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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】その色鮮やかなひと口を -7 - 

今日は「十二ヶ月の情景」十一月分をお送りします。毎月ある情景を切り取った形で掌編を作っています。三月から、100,000Hit記念企画として、みなさまからのリクエストに基づいた作品を発表しています。今日は、まだ十月ですが、来週にすると、Stellaの締め切りに間に合わなくなるので、今日の発表です。

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今日の小説は、大海彩洋さんのリクエストにお応えして書きました。

11月17日、真の誕生日なんですよね~。テーマは「蠍座の女」、コラボ希望はバッカスの田中氏と思ったけれど、すでにlimeさんちの水色ちゃんとコラボ予定のようなので、出雲の石倉六角堂で。出雲なので、別の誰かさんたちが出没してもいいなぁ~(はじめちゃんとか。まりこさまとか。)


「真」とはご存じ彩洋さんの大河小説「相川真シリーズ」の主人公です。翌日11月18日は、実は今連載中の「大道芸人たち Artistas callejeros」のヒロイン蝶子の誕生日ですが、今回は絡めませんでした。「さそり座の女」ですけれど、あいつはヨーロッパにいるんですよ。「石倉六角堂」は松江ですし、蝶子はそんなにしょっちゅう日本には来ないので、無理がありすぎました。

で、はじめに謝っておきます。たくさんご要望があるんですけれど、全部はとてもカバーできませんでした。五千字ですよ! 出すだけなら出せますけれど、まとまった話にならなくなるし。というわけで、「石倉六角堂」までをカバーしました。そして、かなり無理矢理ですが彩洋さんの大事な真のお誕生日を絡ませました。でも、ご本人は出てきません。その代わり、以前この話で少しかすらせていただいた、あの方が登場です。


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【参考】
「その色鮮やかなひと口を」



その色鮮やかなひと口を -7 - 

 うわ、可愛い。怜子は思わずつぶやいた。ルドヴィコの作る和菓子は、いつも色鮮やかで、かつ、日本情緒にあふれるトーン、動物を象った練り切りなどは愛らしいのだが、今回はいつもにましてキュートだと思った。

 それは金魚を象っていた。単なる金魚ではなく、島根県の天然記念物にも指定されている『出雲なんきん』だ。土佐錦、地金とともに三大地金のうちの一つに数えられている、島根ゆかりの金魚だ。小さな頭部と背びれがないこと、それに四つ尾の特徴がある。

 既に江戸時代には、出雲地方で大切に飼育され、大名諸侯が愛でていた、歴史ある品種なのだ。不昧公の呼び名でおなじみの松江藩七代藩主松平治郷は、江戸時代の代表的な茶人でもあり、彼の作法流儀は不昧流として、現在に伝わっている風流人だが、彼もまた『出雲なんきん』をこよなく愛し「部屋の天井にガラスを張って泳がせて、月光で眺めた」という伝説すら残っている。

 今年はその不昧公の没後二百年であるため、島根県の多くで不昧公二百年祭として縁の催しが行われている。ルドヴィコの勤める『石倉六角堂』でも、不昧公ゆかりの伝統的な和菓子に加えて、二百年祭にふさわしい創作菓子を毎月発表していた。

 十二月の分を任されたルドヴィコは、怜子にアイデアがないか相談した。彼女が勧めたのが『出雲なんきん』を象ったお菓子だった。

 求肥は、上品な白で、所々朱色で美しく彩色してある。透けている餡は橙色の黄味餡。狭い目幅の特徴をよく捉えた丸い目がこちらを見ている。凝り性のルドヴィコは、試食用の『出雲なんきん』の柄を全て変えていた。

「おお、これは綺麗だ」
「ルドさんらしいわねぇ」
集まってきた職人たちや、販売員たちが口々に褒めて、手に取った。

「あ、奥様。お一つどうぞ」
怜子は、石倉夫人に朱色の部分の多い一つを手渡した。

 夫人は、一瞬その和菓子を眺めてから、わずかに不機嫌に思える口調で言った。
「いいえ、そちらのもっと白い方を頂戴」

「え。あ。はい」
怜子は素直に渡した。どうしたんだろう、そんなことをこれまで言ったことないのに。

「ルドちゃん。味は満点だけれど、つくる時はできるだけ白い部分を多くしなさいね。『出雲なんきん』は、他の金魚と違って白い部分が多い白勝ち更紗の体色が好まれるので、わざわざ梅酢を使ってより白くなるようにして育てるのよ」
穏やかに語る様子は、いつもの夫人だった。

