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Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(11)君に起こる奇跡 - 4 -

「郷愁の丘」の続き、四回に分けた「君に起こる奇跡」の最後です。

ニューヨーク滞在最後の夜、パーティから一人逃げ帰ってしまったグレッグは《Sunrise Diner》に入っていきました。この人、はじめてのニューヨークでしたが、学会以外はいつもジョルジアとこの界隈でご飯を食べていただけなので、他の店をまったく知らない状態です。

キャシーのお薦めメニューは、大切なキャラを何回も快く貸してくださったTOM-Fさんへのお礼のつもりで書きました。きっとこういうのお好きじゃないかな~と思って。食べているメンバーが、あまり可愛くないのがなんですが(笑)よかったら、オリキャラをつれて《Sunrise Diner》に召し上がりにいらしてくださいね。

さて、まだ十一月ですが、キリがいいところでもあるし「郷愁の丘」本編の連載を中断します。ただし、十二月には関連する外伝を発表する予定です。どうぞお楽しみに。


郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物




郷愁の丘(11)君に起こる奇跡 - 4 -

「あれ、独り?」
カウンターからキャシーが声を掛けた。彼は黙って頷くと、常連たちが好む入口近くではなく奥の小さいテーブルの方を見て「あそこに座っていいかい」と訊いた。

「なに陰氣な顔しているのよ」
メニューを持ってキャシーがテーブルまで来ると、彼は無言で肩をすくめた。

「ジョルジアは? 一緒にパーティに行ったんでしょ」
「まだダンジェロ氏たちと一緒にいるよ」

「喧嘩でもしたの?」
キャシーが訊くと彼は首を振った。

「もしかして彼女にはっきり振られたの?」
キャシーに真っ正面から切り込まれて、彼は自嘲的な笑みを漏らした。

「決定的な失恋なら半年以上前にしているよ。彼女にとって僕はただの友達だ。今さら……」

「じゃあ、どうしたって言うのよ。世界が終わったみたいな顔しちゃって」
「なんでもないよ。いつものことなんだ」

「いつものことって?」
「まったく期待していなかったわけじゃない。彼女と偶然再会して、一度あっただけの知り合いから友達になって……奇跡のようなことが起こる度に、今は無理でも、いつか、もしかしたらと思っていた」

「じゃあ、諦めたような事を言うのはやめなさいよ。前進あるのみでしょ?」
キャシーが快活に断言するのを、彼は眩しそうに見た。それからわずかに俯いて言葉を探した。

「彼女は、僕が彼女に似ているって言った。ケニアでは、僕はその言葉を半分信じていた。仕事の才能は別にして、僕みたいに、友達もいなくて、家族とも上手くいかなくて、社会からはみ出しているんだと」

 キャシーは、首を傾げた。彼は、口の端をゆがめてキャシーに頷いた。

「そうだよ。そんなのは完全な間違いだ。ここに来て、彼女には君やクレアやクライヴたちのような素晴らしい友達がたくさんいることを知った。彼女を心から愛している家族や、彼女の才能を最大限に生かしてくれるハドソン氏のような同僚のことも。彼女は僕なんかとはまるで違うんだ。ケニアで僕は彼女の愛する男にはなれなくても、一番の友達になろうと思った。家族や同僚の代わりに、なんでも話せる存在になろうと思った。でも、そういう存在はケニアなんて地の果てでなくても、ここニューヨークにたくさんいるんだ」

 キャシーは唇を尖らせた。
「だから何だって言うのよ」

「彼女には彼女の幸せがある。ふさわしい、誰もが羨むような男と知り合って、幸せの階段を昇っていく権利がある。彼女は素晴らしい人だからきっと上手くいく。そういうチャンスがめぐってきたことを彼女のために喜びたい。……でも、自分のわずかな希望が潰えていくのをのんびり眺めていられるほど僕は強くない。人生でどれだけ同じ事を繰り返してもやっぱり落ち込むんだ」

 それって、ジョルジアがパーティで誰かと恋に落ちたってこと? 信じがたいけれど、そうなのかしら? キャシーは、背中を丸めてメニューを開きもしないでじっと見つめているグレッグの様子に途方にくれた。

「そういうつらい氣持ちはわかるわよ。美味しいものを食べて元氣をだしなさいよ。今夜は私がおごってあげるから。ほら、選んで」

 彼は、メニューをゆっくりと開いた。だが、目がメニューの上を滑っているようだ。どうもまともに読んでいないらしい。まったく、しょうがないな。
「この特大バナナアイスクリームサンデーはどう? ニューヨークのいい思い出になるだろうから」

