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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】小さな家族

scriviamo!


「scriviamo! 2018」の第七弾です。けいさんは、毎年恒例の目撃シリーズで書いてくださいました。ありがとうございます!

けいさんの書いてくださった『サファリの一コマ (scriviamo! 2018) (「郷愁の丘」より)』

けいさんは、私と同じく海外移住者なのですが、お住まいはスイスから見て地球の反対側のオーストラリア。とてもパワフルで暖かくて前向きなけいさんには、ぴったり国だなとつくづく思います。そして、けいさんはとても努力家で、お仕事のことだけでなく小説に対してもエンジン全開で勉強に取り組まれます。スタミナが弱いというのか、それともただの怠け者なのか、ぬるま湯にどっぷりと浸かっている私とは対照的……。いつもすごいなあと思って拝見しています。

さて、この「scriviamo!」で恒例となった「目撃シリーズ」、今年は現在連載中の「郷愁の丘」のあの子とあっちの皆さんがガン見してくださいましたね。こうきたか……。で、お返しはどうしようかと悩みましたが、あの子が「家族だもん」と胸を張っていましたので、その経緯を書いてみることにしました。というわけで、外伝をお送りします。本編の開始する二年前、主人公たちにとって少し特別な日に話は始まります。


【参考】
郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物



「scriviamo! 2018」について
「scriviamo! 2018」の作品を全部読む
「scriviamo! 2017」の作品を全部読む
「scriviamo! 2016」の作品を全部読む
「scriviamo! 2015」の作品を全部読む
「scriviamo! 2014」の作品を全部読む
「scriviamo! 2013」の作品を全部読む



郷愁の丘・外伝
小さな家族
——Special thanks to Kei-san


 撮影を終えたアメリカ人フォトグラファーと一緒にナイロビへ帰るリチャード・アシュレイと別れて、動物学者ヘンリー・グレゴリー・スコットはマサイマラを後にした。まっすぐ《郷愁の丘》にある自宅へ帰りたかったが、寄らなくてはならないところがあった。

 彼がマサイマラへ行くことは、リチャードがアウレリオに告げたのだろう。大学はイースターのために休みで、断る口実を見出せなかったので、彼は渋々出かけてきた。世界中の子供の写真を撮っているというそのアメリカ人は、女性だった。

 人付き合いの下手な彼は、特に初対面の女性が苦手だった。何を話していいのかわからなくて間が持たないし、大抵の女性はそんな彼のことを退屈でつまらない人間だと思っていることをあからさまに態度で示す。それでいつもいたたまれなくなるのだ。だから、女性が来ると知っていたらあらゆる口実を作って断っただろう。リチャードも心得ているので、到着するまで詳細を言わなかった。

 アメリカ人写真家が撮りたかったのはマサイ族の子供の写真で、どうしても長老の許可が必要だった。その交渉をスムースにするために日頃からシマウマの調査のために通い信頼関係を築いている彼の協力が必要だったのだ。そのために女性のアテンドだということを隠し通したらしい。

 幸い、今日のアメリカ人女性は、例外的に感じがよかった。ショートヘアにデニム姿とまるで少年のように飾りけのない出で立ちで、押し付けがましさのない静かな人だった。彼との会話もスムースで、興味深い話題について穏やかに話し、お互いに退屈しなかった。リチャードに引っ張り出されて、うんざりしなかったことは本当に珍しかった。こんな遠くまで日帰り往復するはめになったにもかかわらず。

 彼が帰りに寄り道をしなくてはならないことになったのは、リチャードの親友であるアウレリオ・ブラスが昨夜遅く電話してきたからだ。
「マサイマラに行くんだって。頼むよ、僕の代わりに行って欲しいところがあるんだ。帰り道だからさ」

 アウレリオは、リチャードとともにオックスフォード時代から交流のある数少ない知人の一人だ。腹違いの妹ハーフシスターであるマディの夫なので、姻戚と言えないこともない。生まれ故郷であるイタリアと家庭のあるケニアをしょっちゅう往復する実業家だ。

 予定どおりにきちんと行動するという事のできない人で、肝心な時にはいつもいなくなってしまう。そうなると周りの人間がその尻拭いのために走り回ることになる。独り者で特に予定のない彼が、妹やその母親であるレイチェルに懇願されて車を走らせることも多かった。もっとも本当の家族のように頼りにされるのは悪いことではない。父親とほとんど交流がない彼の事に心を砕き、家族の集いに招んでくれるのは、いつもレイチェルとマディだった。