 彼女が事務室に戻って言った後、義家が言った。
「あちゃー。サソリ女を思い出したんだな。桑原くわばら」

 怜子は、はっとした。

 それは、先週のある晩のことで、時間は遅く閉店間際だった。お店に、かなり酔っている女性が入ってきたのだ。大きめのサングラスと、真っ赤な口紅が少し蓮っ葉な印象を強めていた。
「ふふーん、ここなのね。来ちゃったわ」

 販売員は、和菓子に用はなさそうだと思っても一応「いらっしゃいませ」と言った。女性はハスキーな声で言い放った。
「あんたには用はないわ。せっちゃんを出してよ」

「……石倉のことでしょうか」
せっちゃんという名前で思い当たるのは、社長の石倉節夫以外にはいなかった。

「そうよ。あの人を出して。あたしの大事な人なの」
それを聞いていた店の人間は固まった。石倉夫人が厨房から出てきたからだ。

「申し訳ありませんが、主人は不在ですが、何のご用でしょうか」
石倉夫人が訊くと、女はゆっくりとサングラスを外して、そちらを見た。厚化粧だが、目の下の隈や目尻の皺は隠せていなかった。

「主人……ね。なんとなくわかっていたわ。やっぱり、そうだったのね。昨夜は、あたしの誕生日だったのよ。一緒に過ごす約束だったのに、いつまで経っても来ない。電話にも出ない。約束したのに、ひどいわ」
その年齢には鮮やかすぎる朱色のワンピースの開いた襟元に見える鎖骨が少し痛々しかった。

「奥さんがいる人ってわかったからって、はいそうですかって、忘れられるようなものじゃないわ。あたし、大人しく引き下がったりしないから。地獄までついていくつもりだって、せっちゃんに伝えてちょうだい。……あたし、こう見えても一途なの。ほら、歌にもさそりは一途な星座っていうじゃない、ははははは」

 その翌日、出てきた石倉社長は、いつもの朗らかな様子はどこへ行ったのか、すっかり消沈していた。数日ほどは夫人に口もきいてもらえなかったらしいが、ようやく元の朗らかな様子に戻った所を見ると、今回は許してもらえたらしいというのが、職人たちの一致した意見だった。

 その女性が来店した時は、怜子はその場にいなかったので、『出雲なんきん』の菓子から連想するとはまったく想像できなかった。でも、奥さま氣の毒だもの……。私だって、ルドヴィコが他の人にフリーだといって言い寄ったりしたら嫌。

「怜子さん。どうしたんですか? 怖い顔していますよ」
ルドヴィコにいわれてはっとした。

「ごめんなさい。あれ? それ、どうするの?」
彼は、店内試食用とは別にしてあった『出雲なんきん』を箱に詰めていた。それは販売を想定していたものよりも躍動感あるデザインで大きめに作ってあった。

「特注です。驚かないでください。怜子さんも知っているイタリア人が今から取りに来ます」

 怜子は首を傾げた。ルドヴィコを除けば、怜子の知っているイタリア人は、ルドヴィコの家族と、ミラノ在住の親友ロメオくらいだ。誰が日本に来たんだろう?

