FC2ブログ

scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】野菜を食べたら

scriviamo!


「scriviamo! 2019」の第四弾です。canariaさんは、楽しい「薄い本(同人誌)」様の短編で参加してくださいました。ありがとうございます!

canariaさんの『scriviamo! 2019 参加作品』


canariaさんは、Nympheさんというもう一つのお名前で独特の世界観と研ぎすまされた美意識の結晶を小説・イラスト・動画などで総合芸術を創作なさるブロガーさんです。現在ブログでは、「千年相姦」を絶賛連載中で、同時に「侵蝕恋愛」も続々刊行、それにイラストのプロジェクトも同時進行と、大変精力的に活動なさっていらっしゃいます。無理にブログの友達になっていただいたのは、前の前のブログの時からですから、お付き合いは結構長いですよね。

さて、今回は昨年に続き、私の「ニューヨークの異邦人」シリーズに絡めた作品、同人誌による二次創作という体裁で遊んでくださいました。

妹Loveで大富豪な上、何をやるのか作者でも謎なマッテオ・ダンジェロが、「郷愁の丘」作品中でグレッグがジョルジアに書いて渡したスケッチをWWFでの商品化するために動いてしまったという笑える設定です。ま、そんなわけないだろうというツッコミはなしで。これ小説の世界ですから(笑)

というわけで、またしても外伝を書かせていただきました。ええと、ヒロインのジョルジアはお留守です。その代わりに、思いっきりネタバレな(というか本編では書く予定のなかった人たち)がゾロゾロ出てきています。どんな先の話だ……。ま、いっか。


【参考】
郷愁の丘「郷愁の丘」を読む

「ニューヨークの異邦人たち」
「ニューヨークの異邦人たち」


「scriviamo! 2019」について
「scriviamo! 2019」の作品を全部読む
「scriviamo! 2018」の作品を全部読む
「scriviamo! 2017」の作品を全部読む
「scriviamo! 2016」の作品を全部読む
「scriviamo! 2015」の作品を全部読む
「scriviamo! 2014」の作品を全部読む
「scriviamo! 2013」の作品を全部読む



野菜を食べたら
Special thanks to canaria-san


 ドアの前に立って、アンジェリカは大きく息を吸い込んだ。ジョルジアの言いつけたことを忘れたわけではない。でも、他にどうしようもないんだもの。

 思い切ってノックをした。
「グレッグ、ねえ。邪魔して悪いけれど……」

 その先を言う必要はなかった。バタバタと音がして、中からドアがガチャリと開いた。口髭に隠れてはいるけれど、慌てて口をパクパクさせている様子は、おかしい。
「す、すまない!」

「ジョルジアには言われていたの。あなたが論文執筆に集中しているときは、邪魔をしないで先にご飯を食べろって。でも、二人ともあなたを待つって言い張るし、それなのに、ラファエーレはお腹が空いてぐずり出すし。だから、ご飯を食べに来るか、そうじゃなかったら二人に直接もう食べろって言って欲しいの」

「もちろんすぐに行くよ。本当に申し訳ない、アンジェリカ。僕は、また時間をすっかり忘れてしまったんだ」
そう言うと、一度デスクに戻って、広がっていた資料にいくつか紙を挟んでから閉じて重ね、それから走るようにしてさっさと戻りかけているアンジェリカを追った。

 ダイニングテーブルの横で、老いた愛犬ルーシーを撫でながらうつろな瞳をしていた幼い少年が、アンジェリカの後ろから入ってきたグレッグを目に留めて歓声を上げた。
「パパがきた! エンリコ、ごはんだよ!」

 飛び上がり駆け寄ったラファエーレ少年を、抱き上げるとグレッグは「ごめんな」と言った。少年は父親にぎゅっと抱きついて、そのまま椅子まで運んでもらった。グレッグは、もう一人のもう少し年長の少年に目を移した。