 彼は黙って頷いた。ほとんど聴いていないし、何が来るのかわかっているかも疑問だ。キャシーはため息をついて注文を入れると、カウンターに戻って他の客たちの皿を下げた。

 ドアの開く大きい音がしたので目を向けると、ジョルジアだった。見たこともないシックな装いだ。光沢のある緑のドレスと、暖かい黄色の外套がとてもエレガントで、キャシーは驚いた。うわ。ジョルジアがハイヒール。つまり、彼女はパーティ会場から飛んで来たわけね。グレッグを慰めたのは早計だったかな。

「私もパーティを嫌いなことを知っているのに、置いて帰るなんてひどいわ」
彼女は、まっすぐにグレッグのテーブルに近づいて行った。彼は、当惑して見上げた。

「どうしてここにいるってわかった?」
「ホテルに帰っていなかったから。あなたがいそうな所は他には思いつかなかったの」

 彼は、ためらいがちに訊いた。
「ミスター・クロンカイトに紹介してもらわなかったのか」

 ジョルジアは、首を振って彼の前に座った。
「だから帰ったの?」
「僕に起こった奇跡が、君にも起こったんだと思った。だから、君がこのチャンスを生かせるといいなと思った」

 彼女の表情は、とても優しくなった。
「マッテオは、私にあの人を紹介しようとしていたわけじゃないのよ。あなたとレイチェルの研究の話でしょう。それどころかマッテオとまともに話もしないで帰っちゃったじゃない。レイチェルは怒っていたわよ」

「彼は僕に援助してくれたりはしないだろう。君のお兄さんだと知っていたら、レイチェルの話に乗ったりはしなかった。君に迷惑をかけたくない。それに、彼も僕みたいなのが君の周りをウロチョロするのが不快みたいだ」

「そんなことないわ」
そう言うと、ジョルジアは彼女のiPhoneの画面をグレッグに向けた。数分前に届いたばかりのマッテオからのメールが表示されていた。

「契約書へのサインが欲しいから、明日の朝、もう一度彼を連れてくるように。信じられないよ。お前をパーティに連れてくることが出来るだけでなく、何もかも放り出させて後を追わさせることもできるなんて。しかも、僕が何ヶ月も恋焦がれている、あのボローニャ風ソースをこの広いニューヨークで滞在一日目にかすめとったんだぜ。見かけ通りのもの静かな男なんてことは絶対にないな」

「兄さん、あなたのことをとても氣にいっているみたいよ」
ジョルジアは、彼の潤んだ瞳を見つめた。

 彼が帰ったと知って、彼女は一瞬すらも迷わずにタクシー乗り場に急いでいた。一年以上もどうしても忘れることの出来なかった片想いの相手がその場にいて、知り合えたかもしれないという事実は、全く彼女を動かさなかった。彼女を支配していたひとつの恋は完全に終わっていたのだ。

「お待ちどうさま」
キャシーが運んできた大きなガラス鉢を見て、二人は固まった。

 それはバニラ、チョコレートとバナナのアイスが三球ずつ載っている上たっぷり生クリームを絞ったサンデーだった。その大きさときたら贅沢に四本使ったバナナが小さく見えるほどで、さらには胸焼けするほど沢山のホットチョコレートソースがかかっている。カロリーのことを考えたらどんな細身の女性でも憂鬱になる代物だった。

「一体何を食べようとしているのよ」
ジョルジアに言われて、彼は狼狽えてキャシーを見た。
「え、あの……」

「やっぱりね。何を注文しているかもわからないほど、心ここに在らずだったから。でも、私のおごりなんだから、ちゃんと全部食べてよ。ジョルジアも助けてあげなさいよ。この人がこんなにぼーっとしていたのはあなたのせいなんだし」
そう言って、キャシーはジョルジアの前にもスプーンとフォークを置いてウィンクをした。
 
 うん、きっとニューヨークの最高の思い出になるわね。キャシーは、サンデーを食べながらようやくいつもの穏やかな笑顔を取り戻したグレッグと、前よりもずっと幸せそうに笑うようになったジョルジアを見ながら満足げに微笑んだ。