 自動ドアが開き、のれんの向こうから背の高い金髪の男性が入ってきた。女性店員たちがどよめいた。

 あ。雑誌の人だ! ヴォルなんとか家の御曹司で、同居人にすごい和食を作っているって人。かつて、この人の特集の載っている雑誌に、店のみんなでキャーキャー騒ぎ、男性陣の白い目を浴びたことを思い出した。なーんだ。そういう意味の知っている人か。

「こんにちは、いらっしゃいませ」
怜子は、使える数少ないイタリア語で言ってみた。他のアルバイトたちが羨ましそうにこちらを見ている。

 男性は、魅力的に微笑んだ。
「松江でイタリア語の歓待を受けるとは思いませんでした。嬉しいですね。お電話した大和です。マセットさんは、いらっしゃいますか」
「はい。厨房にいるので、呼んできますね」

 怜子が声をかけると、ルドヴィコは先ほどの箱を持って出てきた。
「こんにちは、大和さま」

 イタリア人同士なのに、何も日本語で会話しなくてもいいのに。どちらも、日本人と遜色のない完璧な発音だ。怜子は、つたないイタリア語で話したことを少しだけ後悔した。

「特注品で、四つでしたよね。こちらでよろしいでしょうか」
ルドヴィコは『出雲なんきん』が四匹、頭を突き合わせているように箱に詰めたものを大和氏に見せた。

「おお、これは綺麗だ。大使館でお目にかかったファルネーゼ特使が、松江に行くなら是非マセットさんの和菓子を食べてくださいと勧められた理由がわかりましたよ。これは、金魚ですよね……蠍ではなくて」

 その一言に、場の空氣は凍り付いた。幸いそこには、石倉夫人はいなかったが、石倉節夫社長が来ていた。先ほどの会話があったので、誰もがあの酔った女性のことを思い浮かべて彼の方を見ないように不自然な動きをした。もちろん、大和氏は何も氣付いていないであろう。

「ええ、これは『出雲なんきん』という島根特産の金魚を象りました。もしかして蠍に見えましたか?」
ルドヴィコが訊くと、大和氏は首を振った。

「いえ、もちろん蠍には見えません。ただ、たまたま今日、これを食べさせようとしている相手が、さそり座の生まれなのですよ。蠍にちなむものを探した関係で、朱いものを見ると何もかも蠍かもしれないと考えてしまって」

「そうでしたか。さそり座ということは、もしかして今日がお誕生日ですか?」
「ええ。そうです。彼とは、この後に出雲で待ち合わせ、誕生日を祝うつもりなのです。本人には内緒ですが、ちょっとした懐石料理の準備をしてありまして、その締めにこちらを出そうと思っています」

 例の雑誌のインタビューでも、同居人に凄い和食を作っているって話していたけれど、この人、懐石料理まで作っちゃうんだ。怜子は目を白黒させた。

「そうでしたか。蠍モチーフを探しておられたのですね。では、少々お待ちください」
そう言うと、ルドヴィコは箱から『出雲なんきん』を一つだけ取り出して厨房へ入っていった。そして、十分ほど経って出てきた時には、別の和菓子を手にしていた。

「あ、蠍……」
怜子は、思わずつぶやいた。『出雲なんきん』は透明度の高い求肥で包んでいたが、蠍の方はマットでどっしりとした練り切りだ。鋏と尾が躍り、今にも動き出しそうだ。

「一般には、あまり売れるモチーフではないですが、せっかく特注でいらしたのですから」
そうルドヴィコがいうと、大和氏は楽しそうに笑った。

「ああ、これは素晴らしい。松江中を探した蠍をこんな形で手に入れられるなんて。ありがとうございます。彼がどう反応するか楽しみです」
「どうぞ素敵なお誕生日を、とお伝えください」

 大和氏は、礼を言って代金を払うと、大事に『出雲なんきん』と『蠍』の入った箱を抱えて帰って行った。

「ルド公。ありがとうな。お前さん、機転が利くな」
「ありがとうございます、社長。蠍は朱一色ですし、形もさほど難しくなかったので」
「イタリア人っていうのは、大人になっても誕生日を盛大に祝うものなのか」

 ルドヴィコは、節夫ににっこりと笑いかけた。
「誕生日は、習慣になっているから祝うものではありませんよ」

 節夫は、わからない、という顔をした。ルドヴィコは、ニコニコしていた。
「義務や形式じゃないんです。その人のことを氣にかけている、誕生日も忘れていない、これからも仲良くしていきたい、その想いの表れなんです」