 アウレリオが今日向うはずで、彼が代わりに行くことになったのは、あるバンガローだった。ローデシアン・リッジバックの仔犬が四匹いて、引き取り手を探している。マディとアウレリオは、ここ二ヶ月ほど新しい仔犬を迎えようとあちこち探していた。番犬として優秀なローデシアン・リッジバックは、欲しい人も多いので、オファーがあればすぐに引き取りに行く必要があった。

 彼自身は、ここ数年は犬を飼っていなかった。祖父が亡くなりケニアへ戻ってきた時、受け取ったわずかな遺産の中に一頭の犬が含まれていた。正確にいうと引き取り手がいなかったので、彼が移住して来るまでは父とレイチェルのところにいたが、彼が《郷愁の丘》を買い引っ越して来るとそのままトビアスの面倒を見る事になった。

 亡くなった祖父が恋しいのか、なかなか懐かず、面倒を見るのも大変だったので、トビアスが老衰で亡くなると、それきりになり、もう犬を飼いたいとは思わなかった。そもそも《郷愁の丘》は人里離れ過ぎている上に盗むに値するようなものもないので、番犬の必要もなかったのだ。

「どうぞ、お入りください」
そう言われてバンガローに入ると、やはり犬を見にきている夫婦がいて、どの仔犬がいいか真剣に話し合っていた。みると既に一匹はもらわれて行った後らしく、三匹が残っていた。

「こちらか、こっちよね。どちらも愛想が良くて賢そうだから」
夫婦は、母犬の側でじゃれあっている二匹のどちらがいいかでああだこうだと言っていた。

 家の主人は、彼にこの二人が選び終わるのを待つか、それとも残りの一匹にするかと訊いた。

 見ると残っているのは、一番体の小さいメスで、母犬からも離れて後ろを向いてうずくまっていた。彼は、夫婦に選択の対象にもしてもらえない仔犬を氣の毒に思った。それにいつまでもこの夫婦の優柔不断に付き合って帰る時間が遅くなるのも嫌だった。
「差し支えなかったら、そのメスにしたいと思います。ミスター・ブラスから一任されていますし」

 誰も欲しがらなかった犬の引き取り手が決まって、バンガローの持ち主は大いに満足したようだった。彼は小さなリードとそれまで仔犬がねぐらに使っていた小さなカゴをプレゼントしてくれた。彼は、小さな茶色い塊をそっと抱き上げた。

「近くに仔犬用の餌を簡単に買える店はありますか」
「ミスター・ブラスの住むヴォイにはある程度大きいスーパーマーケットもあるので、買えると思いますが、確証はないです」
「じゃあ、この一袋をお譲りしましょう」

 彼は頷いた。他に氣にかかることがあった。母犬は二匹の兄弟犬の方にかかりっきりで、娘との別れを惜む様子を見せなかった。雌の仔犬は、その母犬をちらりと見たけれど、特に甘えることもしなかった。こんなに小さいのに、独りでいる事に慣れているのだろうか。

 黒い瞳がじっと彼を見上げた。そして、その鼻を彼の襟元にこすりつけた。
「おや。こんなに大人しく抱かれているのは珍しい。この仔犬は少し難しくて、初対面の人をひどく警戒するのに」
バンガローの主人は驚いて言った。

 彼は、肩をすくめた。これまで特に犬に好かれた記憶はなかった。このままマディのところでも大人しくしていてくれるといいのにと思った。

 アウレリオに言われて立て替えた金額を払うと、カゴを助手席の足許に置き、そこに仔犬を寝かせた。小さく丸まると、あっという間に寝息をたて出した。警戒心が強いようには思えないな。でも、届ける間中吠えられているよりずっといい。早く届けてしまおう。一路、ヴォイまでの長い道を運転した。

 あと三十分ほどでヴォイに着くというところまで来たところで、携帯電話が鳴った。彼は、車を道の脇に停めて電話に出た。マディだった。

「ヘンリー? 今、どこなの?」
「もうすぐ着くところだ。ちゃんと引き取ってきたよ」

 マディの声が戸惑ったように小さくなった。
「まあ。そうなの。困ったわ」
「困ったって?」

「あのね。あなたに代わりに行ってもらったって、今アウレリオから聞いたのよ。実は、朝からずっと彼に電話していたんだけれど、例の通り全然捕まらなくて。あなたに頼んだって知っていたなら、もっと早く電話できたのに」
「何が問題なんだ?」