 エンリコは、明らかに自分も大好きなグレッグ伯父さんに抱きつきたいという顔をしていた。しかし、彼はもう九歳で抱きつくには少し大きくなりすぎているし、さらにいうと、目の前にいるアンジェリカ・ダ・シウバに笑われるのは嫌だった。

 グレッグは、そのエンリコの側にやってきて、肩の辺りを優しくポンポンと叩くと「遅くなってごめんな」と謝った。彼は首を振って笑顔を見せた。赤ちゃんではないので、食卓に全員が揃うまで待つことは問題なかった。もちろん、自分の父親を待つのは話が別だ。アウレリオ・ブラスは、食事に間に合うように帰ってきたことなどない。それどころか、予定よりも数日遅れることもしょっちゅうだ。朝はマリンデイに行くと話していたのに、夕方になってミラノから電話をしてきたりする男なのだ。

 でも、グレッグは違う。彼は、小走りになって、こうやってテーブルについてくれる。研究に夢中になると時間を忘れてしまうのはいつものことだから、せっかく遊びに来たのにほとんど一緒の時間を過ごせないこともある。それでもエンリコは、大好きなグレッグにわがままを言って困らせたりはしたくなかった。

 グレッグは、エンリコの母親マディの腹違いの兄だ。ツァボ国立公園に近いサバンナの真ん中《郷愁の丘》と呼ばれるところに住んでいるので、エンリコの家からは早くても一時間以上かかる。でも、数年前までは、二週間に一度くらい、エンリコの祖母レイチェル・ムーア博士と研究のことを話しに来ていたので、エンリコは祖母の家でしょっちゅうグレッグ伯父さんと会うことが出来た。

 様子が変わってしまったのは、ラファエーレが生まれてからだ。それからは、仕事と育児に忙しくて、二人ともなかなかレイチェルのところにもマディのところにもやってこない。だから、エンリコは、休みになると自分から率先して《郷愁の丘》に数週間泊まりに行くようになった。

「ねえ、ちゃんと付け合わせの野菜も食べなさいよ。好き嫌いなく何でも食べるから安心してって言われたのになぁ」
お皿の上の肉はなくなったものの、野菜がいっこうに減らないことにヤキモキしたアンジェリカが促した。

 エンリコは口を尖らせた。
「ジョルジアが作る付け合わせは美味しいから、すぐなくなっちゃうんだよ」
「ママのごはん、とってもおいしい!」
小さなラファエーレも調子を合わせたので、グレッグが慌てた。

「君の作る食事も美味しいよ。実を言うと、君に料理が出来るなんて、思ってもいなかったんだ。まだ十八歳だし、それに……」
「甘やかされたお嬢さまだから?」
「いや、その……」

「そんなに真面目に困らないで、グレッグ。それに氣を遣ってくれなくてもいいのよ。だいたいね、エンリコ。私がジョルジアみたいに料理上手だったら、こんなところであなたのベビーシッターなんかしていないで、とっくにスターシェフになって稼いでいるわよ。まったく子供のくせに生意氣だわ、ジョルジア並みに美味しくないと完食しないなんて」

 二年前から、アンジェリカは夏休みには小遣い稼ぎに働こうと自分で決めた。小学校の頃から親しい友達は、ピザ屋やアイスクリーム屋などで働いていたし、いま在籍している寄宿学校の仲間もそれぞれの国に帰って、なんらかの季節の仕事をするかヴァカンスに出かけていた。

 アンジェリカは、ピザ屋でも何でもいいから外で働いてみたいと思ったけれど、皆にひどく反対された。いつ誘拐されるかわからないというのだ。

 アンジェリカのためには、百万ドル以上の身代金を要求をされても、即座に払おうとする人間が周りにやたらといる。スーパーモデルの母親アレッサンドラ・ダンジェロ、有名サッカー選手の父親レアンドロ・ダ・シウバ、城をいくつも持つ母親の再婚相手ヴァルテンアドラー候家当主ルイス=ヴィルヘルム。それに姪を溺愛する伯父でアメリカ有数の富豪マッテオ・ダンジェロ。

