scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】In Zeit und Ewigkeit!

scriviamo!


「scriviamo! 2018」の第十三弾です。ユズキさんは、『大道芸人たち Artistas callejeros』のイラストで参加してくださいました。ありがとうございます!

蝶子&ヴィル by ユズキさん

このイラストの著作権はユズキさんにあります。ユズキさんの許可のない二次使用は固くお断りします。


 ユズキさんのブログの記事『イラスト:scriviamo! 2018参加作 』

ユズキさんは、小説の一次創作や、オリジナルまたは二次創作としてのイラストも描かれるブロガーさんです。現在代表作であるファンタジー長編『ALCHERA-片翼の召喚士-』の、リライト版『片翼の召喚士-ReWork-』を集中連載中です。

そしてご自身の作品、その他の活動、そしてもちろんご自分の生活もあって大変お忙しい中、私の小説にたくさんの素晴らしいイラストを描いてくださっています。中でも、『大道芸人たち Artistas callejeros』は主役四人を全員描いてくださり、さらには動画にもご協力いただいていて、本当に頭が上がりません。

今回描いてくださったのは、蝶子とヴィルの結婚記念のイラストです。ヴィルは、感情表現に大きな問題のあるやつで、プロポーズですら喧嘩ごしというしょーもない男ですが、ユズキさんはこんなに素敵な一シーンを作り出してくださいました。というわけで、今回は、このイラストにインスピレーションを受けた外伝を書かせていただきました。第二部の第一章、結婚祭りのドタバタの途中の一シーンです。


【参考】
「大道芸人たち Artistas callejeros」を読む「大道芸人たち Artistas callejeros」第一部(完結)
あらすじと登場人物

「大道芸人たち 第二部」をはじめから読む「大道芸人たち Artistas callejeros」第二部
あらすじと登場人物


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大道芸人たち・外伝
In Zeit und Ewigkeit!
——Special thanks to Yuzuki san


 いつの間にか、ここも秋らしくなったな。ヴィルは、バルセロナ近郊にあるコルタドの館で、アラベスク風の柵の使われたテラスから外を見やった。ドイツほどではないが、広葉樹の葉の色が変わりだしている。

 九月の終わりにエッシェンドルフの館を抜け出してから、慌ただしく時は過ぎた。主に、彼と蝶子の結婚の件で。先週、ドイツのアウグスブルグで役所での結婚式を済ませたので、社会的身分として彼はすでに蝶子の夫だった。が、彼にその実感はなかった。

 一年前に想いが通じた時、彼と蝶子との関係は大きく変わり、その絆は離れ離れになった七ヶ月を挟んでも変わらずに続いている。一方で、社会的な名称、ましてや結婚式などという儀式は、彼にとってはどうでもいいことだった。彼が急いで結婚を進めたのは、未だに彼女を諦めていない彼自身の父親の策略への対抗手段でしかなかった。

 しかし、当の蝶子と外野は、彼と同じ意見ではなく、終えたばかりの役所での結婚で済ませてはもらえない。今も、花婿が窓の外を眺めてやる氣なく参加しているのは、三週間後に予定されている大聖堂での結婚式とその後のパーティの準備に関するミーティングだった。

「おい、テデスコ。聞いてんのかよ」
見ると、稔とレネが若干非難めいた眼差しでこちらをみていた。招待客からの返事や、当日の席順、それにパーティに準備に関する希望など、ある程度の内容を固めてカルロスや秘書のサンチェスに依頼しなくてはならない。

 カルロスは大司教に面会に行ってしまったし、蝶子はドレスの仮縫いに行っている。この地域では滅多にない大掛かりな結婚式になりそうだというのに、まったくやる氣のみられない新郎に、証人の二人は呆れていた。

