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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】郷愁の丘(13)枯れた向日葵

「郷愁の丘」の続きです。前回は春の話でしたが、それから半年以上が過ぎて秋になっています。この間、二人は相変わらず文通をしているだけで何の進展もないので語ることもありません。

前回ジョルジアがベンジャミンに対して話した通り、彼女は秋の休暇のためにイタリアへと向かいました。その旅に、彼女はグレッグを誘っていたようです。この間の事情は本編では今回の更新分で説明するにとどめましたが、すでに発表してある外伝「最後の晩餐」で、その話が出てきています。氣になる方は是非そちらもどうぞ。


郷愁の丘「郷愁の丘」を読む
あらすじと登場人物




郷愁の丘(13)枯れた向日葵

僕が君の故郷を一緒に見て回ることをどれほど心待ちにしていたか、君に伝えられたらいいと思う。こんな形で旅をキャンセルすることになって、すべては言い訳にしか響かないだろうけれど。


 ジョルジアは、ニューヨークで受け取ってから、すでに十度は読み直した手紙を再び開いた。予定では、今日はもうケニアからやってきたグレッグと合流しているはずだった。昨日、ミラノに着いたけれど、祖父母の故郷に立っている喜びは、どこか隙間風の吹く虚しさに支配されていた。

 もともと一人でする予定だった旅だ。この夏の終わりに、次の休暇は北イタリアに行き祖父母の故郷を見て回る事を考えているとグレッグに書いた時に、彼女の心は半分以上《郷愁の丘》へまた行きたいと叫んでいた。けれども、どこかそれを言いだせない空氣があった。

 あのアカシアの道で彼を追いかけた時から、ジョルジアの心は友情以上のものへと動いている。それは、彼がニューヨークに来た時にもっと決定的なものになった。

 グレッグとの文通は、彼がニューヨークにやってきた一週間を挟んで、一年半近く続いていた。その交流で心の温度が上昇しているのは、もしかして自分だけなのかもしれないと彼女は思った。

 彼の手紙は、友情に溢れていた。それ以上のことは全く何も読みとれなかった。彼がかつては自分に恋していた事があるにしても、こうして親しくなったことでその想いがただの友情に過ぎないものに昇華してしまったのではないかと、ジョルジアは訝った。

 彼が、北イタリアにはいつか自分も行ってみたいと思っていると返事をくれた時に、彼女は一緒に行こうと提案した。彼がすぐにそれに同意する返事をくれた事がとても嬉しかった。計画を練り、予約を入れ、彼女は幸福に満ちて準備を重ねた。

 彼は、ミラノで会うまでにメールで連絡が出来るように、携帯電話からスマートフォンに変えた。それで、ジョルジアはそれまで郵便だけだったグレッグとのコンタクトに時々メールやSMSも使うようになった。もっとも哲学的かつ神聖な心の機微を書き表すのに電子文書は冷たすぎるように思えた。だから、連絡事項や見た光景を写真としてすぐに伝えたいときを除き、二人の交流は今でも手紙が主だった。

 彼から、旅行をキャンセルしなくてはならないと連絡が来たのもメールではなくて手紙だった。彼の入院していた父親ジェームス・スコット博士が、来週退院して自宅に戻り、最期の時を家族と迎えようとしている。その時に話したい事があると言われたとグレッグは書いてきた。

君とお兄さんダンジェロ氏との関係を見て、僕はいずれ自分の両親との関係をなんとかしなくてはならないと思うようになっていた。僕は拒否されるのが怖くて、ちゃんと向き合った事がなかったんだ。父が、僕と話をしたいと言ってくれたのはこれが始めてだ。そして、彼ときちんと話をする事の出来るチャンスはもう後にはないだろうから、どんなことがあっても行くべきだと思った。でも、よりにもよって君との約束と同じ日になってしまった。本当に何とお詫びを言ったらいいのかわからない。


 ジョルジアは、憤慨したりはしなかった。事情から、彼のキャンセルは当然だと思い、メールですぐに彼の予約の取り消しは済ませたので心配する必要はない事、またあらためて手紙を書くと伝えた。