 だから、送迎なしではなかなか街には行けない。ピザ屋で働くなんて夢のまた夢だ。

 それで、泊まり込みで身内のところで働いてみたけれど、二年前のマッテオのところでは甘やかされすぎて自分でも給料泥棒だと思った。去年は、ルイス=ヴィルヘルムのドイツにある城の一つで働いてみたけれど、今度は使用人たちが真面目で厳格すぎて息が詰まる。出来ればあそこにはもう行きたくなかった。

 それを相談したら、ジョルジアが《郷愁の丘》に来てみたらどうかというのだ。ちょうど彼女は長期アメリカに行かなくてはならない時期で、マディのところにしばらくラファエーレを預けるか悩んでいるところだった。

「あなたが来てくれたら、私は安心して旅立てるわ。ラファエーレの遊び相手は泊まりに来るエンリコがしてくれるし、グレッグも可能な限り二人の面倒を見るから、さほど手はかからないと思うの。それに、ここには誘拐犯は絶対にやってこないって、あなたの両親も、それにルイス=ヴィルヘルムやマッテオも安心すると思うわ」

 《郷愁の丘》は、陸の孤島だった。誘拐犯は来ない代わりに、ショッピングも出来なければ、観光も出来なかった。ネットのつながりも悪いし、そこまでドライブというわけにもいかない。退屈ではあるが、居心地は抜群だった。叔母のジョルジアは、ほぼ入れ替わりでいなくなってしまったが、真面目で内氣で小言を言わないグレッグや、純朴で比較的従順な二人の少年との暮らしは悪くなかったし、サバンナで見る動物たち、広大な景色など、都会では体験できない刺激的な日々を満喫していた。

 エンリコとラファエーレは、テレビもなければゲーム機もないところで、遊んでいた。ルーシーを撫でながら、おそらく原始時代から大して変わっていないのであろうと思われるカジュアというゲームを何時間もしていることがあった。なぞなぞや積み木やブロック遊びに興じ、たくさんある百科事典を開いてみたり、グレッグが仕事をしていないときは絵を描いてもらっていた。

 今も、食事をしながら、エンリコは夕方に絵を描いてもらいたいとグレッグにねだっている。絵といっても彼が描くのは野生動物のスケッチなのだが、子供たちは彼の手にした鉛筆の先からシマウマや象やキリンが魔法のように現れるのを見るのが大好きだった。

「あ、絵といえばね! 忘れるところだったわ」
アンジェリカは、突然思い出して立ち上がり、自分が滞在している客間に入っていった。

 すぐに戻ってくると、アンジェリカはグレッグと子供たちに手にしたクリアファイルを見せた。
「あ」
グレッグは手を伸ばすと、それを嬉しそうに眺めた。彼にとってそれは思い出深いものだった。

 始めてジョルジアがこの《郷愁の丘》に来て、彼のスケッチを褒めてくれたのはもう十年以上前のことだ。その時に彼女に贈った絵を、彼女は額に入れてニューヨークの寝室に飾ってくれていた。二人が結婚してから、絵はこの《郷愁の丘》に戻ってきて、今も寝室にかかっている。

 今、アンジェリカが持ってきたクリアファイルは、その絵の一部分拡大を用いてある。ジョルジアの兄、マッテオがその絵を「WWFで商品化したい」と言い出したとき、始めは冗談だと思っていた。

 マッテオはWWFに多額の協賛金を寄付している会員だ。十年以上前にニューヨークで開催された野生動物の学会の最終日にWWF主催のパーティのことは忘れられない。レイチェルが彼女たちの研究のスポンサーである大富豪に紹介してくれるというので、嫌々出かけてったのだ。その篤志家マッテオ・ダンジェロこそが他ならぬジョルジアの兄とは夢にも思っていなかったのだが。

 ジョルジアがレイチェルと一緒に彼の地味な研究の意義を兄に力説してくれたお陰で、彼はマッテオに継続的な援助をしてもらうことが出来るようになった。それだけでなく、二人の結婚が決まってしばらくしてから、寝室にかかっている例の絵をWWFでの商品化するよう推薦してくれると言い出したのだ。