「すまない。もう一度言ってくれ」
それぞれのワイングラスにリオハのティントを注ぐと、ヴィルは自分のグラスにも注いで飲んだ。

「パーティの話だよ。トカゲ女やギョロ目の話を総合すると、着席の会食のあとに、真夜中までダンスパーティをすることになりそうなんだが……ケーキカットとか、手紙朗読とか、スライド上映とか、そういうのはないんだっけ?」
稔は、海外の結婚式には出席したことがないので、いまひとつ勝手がわからない。

「なんですか、手紙朗読って」
レネは首を傾げた。
「ああ、両親に読み聞かせるんだ。これまで育ててくれてありがとうとか。大抵、どっちかが泣くんだな」

 今度は稔が二人の白い眼を受ける事になった。そりゃそうだよな。あのカイザー髭の親父にテデスコがそんな手紙を読むわけないよな。

「日本って、結婚式も特殊そうですよね」
レネが言った。うん、まあ、そうかな。稔は少し悪ノリをした。
「うん、ほら白鳥に乗って登場ってのもあるぞ」

「なんですって?」
「え、新郎と新婦が、でっかい白鳥に乗ってさ、運河みたいな感じに仕立てた舞台の奥から入場するんだ」
「なんだそれは。ローエングリンか」
ヴィルは呆れて呟く。

「それはともかく、少し派手に登場するのは悪くないですよね。一生に一度のことですし。スポットライトを浴びて華やかに……ほら、パピヨンを抱き上げて登場するのはどうですか?」
「おお。そうだよな。金銀の花吹雪でも散らしながらってのはどう?」

「いい加減にしてくれ」
一言の元にヴィルは却下した。

 やっぱりダメか。そんな顔をしながら、稔とレネは顔を見合わせると、日本から来てくれる友人拓人と真耶とオーケストラとの練習準備について真面目に語り出した。

 その間にも、ヴィルの脳内には日本の結婚式に対する想像が展開されていた。紫色の明るいホールに金銀の紙吹雪が舞っている。輝く青い水が流れているその様は、生まれ育ったアウグスブルグの旧市街に縦横に張り巡らされた運河を思わせた。橋の上には白いスーツを身につけた彼がいて、美しいウェディングドレスを纏った蝶子を抱きかかえている。

 ……いや、いったい何を考えているんだ、俺は。

「おい。今度こそちゃんと聴いているんだろうな」
稔の声で我に返った。
「ああ、すまない」
ヴィルはワインを飲み干した。

「なんの話?」
戸口を見ると、蝶子が帰ってきていた。両手に何やら沢山の紙包みを抱えている。また何か買ってきたのか。

「今度は洋服や靴じゃないわよ、安心して。ほら、今夜も話し込むと思って、少しボトルを仕入れてきたの」
蝶子はウィンクした。レネはさっと立ち上がって荷物を受け取り、稔とヴィルもグラスや栓抜きを用意するために立った。

「話し合いは進んだ?」
蝶子が訊くと、稔は「まあね」といいながら肩をすくめた。相変わらずのヴィルの様子を想像できた彼女は笑った。

「とにかく、どうしても真耶たちに演奏して欲しい曲だけ、連絡すれば、あとはなんとかなるわよ。考えてみるとものすごく贅沢な演奏会とグルメ堪能会が同時に開催されるようなものじゃない? 結婚するのも悪くないわよね」

 稔とレネは大きく頷いた。ヴィルも僅かに口角をあげた。嫌々同意するとき彼はこういう表情をするのだ。蝶子は勝ち誇ったように彼のそばに来るとワイングラスを重ねた。

「ねえ。そういえば、結婚記念のプレゼント、まだもらっていないわよ」
「俺もあんたから、何ももらっていないぞ」

 憮然とするヴィルに怯むような蝶子ではない。
「あら。あなたは、生涯この私と一緒にいる権利を獲得したのよ。これ以上何が欲しいっていうの」

 ヴィルは、ちらりと蝶子を見た。稔とレネは、ここから舌戦が始まるのかと興味津々で二人を眺めた。ヴィルは、蝶子の言葉に何か言いたそうにしたが、言わなかった。その代わりに立ち上がると「じゃあ、記念に」と言ってピアノに向かった。稔はひどく拍子抜けした。