「実はね。昨日の晩に近所の方が、うちにダックスフントの仔犬を持ってきてくださったの。メグがとても氣に入ってしまって、返したくないっていうの。さすがに新しい犬を二匹は無理だから、ローデシアン・リッジバックはもう引き取りにいかなくていいと言うために、アウレリオを探していたんだけれど……アウレリオにようやく電話が通じたと思ったら、あなたに頼んだなんていうんだもの!」

「つまり、この犬はいらないってことかい?」
「そういうこと。心配しないで。私から事情を話して、アウレリオが帰ってきたら連れ帰ってもらうから。でもね……」

「でも?」
「うん。もし、その犬をメグが見ちゃって、両方欲しいと言い出されたら困っちゃうのよ。どうしようかしら。今、ヴォイなら、申し訳ないけれどマニャニまで行ってもらってママのところに届けてもらっても構わない? それとも、アウレリオが戻って来るまで、あなたのところに預けていい?」

 彼は、しばらく考えた。眼を醒ました仔犬がキョロキョロと辺りを見回してから、彼を見上げるとまた安心したように丸まった。彼は、犬と自分と両方にとって疲れる長いドライブであったことを思って、これからマニャニまで行くことにうんざりした。

「それなら《郷愁の丘》に連れて行くよ。トビアスの使っていた食器や毛布もまだあるし、数日分の餌も譲ってもらったから」
「本当に? そうしてもらえたら助かるわ。明日にはあの風来坊がケニアに戻っているはずだから、午前中には連絡できると思うわ。ごめんなさいね、ヘンリー」
「わかった。じゃあ、今日はこれで」

 彼は、そのまま《郷愁の丘》まで走った。門の中に入り助手席側のドアを開けると、仔犬はつぶらな瞳を向けて尻尾を振った。
「ここは、僕の家なんだ。今晩は僕と二人だけれど我慢してくれるね」

 小さな体を持ち上げた。柔らかくて暖かい。くすぐったそうに後ろ足をパタパタ動かす様がユーモラスで、彼は思わず微笑んだ。どういう訳か、出会ったばかりの彼を信頼して鼻先や目の当たりを擦り付けて来る。

 彼は、玄関の脇の戸棚の中をゴソゴソと探って、もう二度と使うことがないと思っていた祖父の愛犬の使った毛布やステンレスの椀などを取り出した。仔犬はクンクンと匂いを嗅いで何かを考えていたが、彼がその毛布を整えてポンと叩くと、ゆっくりとその上に載って寝心地を確かめるようにうずくまった。

 それから、また立ち上がって、台所へ行こうとする彼に着いてきた。彼は、椀に水を入れて置いてやった。喉が乾いていたのかゴクゴクと飲む。
「そうか。ごめんな。餌も四回だったな。今、用意してやるから少し待っててくれ」

 歯の発達に必要なので、固いものをちゃんと食べさせるようにと言われた。マディに渡してそれっきりだと思っていたので、あまり細かく訊いてこなかったけれど、アウレリオが引き取りに来るのはいつなんだろう。餌を食べさせてから、彼は自分用に少しのパンと冷蔵庫にあったチーズを切って皿に盛ると、サバンナを見渡す月に照らされたテラスに行った。仔犬は嬉しそうについて来た。

「今日は、お前にとって大変な日だったよな。初めてお母さんのもとを離れて、こんなところに来て。それも、また戻されるなんて……」
彼の心に、子供時代の居たたまれない思いが蘇った。仲の悪かった父親と母親が離婚して、サバンナから遠いイギリスへ引っ越したこと。けれど母親とは長く暮らすことはなく寄宿学校に入れられたこと。すぐに再婚した母親のもとには行きづらくて、居場所がないと感じた事。

 足元に蹲った仔犬は、彼の靴に頭を載せてきた。まるで彼が主人であるかのように信頼して眠っていた。

 明日か明後日には、アウレリオがやってきて、この犬を連れて行くのだろう。そして、「必要無くなったのです」と、あのバンガローの持ち主に返すのだ。「やっぱりいらないって言われたんだな」そうため息をつかれるのだろうか。