 その前後の数年にわたり、WWFでは無名の人物や子供たちの描いた野生動物のイラストや写真で、寄付金付き商品を作り販売していた。ポストカード、レターセット、鉛筆ケース、額入りのコピー絵、メモブロック、ミニタオル、エコロジーバック、それにアンジェリカが持ってきたようなクリアファイル。

 グレッグの絵も他の作者の絵と一緒に商品化され、一年間にわたり世界中で販売された。もっともアフリカで目にしたのは、「僕の親しい友人の絵が商品化されたんですよ」と誇らしげに配るリチャード・アシュレイの事務所でだけだったので、グレッグは実際のところそれがどれほど売れたのかを知らない。

「懐かしいものを……。アレッサンドラ、君のお母さんがくれたのかい?」
グレッグが訊くと、アンジェリカは首を振った。
「違うわ。これはね、ここに来る直前に、私がマドリッドで見つけたものなの」

「マドリッド? 君のお父さんのところでかい?」
レアンドロ・ダ・シウバは、現在はリーガ・エスパニョーラでの連覇を目指すチームに所属しているので、マドリッド在住だ。だから、アンジェリカはマドリッドに立ち寄ってから《郷愁の丘》のあるケニアへやってきた。

「パパの家にあったわけじゃないわ。実はマドリッドで『オタクの祭典』って催しをやっていたので、ちょっと顔を出してきたの」
「『オタクの祭典』ってなんだい?」

 グレッグは地の果てに住んでいる上、サブカルチャーなどにほとんど興味がない。日本発のマンガやアニメを特に愛好する人たちが世界各国で同人誌即売やコスチュームプレイを楽しむイベントを開催していることなど知るよしもない。

「あなたに詳しく説明したら、夜が明けちゃうわ。簡単に言うなら、コミックやアニメーションの愛好家がトリビュート作品を販売する展示会みたいなものかな。いろいろなジャンルのものがあって面白いのよ」

 グレッグだけでなく、並んでご飯を食べているラファエーレも、アンジェリカの座った席の隣で、いやいや野菜をつついていたエンリコも、さっぱりわからないという顔をして彼女を見ている。

 アンジェリカは、こほんと咳をして続けた。
「とにかく。とある作品のグッズがないかなと思って行ったんだけれど、行列で並んでいるときに、たまたまその隣のブースにね『Fleurage』っていう綺麗な名前のサイトがあって、氣になっていってみたの。そうしたらたぶん偶然だと思うけれど『郷愁の丘……』っていう作品を売っていて、日本語で読めなかったんだけどつい買っちゃったの。そしたら、特典だってこのクリアファイルをくれたのよ。例のWWFのファイルが今ごろ私の手元に来るっていうのも驚きだけれど、それが《郷愁の丘》に行くっていうのも、おもしろくない?」

 グレッグは、アンジェリカが差し出したクリアファイルを、感無量な様子でじっと見つめた。
「そうだね。本当に」

「そのシマウマの絵、グレッグが描いてくれる絵とそっくりだよ」
エンリコが不思議そうにのぞき込んだ。

「そうよ、だって、これ、グレッグの絵なんだもの」
アンジェリカが答えると、彼は『ええー!」っと、椅子から飛び降りて、ファイルを持っているグレッグの側に回った。

「いつこんな風になったの? 僕、知らないよ!」
「お前がまだ、ラファエーレよりも小さかった頃の話だからね。そうか、これは見たことなかったか」
「いいなあ。これがあったら、僕、学校に毎日持っていくのに。みんなに自慢して、それに……」

 エンリコは、クリアファイルをそっと撫でた。グレッグは困ったなという顔をして、甥の頭を撫でた。 
「残念ながら、リチャードが全部持って行ってしまって僕やマディのところにも残っていないし、今はもうどこにも売っていないんだ」

