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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

まだこの世界にいます

ついに氷点下が普通になってきました。今年は、十月などがわりと暖かかった分、ここのところ毎日コンスタントに寒いです。ついに冬用のジャケットに切り替えましたし、裏地の暖かいデニムを使うようになりました。こちらでは生足どころか、かわいいスカートも冬には履きたくありません。寒いんですもの。

沼の秋

さて、今年もそろそろ終わりそうになっているのに、私は未だに同じ小説世界の作品を書き続けています。なんで「書く書く詐欺」になっている派手な作品の続きを書かないのか……。

「郷愁の丘」はとっくに書き終わっていて、現在書いているのはその後日譚にあたる作品です。本当は、妄想のまま放置して書かないつもりでいたんですけれど、ついうっかりコメント欄で口を滑らしてしまい、「書いて欲しい」というご希望をいただいたんですよ。それで、試しにシーンだけちょろっと書いてみたら、止まらなくなってしまいました。(ゴメンよ、蝶子と22とエレアノール。君たちは後回しだ)

で、思ったんですけれど、私の作品って地味だなあと。

書いている作業って、一人で黙々とするものじゃないですか。そして、発表するまで時間差があって、その作品のことは自分一人しか知らないんですけれど、同時期に他の方がブログで発表している作品の華やかだったり、ウケていたり、ドキドキしたりする展開を読んだ後に、自分の作品に戻るとことさら「地味だ」と思うんですよね。

「だったら派手な作品を書けばいいじゃない」と言われるかもしれませんが、こればっかりは自分のものしか書けないんですよ。たまにおちゃらけたものや楽しいモノも書いていますけれど、根本的な興味対象がその方向にはないので、結局腰を落ち着けて書いていく、もしくは追求していくベクトルは地味な感じになってしまうのです。

ちょうどこの記事の写真の様。

これ、通勤途中にある小さな沼なんですけれど、季節ごとに違う表情を見せてくれます。何れにしても地味なんですけれど、この時は鏡面の様になった水面に眠りに入る前の葉を落とした木々が映っていて、寂しげなのに澄み切った感じでした。しばらく停まって眺めていたのです。

この沼にはドラゴンもやってこないし、美男美女のめくるめく恋愛シーンも起こりそうにないし、ましてや殺人事件や派手なカーチェイスとも無縁な光景です。ポストカードにもなりそうになく、インスタグラム映えもしそうもない、なんでもない寂しい光景。こういうのが私が生息している小説ジャンルの色だよなあと、しみじみ考えてしまいました。

さて、現在書いている作品は、「郷愁の丘」にも増してさらに地味な感じにシフトしていますが(あれ以上地味って、ありえないと思われるかも)、でも、書かないとやはりこの世界から足を洗えない感じなので、つべこべ言わずにMacに向かっています。

ちなみにこの作品のイメージ音楽はこちらだったりします。


gregorian scarborough fair
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Category : 構想・テーマ・キャラクター

Comment

says...
私ももうちょっと楽しくて人気の出そうなものを描こうかなとも思ったりするんですが
(描けるかどうかは別として)関心がないとなかなか厳しいですよね><
でも理想的キャラが大活躍する話ばかりじゃつまらないしいいと思うんです
それで少しぐらい人気になってもプロになるとかでもないし…

とは言え夕さんの小説は地味な主人公の中にもポッとつぼみができて
徐々に大きくなっていく感じがします
2017.12.03 10:32 | URL | #- [edit]
says...
あ、このタイトルわかります。
身につまされますね。
サキも今はユキの中に入り込んだまま帰って来れないでいます。
こういう拘り、ひょっとしたら大事なんじゃないかな、なんて思っています。

そして、う~ん。
おっしゃるように、派手なアクション、感動的な展開!それはそれでとても素敵で、血が沸いたり肉が躍ったりします。
でも、どこにでも普通にありそうな展開に心がザワザワする事って、ありますよ。
なんだか同じようなことが自分の身にも起こりそうな気がするんでしょうかね?
でもどこにでもある日常のようでいて、自分の日常とは違っている。
そういう描写が丁寧に展開されていると、読者として入り込みやすくなるんでしょうか?
一見身近に見える非日常、これも素敵なものだと思います。
どちらかというとサキの作品も地味な方向が多いですね。

あ、生足にかわいいスカート、やっぱり凍えますよね~。
2017.12.03 13:15 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