 ヴィルは、ゆっくりと構えるととても短い曲を弾いた。静かで、ちょうど秋がやってきている今のこの季節に合っていた。優しくて静かな曲だった。

 稔は、微笑んで満足そうに耳を傾けている蝶子を不思議そうに見た。それまでの挑発的な様相はすっかり引っ込んでしまった。なんだなんだ? そりゃ、いい曲だけれど、なんでこれだけでトカゲ女を大人しくさせることができたんだ?

 横を見ると、レネまでが眼を輝かせてうっとりと聴いている。稔は、そっと肘で小突いた。レネは小さくウィンクをして小声で囁いた。

「グリーグが自ら作曲した歌曲をピアノ用に書き直した作品の一つです。もともとの歌曲は童話で有名なアンデルセンの詩に曲をつけたんですよ。僕、歌ったことがあるんです。『四つのデンマーク語の歌 心のメロディ』の三曲目です。あとでネットで検索するといいですよ」

 なんだよ、そのもったいぶりは。稔は首を傾げた。氣になったので、夕食の前に言われた作品をネットで探した。すぐに出てきた。三曲目ってことは……これか。デンマーク語で「Jeg elsker dig」、ドイツ語では「Ich liebe dich」、日本語では「君を愛す」。

 E.グリーグが妻となったニーナと婚約した時に捧げた曲で、デンマーク語やドイツ語の歌詞もすぐに見つかった。テデスコはドイツ人だから、このドイツ語の歌詞を念頭に置いて弾いているのかな。どれどれ。

Du mein Gedanke, du mein Sein und Werden!
君は僕の心、僕の現在、僕の未来
Du meines Herzens erste Seligkeit!
僕の心のはじめての至福
Ich liebe dich wie nichts auf dieser Erden,
地上の何よりも君を愛す
Ich liebe dich in Zeit und Ewigkeit!
いま、そして永遠に君を愛す

Ich denke dein, kann stets nur deine denken,
君のことだけをひたすら想う
Nur deinem Glück ist dieses Herz geweiht,
君の幸福のみを祈り、心を捧げる
Wie Gott auch mag des Lebens Schicksal lenken,
どのように神が人生に試練を課そうとも
Ich liebe dich in Zeit und Ewigkeit!
いま、そして永遠に君を愛す


 ……ひえっ。なんだよ、このコテコテな歌詞は。これを知っていたら、そりゃあのトカゲ女も黙るはずだ。

 稔は、普段はぶっきらぼうなヴィルもやはりガイジンで、ヤマト民族である自分とは違う表現方法を使うことを理解して茫然とディスプレイを眺めた。


(初出:2018年2月 書き下ろし)


註・引用した歌詞は下記のドイツ語版、意訳は八少女 夕
Ich liebe dich (Jeg elsker dig)
Music by Edvard Grieg
Original Lyrics by Hans Christian Andersen
German lyrics by F. von Holstein