 それからしばらくして、クレアたちが入ってきた。常連たちは、グレッグとジョルジアの周りに陣取った。特大バナナアイスクリームサンデーは、みるみる小さくなり、《Sunrise Diner》は明るい笑い声に満たされた。
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れ様でした。

うわ、グレッグ、超ネガティブだ。筋金入りの自己否定で、なんでもかんでも、マイナスに考えちゃうんですね。これじゃあ、好意を持ってもらっても、その先には進まないよなぁ。
で、なんか諦めたようなことを言っている割には、未練たっぷりなようですね。

グレッグだけじゃなく、キャシーまで誤解して、どうなるのかと思いましたが、そうですか、そうなりましたか。ふふふ(意味深)
ジョルジアは、ふっきれたんですね。良かった。
マッテオがまだあれに拘っていて、ちょっと笑ってしまいました。彼ならではの親愛の表現なんでしょうけど(笑)

最期はじつに愉快な大団円という感じで、グレッグにとっては忘れられない思い出になりましたね。
連載の再会を楽しみにお待ちします。

ところで、キャシーのおごりのメニュー、笑劇……もとい、衝撃ですね。ええ、こういうの、好きですよ。
もうずいぶん前のことになりますが、サラダボウルに盛り付けられた超特大パフェを数人がかりで食べたことがあるのを思い出しました。
ご招待いただきましたので、そのうちお邪魔しようと思います。って、また書く書く詐欺をやらかしそうだ(爆)
2017.11.29 15:23 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
もともとネガティヴぎみですけれど、ニューヨークに来て、ジョルジアのことをいろいと知ったら、ますます凹んでしまいました。
そして、あのお方が登場しちゃったので、「もうダメだ」ってなっちゃいました。
自信がないのを裏付けるみたいに、ジョルジアが「お友達」ラインのところで放置し続けるので、よけい進めないのですよね。
ここをぐいっと行ったら、べつにジョルジアも拒否しないと思うんですけれど、堅物なのが悪い方向に作用しています。
でも、そうですよ。ジョルジアが逃げないので、諦めきれなくて、未練もたっぷりなんです。
つまり、彼は進めないし、引けないんですね。

キャシーは、基本、野次馬ですから誤解しようとなんだろうといいんですけれど、うん、もし、その「相手」がジョセフだと知ったら、なんていうでしょうね(笑)

そして、ジョルジアの方は、ジョセフの件は完璧に吹っ切れていました。
もっとも、グレッグの方は、いまだによくわからないので「放置」です(笑)

マッテオは、ジョセフの件をまったく知らないので、「なんなんだ?」と首を捻っていますが、彼の目には「ジョルジア、あの地味な男に夢中らしい」と映っている模様。もちろん、彼はいい方に誤解していて、グレッグが主導権を握っているのではなく、単にヘタレなだけなんですけれど。そして食べ物の恨みは(笑)

グレッグは、最終的には笑顔を取り戻してニューヨークを去る事になりました。

そして、サンデー、お氣に召しましたか。日本で言うところの巨大パフェですけれど、アメリカでは時折こういうメニューがあるみたいです。しかも、写真でみるとたいてい色がキモチ悪いのですが、今回はデカイだけで味と色は普通にしました。甘そうだけど。
カップルで一緒にパフェをつつくというシチュエーションは、美少女とのかわいいカップルだと絵になるのですが、うちの二人では多少なんだかなあだったので、最終的には常連の人海戦術でワイワイ食べさせました。

でも、ここはやはり美少女代表として綾乃あたりに召し上がっていただきたいですよね。なんなら例のハーレムをごっそり移動させてみんなで食べていただいても(笑)

ともあれ、本当に色々とありがとうございました。
2017.11.29 20:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
キャシーにもっとガンガン言われるのかと思っていたら案外静かに諭されている感じですね。そうか、キャシーもまだ事情を全部把握しているわけではないんですものね。でもキャシー優しい。
グレッグ、ジョルジアに友人が多いのにショックを受けたような事を言っていますが、実は彼にだってニューヨークに来てからでも友人が出来ているのに気がついていないんですよね。それに、家族や同僚の事を言うのならレイチェルやマディ、それにこれからのマッテオだって少ないながらも彼の理解者だと思うんですよ。
ジョルジアが変わっていくのにつられて、グレッグも彼を取り巻く環境も少しだけだろうけど変わろうとしているように感じています。