「そうか。どうも、そういうのは慣れなくてな。いつも一緒にいる相手だと、余計やりにくいんだよな」
「ストレートな表現は、一般的な日本人男性よりも一般的なイタリア人男性の方が得意かもしれません。そういう形がよりよいとは言いませんが、行動に出すと想いは伝わりやすいと思います」

 節夫は「そうか」と言って、何か考えていたが、閉店時間になると早々に帰って行った。普段のように店の若い連中を飲みに誘うこともなく。

* * *


「ただいま、帰った」
玄関の扉を開けると、節夫は少し大きな声で言った。奥の台所から妻の柚子が出てきた。

「お帰りなさい、どうしたの、こんなに早いなんて珍しい」
「まあな」
そう言うと、下げていたショッパーを持ち上げて渡した。

「あら、なあに?」
「そ、その、夕方、今日が誕生日で祝うっていうお客さんが来たんだ。それでちょっと思い出して」

 柚子がのぞき込むと、小さめのホールケーキが入っていた。和菓子屋の社長夫人として、ほとんど口には出さないが、柚子はチョコレートケーキが好きなのだ。節夫が買ってきたのは、チョコレートスポンジに、ガナッシュクリームを挟み、更にダークチョコレートでコーティングしたチョコレート尽くしのケーキだった。

「まあ。よく憶えていてくださったわね」
「誕生日だってことか」
「ええ。それに、ここのチョコレートケーキが好きなことも」
「まあな。お前は、あれが好きとか、これが欲しいとか滅多に言わないから、憶えやすいさ」
「他の女性と違って」

 きつい一刺しも忘れない。節夫は、思ったが口には出さなかった。さそり座の女は一人ではないのだ。

 柚子は、チョコレートケーキを冷蔵庫にしまい、手早く節夫の晩酌の用意をすると一緒に座った。彼女の態度は、まだ若干冷ややかだが、絶対に許さないと思っているならば、こんな風に一緒に座ってくれることはないだろう。

 四十年近い結婚生活、節夫は浮氣が発覚する度に謝り、関係を修復してきた。彼女は、どんなに怒り狂っていても「石倉六角堂」の営業に支障が出るような騒ぎを起こしたことはない。妻としてだけでなく、共同経営者として節夫にとって柚子以上の存在がいないことは、二人ともよくわかっているのだ。

 柚子は、しばらくするとチョコレートケーキをテーブルに運び、紅茶を淹れた。
「せっかくですもの。いただきましょう」
「おう」

 節夫は、ティーカップに口をつけた。ふと、柚子の視線を感じて「ん?」と訊いた。彼女は、楽しそうに笑って、『さそり座の女』の一節を口ずさんだ。
「紅茶がさめるわ さあどうぞ それには毒など入れないわ」

 むせそうになったが、節夫はなんとか飲み込んだ。まいったな。ご機嫌を直してもらう方法を、もう少しルド公に習わなくっちゃな。


(初出:2018年11月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説 100000Hit コラボ 月刊・Stella キリ番リクエスト

Comment

says...
執筆、お疲れ様でした。

あいかわらず「お題」を料理するのが、上手いですね。毎回、感心します。
今回もなかなかの難題のようで(笑)

出雲なんきん、金魚ですか。
さすが島根推しの八少女夕さんですねぇ。金魚のことは、まったく知りませんでした。ぐぬぬ、島根、あなどれん。「ここだっちゃ」って、鳥取と間違われてたけどな(笑)

で、御大のご登場でしたか。まだ同居している頃ということですよね。しかも、もしかしてこの雑誌の記事って、あの事件の発端になったヤツじゃなかったでしたっけ?
御大の話を聞いて、速攻でねりきりを作っちゃうルドヴィコ、機転もきくし、腕も確かなようですね。
でも四つか……他の二人は、だれだろう?