 アンジェリカは、肩をすくめた。こうなると思った。とにかくエンリコときたら、グレッグに関することは何もかも素晴らしいと思っているんだもの。私には、ちっとも理解できないけれど。

「いいわよ。そのつもりで取り出してきたし、これはエンリコにあげるわ。私の滞在中、付け合わせの野菜を一口も残さないって、約束できるならね」
エンリコは、駆け足で自分の席に戻り、喉が詰まるのではないかと思われるほどのスピードで野菜を平らげた。

 笑ってそれを見ているグレッグの横から、ラファエーレが小さな声を出した。
「ぼくも、もらえるの? おやさい、たべたよ」

 グレッグはまた困って、息子の頭を撫でた。
「お前は、まだ学校に行っていないし、あれをなんに使うんだ?」
「でも、おやさい、たべたよ」

 アンジェリカは、笑って答えた。
「大丈夫よ。マッテオのところに、あの時に発売されたものがみんなとってあるはずだもの。ラファエーレにはミニタオルがいいんじゃないかしら。すぐに送ってくれるように、連絡するから」

 ラファエーレは、すぐに笑顔になった。おそらくタオルが届く頃には、きっとこの子は何を欲しがったかも忘れているだろう。シマウマの絵など何百枚でも描いてくれる父親と、付け合わせを食べろと言う必要もないほど料理の上手な母親の両方の愛情を受けて楽しく日々を過ごすのだろうから。

 それでも、アンジェリカは早速マッテオにメールを書こうと思った。自分のアイデアで生まれた作品が、今ここでまたホットな話題になっていることを、大好きなマッテオ伯父さんがとても喜ぶだろうと思ったから。カペッリファミリーの結束は固いのだ。たとえアメリカ、ヨーロッパ、アフリカと違う大陸に住むことになっても。

(初出:2019年1月 書き下ろし)
関連記事 (Category: scriviamo! 2019)
  0 trackback
Category : scriviamo! 2019
Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
>八少女夕さん

更新、お疲れ様です。

canariaさんのお話も面白かったですけど、このお話もすごいことになってますね。
グレッグとジョルジアの子ども生まれてるし、アンジェリカは18歳に成長してるし。十数年先に行っちゃいましたよね?

でも、時間が経っても容貌に貫禄が出ても、グレッグは変わりませんね。でもコミュニケーションのレベルは、すこし上がっている感じですよね。
そしてアンジェリカ。ああいう環境で育ったちょ~セレブお嬢様なのに、外でバイトしようとしたり、家事や子守りまでできるなんて、なんていい子なんだろう。たぶん見た目も可愛らしいだろうし、ママはともかく、パパや義理パパや、伯父さん連中は気が気じゃないのでは(笑)

そしてあの絵は、やはりクリアファイルになりましたか。いや、ぴったりだなって思ったんですよね。リアルにあってもおかしくないくらい。
というか、アンジェリカ、なぜそんなフェスに。つか、スペインでコミケ? ぐぐったら……やってたんかい(爆笑)
しかしこのクリアファイル=グレッグの絵、すごい人気ですね。グレッグ自身も子どもたちに好かれているみたいだし。カペッリファミリー、絆も深いし、ほんとうにいい家族ですね。
2019.01.19 12:03 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

またしても先まで行っちゃいました。
これは、「郷愁の丘」が終わってから八年後の設定ですね。エンリコが九歳ですから。
年表で管理していますが、自分でもだんだんわけがわからなくなってきました(笑)

グレッグはほとんど「郷愁の丘」の容姿と変わらないかな。いや、太ったかも。栄養状態がよくなったから。
コミュニケーションレベルは、ええと、あまりよくなっていないけれど、でも、身内にはそれなりに。
もちろんアンジェリカとエンリコは大違いですよね。