 いらない存在なんかじゃない。お前は、こんなにも柔らかい。僕をこんなに暖かいきもちにしてくれる。

 彼は、満天の星空を見上げた。今日出会ったアメリカ人フォトグラファーのことを考えた。まったく緊張せずにいられる人だったなと思った。ああいう人とだったら、友人になれるのかもしれない。もちろん、彼女とはもう二度と会うことはないだろう。でも、世界のどこかにああいう人がいるのだったら、いつかは僕の日常にも本当の意味で友人と言えるような人が現れるのかもしれない。

 足下で寝息を立てている小さな犬を見た。お前にも、その価値をわかって大切にしてくれる家族がどこかにいるはずだ。僕が、そう思うように。

 
 翌朝、夜明けの散歩をするためにテラスに出ると、小さな茶色い塊がものすごい勢いで寄ってきた。
「やあ。そうだったな。お前がいたんだった。おはよう。よく眠れたか」

 仔犬は全身で喜びを表していた。朝焼けを浴びて、艶やかな毛並が輝いている。
「素晴らしい光景だろう? 僕は、ここが世界で一番素晴らしいところだと思うけれど、お前はどうだい? みてごらん、ほら、あそこをシマウマの群れが通って行くよ」

 彼は、仔犬と一緒に散歩をし、朝食を食べた。彼が論文を書いている時間、仔犬は彼の書斎でおとなしく丸まった。彼が立ち上がると、さっと寄ってきて嬉しそうに尻尾を振った。犬に好かれていることは、心地よかった。トビアスの面倒を見ていたときは、仕方ないから一緒にいてやるという風情だったので、こんな喜びを感じたことはなかった。

 携帯電話が鳴った。マディからだった。
「ハロー、ヘンリー。犬があなたを悩ませていないか心配で。問題ない?」
「まったく問題ないよ。アウレリオは帰ってきたのかい」
彼は仔犬があちこちを駆け回るのを眺めて微笑んだ。

「ええ、今マリンディですって。夕方には戻って来るみたい。多分明日にはその犬を引き取りに行ってもらえると思うの。もう一日、頼んでも大丈夫?」

「構わないけれど……。マディ、その、先方はなんて言っていた?」
「ちょっと失望していたみたいだけれど、仕方ないから引き取るって言ってくれたわ。その犬、難しい性格なんですって?」

 彼は少しムキになった。
「そんなことないよ。聞きわけもいいし、可愛いよ」
「まあ。ヘンリー、あなたがそんなこというなんて珍しいわね」

 彼は、このまま戻したら、この犬は誰にも大切に扱ってもらえないのではないかと思った。そんなのは嫌だ。

「マディ。考えたんだけれど、この犬、このまま僕が引き取ったら、アウレリオは返しに行かなくてもいいんじゃないかい?」

「なんですって。ヘンリー、あなた、犬はもういらないって言っていなかった?」
「そのつもりだったけれど……でも、この犬、とても嬉しそうに尻尾を振っているし、あちこち探検して満足しているんだ。ここをうちだと思っているみたいに。僕のことも嫌がっていないし、ここには十分なスペースもあるから……」

「まあ。愛着が湧いてしまったのね。もちろんいいと思うわ。先方もきっと喜ぶわ。すぐに連絡しなくちゃ。ヘンリー、本当にありがとう」

 電話を切ってから、小さな犬を抱き上げた。
「さて、聴いていたかい? ここがお前の新しい家だよ」

 仔犬はとても嬉しそうに尻尾を振った。彼は、自分といるのを喜んでくれるその犬をようやく手にした家族のように感じた。
 
「まず、名前を決めなくちゃいけないな。僕は、ヘンリー……」
そう言いかけてから、口ごもった。

 誰もが彼をファーストネームのヘンリーで呼んでいるけれど、彼にはあまり親しみがなかった。子供の頃、祖父からは『小さいグレッグ』と呼ばれていた。当時、愛情を感じたのは、祖父と一緒にいる時だけだった。何と名乗ろうと、犬は僕の名前なんか呼ばないだろうけれど、それでも……。

「僕の名前は、グレッグだ。お前の名前は……そうだ、アフリカの女の子らしくルーシーはどうかな」

(初出:2018年1月 書き下ろし)

