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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(11)君に起こる奇跡 - 3 -

「郷愁の丘」の続き、四回に分けた「君に起こる奇跡」の三回目です。

パーティには、学会の出席者の他にWWFの有名会員たちが出席していて、その一人であるジョルジアの兄マッテオに紹介してもらうために嫌いなパーティに仕方なくやってきたグレッグ。マッテオは、会場でとある有名人の存在に氣がつきました。著名なニュースキャスターです。前作をご存じない方のために申し上げますが、この方は私のキャラではなくTOM-Fさんからお借りしています。「ニューヨークの日本人」シリーズからのご縁で、私のこの小説の世界にかなり重要な役のゲストとしてご登場いただきました。TOM-Fさん、いつもありがとうございます。勝手にお借りするのは、今回が最後になると思います。

強敵登場に、グレッグはどうするのでしょう。って、いつもの得意技を発動するんですけれどね。今回は、この小説では数少ないグレッグ視点の描写になっています。彼が何をどう感じていたのか、今回と次回で少しわかることと思います。


郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物




郷愁の丘(11)君に起こる奇跡 - 3 -

 レイチェルとグレッグはマッテオの視線を追った。グレッグははっとした。その男が誰だか知っていた。

 ジョセフ・クロンカイト。著名なジャーナリストだ。もっとも前から知っていたわけではない。ジョルジアが、恋に落ちてしまったと告白した時に初めて名前を知ったのだ。モンバサからマリンディに向かう車の中のことだった。彼女がアメリカに帰ったあと、ナイロビでニューズウィーク誌の表紙にその名前を見て買った。彼の写真と現在追っている環境問題が特集されていた。

 緻密な考え方と鋭い問題意識。弱者に対する優しい視点としっかりとした背景の感じられる正しさ。自ずと表れている品格。洗練された態度と、常に人から見られていることからくる完成された身のこなし。そこに載っていたのは誰もが認めざるを得ない人生の勝者だった。

 彼は、その雑誌を閉じると二度と開かなかった。自分とのあまりの違いにひどく打ちのめされ、その敗北感に耐えられなかったから。それでもその姿は脳裏に焼き付き、細部までも心に残っていた。

「いいところに。あれはかのジョセフ・クロンカイトだろう」
「まあ。そうよ。間違いないわ。例のCNNの環境プロジェクトで、野生動物保護も取り上げるつもりじゃないかしら」

「アフリカに関しては、ここのところ南のプロジェクトばかり取り上げられているんだよな。うまく東アフリカの話に関心を持ってもらって、君たちのプロジェクトを紹介してもらうようにしむけられたら最高じゃないか? たったの五分の放映でも、何万ドルの広告を打つかそれ以上の効果があるんだぜ。幸い一緒に歩いているのは僕が何年も広告を出しているヘルス番組のディレクターだ。さっそく紹介してもらおう。ジョルジア、早く帰ってこないかな。緑の妖精さんにも愛想を振る舞ってもらわなくちゃ」

 マッテオの言葉を聞いて、グレッグははっとした。彼は、ジョルジアが電話をするために出て行った戸口の方を見た。それから、辺りを払うような、有名人特有のオーラを放つジャーナリストを見た。心臓が引き絞られるようだった。

「彼女を見てきます」
それだけようやく口にすると、レイチェルとマッテオの側から離れた。

 彼は、人混みに紛れて入口の方へ向かうと、ほとんど口を付けていないワイングラスをボーイに返した。

 それからしばらく立ちすくんでいたが、懐から財布を取り出すとボーイに少し多めのチップを渡して言った。
「すまないが、あそこにいるマッテオ・ダンジェロ氏とその連れの女性たちに、ヘンリー・スコットは帰ったと伝えてくれないか。失礼を詫びていたと」
「かしこまりました。お伝えします」

* * *


 彼はタクシーを降りると、ホテルには入らずにアベニューを歩いていった。この一週間、何往復したことだろう。そのほとんどの時にジョルジアは彼の傍らにいた。

 そして、二時間ほど前には、やはりこのアベニューで、パーティに向かうために待ち合わせた彼女のいつもとは全く違う美しい装いに息を飲んだ。

 あの時、華やかで笑いに満ちた成功者たちの園が、彼とその美しい同伴者を歓迎しているかのような錯覚に彼は陥っていた。今まで閉ざされていた多くの門に、歓迎の花束が添えられて待ち迎えていたように感じたのだ。たった一人の女性が一緒に向かってくれているというだけで。