アンジェリカは、要するに暇を持て余しているんですよ。
スイスの寄宿学校に入っていて、大学へ進学する予定ですけれど、お友達はみなヴァカンスへ行くけれど彼女はなかなか行けないし、行っても退屈。パパのところに行くのは、後妻と二人っきりが多くて居心地悪いし、ドイツのお城も退屈。でも、自分の歳には母親はもうスーパーモデルだったと知っているので、何も出来ないのは悔しいと。ちなみに料理が出来るのは、料理の全く出来ない母親への唯一のアドバンテージ。それにマッテオ伯父さんがやたらとジョルジアの料理を褒めるので、自分もジョルジアからイタリア・ノンナの味を継承するようになりたいと思っていたりします。

で、今回は、もちろんあのアイテムを使わない手はないでしょう(笑)
どうやって使おうか悩んだんですけれど、ただWWFでもらったとするよりも、やはりコミケ系でゲットして欲しい。

そして、あるんですよ、パリとマドリッドに! コミケよりは小規模でしょうけれど、あること自体が凄いですよね。
アジアだと、もう少し日本のものに近い規模らしいですけれど。(よくわかっていない)
アンジェリカが日本のコミケにいくというのはいくらお遊びでもちょっとアレなので、ヨーロッパ以内にしてみました。
そのためにパパを移籍しちゃいましたよ(笑)

ちなみにグレッグを異様に大好きなのはエンリコだけです。(まあ、ジョルジアとラファエーレは、家族だから好きですかね)
あいかわらず人氣はありません。甲斐性もないので妻があいかわらず一生懸命稼いでいます。

メグはあいかわらず「ヘンリーのとこなんて、あたし行かない」で終わりですし、夏休みでもベビーシッターなんて論外です。
ちなみにメグは十六歳。

カペッリファミリーは、固い絆で結ばれていますね。それに、どんどんキャラが増えて困っている私です。
お遊び作品にお付き合いくださり、ありがとうございました。

コメントありがとうございました。
2019.01.19 20:51 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
わ〜もったいないほどのご紹介文もさることながら、
なんとも心あったまる素敵なお話をありがとうございます……!
そ、そして「パパ」……!?
まさかそう来るとは思わなかっただけに衝撃もひとしおです。
そしてパパになっても相変わらず
>「す、すまない!」
をやらかしてしてしまっちゃってるグレッグにきゅんきゅんしまくりでした(笑)
そうそう、そうなんです、もうグレッグのこういうところが本当、大好きなんですよ。

さてさて、「ネタバレ」とありましたが、ということは、次に始まるお話も
この「八年後」が舞台になる……ということなのでしょうか……あ、これは質問というわけではないのでそれこそネタバレに抵触するようならお答えくださらなくて大丈夫ですからね!!

グレッグとジョルジアの愛の結晶であるところのラファエーレ少年(大天使ラファエルを思い出しました)もエンリケも少年もファイル欲しい〜って言ってくれてなんだか自分が作ったわけでもないので恐縮するやら嬉しいやらで仕方ないです。

そ、そして拙作がな、なんとマドリッドの『オタクの祭典』に出展されていたとは!!
そうか、わたしってば海外遠征するほど大人気同人作家になってたんだなぁ……(笑)
アンジェリカ嬢みたいな素敵なお嬢さんに当サークルの拙作本をお手に取っていただけるなんて、ほんと、生きててよかったです(切実)

アンジェリカは十八歳だしエンリコはグレッグ伯父さんびいきだし、なんなら
ルーシーは老犬となってみんなに愛され同時に今もみんなを見守ってくれてるし、この物語が「続いてる」ことを端々から実感させられ、感激しちゃいました。
グレッグの「居場所」がこうして緩やかにできていることもわかってなんだか感無量です。
素敵なお話を本当に本当にありがとうございました……!!