誕生日を祝う云々で、「さそり座の女」騒動ともちゃんと繋がっているし、懐石料理に和菓子にと、今回もしっかりとグルメな要素も入っているし。一話で二度おいしいみたいな、読み応えのあるお話でした。
2018.10.31 08:41 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

彩洋さんのお題は、組み合わせがとても難しかったです。
なんせ「石倉六角堂」ときたらやはり和菓子の話は避けて通れませんし、でも「さそり座の女」だし、さらに真のお誕生日もって……。
そんなわけで。樋水龍神縁起系のキャラは無視してしまいました。orz

「出雲なんきん」なんて、私が知るわけないじゃないですか! もちろんネット様々ですとも。
「ここだっちゃ」は鳥取なんですか?
島根は人間には日本一存在感の薄い県みたいですが、神様はそうでもないみたいですよね。

そして、お借りした御大ですが、本編では「いつごろ」は特に考えていません。だってどうせタイムトラベルですし。
たまたま、「その色鮮やかなひと口を」シリーズの二番目の作品でお借りしたご縁をちゃっかりと使ってみました。
そして、そうですよ、あの雑誌ですとも。ま、ルドヴィコや怜子にとっては、ただの雑誌ですけれどねー。

まったく関係なく登場させるのも唐突だったので、少しだけ絡めましたが、どうなんでしょうね。こういうちょい役であの方を呼んでしまうのって。ううむ。

コメントありがとうございました。
2018.10.31 15:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ルドさん、怜子さん、お久しぶりです。
相変わらず仲睦まじく幸せそうな様子で嬉しかったです。
島根オフ会の作中、八重垣神社での占いで勝手に結ばれる方向に持って行った身としては成り行きにホッとしています。
そして和菓子の描写がすごい!
ルドさん、益々腕を上げたようで島根、いやこれは日本でも有数の菓子職人になっているのかも・・・。
しかも彼、イタリア人ですからね。
特にヨーロッパ系の人って生まれた土地から漕ぎ出していく遺伝子のような物を持っているんじゃない?・・・と常々思っているのですが、まさにそれを地で行くような人ですよね。
ラフカディオ・ハーンや竹鶴リタ(ニッカウィスキー創始者の奥さん)や、あっちからやって来てこっちに根付いてしまった人、けっこう居るようです。
生まれた土地を離れ、他の土地で溶け込んで生きていく。
民族によって多少の向き不向きはあるのかもしれませんが、アフリカで発生した人類が南アメリカまで広がったように、人間って本来そういう能力が備わっているのかもしれないですね。

後半の柚子と節夫の大人の掛け合い。ちょっと怖かったですが素敵でした。
長年連れ添った夫婦の阿吽の呼吸って言うんですか?
柚子さんこれくらいはしょうがないって思ってくれたんでしょうか?この辺りはちょっとサキには難しいですね。
そして節夫さん、ちゃんと手なずけられていますね。
不器用な中にも精一杯の優しさが覗いていました。
ほんと、男ってしょうがないですね。

楽しく読ませていただきました。
あ、出雲なんきんが蠍に見えたのはちょっと唐突感がありましたけど・・・。
2018.11.01 11:52 | URL | #- [edit]
says...
 こんばんは。
そして、ただいま、ですかね。今のところ。

今回、ご指定はお店の方だったのでルドヴィコと怜子はまあ、付け足しですかね。

私、練り切りや求肥の和菓子が好きなんですよ。
出雲なんきんを模した和菓子は実際にもいろいろあるようですが、今回の中身は私の理想です(笑)

日本人と結婚するような外国人の場合、日本好きの方は、日本人よりも日本に詳しかったり勉強しているんですよね。
ルドは、まあ、かなりの日本オタクです。

私の曾々祖母は明治時代に日本にやってきたドイツ人でしたが、筆の文字なんて私が逆立ちしても書けないようなものでした。反省。

さて、それはともかく、ラブラブの新婚とは全く違う年季の入った夫婦のやりとり。
今回はそれをメインにしてみました。
おイタはこれが初めてではないようで。
まあ、めくるめく愛情ばかりじゃないんですよ、家族って。
男も女も、しょうがないですねぇ。

出雲なんきんがサソリに見えるわけはないですよね。
ま、でも、五千字ですし。って、言い訳になっていない。

コメントありがとうございました。
2018.11.01 16:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
…ちょっと社長さんが気の毒にも思えました
まあ浮気(?)をしたり誕生日を祝わなかったりするのが悪いんだけど