 ミラノについてから、レンタカーに乗って一人で予定していた土地を周りはじめて、彼女はどこか上の空である自分に氣がついていた。前回のアフリカ旅行で撮りたい光景を取り損ねた事に懲りたので、今回は休暇でも愛用のNIKONや最低限のレンズやフィルターも持ってきていた。それなのに彼女はほとんど写真を撮っていなかった。光景を視線で追いながら、黙って佇む事が多かった。

 彼女はバルに座って赤ワインを注文すると、iPhoneを取り出してグレッグへのメールを書いた。

グレッグ。手紙を送ると約束したけれど、あなたに私が見ているもののことを一刻も早く伝えたくて、このメールを書いているわ。ウンブリア平原、コルチャーノへ向かうなんて事はない田舎道。ゆっくりと今日という日が終わろうとしている疲れた陽射しの下に、どこまでも向日葵畑が続いているの。昼の強い陽射しに照らされて、すっかり乾き枯れていこうとしているその姿がとても印象的だわ。

お父様のお加減はいかが。お父様との限られた時間を大切にしたいと願ったあなたの決心を、私は心から支持しているのよ。私も永いこと家族と上手く話せなかったから、あなたの想いを自分のことのように理解できるの。

イタリアは、明るくて楽しい国だと想像してきたけれど、この夕暮れは静かでもの悲しいわ。たぶんあなたと《郷愁の丘》のことを考えているからね。またメールするわ。返事は無理しないで。ジョルジア



 ジョルジアは、そのメールを送ってからさらに心ここに在らずの状態になった。彼に定期的なメールチェックの習慣がない事はわかっていた。たとえチェックをしたとしても、《郷愁の丘》では、時には上手く受信できない。

 彼女は深いため息をついた。「返事は無理をしないで」なんて書かなければよかった。「あなたのメールを待っている」これが本音よね。

 iPhoneは、彼女が読みたいとは全く思っていないメールの受信音を何度か立てた後、翌日になってようやく待ちわびていたメールを受信した。彼女はその時、コルチャーノのサンタ・マリア教会の前を歩いていた。ホテルに戻るまでに待ちきれず、日陰に移動して読んだ。

ジョルジア。昨日はずっと電波が上手く入らなかったから、すぐに返事が出来なかったことを許してほしい。今、町に給油に来て君のメールを受信したよ。思い出してくれてありがとう。君の表現はとても写実的で、まるでその場にいるように光景が目に浮かぶ。君の隣でその光景を眺めていたはずの、みずから消してしまった選択のことを思っている。

昨日、父に会ってきた。具合がそんなによくないから、これまで話せなかったすべてを語り尽くすのは無理だとわかっていた。もっとも、彼が僕に逢いたがった理由は、僕が願っていたようなものではなかった。

僕は彼が息子に逢いたがっているのだと思っていた。でも、彼にとって僕は彼の家族の権利を脅かす邪魔な人間でしかなく、呼び出した理由は彼の死後に面倒を起こさぬように釘を刺すことだった。だから、安心するように言ってまた《郷愁の丘》に帰って来た。

彼の用事は終わったし、僕は彼との関係を修復することも出来なかった。

君の信頼を失ってまで、ここに残る必要なんてなかったんだ。僕は、人生の賭けに全て破れたのだと思った。家に戻って、論文の続きに取りかかっている。少なくとも、君のお兄さんに顔向けが出来る成果を出さなくてはと、それを支えにしている。

スマートフォンという発明に感謝している。おそらく僕は君の友情を全て台無しにしてしまったのだと、それも、その価値のないものと引き換えにしたのだと、落胆し続ける時間を何週間も短縮してくれたのだから。

君のルーツを辿る旅が、楽しく実りあるものになることを願っている。そして、いつの日か君が僕にその話をしてくれることも。君がまだ僕を友達だと思っていてくれるならばだけれど。よい旅を。グレッグ