2019.01.20 15:19 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

お氣に召していただけて嬉しいです。
正直言って、今回は本当にどうしようかと思ったのですけれど、もう本当に存在したことにしてしまいました!
なんかクリアファイルとか、そのぐらいのグッズならありかなと(笑)

そして、そうなんです。
八年後の話を書きましたが、続編は秘密でも何でもなく、また八年戻って、ふつーにあの後の半年後くらいの続編でございます。
ラファエーレはまだ細胞も存在していない頃です。

ちなみにラファエーレの名前は、本当に大天使ラファエルからきています。
この作品、名前で遊んでいます。

エンリコはヘンリーのイタリアでの名前です。
グレッグ爺さんと小さいグレッグの関係を、グレッグ(ヘンリー)とエンリコが継承しているんですね。

一方、カペッリ家は天使揃い。
アンジェリカも天使から来ていますし、こうなったら天使つながりだ! というわけで。

で、グレッグは八年経ったからといって、没頭グセが治るはずはなく、しかも、いまだに甲斐性なしのようです。
ただし、その分、家事や育児には一生懸命参加しようという、協力するつもりは満々。
とはいえ、没頭して忘れてしまうので、さすがにジョルジアも彼だけに任せて数週間いなくなるのは無理で、ベビーシッターを呼んだのですね。
ほら、あの、アマンダには任せられないし……。

そしてですね。
どう考えてもアンジェリカが、コミケやコミティアにやってくるという設定は、この小説の世界と親和性が低すぎるので、canariaさんのサークルに海外遠征していただくことになりました。ご足労申し訳ありません(笑)
本当にあるんですよ、マドリッドにその手のコミケが。私は行ったことないですけれど……。

ルーシーは、九年後だと、人間の年齢でいうと80歳ぐらいなんですって。
一応まだ生きている、という設定にしました。
忠犬なので、一生懸命子守もしているようです。

グレッグはあいかわらずですけれど、欲しかった暖かい家庭を、彼にとっての約束の地である《郷愁の丘》で持てて、少し安定して幸福に暮らしているようです。あいかわらずマッテオ兄ちゃんの援助がないとカツカツではあるようですが。

ご参加いただき、この話を書くきっかけをいただきありがとうございました!
2019.01.20 21:20 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
エンディングから8年後・・・ですか。
こういう設定(エピローグ?)サキは書いていて楽しいんですが、本当に年表が必要です。
いったい彼は何歳になっている?彼女は?つじつま合わせが大変です。
ルーシーも後期高齢犬になってますし。
偶然ですが(どうしてだろう?夕さんとはこういうことが時折あります)、かくいうサキもよく似た設定で書き始めていますのでお楽しみに!

冒頭、アンジェリカとグレッグの組み合わせには驚きましたが、これが案外上手くいっている様子。
グレッグは相変わらずだけど・・・。
アンジェリカの自立したいという気持ち、あの親にしてこの子あり・・・で、よくわかります。自由にそれができないのは、ちょっとかわいそうですが、とんでもないお嬢様としてはやむを得ない部分があるのでしょう。グレッグのところでの子守はとても適したアルバイトだと思います。
誘拐犯?来ないでしょう。たどり着く前に遭難しそうです。

アンジェリカもそうですが、ラファエーレとエンリコもいい子達に育っていますね。
それぞれの両親が良い個性なんだろうなぁ。
子供たちがみんながちゃんとそろうまで食事を待つというのは、みんなそろって楽しい食卓を囲みたいということもあるのでしょうが、グレッグの人柄もあるのでしょう。優しいお父さん、あるいはおじさんから動物なんかの話を聞くのが楽しいのかも・・・。
でも、ジョルジアが留守にしているということは、写真家としても成功していて、忙しくしてるんですね。
サキは会いたかったけど、家族を支えるためにはしょうがないということで我慢します。やはりグレッグの稼ぎだけでは無理か。
こんなお話に出会うことができて、きっかけを作っていただいたcanariaさんのキャラ崩壊作品(?崩壊とおっしゃってますがとても楽しかったです)に感謝です。

あ、アンジェリカ、コミケに興味あるんだ。
2019.01.21 12:19 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
いつの間にか子供まで、おめでとうございますです
八年後もみんな変わらず仲がよくてよかったです

クリアファイルも完成したんですね
アンジェリカさんは活動的
それにしても同人誌がスペインで売られてたとはすごい
2019.01.21 14:40 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