誕生日を祝うのは仲良くしたい、その想いが大切なんですね
…って私は誕生日を祝われるのが上手く反応できなくて苦手なのだけど…
でも祝われないと嫌われてるんじゃ…ってなるし…><

とそんなことはいいとして
金魚の和菓子は芸術みたいで素敵そうです
2018.11.02 14:10 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

あはは。節夫も懲りないみたいで喉元過ぎると繰り返すみたいですね。
しょーもない。

誕生日は義務として祝っちゃだめですね。
「忘れるなんてあり得ない」とか「最低でもブランド品」なんてスタンスではなくて
「憶えていてくれたんだ、ありがとう」ってことじゃないかなと思います。

まあ、毎回忘れられるのは少し切ないですよね。
ダメ子さんは、いつがお誕生日でしたっけ。

和菓子は、きれいで素敵ですが、実は私はおいしければどんな形でもよかったりして(笑)

コメントありがとうございました。
2018.11.02 15:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
夕さん、こんにちは。久しぶりの日本の秋を満喫されていますか?
って、紅葉はまだですけど^^

大海さんのお題も、難しそうだったのに難なくクリアされましたね。
金魚を持ってくるところ、いいなあ~。
出雲ナンキンのお菓子、すごく欲しくなりました。
物語は冒頭や回想からヒヤヒヤ感が漂いましたね。その元凶が赤いさそり座の女(笑)
どう展開していくんだろう、この険悪な感じ……と思ったら、なんと竹流が!
一瞬で空気感変わるのが楽しいです。
真は出て来なかったけど、タケルの口から語られる真への思いやり溢れる言葉が、なんかご馳走さまな感じで(´▽`*)←おい

ルドさんの人柄や機転にも楽しませてもらいました。
ラストは……まあ、夫婦喧嘩は犬も食わない……って感じで(笑)
しかしこの節夫さん。
……浮気する女の趣味は最悪でしたよね。
2018.11.04 04:28 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

紅葉はまだのようですが、食欲の秋を満喫中でお腹がすごいことになっています。
なぜこんなに何もかもおいしいんでしょうね。

みなさん、「scriviamo!」で鍛えられているんで、お題の出し方に容赦がないですよね(笑)
金魚にしたのは、直接サソリはもってこれなかったからなんです。
サソリの和菓子なんて、普通買いませんよね。
あ、竹流、ごめん。そういう意味じゃなくて(どういう意味だ)

さそり座の女、別にあの歌に引っかけなくてもいいんですけれど、なんとなく。
引っかけた方が話が回りやすかったです。

竹流は、このシリーズでは二度目の登場ですが、今度は雑誌だけでなく本物にいらしていただきました。
こう、なんとなく、ごちそうさま、になっちゃいますよね? 書くとしたら。これでいいんだろうか、彩洋さん。

ルドは、この話ではおいしいところを持って行っていますが、節夫は、あれですね。しょーもない。
でも、何度浮氣しても結局許してくれるということは、それなりにこの夫婦はうまくいっているのでしょう。かな?

遊んじゃった女性は、あー、酔っ払って、押しかけたりしたら、まあ、うまくいくわけないですよね。今回のことは諦めて、この後、いい人にでも巡り会えばいいけど。

コメントありがとうございました。
2018.11.04 14:43 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
わおっ、御大のご登場!
『石倉六角堂』の面々からすると、雑誌の中の有名人が
飛び出てきた!
という感じでしょうか。
そうですよね、あの雑誌がきっかけであの例の大きな事件に発展して
いったくらいですし、日本でもちょっとした有名人になっていてもおかしく
ないのですよね。絡ませ方が上手だな〜と思いました。