お、ジョルジア、クロンカイト氏を吹っ切ったようですね。
というか、彼女の行動を追っていると、本人は気がついていないようですが、これはもう完全に恋だと思うんだけれど・・・。
置いて行かれて怒るのかと思ったら、ちゃんとグレッグの事を理解しているようですし。順調順調、ちょっとホッとしました。

マッテオはまだあのソースにこだわっているんですね。彼一流の冗談だと思うんですけれど、彼のジョルジアに対する感情がこんなところにあらわされているような気がします。やり手ですが芯はとても可愛い人なんだと思います。

最後の巨大パフェは面白かったですが、甘いものがちょっと苦手なサキはもう読んでいるだけで胸やけがしています。

物語はここでひと段落のようですが、ここまで来てまだ生殺しが続くのでしょうか?
その辺も楽しみに続きを待つことにします。
2017.11.30 11:22 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

降りましたよ。水っぽい雪だったせいで、今朝はカチカチに凍っていて大変でした。
明日は少しまともになっているかな。

さて、キャシー、さすがにこれ以上の言いたい放題は難しいですよ。
彼女も色々な人を知っているので、ガンガン言っても大丈夫な人と、すぐ傷ついてしまう人がいることくらいは知っていますしね。
ただ、それでも、けっこう言いたい放題ですけれど(笑)
キャシーは弱い者の味方なので、ガックリしているグレッグに低い給料の中からおごっちゃいました。

そして、サキさんもおっしゃっているように、キャシーはすぐに友達になってしまう人で「ヘンリー・スコットはジョルジアの友達」という認識ではなく「お客さんだけど新しい友達グレッグ」として接しています。クレアやクライヴもそうなんですけれど、グレッグ本人は「ジョルジアがつれて来たから仕方なく話してくれているんだ」と勝手に感じているわけです。

レイチェルやマディも、本来の続柄からいうと、微妙な仲なんですが、事実上グレッグの心配を細かくしてくれていて本当の家族よりも家族に近い状態ですし、それにマディの夫のアウレリオとその親友のリチャード・アシュレイも腐れ縁という形ではありますが大学時代からずっと付き合いがあって友達と言えなくもないのです。

ただ、ジョルジアと友達になってから、芋づる式に彼女の周りの人間と知り合う事になったので、そういう意味では彼の環境はジョルジアによって変わっているのですよね。

そして、ジョルジアは、もともと知り合っていなかったので、変化にもほとんど氣がついていませんでしたが、ジョセフに対する恋心は卒業していたようです。
もともと誰もいなかったから、別に空想の恋でも問題ないのですけれど、実際に具体的にグレッグとお互いの住まいを訪問したり、手紙のやり取りをしているうちに、バーチャルな想いの方は必要無くなってしまったのでしょうね。

グレッグに対しての想いの方は、たぶん次の章で「まだそんなこと言ってんのか!」とちゃぶ台ひっくり返されそうですが、まだしばらく「お友だち」で放置プレイが続きます。

マッテオは、そうですね、可愛いヤツです。こういうところが、老若男女問わず、みんなから好かれる理由でしょうね。

巨大パフェは、アメリカって事で。珍しくないみたいです。私も写真を見て胸やけ起しそうでした(笑)
一人で食べるのは不可能そうですが、あちらでは一人で食べるんだろうか……。

連載再開は春になりそうですが、今年中に外伝を発表しますので、お楽しみに。

コメントありがとうございました。
2017.11.30 23:22 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
バーに独りでいて悪いか!!
私だって、バーで独りで酒を飲んでいるぞ!!
(ノД`)・゜・。


いや。
なんだ。
私は結構独りでいるのが好きで。
医療職をやっていると、チーム連携とか患者の接し方とかクドクド言われるので。
それが疲れて、バーで独りでいるのも堪らなく好きなのだ。
失敗したときは、世界が終わったような顔をしているのだ。
そして、明日には全て忘れて仕事するのだ(笑)。
( `ー´)ノ
2017.12.01 08:37 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

まあまあ、落ち着いて。
キャシーが「独り?」と訊いたのは、二人で出かけたのを知っていたからですよ。

ちなみに《Sunrise Diner》はバーじゃなくて、大衆食堂です(笑)
お酒も出ますけれど。

蓮さんもお一人であちこちに行かれるのですね。
ああ、そうですよね。一人になりたい時もありますよね。
失敗することも……もちろんありますよね。人間だもの。
『失敗しないので」と断言できるのはドラマの世界だからで。