 ジョルジアと彼女の愛するクロンカイト氏が出会って親しくなっていくのを見るのが辛くて、彼はそのパーティから、結局彼には馴染めなかった華やかな世界から逃げだしてしまった。

 彼は、夜なのにネオンの光で明るい街を見回した。引っ切りなしに通り過ぎる車と、それに劣らずたくさんいる人びと。そびえ立ち、視界を遮る高いビル。それは彼の馴染んでいる世界とはあまりに違った光景だった。ナイロビやロンドンなど、都会は一度であっても彼にとって親しい場所ではなかったが、彼はこれまでそれを悲しいと思ったことはなかった。ニューヨークについてからつい先ほどまでも。だが、いま彼はこの街に馴染めないでいることを悲しく思った。

 このパーティでそつなく振る舞って立派な研究者であると認めてもらうことこそが、ニューヨークに来た一番の目的であったことを思い出した。ダンジェロ氏から援助をもらえるかもしれないという夢のような話を聞いた時に、もしかしたら人生は急に好転していくのものなのかもしれないと思った。

 が、礼も尽くさずに逃げだしてきてしまい、援助してもらえるチャンスは潰えただろう。それどころか、彼にしてみたら妹にまとわりつく男は、追い払うべき害虫のような存在でしかない。

 また、うまくいかなかった。彼は、ため息をもらした。あの時と同じだ。

 学生時代に奨学金がもらいたくて、担当教授のところに推薦してほしいと頼みにいった。

「君の方が優秀なのはわかっているよ。でも、マクホール君は本当に経済的に困っているんだよ。君には立派なお父さん、スコット先生がいるだろう?」

 確かに彼がオックスフォードで学ぶための援助を父はしてくれた。だが、それは十分でなかった。それを率直に話して送金の増額を頼めるような関係でないことを、彼は教授に言えなかった。

 苦学生として認められるには父親は有名すぎた。「君は恵まれている」そう言われても、彼の窮状は変わらなかった。それは今でも同じだ。

 だが有名な父親が悪いわけではない。推薦してくれなかった教授のせいでもなければ、ダンジェロ氏が悪いわけでもない。本当に優秀ならば、事情がどうであれ援助してくれる人は自ずと現れる。父やレイチェルはそうであったように。

 彼は、人生のほとんどの時間で馴染んだ敗北感を噛み締めながら歩いた。嫌いなパーティに行ってまで兄に口添えしてくれようとしたジョルジアの好意も無駄にした。彼女は呆れて自分を見放すだろう。いや、もう僕の存在など意識にもないかもしれないな。

 あの美しい姿のジョルジアに紹介されて、興味を持たない男がいるだろうか。きっとあのニュースキャスターは僕と同じように心を射抜かれるだろう。そして、僕が上手く表現できなかった賞賛の言葉を、とても効果的に伝えるだろう。ダンジェロ氏がそうしたみたいに。

 どんな恋だって実らないのは当然だ。想えば想うほど、何も言えなくなってしまうなんてティーンエイジャー以下だ。時間をかけて、ゆっくり伝えられればいいだなんて、笑い話にもならない。こんなスピードで世界が動いていく大都会に生きている女性相手に。

 いつの間にか《Sunrise Diner》の前に来ていた。グレッグは、オレンジに輝くネオンサインをしばらく見上げてから、扉を押して中に入った。

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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れさまでした。

出ましたねぇ、あの御仁が。
グレッグ、過大評価というかイメージ先行というか自爆というか……。
まあ、ニューヨークでのジョルジアを見て、彼女のことも過大に評価してしまったんでしょうね。グレッグが思っているようなことができるくらいなら、もうとっくに……なんですよね(遠い目)

で、あちゃあ、グレッグの得意技がここでも(笑)
う~ん、つくづくこの人は、世俗的で分かりやすい「成功」からは、遠ざかってしまうんですね。
もっとも「ナントカは恥だが役に立つ」なんてドラマもありましたし、もしかしたら意外な展開に、ということもありそうですよね。期待しています。

つか、ジョセフって、想った相手にはフラれ、想われた相手には「どうせ届かないから片思いでいいや」と諦められ、こと恋愛に関してはトホホなことになってますよね。おまけに、弟子の小娘からは「朴念仁」よばわりだし、行きつけのダイナーのウェイトレスからは「くそったれ」と悪態をつかれ。「人生の勝者」って、いったい……(笑)