今回、いろんな形のカップルが登場していますね。
怜子&ルドヴィコ、節夫&柚子ご夫婦、そして竹流と真(間接的に)。
みんなそれぞれ愛の形が異なっていて、「蠍」というキーワードで
繋がっているのが面白いです。
怜子&ルドヴィコは初々しい感じ、節夫&柚子は酸いも甘いも噛み分けた熟年夫婦、
竹流と真は一言ではとても説明できない複雑な関係。
その比較も面白かったですね。
竹流の口から語られる真への想いがそれこそ和菓子のように甘々でいいですね。
真がそのまま懐いてくれる猫さんだったらよかったんですけどね、彩洋さんいわく
真は本質的なところで「雄」なので、飼い猫にどうしても収まりきれず本編では山猫になってしまってますが。
それだけに、こちらで甘々な二人を間接的に拝見できてとってもよかったですよ。

節夫&柚子夫婦は、うん、もうなんていうか、惚れた腫れただけの関係じゃなくなっていていぶし銀のような魅力がありますね。
節夫さんはこうして見ると柚子さんの手の平で転がされてる気がしないでもないですね。
お灸を据える柚子さんがいいですね。
夫の放蕩癖をある程度許容(てわけでもないのでしょうが)しつつ釘を刺すことは
忘れない、ガミガミ言わないところがポイントでしょうか。
これいい女の秘訣ではないでしょうか。

和菓子の描写、キラキラしててとても綺麗です。
漫画とかの画で見るよりありありと美しさが迫って見えてくるのは、
夕さんの筆力のたまものですね。
蠍モチーフの和菓子、お目にかかってみたいです。
2018.11.05 02:25 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

いやー、真を出してうちのキャラからの「ハッピーバースデー!」的な展開にして、喜ぶって図柄が想像できなかったんですよね。
竹流が二人っきりのシチュエーションで祝ってこそ、表面はどうあれ喜ぶのかなって。
なのに、五千字程度の私のコラボで出してもきっと無駄だなーって。

竹流の雑誌はすでにこのシリーズで登場済みだったので、再登場は割と自然だったかなと思います。

今回、怜子とルドは、おまけみたいなものです。
メインはやはり社長夫妻。
この二人、メインに据えたのは初めてで、今回名前もようやく決めたという(笑)

竹流と真の関係は、実を言うとこれだけたくさん読んでいても、私には今ひとつ『こういう関係』というのがつかめていないんですよ。
たぶんセイレンたんとケイの関係もそうなんですけれど、そう簡単にわかるような単純な物語ではないという感覚があって
だから、あまり深いところを描写するのは危険だという自覚があるんです。
でも、まあ、「飯作るんだー」というくらいならいいかなって。実際に甘々な仲なのかなっていうのはちょっと疑問に思っていたりして。

私の書く物語は、canariaさんもおわかりのように、どれもかなりわかりやすい、そのまんまの関係が多いので、コラボで書いていただいて「これはちょっと」というのはほとんどないんですけれど、なんか、脳みそが単細胞なまま物語を書いているのバレバレだよなーと思っていたり。

石倉夫妻に関しては、まあ、思うんですけれど、結婚して●十年の夫婦って、中にはずっと惚れた腫れたのままのカップルもいないわけではないですが、大抵はもうそういうのじゃなくて、加齢臭のする洗濯物とか、家庭内外の荒波を乗り越えた記憶だとか、親の介護とか、店の経営とか、ちっとも羨ましくない日々の暮らしの中にそれでも存在する家族というのが普通の姿かなと。

おしゃれな映画とか、インスタとか、雑誌のインタビューとか、親戚の会合とかで見かけるパリッとした夫婦像とはやはり違うし、少なくとも私が書く円熟系夫婦というのは、ダメな部分もあってこそだと思うんですよね。

私の中では石倉六角堂にとっての柚子の存在というのは結構大きくて、ルドヴィコと怜子がうまくいった背景にも彼女がさりげなく怜子を指導した母親代わりみたいなものがある、という設定になっているのですね。その個性を今回の骨格に据えてみました。夫の度々のおイタにも「しょうがないわね」という、寛容さがどこかにあるし、節夫はまた柚子を捨ててまでほかの女に入れあげたりはしない、みたいな。

和菓子、大好きなんですよ。
松江は和菓子の町ですし、だからこの話の舞台に選んだという裏話もあります。
今日はぜんざい食べてきましたよ!

コメントありがとうございました。
2018.11.05 14:12 | URL | #9yMhI49k [edit]

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