は、かなり日本に根付いているということですね。

ちなみに、私たち夫婦は結婚指輪を作りませんでした。
いろいろと面倒があるので、私は左の薬指にシンプルな指輪をしていることが多いですが結婚指輪ではありません。

指輪が大切だと思う人は、大事にするし、そうでない人は別のものを大切にする、って感じですかねぇ。

コメントありがとうございました。


2017.10.27 21:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
パトリックの、あの夏の思い出は、今となっては少し苦くて、切ないものになっちゃったんですね。
あの指輪事件の時、大人たちの間でどんな感情が流れてたかなんて、分からないですもんねえ。

指輪泥棒の疑惑を掛けられる事よりも、あの婚約がうまくいく方が悲しいのだとしたら、相当強い愛情ですよね。
でも、今となっては過去の話。
目の前に現れた、兄によく似たパトリックに、いったいマリーは何を思うのか。
この後の物語を想像させるところがニクイです^^

カラスが光り物が大好きというのは知っていますが(実際、いろんなものを取られました><)、カササギはそこまでの収集癖は無いのですね。

でも、排除という癖があってよかった^^
ここはやっぱり、カラスじゃなくて、カササギを配役したいですもんね。
2017.10.28 09:09 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

子供視点で過去のトラブルを覗き見るという作品はいくつか書いていますが、今回は微妙な年齢の少年から青年になったタイプで記述してみました。
大人の視点で書いたら、ありふれたつまらない事件ですが、少年とカササギを使う事で若干「切ない」系になっていたら嬉しいですね。

多分エリックの方は、はじめから、ちょっかいは出しても結婚しようなんてことは考えていなかったように思うんです。
マリーの方も、そこまで大それたことは望んでいなかったけれど、いくらなんでもいきなり速攻で本命来たからおしまいね、では辛かったんじゃないかなあと、そんなイメージで書きました。
人類皆平等なんて、考えたこともない人たちに、いいように振り回されたマリーを、まだ世間のよくわかっていなかったパトリックは多分平等な存在だと感じていて、マリーはそれも嬉しかったのかもしれませんね。

ところで、この作品を書くために調べていてわかったんですが、カササギとカラスは、もともと似たファミリーの鳥で、習性も割と似ているみたいです。どちらもとても賢い鳥ですよね。
それなのにカササギの方は、イメージで結構得をしているような。
ま、こちらだと「泥棒かささぎ」のイメージがわりと強いですけれど。

コメントありがとうございました。
2017.10.28 15:57 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こう、使用人にお手をつけて……というのは、
けっこうよくあることなのかもしれませんね。
エドガーはエドガーなりに真剣に愛していたのかも、でもそれはあくまで男の愛し方というか、マリーの全人生に寄り添うような愛し方じゃなかったのですよね。
マリーはあまり裕福じゃないということですし、自分からあまり高望みしそうな
タイプじゃないし、期待せず、でも本気で恋していたんだろうな、って思いました。
切ないなぁ、パトリック、フォローしてくれないかなぁ。
ともすればドロドロな男女の恋愛劇なんだけれど、カササギという存在を絡めて
心情を綴られているせいでそれを感じさせません。
別に積極的に指輪の紛失を望んでいたわけでもないけれど、結婚という象徴そのものである指輪がうやむやになってほしい気持ちが痛いほどに伝わってくるようでした。
パトリックもいろんなことがわかって、また一つ大人になっていくのですね。
切なくて、胸がぎゅっと苦しくなりますね。
どこか童話的でもあります。
ハッピーエンドもいいけれど、あまのじゃくな自分はこのお話、
とっても好きです。
2017.10.30 15:06 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

わりと上流階級っぽく書いてありますが、そもそも男性は、階級に関係なく、ほら、あの……ね。
チャンスがあれば、ちょっとおイタなんかもしたりしますよね。

少年だったパトリックからして見たら大人に見えたマリーも十八歳の小娘ですから、甘い言葉をかけられたら、ふらっと言いなりになったのかもしれませんよね。

パトリックがよけいなフォローをすると、彼女の立場はますます微妙になります。
でも、なんとなくのちの物語が、感じられるような書き方ですね。

子供視点と大人視点では、同じ物語もだいぶ違って見えます。
少年が大人になってきて、その二つの視界を並べたらどんな感じになるかなと思って書いて見ました。

それに、実は、アクセサリーのシリーズを作ろうと思って、最初に構想したのが、このカササギが取っていくことを使ったほろ苦系のストーリーなんです。

短いストーリーで、軽くルンルンに終わるものも嫌いではないのですが、こういう哀しいままフェードアウトする作品は、実は私のデフォルトなのです。ブログを始めてからは、バランスを氣にしていろいろと違う結末を書くようにしていますが、昔はこういうのしか書いていなかったような……。お氣に召して嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.10.30 21:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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