ローデシアン・リッジバックの仔犬

註・ルーシー (Lucy) は、1974年にエチオピア北東部で発見された318万年前のアウストラロピテクス・アファレンシスの通称
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Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
おおお。夕さん! あの二年前の出逢いの時、もう一つの出逢いがあったなんて。
寄り道ってしてみるもんですね。(←ちょっと違う… -_-;)
頼まれごとってしてみるもんですね。(←これもちょっと違う… -_-;)

グレッグとルーシーって、行動パターンが似てるところあるんですね。
そんな所も気の合う要因だったりして。
今2歳か。いや、もうすぐ3歳?
小さかったルーシーも今はイイお年頃(?)(←イミフ… -_-;)

そうそう、アフリカのルーシー、ググりました。
この物語にぴったりのネーミング。
これから先何万年もグレッグとジョルジアをのぞき見、ぢゃなくて、見守ってあげてね。(←数字違うし… -_-;)

素敵な出逢いのエピソード、ありがとうございました^^
2018.01.29 13:23 | URL | #- [edit]
says...
なるほど、素敵なルーシーとの出会いの回でしたね^^
この可愛いルーシーが(けいさんの書いた)数年後にグレッグのお相手まで気にかけるようになると思うと、なんかニヤニヤします。笑
2018.01.29 14:28 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

元々、ルーシーが来たのはジョルジアと出会ってから再会するまでの間ということだけ決まっていたのですけれど、せっかくなので同じ日にしちゃいました。

寄り道も頼まれごとも、グレッグは「いやだなー」と思って出かけていますが、結果的にはいいこと尽くしでしたよね。
まるで私の人生みたいだ(笑)

そうそう。もともと、グレッグとルーシーは名にウマが合う、ジョルジアもルーシーにとっては同類、という設定がありました。
何が同じなのか、人間には見えていないけれど、動物にはわかる、みたいな設定です。
バイオリズムみたいなものかな?

グレッグは、ルーシーの様子を見て、いろいろと身につまされてズキズキしていますが、本当にルーシーが同じように感じていたかはわかりません。単純にグレッグのことはすぐに好きになったというだけなのかも。

最初は小さな存在だったルーシーもすっかり成犬になりました。
そのうちに、ルーシーも恋でもしてお母さんになるかも。

そういえば「ルーシー」ですけれど、けいさんのところのコメントに書いたときはケニアで発見されたと思い込んでいたのですが、実はエチオピアでした。ま、東アフリカだからいっか、みたいな。
少なくとも犬のルーシーは、二人の動向を観察していると思います。また本編でも時々出て来ますので、応援してくださいね。

出会いエピソード、お氣に召してうれしいです。
素敵な作品でのご参加、ありがとうございました!
2018.01.29 22:44 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ルーシーを飼う事になったきっかけは、大体こんな感じと裏設定があったのですが、今回、わざとジョルジアとの出会いと同じ日にしてみました。
ルーシー、すっかり成長しておしゃまになりましたよね。

ニヤニヤしていただけて、嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2018.01.29 22:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
目撃シリーズはルーシー!
ジョルジアとグレッグのあの二人きりの時間に
こんな至近距離で目撃しているのは誰だろう?
と思ったらルーシーでしたか!
けいさんの発想に脱帽です^^

ルーシーとのなれそめが、決して積極的とはいえないところが
グレッグらしいと思いましたし、棚からぼたもち(?)的に
家族になれたところもらしいなぁと思いました。
グレッグとルーシーは通ずるものがあったのですね。
もちろん、夕さんも触れておられる通り、ルーシーが必ずしもそう感じている
というわけではないのかもしれませんが、犬って人間の想いをなんでも
受け止めてくれてるようなところがありますよね。

この二年後にジョルジアに会うのだと思うと感慨深いものがありますね。
ルーシーを引き入れた遠回りな理由の一つにジョルジアとの小さな出会いが
あったような気もするので、なおさらです。このとき、ジョルジアのことを「ちょっといいな」って思って気分が膨らんでいたから、普段よりすんなりルーシーを引き入れる気になったのじゃないかしら。この「ちょっといいな」が、二年の間に大きなものになっていくのもこちらは知ってるので、それもにやにやしてしまったり。

ルーシーの名前の由来も、なるほど、そのルーシーだったかと納得です!
2018.01.30 01:11 | URL | #- [edit]
says...
執筆、お疲れさまでした。

