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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】春は出発のとき

今日は「十二ヶ月の情景」三月分をお送りします。毎月ある情景を切り取った形で掌編を作っています。今月以降は、みなさまからのリクエストに基づき作品を書いていきます。まだリクエスト枠が二つ残っていますので、まだの方でご希望があればこちらからぞうぞ。

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今日の小説は、山西左紀さんのリクエストにお応えして書きました。

コラボ希望のサキのところのキャラはミクとジョゼ。
テーマは「十二か月の情景」に相応しいものを設定して、
2人の結婚式の様子をストレートに書いてください。
次第はすべてはお任せします。



ジョゼというのは、もともと2014年の「scriviamo!」で書いた『追跡』という小説で初登場し、左紀さんの所の絵夢やミクと出会った小学生でした。後に、『黄金の枷』本編でヒロイン・マイアの幼馴染として使い、同時に左紀さんの所のミクとの共演を繰り返すうちにいつの間にかカップルになってしまいました。で、前回左紀さんはプロポーズの成功まで書いてくださったのです。結婚式を書くようにとの仰せに従って今回の作品を書きました。

ポルトガルの結婚式というのはこんな感じが多いようです。ブライズメイドたちがお米を投げたり、花嫁が教会の出口でスパークリングワインを飲む、というのは実際に目撃しました。その時の花嫁は、グラスを後ろ向きに投げて壊していました。

いちおう『黄金の枷』の外伝という位置づけにしてありますので、そっちを読んでいらっしゃらない方には「?」な記述もあるかもしれませんが、その場合はその記述をスルーして、結婚式をお楽しみください。ついでにいろいろとコラボの間にばら撒いたネタを回収しています。どうしても氣になるという方は、下のリンクやサキさんと大海彩洋さんの関連作品をお読みください(笑)

サキさんのお誕生日には、少し早いのですけれど、これからPやGの街へと旅立たれるということなので、前祝いとして今、発表させていただきます。サキさん、先さん、そしてママさん、良い旅を。


短編小説集「十二ヶ月の情景」をまとめて読む 短編小説集「十二ヶ月の情景」をまとめて読む



【参考】
小説・黄金の枷 外伝
「Infante 323 黄金の枷」Infante 323 黄金の枷




黄金の枷・外伝
春は出発のとき


 アーモンドの花が風に揺れている。エレクトラ・フェレイラは、Gの町のとある家への道を急いだ。若草色のドレスは新調したもの、七人の花嫁介添人マドリーニャスは、結婚式のテーマカラーであるグリーン系のドレスを着るのだ。一つ年上の姉セレーノは少し落ち着いた松葉色のドレスを選んだ。

 もう一人の姉のマイアは、花婿と子供の時に一緒に学んだ仲で、本来ならばもっとこの結婚式の花嫁介添人にふさわしかったのだろうが、残念ながら式に参列することができない。そもそも幼馴染のジョゼが結婚することを知らない可能性が高い。なんせエレクトラ自身が数カ月以上もマイアと連絡がとれないのだ。

 花嫁介添人の多くを花婿の知り合いがつとめるのは珍しいが、花嫁は外国人でこの国での友人や親戚がさほど多くない。一方、花婿の方は「俺を招ばなかったら許さない」と言い張る輩が百人以上いるような交友関係に、先祖代々この土地に根付いていたので親戚縁者がこれまたやたらと多い。花婿の友人パドリーニョスを務める男たちの数を考えると花嫁介添人マドリーニャスの水増しは必要だった。

 ジョゼを落とそうと頑張っていたことを考えると、この役目を受けるのはどうかと思ったが、もう氣にしていないことを示すにはいい機会だと思う。それに、この二日間、街中からジョゼの友人たちが入れ替わり立ち替わりやってくるのだ。どんないい出会いが待っているかわかったものじゃない。行かないなんてもったいない。

 ジョゼの結婚式は、マイアの結婚式とはだいぶ様相が違っていて、この国ではわりと普通の結婚式だ。つまりたくさんの招待客や親戚演者が集まり、二日間にわたってパーティをするのだ。