 今日は曾祖父の墓参りをしてから、ペルージア在住のはとこたちを訪ねる計画があった。そこに二、三日逗留してから、祖父と祖母の出会ったアッシジに遷るつもりだった。

 はとこには、到着時間を知らせる電話をしなくてはならない。今晩は夜遅くまで食べて飲んで、たくさん話をさせられるだろう。メールに返信する時間はもうないかもしれない。

 ジョルジアは、もう一度グレッグのメールを開いて、返信を打とうとした。彼の文面を読みながら手が止まる。一文字も打てない。彼女には、彼の嘆きと痛みが自分のことのように感じられた。どんな思いでこのメールを打ったんだろう。私が向日葵の花を見てノスタルジーに浸っている間、彼はどんなにつらい思いであの家に籠っていたんだろう。そして、これからどのくらい。

 ピッツァをかじりながら、恋人たちが通りを歩いていた。楽しい笑い声が満ちた。クラクションの音、教会の鐘、そして、街のざわめき。その楽しく幸せな街に、彼女はいられなかった。

 彼女はメールを閉じると、すぐに車のところに戻った。エンジンをかけると、ミラノを目指して走り出した。

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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
ちょ~っとお、グレッグさん!

せっかくのジョルジアとの旅行、大チャンスを棒に振って、何かと思えば疎遠な親との関係修復ですか。このファザコン男めが……と思いましたが、まあ、気持ちはわからないでもないですね。
なのに、肝心のジェームスはその仕打ちかよ。これじゃあ、さすがにグレッグが可哀想ですわ。
と同情したのに、そのあとのメールがまたなんとも。グレッグらしいといえばそうなんでしょうけど、いやそこは「いまからすぐイタリアに行く!」一択でしょ、普通は(笑)

もっとも、ジョルジアもイタリアには行ったけど、気持ちは《郷愁の丘》に向かってますよね、完全に。
イタリア旅行はだいなしになっちゃいましたが、むしろそのおかげで、ジョルジアが再び《郷愁の丘》に行き、グレッグとの関係をはっきりとさせる、いいきっかけになりそうですね。

次話が楽しみです。
って、ミラノからアフリカに向かうんですよね? 彼女。
2018.04.18 10:52 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
いやいや、この2人のイタリア旅行、楽しみにしていたんだけどなぁ。
でもまあ、こういう理由ならやむを得ないかな。ジョルジアもああ言ってるし。
なんて、ジェームスとの関係修復を期待していたら、この仕打ち。
嫌がらせでは無いにしても、ジェームス、酷いやつだなぁ。
ま、親子とはいえ他人の考えていることはわかりませんけれども。
でもジョルジアとグレッグの連絡手段、手紙からメールに少しだけ進化しているんですね。
グレッグの気持ちは相変わらず硬い殻の中から出ていないみたいですが(出会いのショックが相当に効いているみたい)、ジョルジアの方の気持ちに変化というか進化を感じます。
ベンジャミンとの会話がきっかけかな?
なんだか心のどこかに火が付いてしまったみたい。
爆発燃焼では無くて少しずつ静かに燃え始めて、知らないうちにもう消せなくなっているみたいな・・・。
ミラノからアフリカへの便は出ているのでしょうか?
直行便に空席があることを祈っています。
きっとグレッグは倒れるほど驚くだろうな。
勝手に予想して楽しみにしています。

でも夕さんの事だからもう一段階かき回すかな?
2018.04.18 12:24 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

安定のへたれっぷり、お楽しみいただけたでしょうか(笑)
まあ、父ちゃん危篤ですから、イタリアに行っている場合じゃないのはいいとして。
メールのいじけっぷりには、イライラが募るかと。
でも、「ジョセフ・クロンカイト氏が好きなの」と言ったっきり放置している誰かさんが全部悪いと言えば悪いんです。
未だに「僕は友達オンリーなんだ」と思っていますし。

「今すぐイタリアに行くねー」というようなフットワークの軽さは、ないですね。
だからこそ後ろ向きのもう一人が、行動を起こさざるを得なくなっているんですけれど。

ミラノに行って何をするかって?
ええと、アウトレットに行ってお買い物三昧なんて可能性はどうでしょう。

あっ、TOM−Fさん、石投げないで!