ルーシーをもらってきたときのお話しなんですね。
そっか、グレッグはジョルジアと出会ったあとに、彼女といっしょに暮らし始めたんだ(わざと紛らわしいコメントw)

まあ、こんなに懐いてくれたら可愛いだろうなぁ。
類は友を呼ぶといいますか、なにかを嗅ぎ分けるんでしょうね。
メグに貰われていっても可愛がってもらえたでしょうけど、ルーシーにはグレッグの傍がいちばん居心地がよかったようですね。

それにしてもアウレリオ、今回は子犬くらいのことだったし、結果オーライなわけですが、この調子だと周りが大変そう。同じイタリア系でも、マッテオとはまた違ったユニークな人物ですね。
2018.01.30 10:10 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
けいさんのあのお話からこうきますか~。
ルーシーとグレッグは基本的人格(犬格?)が似ていたんですね。そしてジョルジアとも・・・。
どちらも一見気難しそうに見えますけど似た者同士、波長が合って惹かれあうんですね。
2人(ルーシーとグレッグ)の出会いの様子がストンと納得できました。
ここからルーシーとジョルジアとの出会い、ひいてはジョルジアとグレッグの接近にも繋がっていくわけですが、こちらもストンと納得できることが面白いです。
ルーシーを手に入れる過程で絡んでいるアウレリオやマディ、そしてメグの動きや台詞も見事です。あ~あのアウレリオならこうなっちゃうだろうなぁ・・・と、必然性があります。それを断ることもできずに付き合わされているグレッグ、我儘を言っているメグ、そして困る果てているマディ。
まるであらかじめこういう設定があったかのようですが、実情はどうだったのでしょう?
驚きながら、とても楽しく読ませていただきました。

ルーシーの命名もいかにも科学者という感じで見事です。
2018.01.30 11:56 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

目撃者はルーシーとサバンナのみんなでしたよ。
みんなツッコんでいるんでしょうねぇ。
あの二人、あのスピードですから。
(普通なら、もう結婚して離婚まで済んでいそうだ)

グレッグって、自分から進んで「そうだ、犬を貰いに行こうっと」とか
やらなそうじゃないですか。
でも、初めて犬を飼いました、ではないんですよ。
もう既に一度押し付けられているんですね。
仔犬は初めてだったみたいですが。

ルーシーはグレッグ(とショルジア)に対しては、従順ですが、他の初めての人には吠えまくりのあまり静かな犬で葉ありません。
このストーリーで、グレッグとルーシーが似た者同士に見えるのは、あきらかにグレッグの感じ方に引きずられていますね。
もしかしたらルーシーは戻されても、放置されても全然問題なかったかもしれないんですが、自分の経験に重ね合わせたグレッグには耐えられなかったのですね。

明確なのは、なぜかルーシーはグレッグを一目で氣に入ってしまったのですね。
もともと犬は主人には服従しますが、ルーシーはそれ以前の段階でグレッグに尻尾を振っていますから。
この辺は、私は勝手にバイオリズムかなんかの影響、ということにしてしまっています。
で、ジョルジアはそれがとてもグレッグに近いので、ルーシーはジョルジアには全然吠えなかった、という感じです。

グレッグは、この外伝でもちょっと描写していますが、この時点ではジョルジアに惚れちゃっているわけではないのです。
本編で後ほど書いてありますけれど、この時点ではあまり女としては意識していないのですね。
ルーシーは、いわば、グレッグが一人で勝手に嵌っていくちょっとイタい過程の唯一の目撃者ということになります。

ルーシーの名前は、二転三転してこうなったんですよ。
というか、レイチェルやメグなど人間のキャラの名前もあちこちに移動したのです。
最終的に、「この主人公が犬につける名前ならこれかなあ」と、ルーシーで決定となりました。
今となっては、どの名前も動かし難くなっていますけれど。
キャラの名付け方の過程も記事にしたら面白いかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2018.01.30 20:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
実は、私の中で、ルーシーが来た時期は、ジョルジアと出会ったよりも後、でも、もう成犬だから「ずっと後ではなくて、かなり会ってすぐくらいの後」というゆるい設定になっていました。なぜかというと本編では遠出するときには必ずルーシーを連れて行っているグレッグなのに、ジョルジアはルーシーとはモンバサで初対面しているからです。
で、特にエピソードなかったんですが、同棲彼女となった由来を細かくでっち上げました(笑)