 マイアの結婚式には友人たちを集めてのアペリティフやパーティもなかったし、宴会場でのフルコースもなかった。花嫁介添人マドリーニャス花婿の友人パドリーニョスなどもいなかった。ただ、教会で厳かなミサが行われただけで、教会の出口でお米のシャワーで迎えることすらなかったのだ。父親とセレーノとエレクトラだけが招ばれ、ミサが終わると迎えに来たのと同じ車に乗せられた。宴会場にでも行くのかと思ったら、そのまま自宅に送り届けられてしまったので、驚いた。

 今回の結婚式は、そんな妙な式ではなかった。式はPの町にあるサン・ジョゼ・ダス・タイパス教会で行われる。ここは、マイアがあの謎のドラガォンの当主と結婚した教会で、それが偶然なのかどうかはわからなかった。

 でも、エレクトラは直接教会にはいかない。介添人は花嫁の自宅に集合するのだ。花嫁であるミク・エストレーラには両親がいなくて、ティーンの頃にGの町に住む祖母に引き取られたのだそうだ。現在、歌手である彼女は主にドイツで活躍しているので、この国に帰ってくるときは祖母の家に滞在している。集まるのはその祖母の家なのだ。

「遅かったわね! どうしたの」
セレーノとジョゼの二人の女友だちはもう着いていて、エレクトラに手を振った。花嫁の三人の女友達ともすっかり仲良くなって一緒にカクテルを飲んでいた。

「美容院で思ったよりも時間がかかっちゃったの。私が最後?」
皆が頷いた。落ち着いた赤紫のツインピースを着たアジアの顔をした婦人が笑顔で出迎えてくれた。この人がお祖母さんなの? お母さんでもおかしくないくらい若く見える!

「はじめまして、フェレイラさんね。今日はどうぞよろしく。軽くビュッフェを用意しているからぜひ召し上がってね」

 中に入ると真っ白な花嫁衣装に身を包んだ今日の主役が座っていた。長く裾の広がったプリンセスラインのドレスは、わりと小さめの家の中で動き回るとあちこちの物とぶつかる危険がある。それで、彼女は動かない様に厳命されていた。

 それでも、はにかみながら笑顔を見せて立ち上がると、自分のために来てくれたことへの礼を述べた。
「エレクトラ・フェレイラさんよね。初めまして。今日はどうぞよろしくお願いします」

 エレクトラは、にっこり笑って挨拶した。
「はじめまして。介添人に選んでくれて、どうもありがとう。まあ、なんて綺麗なのかしら。ジョゼはきっと惚れ直すと思うわ」

 ミクはぽっと頬を染めた。初々しいなあ。たしかジョゼよりもけっこう年上だって聞いていたけれど、そんな風に見えないし、お似合いだなあ。エレクトラは感心した。っていうか、こんなところで感心しているから、負けちゃうんだよね。

 遅くなったので、あまりたくさん食べている暇もなく教会に向かうことになったが、ミクの祖母の作ったタパスはどれもとても美味しかった。あとでたくさん食べることになるから、ここでお腹いっぱいになっちゃマズいし、遅れてきて正解だったかな。エレクトラは舌を出した。

 教会には、参列者がたくさん待っていた。それに白いスーツを着せられて所在なく待っているジョゼも。花婿の友人パドリーニョスを務める七人たちに囲まれてかなり緊張しているようだ。ミクのドレスを本番まで内緒にするために、今日はまだ花嫁に会っていない。でも、これからずっと一緒なんだからいいのかな? エレクトラは参列者の方に目を移した。

 代わる代わるジョゼと花婿の友人パドリーニョスのところに行って大げさに喜んでいる友達たちは、エレクトラたちのよく知っているメンバーだった。祭りの度に待ち合わせて大騒ぎしているし、子供の頃からいつも一緒にいるメンバーなのでほぼ全員の顔と名前が一致している。

 つまり、エレクトラのよく知らない顔は、花嫁の招待した人たちなのだろう。ドイツ語で話している数名の男女がいた。おそらくミクが出演しているオペラ関係の人たちだろう。それに、ミクの祖母が急いで挨拶に向かった先にいる日本人女性。綺麗な人だけれどだれかな。

