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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

ウィーン自然史博物館ふたたび

今日は、先日行ったウィーンの話です。今更ですけれど、やはり書いておきたいですし。初日にホテルに荷物を置いて速攻で行った「ウィーン自然史博物館」のことをご紹介します。

この博物館のことは、以前「ウィーン自然史博物館」という記事で書いたことがあるのですが、今回は連れ合いが「どうしても行きたい」はここだったので、初日からここへ行って来ました。じつは、ここから徒歩圏にわざわざ泊まったのですよ。

案の定、連れ合いは感動しまくり、興味持ちまくりで「いや、ここまだ第一室で、ここでそんなに停まっていたら夜中になっても二階に行けない……」というぐらいじっくりとみていました。

さて、二度目の私は「あれとあれはどうしてももう一度、それに……」といろいろと計画をたてながら回ったのですが、係員の人に教えてもらって探して行ったのが、前回うっかり見逃した「ヴィレンドルフのヴィーナス(Venus von Willendorf )」でした。

ヴィレンドルフのヴィーナス

オーストリアのヴィレンドルフで1908年に発見されたおよそ25,000年前の小像です。名前は知らなくとも、写真はどこかでみたことがあると思います。ヴィレンドルフがどこにあるかすら私は知らなかったのですが、実はウィーンから100kmくらいのドナウ川沿いの村でした。まあ、今回は行きませんでしたが。

この博物館、バージェス頁岩からドードーやステラー海牛の骨、それに天文学級のお値段と思われる宝石など、これでもかとあっさりと展示しているのですが、このヴィレンドルフのヴィーナスの扱いは別格で、これだけのために一室を用意してあるのです。11センチの石の像なんですけれど。このもったいぶりのおかげで、前回ついうっかり見逃してしまったのですが、もともと私は古代のロマンに夢中になるタイプで、「おお、これが!」と感動しつつゆっくりとみて来ました。そうなんです、他に誰も見ていなかったので、15分くらい独り占めしていました。

なんのための像なのかは、先史時代のもののためはっきりとはわからないらしいですが、豊饒と多産を祈るためのお守りではないかと考えられているそうです。そういわれるだけあって、出るところの出方がすごいですよね。しかも顔はこんなに幾何的にデフォルメして非写実的なのに、出産に関係のある器官は生々しく再現されています。似たような像が、他にも出土しているようですが、この「ヴィレンドルフのヴィーナス」の形やインパクトが一番大きいように思います。

シベリアの動物ミイラ

さて、今回は偶然ですが、ロシアから貸与されているシベリアで発見された動物のミイラの展示を見ることができました。赤ちゃんライオンのミイラが有名ですが、こちらに展示されていたのは2011年と2015年に発見されたオオカミ犬の仔のミイラだそうです。

この博物館には専門家が20人も常時働いていて、時には海外からの調査も請け負っているとのことです。そのお礼として、ロシアに返す前のわずかな期間だけ、現在行なっている「犬と猫展」で展示する許可をもらえたとの事。偶然この時期に行ってそれを見ることのできた私たちはラッキーでした。

ウィーン自然史博物館カフェ

この博物館の正面にある「ウィーン美術史美術館」のカフェはとても有名ですが、こちらにも美しいカフェがあります。あまり歩いて足が棒になったので、私たちは一階を見た後、二階を見た後と二度もカフェでまったりとくつろいでしまいました。

ケーキも美味しかったですよ。
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Comment

says...
あ、夕さんこんな偶像に興味がおありなら、『MASTERキートン』(マスターキートン)浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志脚本なんかいかがでしょうか?
2018.03.25 13:27 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
ここ数年で自然や科学系の博物館に興味がむくむく湧いているゆさです、こんにちはっ☆
ウィーン自然史博物館おもしろそう…!
ヴィレンドルフのヴィーナス様をみて日本の土偶を思い出しました。
あれも女性の形が多くて胸やお腹が強調されているので多産や豊穣の祭祀に使われたと考えられているものが多いですね…。
古代の人類の考えることは世界共通なのかなあ。
ヴィーナス様はお部屋もVIP待遇なのですね。ゆっくりご覧になれたようでよかったですね^^

カフェが…!!なんておしゃれなカフェ!
古い建物の中でいただくお料理いいですよね。
いつもと違う気分も味わえてわくわくします^^
2018.03.25 15:15 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あ、『MASTERキートン』って、題名だけ耳にしたことがあったんですけれど、そういう題材のお話だったのですね。
今、Wikiで見てきました。
なかなか面白そうです。って、そう簡単には買えないし読めないんですけれど。
「いつか読んでみたいリスト」に入れてみました。

情報、ありがとうございました。
2018.03.25 20:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、ゆささんは、お好きそうだと思いました!
ウィーンに行くなら、ここは一押しですよ。
向かい合っている真ん前に「ウィーン美術史美術館」があって、そこにはラファエロの「大公の聖母」やブリューゲルの「バベルの塔」他、
とにかくすごい絵があるのでそれはそれで必見なんですけれど、どちらか一つかを選ばなくてはいけないとこちらを省略する人が多いせいか、こんなにすごい博物館なのにあまり混んでいないのですね。私も三回目のウィーンで初めて行ったんですけれど、何度行っても面白い!