追記


弾いていたのは、歌詞なしのピアノ曲バージョンという設定でした。これですね。


E. Grieg - Jeg elsker dig Op. 41 no. 3
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Tag : 小説 読み切り小説 いただきもの

Comment

says...
このヴィルのやる気のなさそうな様子、久しぶりにお目にかかりました。
欧州の人、特にヴィルみたいな人の目から見ると、日本人の結婚式ってかなり変わって見えるんだろうなぁ、と想像します。
だいたいあっちの結婚式のものまねであることが半分ですし、どうかなぁという演出も結構ありますもんね。
でも最近参加した結婚式では、みんなで参加して楽しむタイプでしたから、少しずつ垢抜けてきているのかもしれませんが。
ま、本人達が楽しめて思い出に残り、感謝の気持ちを伝えられればどんな式でも良いのかもしれませんが。ヴィルも興味があるみたいだし。
ヴィルって感情表現が苦手というよりも、物凄く照れ屋さんですから一筋縄ではいかないんですよ。
でも、いざ本番というときには、ちゃんと力を発揮するんですよね。
今回はその片鱗を見せたということで・・・。蝶子もわかっていてからかったり挑発したりするんだもの。
三味線の稔にはここまでの知識は無かったようですが、ヴィルはちゃんと伝わることを前提として動いてますね。意気ですし、素敵です。
こういうスタイルだとさすがのヴィルも、自分の心を素直に伝えられるのでしょう。
もう、ほんと一直線の歌詞ですね。
雰囲気はまんま、ユズキさんのイラストですが、これ絶対口では言えない。

素敵な掌編楽しませていただきました。
2018.03.06 12:37 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

日本でも、海外でも、花嫁の方が結婚式にこだわるのは同じです。
そして、国によって派手さにちょっと違いがあるみたいです。
ものすごく派手にしたい人は、本物のお城で結婚したりするという選択肢もあるので、「真似しているけれど本物じゃない」的に見えることはあんまりないかな。反対に、例えばツーリングが縁で知り合ったカップルが、野外でバイクで登場して、参列者もバイクで来てパーティみたいなこともあるので、こだわりの結婚式の振り切れ方はこっちの方が大きいかも(笑)

ただ、ヴィルはスモーク焚いたり、白鳥に乗って登場したりとか拒否しそうですよね。普通の派手婚は、嫌々やったみたいですけれど。
奴は役者ですし、立ち居振る舞いもダンスも仕込まれていますので、人前に出てカッコよく振る舞うのなんておちゃの子さいさいです。
蝶子もそれを知っているので、「嫌でもやってもらうから」でおしまい(笑)

稔はギター曲などはよく知っていますけれど、さすがにグリーグのピアノ曲までは知りませんね。
でも、蝶子はよく分かっています。
ヴィルは歌詞を意識して弾いたのか、単に「Ich liebe Dich」のピアノ曲として弾いたのか微妙なところですけれど
レネは一人で歌詞を思い出して感動しています。
レネなら、平然と歌詞を口にするだろうなあ。

ユズキさんのイラスト、本当に素敵ですよね。
結婚祝いのイラスト、嬉しいですねぇ。

コメントありがとうございました。
2018.03.06 21:15 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
執筆、お疲れ様でした。

ユズキさんの素敵な絵をモチーフにした、「ごちそうさまでした」なお話でしたね。
あのイラストのシーン、たしかにひところの日本の披露宴の演出を思い出します。白鳥に乗ってというのは見たことはないですけど、ドライアイスの霧のなかをゴンドラに乗って降りてくるとかはありましたね。もはや、ショーの世界。
さすがにイマドキはそういう演出はないようですけど、稔の妙な入れ知恵で、ヴィルはそう思い込んじゃいましたね。
もっともレネの提案くらいなら、実行してもいいんじゃないかと思いますけど、ヴィルは一蹴でしたか。

そして、蝶子のおねだりに、ピアノ演奏で応えるヴィル。さすがに、やるときはやりますね。なんかちょっと、拓人を思い出しました。音楽家には、音楽家ならではの愛の告白があるということですね。なにげに熱いなぁ。
これ、ヴィルだからピアノだけど、イタリア人とかだったら普通に言葉にしそうですよね。NY在住のセレブ兄貴とか(笑)

披露宴前の、幸せいっぱいのワンシーン、楽しませていただきました。
で、本編はいつ?(煽る煽る 笑)
2018.03.07 12:41 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

あはは、結婚祭りの話は甘ったるくて「勝手にせい!」って感じですよね。
ヴィルがこんなふうに想像しているのを想像すると、笑えました。
でも、稔やレネの想像よりも、本人が想像している方がいいかなーと。