「あ、あの人、知っている?」
セレーノが話しかけてきた。
「ううん。お姉ちゃん、あの人知っているの?」
「ええ。偶然ね。日本のヴィンデミアトリックスって大財閥のお嬢さんだよ。ジョゼとミクが知り合うきっかけになった人なんだって」

「へえ。すごい人と知り合いなんだね。あっちのドイツ人は、オペラの人でしょ」
「そうだよ。ミュンヘンの劇団の演出家だって、ガイテルさんって言ったっけ。憮然としているでしょ?」
「え。そうだね。なんかあまり嬉しそうでもないよね」
「そうだよ。あなたと同じ、失恋組だからね」
「セレーノ。私はもう……」
「まあまあ。強がらなくてもいいってば」

 ミクを乗せた車がやってきた。あれ。ジョゼが迎えに行っちゃった。教会の中で、お父さんが花嫁を連れてくるのを待つわけじゃないんだ。エレクトラの疑問を見透かしたようにセレーノが囁いた。
「ミクのお父さんは亡くなっているの。身内に父親役を頼めるような人は叔父さんしかいないらしいけれど、なんか事情があって頼みたくないみたいだよ。だから、二人で入口から一緒に祭壇まで歩いて行くんだって。あなた、遅刻したからそういう事情を聞きそびれたのよ」

 ジョゼは、ミクの花嫁姿に見とれているようだった。確かに綺麗な花嫁だよね。ドレスはとろんとしたシルクサテン、華やかな上に高級感もある。ジョゼと研修で訪れた日本で見たけれど、日本のシルクって長い伝統があるんだよね。大きく広がった裾、後ろが少し長くなっていて楕円形に広がるようになっている。

 ヴェールはそれほど長くなくて、あっさりしているから、ミクの笑顔がはっきりと見える。そして、百人以上集まっている参列者たちを見て目を丸くした。これからは、これだけのジョゼの友達たちと付き合っていくことになることを、実感しているってところかしら。

 さあ、私たちは花嫁介添人マドリーニャスのお仕事。二人に続いて教会に入り、それにミサが終わったら入口でライスシャワー。

 そして、これからのひたすら食べる宴会の戦略も立てなくちゃ。宴会場でアペリティフがあり、揚げ物やフルーツ、それにチーズやハムなどがでるけれど、そこでたくさん食べすぎるとフルコースが入らなくなってしまう。二時からの着席宴会は五時ぐらいまでだけれど、一度帰ってからまた集まって、ビュッフェ。ダンスをして真夜中にケーキカットをするまでずっと飲んで食べてが続くのだ。

 大人たちはそれで帰るけれど、私たち若者は朝まで騒ぐのが通例。

 しかも、明日もある。普通は二日目は親戚だけだけれど、ミクのところに親戚が少ないので私たちも招待されている。つまり明日もフルコース。たぶん、明後日からダイエットしないと大変なことになっちゃう。明日はGの町にある日本料理店でやるっていうから、とても楽しみ。

* * *


 サン・ジョゼ・ダス・タイパス教会の向かいは緑滴る憩いの公園になっている。その前に一台の黒塗りの車が入ってきたが、道往く人々や参列者たちは、ちょうど花嫁と花婿が現れた教会のファサードに注目していて、その車がゆっくりと停車したことに氣付くものは少なかった。

 挙式で司祭の手伝いをしていた、神学生マヌエル・ロドリゲスは、目立たぬように通りを横切り、黒塗りの車のところへやってきた。待っていた運転手が扉を開けた。6ドアのグランド・リムジンには向かい合った四つの席があり、彼は素早く中に入り既に座っている二人の女性の向かいに座った。

「ご足労でした、マヌエル。式は無事に終わったようね」
向かって右側に座っていた黒髪の貴婦人がにっこりと微笑んだ。

「はい、ドンナ・アントニア、そして、ドンナ・マイア」
ドンナ・アントニアと呼ばれた黒髪の貴婦人の右隣に、少し背の低い女性が座っていた。そして、嬉しそうに窓から幸せそうなカップルの姿を眺めた。