冗談はさておき、あのお話がきっかけになって、ジョセフを長いあいだ可愛がってくださって、ありがとうございました。御作に登場させて頂くたびに、私もワクワクしながら読ませていただきました。
よろしければ、またいつでも、ご遠慮なく使ってやってくださいませ。
2017.11.22 10:55 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
やはり彼でしたね。
彼に接触して、グレッグはどんな態度を見せるのだろうと思ってたんですが、まさかこんなに速攻で逃げ帰ってしまうとは。(いや、彼らしいと言えば彼らしい^^;)
クロンカイト氏の情報は、グレッグを凹ませていたんですね。うん……でもなんとなく分かるな。自分より上だと思うと、戦わずして退いてしまう。
(彼は土俵に上がってる事すら気づいてないだろうけど)

さあ、この状況、ジョルジアはどう思うんでしょうね。(なんか、怒りそうw)
そしてクロンカイト氏を目の当たりにして、そんな感情を持つのか。
続きがきになります。
(ちょこちょこ連投ごめんなさい><)
2017.11.22 12:00 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
グレッグに「このチキンめ!」と思う気持ちが半分と、いやいや、案外こういう男性って多いんじゃないかな? という気持ちが半分半分です。w
ここからグレッグの気持ちが少しでも前向きになるといのですが……
なんだか応援したくなります^^
2017.11.22 15:41 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

このたびは、大事なキャラを再びお貸しくださいまして、ありがとうございました。
感謝感謝です。

そうなんです。グレッグは(それにジョルジアも)ジョセフのことをメディアを通してしか知らないので、やはりカッコイイ面しか見えていません。特集の雑誌に「財布を忘れがち」のようなお茶目な一面や「ダイナーのウェイトレスに利用された挙句振られた」といった不名誉なエピソードは載っていませんから、知っていたらそれはそれで親しみが湧くかもしれないし、グレッグだってこんなに速攻で退散しなかったかと思いますが(笑)

それに、グレッグはものすごく大事なところで間違った認識をしています。
ぶっちゃけ、ジョルジアに紹介されてもジョセフはまったく何も思わないと思います。ジョルジアは全然モテないんですってば(笑)

そして、ジョルジアも、もちろんグレッグも知りませんが、ジョセフってキャシーに言われたい放題でしたよね。
あはははは、あの節は大変失礼をばいたしました。
キャシーもまさかジョルジアがジョセフに片思いをしているなんてカケラも思っていませんので、「知り合いだよ」とも言っていません。
なんかこのワールド、狭すぎる。orz

でもですね。
プライヴェートでは色々あるみたいですが(誰のせいだ)、それでもジョセフが「勝ち組」なのは間違いないですよ。
って、グレッグみたいなのが主人公だというのは普通の小説ではないだろうなあ。あはははは。

ともあれ、綾乃&ジョセフ組、いちおう勝手にお借りするのは今回限りとなりますが、またよかったら再びコラボでお会いしましょうね。

ほんとうにありがとうございました。
2017.11.22 22:58 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
いえいえ、コメントはいくらいただいても、嬉しいものでございます。
ありがとうございます。

そうです。ジョセフに再登場願いました。
と言っても、通り過ぎていただいただけなんですけれど。

グレッグの得意技「にげる」が炸裂しちゃいました。

グレッグは、クロンカイト氏特集を読んで、ものすごく凹んでいたのですよ。
「こう言う人が好きなのか」というのがわかって、努力で埋められるようなことではなくて、さらにいうと相手は知らない人で、こっちは二週間も昼夜一緒にいたのに「お友だち」のままという、悲しすぎる結果に余計打ちのめされているんですね。
でも、ジョルジアはその辺のところは鈍感なので、「友達のままでいてくれるならその方がいいし」ぐらいにしか思っていなかったりします。

ジョルジア、どうするでしょうね。
会社に電話して戻ってきたら、クロンカイト氏に紹介してもらうと言う話になっているし、肝心なグレッグが逃げたことがわかるし(笑)

来週をおたのしみに。

コメントありがとうございました。
2017.11.22 23:06 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

本当にあきれるくらいチキンですよね。
うん、欧米にもいますよ、こういう人。そして、日本はもっと多いかもと思っています。

彼が前向きになるには、まだしばらく時間がかかりますが、そんなにひどい状況にはなりませんのでご安心ください。

カッコイイ主人公は、いろいろなお話にいますが、たまにはこういう情けない人たちも主役を張っていてもいいかな、なんて。
応援していただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.11.22 23:10 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あ、ジョルジアが席を外していたのはこういう展開にするためなんですね。
グレッグ、敵前逃亡ですか。やっぱりというかなんというか・・・残念です。
本当にグレッグって逃げちゃうんですねぇ。