小さな、取り返しのつく失敗は、飲んで忘れて前に進むに限りますよね。

コメントありがとうございました。
2017.12.01 21:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
もう、最初は「どこまで卑屈になっちゃうのよ~」と、背中を叩きたくなりましたが、でも考えてみたら、私もグレッグタイプかなあ(笑)
自分に自信の無い人の思考の展開って、分かる。

なによりグレッグにこのお店の存在があってよかったです。

そして、ジョルジアの飛び込みによって急展開。
ここで、なんかこれってグレッグのシンデレラストーリーなんじゃないかって思ってしまいました(笑)
グレッグを幸せにしてあげたいって、読者はどうしても思ってしまいますよね。

笑ったのはビッグなサンデーw これグッドタイミングで出てくるんだもん。
そりゃあみんな、笑顔になりますよ。
実はどんな高級コースよりも、こんな感じのスイーツが好きな私。一緒に笑顔になっちゃいました。

もう、これできっとグレッグも、自分の存在を軽く見る事は無くなりますよね^^(と、思うが……)
2017.12.02 03:06 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
サンデーの破壊力ヤバいw
僕の地元にある「おばけパフェ」というB級メニューを思い出しましたよ……そそり立つ塔のようなアイスで、男4人でも苦しかったのですが……
サンデーの方は常連が集まる最後のシーンで、無事平らげられそうですね^^

グレッグの見事なネガティブっぷりでしたが、なんだか男のくせに少女漫画の主人公のようだと思いました。
男女逆やんけ!と突っ込まざるを得ない。笑
この後二人がどうなるのか気になるので中断は少し残念ですが、外伝の方も楽しみにしています^^
2017.12.02 17:49 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

前向きなヒーローが活躍するお話が多いから、こんな風にいじけた主人公には戸惑われる方が多いかと思うのですが、男だろうと女だろうと、自信がなくてぐるぐるしている人はいると思うんですよ。

俯瞰して見えている読者は「何やってんだ!」と思うでしょうが、グレッグから見たらジョルジアは「ミスター・クロンカイトに恋しているの」と言った後その思いが減っても何も言わないし、グレッグの想いを知ってもずっと放置しているので、「ダメってことなんだよな」と解釈していじけています。それに、マッテオはパスタソースの件などでいじっていますが、彼からして見たらムカつかれているのか、面白がっていじっているのかわかりませんし、こちらも「もうダメだ」と思っています。

でも、キャシーは言いたい放題だけれど、弱い者の味方ですからね。いじけた彼にはベストな居場所だったかもしれません。

そして、そうなんですよ。
連載のはじめの頃は、みなさん「ジョルジアの幸せは」というところだけに注目なさっていたと思うんですけれど、この話、実はジョルジアの話だけではなくて、二人の、さらにいうとグレッグの方に若干重点の置いてあるストーリーだったりするんです。視点のほとんどがジョルジアに置いてあるので、それが中々見えにくいかなと思って、この「君に起こる奇跡」の章と、それから最後の方でもう一度まるまる彼視点の章をはさみました。

キャシーのチョイス・メニューは、ほとんど冗談みたいです。一人でもそもそ食べたら余計いじけるでしょうが、みんなでワイワイ食べたら楽しいですよね。もっとも、アメリカ人はこういうのを一人で食べるみたいですね。どういう胃袋。

> もう、これできっとグレッグも、自分の存在を軽く見る事は無くなりますよね^^(と、思うが……)

ええと。limeさん、甘い(笑)
まだまだ、です。っていうか、ようやくふりだしに戻ったぐらい?

まもなく発表する外伝で、あいかわらずの卑屈っぷりをお楽しみください。

コメントありがとうございました。
2017.12.02 18:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あはは。おばけパフェですか。男性四人でも苦しいなんてどんな大きさなんだろう。それに、どういうシチュエーションでそれを食べる事になったのでしょう。それはそれで楽しそうだけれど。

キャシーのおごりパフェは、常連たちが騒いで一緒に食べてくれたので無事になくなりました。って、グレッグとジョルジア、パーティで何も食べなかったのでこれが夕食(笑)

ああ、そうですよね。普通、こういうぐるぐるするのは女性で、男性がばしっと救い出してくれるんですよね。
で、これが、本人もぐるぐるタイプであるジョルジアがいつも動くことになる理由なんですね。
本編を発表する前に外伝で「最後の晩餐」という作品を発表して、前作を読んでくださった方々が「あのジョルジアが、こんなに前向きに攻め手いるのはなぜ!」というコメントをくださいましたが、多分今ならみなさん納得だと思います。グレッグが一人でいじけていて全然攻めてこないから(笑)