もともとこのシリーズは、本当に年表なしでは書けないくらい複雑な作りになっていまして、ジョルジアとグレッグが出会ってから再会するまでの間に「ファインダーの向こうに」が丸々入ってしまうんですよね。グレッグがグズグズしているから(笑)
しかも外伝の入る位置がまた複数の歳にまたがっています。

アンジェリカの初登場は「八歳」なんですけれど、つまり郷愁の丘が終わる二年前の話なんですね。自分でも何度も計算する羽目になりましたよ。

サキさんの似た設定とお話は、どのシリーズだろう? 楽しみですね。
そういうシンクロ、よくありますよね。
本当に不思議ですけれど、実際に何回か経験していますよね。何か共鳴するのかな?

アンジェリカの設定は、全然書いていないところにもいくつかあって、このまままた一本書けちゃいそうなんですが、それをやっていると「書く書く詐欺」の方に手をつけられないので、ぐっと我慢です。

さて、ラファエーレは、まだ小さいし、本当はお腹がすいてパパがいなくても食べちゃいたいのですけれど、この子はエンリコの言うことに従っているのですね。他に遊んでくれる友達もいないので、エンリコにべったりなのです。

そして、エンリコは、どういうわけかグレッグを世界一素敵な伯父さんだと思い込んでいるので、「先に食べるなんて絶対に嫌だ」と彼が頑張っているわけです。

グレッグは、肉親からたくさんの愛情を降り注がれることになれていないので、妻子に愛されていることや、なぜか甥っ子が妙になついてくれることが嬉しくて、誠実に対応しています。

ジョルジアは、まあ、大成功というわけではないですけれど、あいかわらず《アルファ・フォト・プレス》の専属です。
そして、やはりメールだけのやり取りでは出来ないこともあるので、年に一度は数週間まとめてニューヨークに行っています。
ラファエーレを連れいてったこともありますが、少し大きくなってきたのでグレッグとアンジェリカに任せて行きました。

アンジェリカが『オタクの祭典』の何に興味があったのかは、全然設定していません。
少なくとも腐女子ではないだろうな。アニメ系? もしかすると「マドリッドに行くなら」って、友達に頼まれたのかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2019.01.21 23:00 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。「郷愁の丘」の完結後に結婚して、子供も生まれるという設定があったのを、書く予定はなかったんですが、なんとなく書いちゃいました。

canariaさんのところでは「妄想」設定でしたが、そのくらいならいいでしょと思って、そうなったことにしちゃいました。
アンジェリカは、チャキチャキのアメリカンガールですから、活動的です。伯母さんとは違いますね(笑)

あ、『オタクの祭典』のモデルになったスペイン版コミケ、本当にあるらしいですよ。企業ブースや、●姉妹や小林●子なんかは来ないでしょうけれど。

コメントありがとうございました。
2019.01.21 23:04 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
すごい……妄想が全部現実になってる……笑

タイトルにもありましたが、急いでお野菜を食べちゃうなんて可愛らしい^^
そして、様子の変わらないグレッグになんだかホッとしました!

この伯父を尊敬するエンリコは良いセンスしていそうです。
大人になるのが楽しみな少年です。
2019.02.06 15:33 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

くすくす。せっかくなので、本当に実現したことにしちゃいました。
まあ、マッテオがヘリコプターで登場したかどうかは、ちょっと疑問ですが(笑)

この年頃の少年たちは、まっすぐで可愛いですよね。
途中で何回か、こじれる時期が来るのが普通ですけれど。

エンリコも、まだグレッグのダメっぷりはわかっていないようですけれど、もう少し大きくなってそれがわかった時にどうなるかなと思っています。まあ、それでもずっと「大好きな愛すべきグレッグ」のままかな。

たぶんこの子は、グレッグに憧れているので、動物学者を目指すような氣がします。
お野菜食べて、健康に育って欲しいですね。

コメントありがとうございました。

2019.02.06 20:54 | URL | #9yMhI49k [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:https://yaotomeyu.blog.fc2.com/tb.php/1646-e2ef2ff3