彼が消えてしまったことに気がついたジョルジアが、いったいどんな気持ちになるか考えて・・・あぁ、ジョルジアと彼女の愛するクロンカイト氏が出会って親しくなっていく・・・って考えてるのかぁ。そっちに考えちゃうんですね。彼は。

常に最悪を想定して自分を守ろうとする。
まぁ、他人の事は言えないですね。その気持ち分かるような気がします。

察しろよ!なんてサキは怒っちゃうんですが、こりゃストーリーが終わってしまう前に、どこかで彼のスイッチがパチンと入る瞬間があるのかな?

戻ってきたジョルジアの行動も楽しみですが、グレッグは無意識にあそこへ向かったんですね。
あそこの超前向き女がどのような対応をするのか、こっちの方ももっと楽しみです。いや~、声が聞こえるようですよ。
もし、ここへ向かっていなかったら、終わっちゃってたかも・・・。
そんな気さえしています。
2017.11.24 11:42 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
スポンサーは大事ですね。
何にしても。
金が要りますからね。
それに無駄遣いは出来ないですからね。

どんなにやりたいことがあっても、
人に受け入れないと金が集まらないですからね。
人脈・運・時流とかありますからね。
そういうのを集められる人が素晴らしい人なんでしょうけど。。。
2017.11.24 12:21 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

その通りです。ジョルジアがその場にいたら、この展開はちょっと無理でしたから。

グレッグは不戦敗ですけれど、まあ、むべなるかな、ですよ。
でも、これは、ジョルジアが悪いんですよ。友達のままずっと放置ですから。
グレッグは「状況が変わるいつの日か」に望みをかけて友達の立場に甘んじているのですが、その前に本命が登場しちゃってガックリ涙目です。

それに彼は、自己否定が強いので、自分がいなくなってジョルジアが悲しむとは思っていないようです。むしろ「ラッキー」と思うだろうぐらいに感じているようですね。

このストーリーが終わる前に、彼が自主的にこのマイナス思考を改めて攻めまくる……なんて事があると思います?
無理無理(笑)

たどり着いたのは、《Sunrise Diner》です。っていうか、この一週間、学会以外ではずっとこの辺にしかいなかったので、他の店は知りませんしね。そして、もちろん彼女がいますよ。次回、言われたい放題になりますので、ご期待ください。

コメントありがとうございました。
2017.11.25 00:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

そうですね。学問にもお金が要りますけれど、ビジネスほど簡単に集まらないので、篤志家がスポンサーになってくれるとありがたいのですよね。

スポンサーを見つける力も、ある意味で実力なのかもしれませんが、人脈を作る事が苦手な人もいて、そのために大事な研究がうまくいかないというのは残念だなと思います。

コメントありがとうございました。
2017.11.25 00:28 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
というのでてっきり絵を描いてクロンカイト氏とも
対等に渡り合って……という展開を一瞬想像したのですけれど、
そんな訳ないですよね、そっちの得意技でしたか(;;)
グレッグが涙目というのは夕さんに教えていただいていたので、まあ程度
辛い展開は予想してはいたのですが、まさか敵前逃亡は思いもよりませんでした。
そしてここでも彼の例の思考癖が出てますね、「本当は大したことないのに
それを誤解したままこじらせてしまった」っていうあれ。
マッテオお兄ちゃんは「追い払うべき害虫」なんてきっと露ほども思ってないだろうし(多少は心配するだろうけれど)、彼の人となりは前回である程度把握しただろうし。
だれどグレッグは、先天的に敗北感のようなものが(勝手に)染み付いちゃってるから、一度マイナス思考にはまると過去のことまで引っ張り出してきて負のループにはまっちゃうんですよね。
この章、一話と二話が割合華やかな展開だっただけに、今回の悲惨さがそれだけに浮き彫りになっていて、こういってはなんだけれどその落差が見事です。
読者も一瞬で光から闇に落とされたような、ううん、見事夕さんの術中にはまってます。

それから、グレッグ、クロンカイト氏のことちゃっかりチェックしてたんですね。
自分の傷を抉るとどこかでわかっていながら確かめずにいられないっていう、
恋する人間の難しさが表れてるようなエピソードだと思いました。

美しい姿のジョルジアにしても、確かにドレスアップしたジョルジアは美しいのだけれど、クロンカイト氏はまたグレッグとは違う反応を抱くと思うんですよね。
でも、こういうところが恋してるんだなぁ、って思いますよね。
うんうん、グレッグにとってジョルジアがお姫様なんだよって、ちょっと読者的にはほろ苦くも嬉しかったり。