本編の方、「scriviamo!」が終わるまで中断になりますが、外伝も含めてまた読んでいただけると嬉しいです。
コメントありがとうございました。
2017.12.02 19:15 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
思ったのですけれど、もしかして副題の
「君に起こる奇跡」って、「ジョルジアとクロンカイト氏との間に起こる奇跡」
っていうような意味合いだったのでしょうか?
だとしたら相当自虐的だよなぁと……
ただ、最後まで読むと、自虐的だけじゃない、ちょっと違った意味合いにも取れますが。

うう、それにしてもグレッグ、マイナス思考がすごい……
これ、今まで言うのを我慢してたんですが、まんま自分です(笑)
マイナス思考の人って、どうしてマイナス思考なだけでなく、思い込みまで激しいんでしょうね。自分もそうなので、いろいろ身につまされました。

今回のお話、グレッグ視点なので一見するとジョルジアの心の変化を見過ごしがちなんですけれど、おっ、と思ったのが、なんの迷いもなく彼女がグレッグの居場所を探し当てて追いかけてきたこと。
無意識的か意識的かわからないけれど、クロンカイト氏のことを歯牙にも(?)かけずここまでやってしまえるジョルジアにすごい成長を感じました。
実は、最近、ちょっと「ファインダーの向こうに」を読み返させていただいていたのですが、ジョルジア、本当に成長しましたよね。
連載当時はジョルジアと一緒になって問題を追わせていただいていたので、
あまり気にならなかったのですが、改めて読み返してみると
ジョルジアってこんなに後ろ向きだったけ? て愕然としまして。

ジョルジアに追いかけてもらえた、これって実はものすごい重要なことで、
二人の距離をぐっと縮めたと思うんですよ。だってキャシーの前で交わしている
会話は普通の友達同士のそれを超えてると思うんですよ。一見甘さなんて微塵も漂っていないように感じられるんだけれど、それこそ特大パフェみたくちょっとスプーンでつついたら濃厚だし甘いしで見ているほうは胸焼けしてしまうというような。キャシーがそう感じていたかは定かではないですが(笑)グレッグも、吹き上がる感情を押さえ切れてないような感じがしたんですよね。「友達」には、ここまであからさまないじけてますモードは出せないと思うんです。

マッテオお兄ちゃんのメール、彼一流のユーモアが感じられると同時に、端的にジョルジアの心理を突いてると思うんですよね。本当そうなんですよ、あのジョルジアが何もかも放り出して後を追ったり、ボローニャ風ソースを何度もごちそうしたりなんて、彼女の性格からすると考えられないことなんですよ。それだけ彼女の懐にグレッグが食い込んでるってことだと思うんです。

と部外者が熱くなっても、この二人が気持を確かめ合うのはもう少し先のことになるんだろうなぁ……とも思ってます(笑)
一端お別れになりますが、また彼等に会える日を楽しみにお待ちしております。

2017.12.04 03:43 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。「僕にもたくさん奇跡が起こったけれど(しかも上手くそれを生かせなかったけれど)今度は君に奇跡が起こったんだね」というグレッグの涙目な心情をタイトルにしてみました。

今回と前回にいただいた皆さんからの感想でしみじみ思ったんですけれど、みなさんの「超ネガティヴだ」「卑屈過ぎ」と思うしきい値って、たぶん私と違うのかも。
もちろん、「ネガティヴでしょうがないなあ」と思いながら書いているんですが、本人からしたら「ありえん!」ではなくて割と馴染みのある感情なんですよ。
だから、おそらく私はもすのごくグレッグ寄りな思考回路の人間なんだと思います。
canariaさんが身につまされるとしたら、もしかしたら、同じような思考回路なのかもしれませんよ。(失礼な私……すみません)

グレッグが後ろ向きで、悪い方にばかり考えるのは、子供の頃から繰り返された経験に照らし合わせて「きっとまた上手く行かない」とどこかで思っているからですが、それと同時にジョルジアのやり口が酷いからでもあります。
生殺しと何度も書いていますけれど、グレッグが離れようとするとジョルジアが追って捕まえちゃうんです。それでいて餌はやらないんですね。