懐いてくれる犬は可愛いですよ。
ネットでは圧倒的にネコ派が多いんですけれど、私はどっちも好きで、強いて言えばイヌ派なんです。
もっとも大型犬限定なんですけれど。
メグはイヌもネコも大好きですが、グレッグはネコは少し苦手かも。

ルーシーは、このストーリーだと聞き分けのいい仔犬のように見えていますが、どっこい、元の持ち主がマディにも語ったようになかなか懐かない癖のある性格なのです。もともとローデシアン・リッジバックはそうなんですけれど、主人以外には懐かなくて番犬として優秀のようですが、ルーシーはとくに最初はワンワン吠えまくるので、のちにメグと初対面した時はギャン泣きさせました。その後にもたれかかってお昼寝できるくらいに仲良くなれたようですが。アマンダにはまったく慣れずに吠えまくりです。

アウレリオは……困ったやつです。この人、イタリア系ではなく生粋のイタリア人です。しかも、テキトー系(笑)
毎回この調子で、散々迷惑をかけているのですが、どういう訳か憎めないやつ、という設定です。
まったく迷惑をかけないのに、なかなか友達ができないグレッグとある意味正反対ですね。
っていうか、この人、ほとんど出て来ていないんですが、その内に外伝か何かで登場させるのかな。

コメントありがとうございました。
2018.01.30 20:49 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

日本も寒波が大変みたいですね。
こちらは、いま結構暖かくて、もちろん朝晩は普通に氷点下ですが、日中は11℃なんてこともあるんですよ。

さて、けいさんの目撃シリーズ、基本的には既にもう書いてしまった本編の内容なので、そこから発展させるのは難しくて、大抵は関連する外伝でお返ししています。

他の方からのコメントへの返信でも書いていますが、このストーリーだけを読むとルーシーとグレッグは同類のように思えますが、実はこれはグレッグ視点に引きずられての印象だと思います。ルーシーが「母親や周りの人達に可愛がってもらえなくてつらい」と思っていた訳ではなくて、グレッグが勝手に自分を重ね合わせてズキズキ来ていたのですね。

ルーシーは、本当は初対面の人間には吠えまくりの犬です。まったく吠えないのは、グレッグとジョルジアに対してだけで、多分これは間違いないのですが、ルーシーはこの二人を好きなのですね。どういうわけか。多分ジョルジアを好きなのは、グレッグと同類だと即効で見抜いたからだと思います。

さて、アウレリオ一家がどう絡んでルーシーがグレッグのもとにきたかは、実は今回でっち上げました。
もともとの設定は、「ジョルジアにあってから、再会するまでのどこか早い時点で、グレッグが巻き込まれる形で引き取ることになった」ぐらいでした。で、巻き込むとしたら、アウレリオ一家か、リチャードぐらいなので、今回またアウレリオにやってもらいました(笑)

アウレリオがこういう人なので、マディもいざという時は、グレッグにヘルプを頼むという体制をとっています。
そこから、本編のピンチ=ジョルジアが《郷愁の丘》へいくきっかけにつながったのですから、グレッグはアウレリオに頭が上がらないのかな?

ルーシーの名前は、私としてはケニアに行った時から結構特別な思い入れのあるものだったので、ここで使えて満足です。本編では命名エピソードはなかったし、ここで公開できてラッキーでした。

コメントありがとうございました。


2018.01.30 21:04 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なんだかとてもジーンとしました。
このSSは、本編にはあまり関係の無い番外SS的存在なのでしょうが、完全に独立した一つの物語としても完成されていますよね。

グレッグという人間がちゃんとここに描かれていて、それ以前やこれ以降の物語を想像できる。
ルーシーが来るまでのエピソードは即行で作られたのでしょうが、これ以外には考えられないぴったりの経緯だと思いました。

ルーシーはきっと他の人ではダメだったのでしょうね。グレッグに出会えてよかった^^
そういえば、私がライムをペットショップで初めて見つけたのも、売れ残って半年経って、半額以下に値引きされてるときでした。
鳥の餌を飼いに行っただけなのに、半年もショーケースに押し込まれていた彼女が可哀想で、ついつい、連れ帰ってしまいました。
他の人には吠えて大変でしたが、良い子だったな。なんか、ルーシーと重ねてしまいました。