コメントありがとうございました。
2018.04.18 21:02 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。二人でイタリア旅行は、なくなってしまっていました。
外伝発表の時は「あのジョルジアが男を誘っている!」と驚愕されましたけれど、頑張って誘ったのにこうなっていました。

ジェームスがグレッグに対してどんな想いを持っていたのかはもう少し後に別の人物の視点で表現されます。
基本的に、彼はレイチェルとマディのことを心配しています。

さて、グレッグはようやくスマホにしました。どうでもいいことですけれど、裏設定ではリチャード・アシュレイのお下がりをもらい、アンドロイドです。《郷愁の丘》にはGSMの電波はたいてい届いているのですけれど、3Gが入ればラッキー、だいたいEマークしか入らないのでメールチェックももたつく感じです。
基本的にはまだアナログですが、イタリアにいるジョルジアとのリアルタイム(っていうのか)の通信のためには手紙はちょっと……ですよね。

ジョルジアのグレッグに対する想いは、ずーっと先に進んでいますが、彼女がそれを言わないのでグレッグは未だにスタート地点と同じだと思っています。つまり「私、クロンカイト氏が好きなの。いいお友達でいましょうね」と断られたままと思っていて、その枠から出たら嫌がられると我慢しています。

彼女は、グレッグがニューヨークに来て、ジョセフと知り合えそうだったのにグレッグを追った時から、もう彼の方が大切だと自覚しているんですけれど、それが人としての好意なのかそれとも恋愛感情を持っているのかについては、ベンジャミンとの会話のあたりで客観的な整理ができていて、今はもう自分を偽るのが不可能だとはっきりと自覚しています。

ミラノからナイロビの直行便の空席は、そんなに問題ない……と言っておきましょう。
そして、来週大団円ですか。あはははは、そうは問屋が……おっと何でもないです。

コメントありがとうございました。
2018.04.18 21:24 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
枯れたヒマワリか。。。
確かに言われてみれば。。。
それはそれで季節の風情を感じるものですよね。
枯れたヒマワリはたくさんの種がある。
それはそれで夏の終わりの風情。
枯れるものに風情あり。
素晴らしい着眼点ですね。
(*‘ω‘ *)
2018.04.22 14:09 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

このシーンは、実は私の最初の海外旅行で見た光景を元にしています。
●十年前ですね。
ウンブリアでしたけれど。

このストーリーの裏テーマにしているマティア・バザールの「Amami」という曲に、こういう光景の歌詞があるのですね。
彼女の旅先はどこにしてもよかったのですけれど、せっかくだからというので、この歌詞に合わせた記述にしてみました。

注目していただけて嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2018.04.22 18:14 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なんとっ、グレッグのほうは旅行がキャンセルになってしまいましたかっ。
わたしはてっきりイタリアで交流を深めるとばかり思って
ましたが、父親に会いにいったグレッグの気持ちは痛いほどに分かる
ような気がしました。
別に期待してるとかそういうのじゃないんだけれど、
他人じゃないからやっぱりそう簡単に割り切れないのかなって思いました。
グレッグなりに奮起して向ったであろうだけに結果が残念で仕方ありません。
でもそれはきっと父親のジェームスのほうもそうなのかな。
彼の世界は基本的にレイチェルとマディということですが、
もしかすると実の親子だから邪険(?)に扱えるのかもですね。
他人にだったらここまであからさまに突っぱねられないのかなと、逆に。

イタリアのジョルジアは、完全に心あらずですね……
グレッグを思いながら見た向日葵はノスタルジーを刺激したけれど
こうなってくるとまるで二人の心の象徴のよう。

とはいえ、ベンのおかげもあってか、ジョルジアのお尻に少しだけ火が
点いているようにも感じられるのは気のせいでしょうか。
前よりも向いている方向がはっきりしているように感じられます。

ゆっくり少しずつですが、二人の温度が高まってきているのを感じたのでした。
2018.04.23 02:11 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

「イタリアで再告白してハッピーエンド」なんて展開はありませんでした!
ここから(この小説での)最後のぐるぐるが始まるんですけれど
(ちなみにこのキャラたちの、最後の、ではなかったりします)
自分が悪いとは言え、ジョルジアは頑張って一人でストーリーを進めています。