以前夕さんが仰られていましたが、グレッグは内向的ではあるけれど何も厭世的になってる訳じゃないんですよね。
できることならみんなと上手くやっていきたいと思ってるし、彼のいうところの
「華やかで笑いに満ちた成功者たちの園」というか、光ある人たちと自分なりに
渡り合っていけたらいいなって思ってるんですよね。
それだけに今回の彼の独白は胸に迫るものがありました……

さてさて行き着いた先は《Sunrise Diner》ですが、叱咤激励……もとい
グレッグは少し浮上するのでしょうか?
2017.11.28 02:11 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ええっ。ジョセフとお絵かき対決ですか? それは面白すぎる展開ですよ〜。書けばよかった。でも、ギャグになってしまいそう。

そうなんです。得意技「にげる」です。
対決どころか、会ってもいません(笑)

まあ、対決したところで、0対235みたいなスコアで負けることは間違いないので、ここは仕方ないかなと。
っていうか、ジョセフにしてみたら「なんの話?」ですよね。

マッテオは、グレッグがここまでチキンだとは思ってもいないので、まさかパスタソースの件であれこれ言ったぐらいでビビるなんて想像もできませんし、そもそも別に追い払う理由もないんですよ。っていうか、「うちの可愛いジョルジアなら取り巻き虫の十匹や二十匹くらい飛んで当然」という謎の妹絶賛体質なので、グレッグのク●真面目な交際感覚はほとんど理解していないかと。

この作品を書く時に、三つほど重要なターニングポイントを構成していまして、最初がジョルジアがはじめて《郷愁の丘》を体験する部分、そして二つ目がこの章です。三つ目はもちろん最終的なストーリーの盛り上がり部分(もりあがるのか?)ですけれど、そういうわけで、この章の記述にはかなり時間をかけています。その分、お氣に召していただけると嬉しいですね。

グレッグはジョルジアには全然語りませんが、いろいろとチェックしています。
彼女の写真集をひっそりと集めていたことや、黙って会社にやってきたこともそのうちですけれど、たまたまナイロビでクロンカイト氏特集を見つけてしまって、やはり見過ごせませんでした。彼女が恋に落ちてしまったのは、どんな人なんだろうって。で、凹んじゃいましたけれど。

そして、ジョルジアとジョセフがうまくいくはずなんて100%ないんですけれど、これもわかっていませんね。
ジョセフにしてみたら「へえ、あのダンジェロ兄妹に他に女姉妹がいたとはね」くらいには思うかもしれませんが、ご自分が審査した「フォトグラフ・オブ・ザ・イヤー」で入賞して、受賞式でもちらりとみた女だということを思い出すかどうかも怪しいです。本当の美人に日々囲まれていますし、なによりもとてお忙しい方ですしね。

もちろん「ジョルジアがこのパーティで一番綺麗な女性だ」と思っているのは兄ちゃんとグレッグだけです、まったく(笑)

そして、canariaさんもご指摘くださっているように、グレッグは「みんなとうまくやっていきたい」と願っていると同時に、「どうしてだかわからないけれど、みんなに敬遠されてしまう」ということをかなりグズグズ思い悩んでいる人なんです。しかも「きっと今回も、同じことになる」とどこかで思っているんですよね。キャシーみたいに「よろしくねっ。なかよくしよっ」と近づいていけば、相手も「ハロー。よろしくっ」となるところを「ぼくと仲良くしていただくのは迷惑ではないでしょうか」とか恐々やっていると、いつまでも「ハロー!」にはなれないのだけれど、そのタイミングがどうしてもつかめないのですね。

で、そのキャシーがズケズケ、言ってくれるのは、もう明日ですね。また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.11.28 20:17 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
グレッグ、行動力はあるけど、メンタル繊細すぎ?
ま、そこがジョルジアと合うところなのでしょうけれど。
うん、ますます応援したくなります^^
2017.12.26 00:17 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

そうなんですよ。あまりこれまでは目立っていなかったのですが、メンタル弱いんです。
行動力も、対人的なものでないとあるんだけれど、肝心なところが。
ぐいぐいいかないのでジョルジアは安心していられるんですけれどね。
本人は悩んでいるみたいですよ。

応援していただけるのは嬉しいです。
コメントありがとうございました。
2017.12.26 19:17 | URL | #- [edit]

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