さて、病的に細い女性がもてはやされるようになったのって歴史的には浅くて、女神様を表すのはいつの時代もこの手のふくよかタイプなのですよね。全世界的に。

このヴィーナス、暗ーい別室に安置されているんです。そのせいで、前回存在に氣がつかなかったのです。あることを知らなかったので。後で知ったんですね。で、今回はどこにあるか訊いて「Venus」って上に書いてある部屋だよって教えてもらい、たしかに大きく書いてありました(笑)日本だったら押し合いへし合いで、一瞬しか見られないでしょうけれど、独り占めで全方位から見られてよかったです。

そして、カフェ。これも、向かいの「ウィーン美術史美術館」の方のカフェはウィーンの観光案内に載っているくらい有名なので混んでいますけれど、こちらは知られていないのでガラガラで、のんびりと楽しめましたよ。
ただでさえ、ものすごく歩いて疲れるので、いらっしゃるならこのカフェでお休みするの、おすすめです。

コメントありがとうございました。
2018.03.25 20:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
縄文時代の土偶みたいと思ったら2万5千年前!
女神様がふくよかタイプってことは
神話の女神様も本当はぽっちゃりで想像しなきゃいけないのかな…
2018.03.26 12:02 | URL | #- [edit]
says...
 食べ物に困る国では美の基準はデブな事だそうな。一方、飽食にまみれたわが国の当事者の間では美の基準はガリガリの洗濯板であるらしい。うーむ、どうなのよ。適度がええなぁ。胸は手ごろにお腹はスリムに、お尻はまあそこそこふっくらと。え゛、そんなのいない?それこそ男の妄想?失礼しました。
2018.03.26 14:29 | URL | #eRuZ.D2c [edit]
says...
こんばんは。

ああ、土偶にもなんとなく似ていますよね。

まあ、女神様はぽっちゃりでしょうね。
ルネサンス絵画のヴィーナスなども、かなりメタボな感じですから。
あれと比べると、私のお腹なんかもかなり女神様っぽいと言っていいと思います。
威張っ。

コメントありがとうございました。

2018.03.26 21:32 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

お腹は手頃で、胸がかなり洗濯板、というバージョンならここにいますが、いかがでしょう。
あ、お呼びじゃないですね。ちゃんとわかっていますとも。

まあ、よくFC2の広告で出てくるみたいな、顔は幼女で、胸はKカップで、ウエストは45センチくらいで、足が細いみたいな造形を見ていると「そんなの物理的にいねーよ」といちいち突っ込みたくなります(笑)
いないから憧れるんですよね。きっと。
まあ、男性も女の書く小説キャラや、少女漫画やBLの男キャラに突っ込みたいでしょうね。


コメントありがとうございました。
2018.03.26 21:40 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さん、(」o^∀^)」コンチワァァァァァァァァァァァァ♪

このヴィーナスよく見ますね♪
調べてみますとね多産のお守り説がありますね(サイズ的にも)。
顔にデザインしていなところにこう芸術的センスを感じます。
やはり昔なので子宝に恵まれる事が重視だったのでしょう。
今の時代はあまり女性を子供産むための・・・とか何だかというのは怒られますものね。
動物で言うところのふくよかというのは子供産む準備が出来ているサインだそうですね。
うん、うん。
後、もう一つとある学者の一説によりますと大人のおもちゃとしても使われていたのではないかというのです。
ちょうどこの頭の部分を女性の大事なところに・・・いっ・・・いやらしい・・・
この説はその学者の趣味でしょうね(笑)
でもヴィーナスとつけるところに皮肉も感じます。
因みに僕は全然、いけますよ~ヽ(´▽`)/
2018.03.31 06:32 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。見たことだけはありますよね。
ヴィレンドルフがどの国にある場所なのかも、ずっと知らなかったんですが、前回見逃したことに氣がついたときから「オーストリアだったのか!」と知識が一つ増えました。

胸やら下の方やら、妙に写実的なのに、頭はこれって、どういうことなのって思いますよね。
芸術なのか、それとも他の目的があったのか、なんなんでしょうね。
まあ、昔は、子供が生まれても成人まで育たないというのは普通のことだったので、どうしても多産&安産を願ったのでしょうね。

「挿れていた説」は、私も読んだことがあります。「大人のおもちゃ」としてというか、「お守りとして」みたいな説でしたけれど、ただでさえ不衛生な時代に、そんなことして大丈夫だった、ということに驚きを感じます。免疫強すぎ!みたいな。
「大人のおもちゃ」説は、ちょっと信じられませんね。そんな目的なら、おばちゃんの人形より、もっと、ほら、実物に近いもののほうがよくありません?

この体型、「いける」んですか?
こういう体型専門という方もいらっしゃるから、不思議はありませんが、トオルみたいなのから、ここまでとなると守備範囲がとっても広い!

コメントありがとうございました。
2018.03.31 20:11 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
そういえば。
最近博物館には行ってないですね。
歴史の勉強のためにはこういうところにいくのも必要ですよね。
・・・ということは感じているのですが。
なかなか出不精で行けてない。。。
(-ω-)/

こういうのを見ると、歴史の奥深さを感じますね。


2018.04.06 12:51 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

この博物館、規模とレベルがとんでもないのです。
行くたびに何かを学べるすごい所です。
ウィーンに住んでいたら絶対に年間パス買って通うと思います。

コメントありがとうございました。
2018.04.07 08:46 | URL | #9yMhI49k [edit]

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