「あの人が、ジョゼの言っていた人ね。うまくいって、本当によかった。ああ、セレーノとエレクトラもいるわ」
マイアは、妹たちが花嫁介添人マドリーニャスを務めることを知らなかった。

「ドンナ・アントニア、本当にありがとうございます。あなたが言ってくださらなかったら、こうして二人の結婚式を見ることはできなかったでしょうから」
マイアが言うと、アントニアは首を振った。

「アントニアでいいって、言ったでしょう。あなたはもう私の義妹なのよ。あなたの友達が結婚するたびに出てくるわけにはいかないけれど、今回はたまたまこんな近くで結婚したし、マヌエルが教えてくれたんですもの。あの青年にはライサの件で助けてもらったし、私もトレースももう一度お礼がしたかったの」

 マヌエルは、アントニアの視線の先に眼を移した。彼の座っている隣の席に大きな包みが二つ置いてある。
「では、こちらが……」

 その言葉に、二人の女性は頷いた。アントニアが続ける。
「これがマイアとトレースからのプレゼントで、こちらが私から。あの花嫁さんにトレースが作ったのは、とても上品な桜色のパンプスよ。妬ましくなるくらい素敵だったわよね、マイア」
「うふふ。あなたがそういえば、23は作ってくれると思いますけれど……」
「そんな時間は、全然ないじゃない。あの忙しい合間にあの青年の靴も作ったのよね」
「ジョゼは、23の靴の大ファンだから、きっと大事にすると思うわ」

 マヌエルは、なるほどと思った。この大きい箱には、靴が二足入っているのだ。知る人ぞ知る幻の靴職人の作った、究極のオーダーメード。まさか、ドラガォンの当主その人が作ったとは二人共思いもしないだろう。

「もう一つの箱にはボトルが入っているので、扱いに注意するように言って渡してくださいね」
アントニアは言った。

 マヌエルは「かしこまりました」と言った。運転手が再びドアを開けた。彼はプレゼントを大切に抱えてベントレーから降りた。

「なんのボトルにしたのですか」
「1960年のクラッシック・ヴィンテージのポートワインよ」

 そう聞こえた時に、ドアが閉まり二人の会話は聞こえなくなった。

 何と幸運な二人だ、今日華燭の宴を迎えたカップルは。マヌエルは密かに笑った。

 百人以上の友人たちの暖かい祝福、家族の愛情、仕事仲間も駆けつけ、イタリアのとある名家からも特別な祝いが届いている。それだけでなく、ドラガォンの当主たちからもこの祝福だ。こんな婚礼は、滅多にないな。

 二人は教会の入口で参列者たちの拍手と歓声の中、笑顔でスパークリングワインを飲み干していた。そして、これから続く幸せな日々、ひとまずは、これから二日間続く食べて飲んで踊ってのハードな披露宴に手を携えて立ち向かいはじめた。

(初出:2018年3月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説 コラボ 100000Hit 月刊・Stella リクエスト キリ番リクエスト

Comment

says...
お互いのキャラが結婚まで行くなんてすごいですね
様々な困難がありそうだけどそれを乗り越え…

私は親せきの結婚式にしか行ったことがないけど
よく考えると元彼(女)が来てるとかもあるんですね><
若者が二次会で騒ぐとかはどこも変わらない?
華やかで素敵な式だと思いました

私は結婚式に出たくないけど…
2018.03.22 14:10 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ええ、そうなんですよ。普通結婚しませんよね、ブログを超えて。でも、私のところ、これで二組目だ……(orz)
このカップルは、でも、私は最初想像もしませんでした。なんせ小学生キャラだったし、しかも、ずっと歳下。
さらにいう、ここでは書いていませんけれど、色々とあちらのキャラとの格差があって、書いている自分で「なんで?」と首を傾げっぱなしでした。ま、今後もきっといろいろと波風が(以下自粛)

ここの二人のところに出席しているのは、元カノとか元カレというような付き合いまでは行かなかった人たちですから、ビミョーはビミョーですがいいとして、実際の結婚式には元カノっつーか、隠れて二股していた相手を招んじゃったりとか、いろいろとドロドロな大人の世界があるらしいですよ! 私のところは地味婚以下で披露宴しなかったから、他人事ですけれど。

ポルトガルの結婚式はスイスの結婚式と似ているようでちょっと違うみたいです。
書くために調べていて、楽しかったですよ。
朝まで騒ぐのはいかにもラテンですけれど、その翌日もあるなんて、主役の二人は体力勝負だと思いました。

ダメ子さんは、そのうちに主役として金屏風の前に座るのでは!