バブルの頃は関西の方が派手だったのかなと想像していましたが、どうでしょう。
関東では東京よりも少し周辺の県で、こういう謎の派手婚が多かったようです。まあ、そういう広い特別な会場を建てるのは、都内じゃ無理だったからだと思いますが。今はそういうのは流行らなくなったのでしょうかね。
でも、相変わらず、女性の結婚式に対する思い入れは強いんだろうな。流行りはあるでしょうが。

そうそう、拓人も瑠水をピアノで口説いていましたね。
あっちは本物のプロが素人にプレゼントするのだから価値はありますが、ヴィルは同業者に弾いているので、半分リハーサルみたいなもんかも。でも、蝶子は黙りました、まあ、ヴィルは(この時はまだ)貧乏なただの大道芸人で、宝石とか買えませんからねぇ。

ヘルサンジェル社のCEOは、普段からペラペラ(誰にでも)この程度のことは言いまくっていますから、結婚のプレゼントはこんなんじゃないでしょう。億単位のジュエリーとかリゾート島とかそういうスケールかと。でも、あの人、結婚できないような(笑)

さて、「大道芸人たち」、某シマウマ研究者の話を書き終えたら、今度こそ完結させようかと。あと三割くらいなのでも真面目に頑張ったら完結できると思うんです。って、一体何年そんな事言っているんだ……orz

コメントありがとうございました。
2018.03.07 21:54 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
わあぁ、久しぶりのヴィル様節!
打てば響くようなこのお二人のやり取り、なんか小気味いいです。
ほら、某シマウマ学者様があのような感じだから、なおさら(笑)
で、大道芸の本編が再開するのはいつですか!?(わたしも便乗して煽る煽る)

イラスト拝見したときこれは素敵!
って思いましたけれどもしかするとこれは演出じゃなくて本当に
お城なのかもしれないですね。
ヴィル様の頭の中の世界なのですぐに立ち消えになってしまったみたいですが、(ヴィル様が我にかえるところとか笑っちゃいました)
お二人の美貌にはこのくらいのバックボーンがあったほうが絶対いいです!

さてさて日本の結婚式ってやっぱり特殊な部類に入るんですね。
演出がものすごいものですものね。

わたしも稔と同じくヤマト民族ですが、やはりヴィル様の演出に唸らされました。
でもヴィル様の性格的に、意図的に秘めた想いを乗せて弾いたかどうかは
分かりかねるところがありますよね。そこを敢えて想像するのも楽しいです。
蝶子さんは黙っちゃいましたけど。

動画も聴きましたが、こんなに綺麗な旋律だったら、歌詞の意味がわかっていてもなくてもそれだけでうっとりしちゃうなぁと思いました。
2018.03.11 15:29 | URL | #- [edit]
says...
確かに、この曲だけを聴かされても、内容の分からない稔には「????」だったでしょうね。日本人好みのあま~いバラードには聞こえないし。何となく「これから酸いも甘いも一緒に踏み越えていこうぜ」ってタイプの曲に聞こえる……
だから、最後の稔の感想が何ともおかしい。ガイジンだとかヤマト民族とか言ってるし。普段はあんまり思い至らないことに不意に気がつく瞬間、なわけですね。そうそう、唐変木のヴィルだってね、言うときは言うんですよね。てことは、稔はやっぱり「黙って俺についてこい」派? ちゃんとあの子に伝わるのかしら?