グレッグにとっても、いい相棒が出来て本当に良かったです^^
2018.02.10 03:05 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
遅ればせながら、こちらから。
けいさんのところからルーシーとグレッグの物語が過去に振り返られて、読者もニマニマする昔話、楽しく拝読しました。そうそう、こういう「実はね、こういうエピソードがこの二人(ここは一人と一匹)にあったのよ」っての、読者は好きなんですよね。登場人物を活かすためのエピソード、書くか書かないかは書き手次第なのですが、scriviamo!ではこういうのが飛び出すからよいのかも~

そして、この二人(いや、一人と一匹)のスタートもグレッグの能動的理由じゃなくて、受動的理由で、結果的にこうなりましたってのが、グレッグらしい。ただ受動的理由って、必ずしもマイナスじゃなくて、結果的にこうなるってのにはそれなりの背景があって、そして周囲の事情や自分のその時の心の動きや人生の積み重ねが引き出してきた結果なんですよね。
最近「置かれたところで咲きなさい」という本がよく読まれていて、言葉の意味は分かるけれど、自分の身に置き換えての内容理解には至っていなかったのが、この頃はしみじみ考えるようになりました。ルーシーにとってもグレッグにとっても、そこが神さまの置かれた場所、だったのだろうなぁ。
そして、そこにジョルジアもまた自然に置かれていくのかぁ。(ニマニマ)多少のぐるぐるは待とう。
読んでいてほんわかする物語でした。
2018.02.10 05:52 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
おはようございます。

本編そのものがあまり大きな話ではないのですけれど、なぜこの作品ばかりこうして外伝がポロポロ……(笑)

本来本編を書いた時は、かなり終わりに近くなるまでグレッグの方にスポットが当たらないように、ということだったはずなのですが、これだけ外伝を書いてしまうと、もはや本来のコンセプトなどどこへやら。まあ、いいか。

ルーシーは、この外伝だけを読むと「みなに不当に悪く言われた仔犬」という感じだと思いますが、設定では本当に初対面の人に吠えまくる難しい犬。番犬としては優秀な素質だし、そもそもローデシアン・リッジバックはそういう犬らしいですが、グレッグのところは泥棒すら手を出さないド田舎&貧乏で、番犬は不要です。でも、彼にはきっとルーシーの存在が必要だったのでしょう。ルーシーもここに来られて幸せみたいですし。

ライムちゃんもそういう経緯でlimeさんのお宅に!
犬は「誰にも貰ってもらえない、悲しい」はともかく「半額にされた、みじめだ」などとは思わないかもしれませんけれど、もし大きくなりすぎて処分されてしまったりしたら悲しすぎますよね。limeさんとの出会いがその後のライムちゃんのしあわせな犬生に繋がったのはラッキーでした! 

けいさんの掌編に合わせて書いてみた作品ですが、お氣に召して嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2018.02.10 11:41 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
おはようございます。

けいさんの書いてくださった作品、せっかくのルーシー視点ですからルーシーの話を書いてみました。
ついでに誰も突っ込まないけれど本人としては氣になっていた点(ルーシーをどこにでも連れて行くグレッグが、ジョルジアとの初対面の時は連れていなかったのはなぜか)も無理やり回収してみました(笑)

こういう外伝を書くのは、私もとても好きです。訊かれてもいないのに嬉々として開示しちゃう感じ。

ルーシーにとってグレッグは主人なので服従は当然なのかもしれませんが、でも、私にとってのこの服従には「私、はじめからグレッグを好きだもん」も含まれているつもりでいます。でも、それは「私が嫁になりたい」ではなくてあくまで犬として。その感じが表せるエピソードになったらいいなと思いました。そして、ジョルジアにルーシーが即効で懐いたのも、多分初対面でグレッグに感じた「この人間は好き」と同じものをジョルジアに感知したという設定です。人間二人も感じている近さですが、理屈をつけてぐるぐるしているところを、犬のルーシーはポンと飛び越えて表現している、という話ですね。

というわけで、けいさんのところでルーシーとサバンナのみんな(とけいさん)が動物的感覚で「来年あたり」「今年でもいい」とおっしゃっている件も、ぐるぐるの二人のことですから、そうは問屋が……あ、いや、なんでもないです(笑)

コメントありがとうございました。
2018.02.10 11:51 | URL | #9yMhI49k [edit]

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