ジョルジアの変化は、そうなんです。行動をみるとものすごい進歩しています。
ただし、本人がものすごく変わったわけではなくて、あいかわらず「おい! まだそんなこと言ってんのか!」とちゃぶ台をひっくり返したくなるような戯言を次の章でかましてくれます。この人、伊達に「あなたは私に似ている」と言い張っているわけでなくて、ほんとうに似ていてぐるぐるタイプなんで、それは簡単には変わらないんです。なのになぜこんなに積極的な行動をしているのかというと、ひとえにグレッグがそれを上回る自信のなさで、すぐに得意技「にげる」を発動するからなんです。ジョルジアは、もし、グレッグが自分から攻めていたら、引いたかもしれませんが、行っちゃうので他に選択肢がないのですね。

クロンカイト氏は逃げません(ジョルジアなんか知らないのであたりまえ)から、ジョルジアはまったく必死になる理由がないんですよ。で、以前は一人でぐるぐるジョセフのことを考えていたので、一年間も留まっていたんですが、今は往復書簡の方が忙しくて、ブラウン管の向こうの方のことを考える時間は激減してしまったんですね。そうしたらあっさりと忘れることができた、というわけです。ただ、ここがジョルジアのしょーもないところなんですが、グレッグにそれを言わないんです。「もう、あの人のことは何とも思っていないわ」とかは。

で、グレッグにしてみたら、自分が逃げちゃったので仕方なく追いかけて来てくれたのか、クロンカイト氏に会いたくなくてついでに逃げて来たのか、それとも自分の方を選んで来てくれたのか(「そんなわけはないよな」とか期待しつつ否定している)わからないんです。しかも、チキンなのでそれを確認できない。

キャシーがこの会話を聞いていたら、全部シャキシャキ問いただすと思いますが、実は彼女は二人の細かい会話は聴いていないんです。グレッグはカウンターから離れた奥のテーブルでいじけていますし、キャシーは注文を聞いた後は、カウンターに戻って接客していますから。ジョルジアが「おいて帰るなんてひどいわ」と入って来たのは見て聞いていますが、その次はサンデーを運んでくるまで二人の話は聞こえていないんですね。

なぜそういう設定にしたかというと、実はキャシーとジョセフは知り合いなんですよ。そして、キャシーはジョルジアの片思いのことを知らないんです。ここで、ジョセフを知っているキャシーに出てこられると話がもっとこじれる(笑)

グレッグがキャシーの前でいじけているモードを全開しているのはそのとおりで、キャシーはそれを全部受け止めていますが、ジョルジアに忠告とかはしてあげないんですね。
これは、一応、欧米の個人主義を意識していることもありますが、キャシー(とマッテオ兄ちゃんやレイチェル)の目からみて「ここまで行ってりゃ、別にこっちが余計なことをする必要なし、勝手にやってちょ」と思うからですね。そりゃそうだよなと、自分でも思います。

マッテオやキャシーの目で見たら(読者もそうでしょうが)、別になんの問題もないし、「何とろとろやってんの?」なんですよ。
実際、ここでグレッグが一押ししたら、普通に落ちると思うんですけれど、そうは行かないのが……。

一週置いて、外伝でもグレッグ視点でぐるぐるです。
また読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.12.04 22:20 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ふふ。色々な思いがすれ違っていて面白いですね。
糸は絡みまくり~~

ちなみに奇跡は起こったというよりも、起こりはじめた、みたいな印象ですかね。
ここからまだまだ組み上げていくことがたくさんありそうで、物語の広がりを感じます。

グレッグとジョルジア。この二人だけではなく、この二人を囲むサポーターたちからもどんな役割があるのかと目が離せませーん^^

え、春先までお休みですかあ…
外伝と共に楽しみにしていますねー^^
2017.12.26 00:39 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

いろいろ思惑が交錯していますね。
読んでいる方はもどかしいかな(誰のせいだ)

グレッグにとっての奇跡は既におきていて、再開したあとにジョルジアがひっついてきて、更に文通をするまでの仲になったことですけれど、彼は失恋したままだとぐずぐずしています。もう一つ奇跡が起きないとダメかと思いつつも「そう都合よくなるわけないだろうな」とぐるぐる。

でも、密かに奇跡は続いているのかもしれませんね。

周りも大きい役割も、小さい役割も含めて、お節介はしませんが少しずつ少しずつ助けてくれています。
それを二人が認識するのはいつでしょうね。

じれったいと思いますが、見守っていただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2017.12.26 19:25 | URL | #9yMhI49k [edit]

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