ダメ子さんのマンガは、ネガティヴなものもありますけれど、人氣はあるじゃないですか(笑)
ともあれ創作はやはり自分の関心のあるものに限られますよね。

おっしゃる通り、プロなら話は違うかもしれませんが、アマチュアで書いている以上、人氣のあるよその作品のまねごとを発表しても意味はないんですよね。

お。つぼみができて大きくなっている感じがしますでしょうか。
それは嬉しい、そう言っていただけると励みになります。

宇宙を救うようなすごいメンバーとは無縁ですが、小市民なりのささやかな挫折と成功を淡々と書いていけたらと思っています。

コメントありがとうございました。
2017.12.03 21:02 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

お。サキさんもユキにつかまってしまったのですね。
そんなつもりはなかったのに捕まってしまうということ、ありますよね。
でも、きっと、そうなんですよ。
捕まった時は、抵抗せずに書いたほうがいいんだと思います。

そして、創作は、結局のところ本人の関心に引きずられるんだと思うんですよ。
エンターテーメント性にドキドキ、ワクワクする事が好きでそれを書きたいという方、それ以上に読みたいという方が多いんじゃないかなと思うのですが、多分私の場合は関心がそこではなくて、人間のとある精神状態とその動向にあるんだと思うのです。だから常に同じようなテーマで書いているんだと思います。このテーマも決めて書きはじめたわけではなくて、実はふと「もしかして私が書いているのってみんな〇〇について?」と氣がついて調べて見たら過去の作品全部そうだった、というだけなのですが。

何れにしても読者はスーパーマンであることよりも、小市民であることが確率としては大きいので、小市民の物語は「自分にも起こりそう」の感覚は強いのかもしれませんね。入り込みたくなるかは別ですけれど。

サキさんの作品は、地味なものもありますけれど、私のイメージとしては私のものよりも随分とカラフルな感じがします。
何よりも主人公や背景に対する愛情がもっと強いような。キャラたちは嬉しいんじゃないかしら。

> あ、生足にかわいいスカート、やっぱり凍えますよね~。
あ、そうですね。この記事、一ヶ月近く前に書いたものを予約投稿したんですけれど、ユキのお話にタイムリーなリードになっていましたね。
日本の女の子のファッションを想定して書いたものですが、空氣を吸い込むだけで肺が痛くなるような寒さだとファッションはもうどうでもよくなりますね。あと、滑らないでまともに歩けるような靴がそもそもファッションとは相入れないんで(笑)

コメントありがとうございました。
2017.12.03 21:24 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
インスタ映えって言葉がはやるくらいですから、華やかだったり
見栄えがするものってやっぱり人の心をかっさらうのには
うってつけなのかもしれませんね。
特に十代の読者をターゲットにしたいわゆるラノベなんかは、そういった
わかりやすい「フック」があちこちに散りばめられていていますよね。
異世界とか、美少女とか、強い主人公とか。
夕さんの作品には、確かにそういった「いかにも」なフックは見受けられないですが、でもキャラクターの心理、内面はむしろ地味というよりは滋味深いように感じられます。
仰られているように、これは、不思議なんですが、自分ではもうちょっと派手な
要素を取り入れたいとか思っていても、理想と現実は違うというか、結局自分の関心が向く方向に筆が戻ってくるんですよね。そしてそれが、結果的にその人の作風になるんですよね。
そういえば以前、コミティアで知り合いになった男性の作家さんでアクションシーンに力を入れておられると仰っていた方がおられたのですが、
確かにその方の作品はアクションシーンが多くてなるほど、と思わされたことがありました。
実際に、映画とか漫画を見るときも、アクションシーンに注目してしまうんですって。
それがその人の興味の対象なんでしょうね。
そういう人に「心理描写を!」とか言っても野暮な気がするし、夕さんにしても然りで、夕さんが無理に派手なシーンを取り入れても、お書きになっている夕さんご自身が辛くなるばかりのように思えるんですよね。
それにこの沼の写真も、一見寂しい、インスタ映えとは無縁の光景のような気もしますけれど、この沼の底には何か一粒の砂金が埋まっているような気もします。
それはとても分かりづらくて手に取りづらいものなんだけれど、確実にあるもので、そういった感覚を夕さんの作品にも感じます。
だから、(いい意味で)わたしは未だに夕さんの作品を理解しきれてない気がするんですよね。
掴めそうで掴めないというような、そういう心地良いもどかしさを感じています。
2017.12.04 04:06 | URL | #- [edit]
says...
夕さん、こんばんぽ(*´∀`*)ノんです。