コメントありがとうございました。
2018.03.22 19:15 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
執筆お疲れ様でした。
そして、ミク、ジョゼ、ご結婚おめでとうございます。
ふたりの馴れ初めからずっと物語を読ませていただいていましたので、共通の友人か親戚のような気分です。
思えば、いろんなことがありましたよね。リアルな人生の縮図のようでもあり、いち読者としてハラハラしたりヤキモキしたり、楽しませていただきました。
この物語、ここで終わっちゃうのかなぁ。なんか、ちょっと寂しいような気もするけど、まあハッピーエンドだし、いいかな。
エレクトラ、引き際が見事ですね。しかも切り替え早いし(笑)
そしてそして、マイアもこっそり祝福にやってきたんですね。プレゼントも派手じゃないけど、心のこもったものですね。23のお手製の靴、ジョゼは二足目でしたっけ?
日本、ポルトガル、イタリアの名だたる名家が関与する結婚式ですね。本人や参列者は知らないことですが、じつに贅沢なセレモニーだったというわけですね。
うん、これは名シーンです。
2018.03.24 13:48 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
お!エレクトラをメインキャストとして書かれましたね。
すっかり立ち直っている様子にホッとしました。

思えばジョゼが登場したときは小学生でしたから、いったい何年経過したのでしょう?
もう設定すら忘れちゃったほど長い年月が経過して、上手くいきそうになっては離れていき、なかなかくっつかなかったですね。
まぁ、二人の関係性から言って、やむを得ない事ではあるのかもしれませんが、どなたかがかき回された影響は小さくは無かったと思います。
なんとかプロポーズまでは持って行けたので、後始末は責任を取っていただくべくお願いしてしまいました。
どのような結婚式にしていただけるのか、楽しみにしていましたが、期待に違わぬとても楽しい式になりましたね。
二日も盛り上がるのか。凄いや!
夕さんとこの例の2人の式と良い勝負かも。
オールキャストというか、ジョゼって友達が多過ぎでしょ?
さすがは地元民、世話好きなだけ有って男女問わず友人が多いですね。ジョゼの人柄がこんな所にも表れているのかな。ミクに相応しい良い奴ですね。
絵夢やガイテル(彼はちょっと複雑?)をはじめ、たくさんの人に祝ってもらって二人はとても幸せです。
ミクの清楚な感じの花嫁姿、嬉しかったです。サキのキャラクターの中ではコトリに続いての花嫁衣装ですが、彼女に負けないくらい美しかったんだろうって想像しています。
ミクの女友達の姿も見え、とても良かったと思います。ミクもポルトで生きてきたんだなぁ・・・しみじみと思いました。
これから先、二人の環境は全く異なっていますので、様々な困難に突き当たると思いますが、このPの町が、このPの町の人々が2人を支えてくれたら良いなと思います。
二人に幸あれ!ですよ。
そうそう、エレクトラ、メイコのタパスはちゃんと食べとかなきゃ。もったいないモッタイナイ、上手いに決まってるんですもの。

そして後半部分、マイアのその後の様子を知ることができて幸せでした。
ちょっと得した気分です。
アントニアとも仲良くやっているようですし、なんだか自分の立場にも少しずつ馴染み始めているようだし、23も含めてジョゼとミクを気にしてくれているみたいだし、贈り物まで・・・パンプスは絶対に似合うと思います。嬉しいなぁ。自分の事みたいに喜んでいます。
それにイタリアの名家からも何か届いているみたいだし。
大事になってますね。
ジョゼ、ミク、立ち向かえ!