てことはさておき。ユズキさんの絵を見たとき、これはどう処理されるのだろうと思いました。このシーンが現実になることはなかなか想像できなくて……蝶子の空想として処理されるか、結婚式のイメージ設定として誰かが提案したシーンとか、あれこれ考えたけれど、まさかヴィル本人の空想シーンに使われるとは思いませんでした。いやいや、意外というのか、やるじゃん、ヴィル、見直したぜ、というのか。でも、それくらい幸せだったということなんですよね。あれこれ障害はあるけれど。ごちそうさまでした(o^^o)
考えてみれば、ヴィルの妄想を引き出したのは、ユズキさんって事にもなるわけですよね。Good Job!
とても楽しく拝読しました。
そして、なんかこのお話の裏話みたいなものを書いた気分です(ようやくできあがったscriviamo! 本当に遅くなって済みません!)……なんか思い切り呼応しちゃった(o^^o) それもちょっと嬉しいのでした。
2018.03.11 18:13 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

あまりに久しぶりに書いたので、ちょっと調子が……オロオロ。
そろそろ第二部の完結に向けて重い腰をあげる予定なので、準備体操みたいな感じ?
(なんだそりゃ)

本当は、こっちを書きたいんですよ!
なんのに、どっかの学者野郎がウジウジと……あ、いや、なんでもないです。

いやー、この素晴らしいイラスト、本当の結婚式シーンで使ったらそれはそれで素晴らしかったのですけれど、ヴィルが断固拒否して。
妄想するくらいだから、実はまんざらでもないんじゃないのと、こっちは踏んでいるんですけれど(笑)
まあ、結婚式が終わった時点では、あいつらはタダの貧乏な大道芸人風情なので、お城での結婚式なんてありえないんですけれど、実は今はやっても問題ないくらい金持になっちゃいましたね。

日本の結婚式、普通に角隠しなどだと風景にも風土にも伝統的にもばっちりと合っていて、私は好きなんですけれど「ウエディングドレスと教会が!」という謎の憧れだけでやるのは少し特殊かもしれませんね。例えばキリスト教を信じていないのに教会でやるのがいいとなると、宗教的にはそういうわけにいかないので、牧師のコスプレをしたバイトが演技するという更に謎の儀式になっていて、「欧米人に説明するのは面倒臭くていやだなあ」と思うようなものになっていたりします。

さて、ヴィルがあの曲を弾いた真意ですが、どうなんでしょうね。
案外、「こうやれば蝶子はくだらないことを言うのをやめて黙るだろう」とわざとやったのかもしれませんよ。
少なくともレネが感動しているほど「君は僕の全て」とか思うタイプじゃないような。
まあ、拓人やヘルサンジェル社CEOほど節操ないわけではないけど。

この旋律とても素敵ですよね。
私個人的には、歌曲バージョンよりもも、ピアノ曲の方が好きですね。
ま、歌詞がコテコテすぎるって言うのもあるんですけれど。

コメントありがとうございました。
2018.03.12 13:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

曲と題名にギャップがあると言うか「それだけじゃわからん」だとサティの「あなたがほしい」もいい勝負だと思うのですが、こちらは拓人が瑠水に聴かせるシーンで楽しんで書かせてもらいました。そして、今回は「これのどこがIch liebe Dich?」って不思議に思うあっさりめの旋律ですけれど、歌詞は……コテコテでした。

稔とヴィル、ご指摘の通り、どちらも基本は人前でイチャイチャしたりしないタイプなんですけれど、稔よりもヴィルの方が押さえるところは押さえているんですよ。第一部の終わりでもああでしたしね。
稔は稔なりに、かわい子ちゃんに対してのアプローチはしているわけですが、こいつは江戸っ子なんですよ!
まったく。

いただいたユズキさんの素晴らしいイラスト、お祝いバージョンですから、普段のむっつりヴィルとは違う表情で描いてくださったのですけれど、さすがにこれだと、絶対に本人が人前ではやらなそうなので、本人の妄想にしてしまいましたが、案外、実はやりたいんじゃないのかしら(笑)

楽しんでいただけて、とても嬉しいです。それに、本当に呼応したような作品をありがとうございます。
現在、続きを考えていますが、ああ、どうしよう。

コメントありがとうございました。
2018.03.12 14:07 | URL | #9yMhI49k [edit]

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