どうもお久しぶりです。
なるほど地味さなら僕も負けてませんよ(笑)
いや~、僕もどちらかというと一応、花形の主人公やヒロインがいるにも関わらずサブキャラの話ばかり描いています(笑)
今までの話を振り返ってみるとあまり主人公たちが出てるシーンが少ない感じがします。
主人公の周りの人の話ばっかりやんみたいな( ^艸^)
後、問題はズレていますが派手なアクションとかが描けなくて地味なアクションや事後報告みたいな感じで。
でもみなさん、実は花形よりもサブキャラとか地味な人の方が好きじゃないでしょうか?
何だかそんな気がします。
というより僕がサブキャラ好きすぎるのかもしれないですね。
だからといって主人公たちが嫌いというわけではなくて主人公たちも好きなんですヽ(´▽`)/

あっ、申し遅れましたが「scriviamo!」の参加できますか?
またプランBでお願いしたいのですがヽ(*´∀`)ノ
僕の場合、めちゃぶりであれ題材がある方が作品を創りやすいですね。
プランAのように何もないところからは難しいです(笑)
2017.12.04 15:02 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。WEB小説でどんなものが流行っているのかとのぞいてみると、やはり多いんですよ。
魔法を使えるか、転生しているか、超イケメンに求愛されまくりの美少女か、そんなダイナマイトバディのロリ顔少女が都合よく侍ってくれるんだ、というようなモチーフは、ずらーっと並ぶくらいあるけれど、愛読者もものすごく多いことからも、本当に求められているんだなと思います。

問題は、私はそういうモチーフに心躍らないんですよ。
自分が心躍らないものを、人の心を躍らせるように書けるほど卓越した筆はもっていないぞと。

つまり、私が書くものを読んで「もっと読みたい」と思ってくださる方は、きっとラノベやアクションやミステリーが好きでたまらないたくさんの方たちではないんだろうなと思います。つまり、そういう方を振り向かせるような努力は不毛だと思います。でも、数は多くないと思いますが「どちらかというと、こちらのほうが読みたい」と思ってくださる方がいるとして、私は、そういう方のお眼鏡にかなうものを書けたらいいのにと思っているわけです。

反対に「こいつの書くものは、もういい。わかりきっているし」と思われるのも少し哀しい(笑)
やはりどこかで「まだ、わからない。なんだか知らないけれど、もう少し辿ってみたい」と思ってもらえる何かがあったら、嬉しいなあと思うのですよ。だから、canariaさんが掴もうとしてくださるのは嬉しいなあと思います。私がcanariaさんの作品を読むたびに「ううむ、また別の深淵がありそうだぞ」とあちこちから覗き込むのに似ているかもしれませんね。

コメントありがとうございました。

2017.12.04 22:38 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

わあ、こちらこそご無沙汰してすみません。
その後、お加減はいかがですか! ご無理なさらないでくださいね。

たらこさんの「ひまわりシティ」は地味じゃないですよ!
バラエティ豊か、かつ、深いっていうんですよ。
トオルは強くてかわいいヒロインだし、ジローくんも正統ヒーロー(かな?)ですけれど、敵サイドなのに応援したくなってしまう前総統や憎めないデス&アンポンタンチーム、しょーもないロードのじいとか、味のあるチームが彩っていますもの。

私も、味のある脇役が活躍して、さらに主人公たちも魅力的なストーリー、大好きですよ。

さて、scriviamo!のご参加表明、ありがとうございます。一か月近いフライイングですが、プランBと言うことなので何か考えておきますね。
来年早々に発表させていただきますね。

コメントありがとうございました。
2017.12.04 22:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
うおお。。。
氷点下の世界かあ、、、。。。
私では絶対に住めないですね。。。
外にも出れませんね。。。
なにしろ、10度以下になると寒い寒い言っている人ですからね。。。
氷点下の世界!!
死ぬ!!
( ;´Д`)

って感じでいつも海外や北海道を見ています。
2017.12.08 01:27 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

私もここに来るまでは「絶対そんなところには住めない」と思っていましたよ。
でも、こっちにきて実は東京の実家よりも冬は快適だということを知りました。
確かな外は寒いんですけれど、家の中は断熱がしっかりしているせいでずっと暖かいのですよ。

外は寒いですし、外出するときには夏のようにさっとは出かけられないし、
のんきに外にもいられませんが
冬が過ごしにくいということはあまりないですね。
私は日本に永住で戻ることになったら北海道がいいなと思っていたりするのですよ(笑)

もっとも冬が長いので、春や夏に対するありがたみはずっと大きいかも。

コメントありがとうございました。
2017.12.08 22:00 | URL | #9yMhI49k [edit]

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