グレッグは、この父親にずっと「いなきゃいいのに」的に扱われてきたと感じていて、だから自分から近づこうとしなかったのですが、「このままではダメだ」と奮起したのですよね。まあ、奮起するレベルが、なんですけれど。
で、要するに、ずっと自分の感じてきたまんまだったと確認するだけになってしまって涙目になっています。

どちらかだけでも精一杯の愛情を感じて育つと、そんなに卑屈にはならないと思うのですが、彼の場合は両親どちらも新しい家族を大切にして「失敗した結婚のことは忘れたい」スタンスだったので、それがデフォルトになってしまいました。両親が合わなかったのは決して彼のせいではないし、たまたまそういう親に当たってしまっただけなのですが、そこから人間関係に躓いたままいじけていたので、ますます人づきあいが下手になり、自分が愛されないのは自分に原因があるのだと思い込むようになってしまいました。

ジェームスは、私の解釈だとそんなにひどい人間ではないのですけれど、想像力が足りないというのか、弱くてうじうじする人が理解できないのですね。息子が寄りつかないのは、自分を憎んでいるからだと思っていて、本当は家族として扱って欲しいと願っていることなど全くわかっていないのです。それに、今は自分の体調が最悪で、「なんとか死ぬ前にレイチェルとマディの今後のことをちゃんとせねば」と思うのがやっとです。

ジョルジアは、はじめっからイタリアにはいないも同然です。
せっかくの旅なのに、考えるのは誰かさんのことばかり。
初めからケニアに行けばよかったのにってところですかね。

でも、構想段階で、このワンステップがとても重要だったんです。
ニューヨークで仕事中にあんなメールをもらっても、さすがにケニアには行きませんからね。
イタリアだったらもう横方向にはかなりグレッグの近くまで来ています。
あとは南方向に進めばいいだけですから。

次回は、視点が変わります。
まだまだ、じれったい状態ですが、もうほとんどクライマックスですのでもう少々お付き合いくださいませ。

コメントありがとうございました。
2018.04.23 19:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
グレッグとめぐるはずだった旅行の、味気無さ。すごく伝わってきます。
そして、大切な旅行を取りやめてまで、父親と意思疎通をしたいと思ったグレッグの気持ちも。
もし本当に、関係を修復できるなら……って思ったんでしょうね。
でも……やっぱり思った以上のくそオヤジだった(-"-)
グレッグの後悔と憤りが、穏やかな文面なのに、ものすごく伝わってきます。
ジョルジアはもっと……でしょうね。

でももう、二人を阻むものはきっと何もない。
これからだよ!
2018.04.25 02:06 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんばんは。

ジョルジアの性格を考えたら、「会いたいからとにかくケニア行っちゃおう」はないと思うんですよ。
で、「一人でイタリアに行くの」「行きたいの? なら是非どうぞ」みたいなクッションを置いて、実のところ「わーい会える」という感じで盛り上がっていたのですよね。それを一人でイタリアを回って、ようやく認めた、そういう段階だと思います。

ジョルジアとの旅行より大切なものって、彼にはあまりないから、ここは父親危篤を持ってきたんですけれど、それと同時にジョルジアだけでなくグレッグもまた前に進もうともがいている様子を書いてみたかったんです。でも、このていたらくですけれど。

ジェームスは、頭がよくて優秀で前向きでしかも成功者なので、なんというのか、うじうじしている息子を全然理解できないのですよね。
自分が「好きなら好き、嫌いは大嫌い」な人なので、グレッグが寄りつかないのは母親に悪く吹き込まれて自分を怨んでいるからだと思っています。まさか愛情を欲しがっているとは夢にも思わず。まあ、息子ももう中年のおっさんですから。本人は死にそうな状態ですし。

グレッグは、宙ぶらりんな想いでメールを書いたと思います。
親には結局息子と認めてもらえなかったとはいえ、一応危篤なのに「じゃ、イタリア行こっ」というわけにも行かず。キャンセルして迷惑をかけたから嫌われたかもと怖々だし。

なんて状態で、最後のぐるぐるが始まります。あとちょっと、ですね。
(相変わらず、長い)

コメントありがとうございました。
2018.04.25 19:08 | URL | #9yMhI49k [edit]

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