素敵なお話し、ありがとうございました。
そしてちゃんと責任を果たしていただき、ありがとうございました。
教会、見られるチャンスは少ないと思いますが、インプットしておきます。
2018.03.24 14:07 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

嫁、じゃなくて今度は婿か、とにかくキャラを嫁がせるの、これで二度めです(笑)
しあわせになってこいよ! ってな感じで。

まさか小学生キャラが、よそ様の大事なキャラに手を出すとは! あなどれません。
個人的には、私は悪い作者なんで、もっと引っ掻き回したかったんですけれど、サキさんが「メッ」ってことで、さっさと片付けられてしまいました。

エレクトラ、早くも次のを物色中。ガイテルの方はそう簡単には忘れられないかな?

この教会、実は私の設定上では、ドラガオンの館から徒歩で10分以内、急げば五分です。なのにベントレーで乗り付けているし。
マイアたちの結婚式で使った教会で、なおかつドン・アルフォンソが眠っているという設定があります。マヌエルが、ここでクリスティーナを見かけたという話で最初に出て来たところです。マヌエルがよくお手伝いをしているので、「あれ、あの二人が結婚するよ」とアントニアにチクったという裏設定です。で、23が靴を用意して、アントニアが届けるという話をしていた時に、マイアが行きたいともじもじ……。

ジョゼもミクも二足目です。ジョゼはバレンタインで靴作ってもらう権利をミクに譲ったので。ジョゼ、「茶色い靴はお金貯めて自分で買います」とか言っていましたが、再びタダでゲットしてしまいました。運のいいやつ。

イタリアの名家は、私の中では例のあの名家ですけれど、流石に勝手に書くワケにいかないので、具体名は書きませんでした。彩洋さん にきいてみたいなー。どんなプレゼントなんだろうって。

楽しんでいただけて嬉しいです。
コメントありがとうございました。
2018.03.24 19:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

どうやって書こうかなと考えました。
お祝いごとなので、不穏な感じは嫌だったんですけれど、少なくともエレクトラだけは責任を持って回収したかったので、出したかったんですよ。で、よその人間視点にすると、エレクトラの存在がちょっと邪魔なので、彼女視点にしちゃいました。ここであっけらかんとした感じになればいいかって。

かき回した。はて、誰でしょう(笑)
というのは冗談ですが、私としてはもっと長らく引っ掻き回すつもりでいたのですが、サキさんに簡単に引き戻されてしまいました。
しかも、結婚式を書けと。えー、婚約中にまた揺さぶらないように釘刺されたかって思いました。
あ、今から、今はやりのゲス不倫なんて話は書きませんので、ご安心を。

某大道芸人たちの結婚式は、あれでいいんですよ、盛り上げまくっておいて、後から揺さぶるんですから(笑)
でも、こっちはもう婿にやっちゃったから、何も手が出せません。

ジョゼに友達がやたらと多いというのは最初からの設定でした。
つまり、マイアの存在が彼にとってあまり大したものではない、ということが重要だったんですね。
23はそれを知らなかったので、一人でぐるぐるしていましたが。

ミクの友達の設定は、悩んだんですけれど、あまり多くないだろうと思ったんです。
つまり、こっちに来たのが既にみんなが働き始める年齢だから、いわゆる小学校みたいなびっしり通う学校にはもう行かなかっただろうし、それにそもそもたくさん友達がいる……という設定だったら六歳年下の子と仲良くしているヒマはそんなにないかなと。かといって、一人でドイツに行っちゃうような前向きな性格なのに、一人もいないというのもちょっと不自然なので、「量より質」で信頼できる女友達が二人くらいはいるに違いないと。日本の親戚は招ばないだろうなと思いました。でも絵夢は絶対。それにドイツの人達も招ぶだろうなって。

さて、プレゼント、前のパンプスがミクの髪の色に合わせたので、今回は違うものにしました。日本人だし春だから桜色に。
アントニアがプレゼントしたポートワインは、ジョゼなら価値がすぐにわかるはずです。

イタリアの名家は、何をくださったんでしょうね。彩洋さんにちょっと訊いてみたいです。

さて、教会は、Igreja de São José das Taipas。レロ書店からは350m、徒歩五分ですね。あそこは入る前に待たされますから、その時がチャンスかも(?)実はその近くに実際にはないけれどドラガォンの館があることになっているのです。私は毎回用事もないけれど、その位置に行くんですよ(痛たたた……)

旅行、楽しんでくださいね。

リクエストと、コメントありがとうございました。

2018.03.24 19:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ブログを超えてのご結婚、おめでとうございます!
もうコラボの究極系って感じですごく素敵です!
最近華やかな結婚式を舞台にしたお話が続いていているので
読者としてもにまにま嬉しいです。(前回はヴィル様の想像でしたけどまあ華やかでしたし(笑))
ミクさんの花嫁姿はさぞ綺麗だったでしょうね。
こう、お友達のお子さんの美しさを描写するのって、なんかこちらとしても腕がなりますよね。
ミクさんの花嫁姿の可憐さ、ひしひしと伝わってくるようでしたよ。
シルク、絹は、日本って長い伝統があるのですね。
なんか外国が本場ってイメージがあったのですが、日本も負けてないのですね。
そういうところもちょっと嬉しくなりました。

そして舞台裏の話も読者としてはにまにまさせられました。
なにげにマイアの後日談になっているところがすごい豪華だと思いました。
最初あんなにやきもきさせられたアントニアともうまくやってるみたいで……
なんだかこちらも安心しましたね。
23お手製のパンプス、絶対素敵ですよ!
おしゃれは足元からっていいますしね^^
某イタリア名家もひそかに間接的に関わっているということで、
これはもう本当、豪華すぎる競演ですね。
お二人ともお幸せに……(*^^*)
2018.03.26 03:24 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

このコラボ、実を言うと基本的な方向性はすべてサキさんがぐいぐいと推進してきたので、私は言われるがままに書いただけという感じがします。たまーに、引っかき回したりもしましたけれど、すぐに引き戻されちゃうし(笑)

個人的に、結婚式のシーンってあまり書かないんですけれど、たまたま最近は続いていますねー。
「大道芸人たち」にしろ「黄金の枷」にしろ他の話は、単なる「めでたしめでたし」のゴールではなくて、先の展開で必要だから結婚させているのですけれど、この話は純粋な「めでたしめでたし」ですね。
「結婚式のシーン」をなぜあまり進んで書かないかというと、「幸せいっぱいのラブラブシーン」をたくさん描写して、読んでいる方はお腹いっぱいじゃないかなと思っちゃうんですよ。ぐるぐるシーンに象徴されるように、片想い中は読者の共感が得られると思うんですけれど、結婚式って「はいはい、もう勝手にしてくれ」って思われるんじゃないかと。

で、今回のように「結婚式を書け」と要望されて、さらに花嫁が人様のキャラだと、安心して幸せいっぱいを書きまくれますよね。

うちの大概のヒロインキャラと違って、ミクは「かわいいし、才能にも恵まれているし、しかもいいところのお嬢様」という無双キャラなので、そりゃ花嫁姿もウルトラきれいです。ドレスを選ぶときにも、うちのキャラには着せないようなプリンセスラインにしましたよ。
マイアなんて花嫁衣装の描写もありませんが、かなり地味だったはず。

シルクはですね。日本のものが世界的に有名なのですよ。
もともとはシルクロードを通って東から西に伝わったものですし。

「黄金の枷」の後日談は、おまけです。
なぜ書いたかというと、単純に贈り物を紹介したかっただけ(笑)
でも、郵便で届けられても、エレクトラ視点では中身がわからないので。

「黄金の枷」シリーズの続きの話のメインとなっていくのは、マイアではなくてアントニアの方になるので、引き継ぎの意味も含めて一緒に登場させてみました。それに、これまで本来なら「ドン・アルフォンソ」の妻がやるべきだったお仕事のほとんどを、妻がいないので代わりにアントニアがやっていたため、引き継ぎをかねてマイアとアントニアは一緒行動することが増えているという設定なのですね。
だから、ずいぶんと仲良くなっています。

某イタリア名家のプレゼントは、さすがに私が勝手に決めるわけにいかなかったのでぼかしてありますが、彩洋さんがきっとこっそりどんなプレゼントだったのか教えてくださるような氣がしています。

コメントありがとうございました。
2018.03.26 21:29 | URL | #9yMhI49k [edit]

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