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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】霧の彼方から(6)蜂蜜色の街 - 2 -

「霧の彼方から」の続き、「蜂蜜色の街」の四回に切った二回目です。

一つ前の記事でも書きましたけれど、この章は三月にイギリスに行き、バースを歩いてから書き足したところです。そんなわけで、ロケハンの成果がいろいろと顔を出すのですけれど、今回切ったところにはあまりないか。

「郷愁の丘」を書いていたときに私の脳内にすら存在しなかったこの世界の重要キャラクターが一人だけいて、それが今回名前の出てくる人です。そもそも私の小説はそんなキャラクターばかりですけどね。


霧の彼方から「霧の彼方から」を読む
あらすじと登場人物




霧の彼方から(6)蜂蜜色の街 - 2 -

「プラウマンズランチをいつも食べていたわけではないの?」
訊くと、彼は首を振った。
「パブなどで外食することはほとんどなかったから」

「主に自炊していたってこと?」
「いや、君も知っているように、僕の料理の腕は初心者以下だ。寄宿学校時代は学食以外で温かいものは食べなかった。オックスフォードでは二回ほど引っ越したけれど、住んでいたところのどこにも、ちゃんとした自炊の設備はなかったし。共有スペースのオーブントースターくらいは使ったけれど。リチャードたちやサザートン先生が残り物をくれたこともあったので、それを温めたりしてね」

「サザートン先生?」
「ああ、そうか、言っていなかったね。オックスフォードでの指導教員チューター だった人なんだ。今は教授になっている。議論が苦手だった僕は、グループでの指導チュートリアル で、はじめは意見も言えないでいたけれど、彼は他の指導教員よりも熱心に面倒を見てくれたんだ。いろいろな意味で彼には世話になったな」

「今は、交流はないの?」
「アフリカに戻る前に、挨拶に行ったのが最後だった。形式的なことが嫌いな人で、別れの挨拶になんか来るなって怒られたよ」

「今回、会いに行くつもりはないの?」
「お忙しいだろうし、それに、僕のことをよく憶えていないかもしれないし……」

 しばらく黙ってサンドイッチを食べていた彼は、紙ナフキンで口を拭うと言った。
「いや、憶えてはいるだろうな。どんなことにも抜群の記憶力を持つ人なんだ。でも、僕は彼の貴重な時間を奪っても歓迎されるような存在じゃないから」

 それから、ためらいがちに続けた。
「それは、母にとっても同じだったのかもしれないな。わざわざ来る必要なんてなかったのに、君にまで無駄足をさせてしまった」
彼は、彼の心を沈ませいてるトピックに戻り、先ほどと同じ言葉を繰り返した。

「私のことは氣にしないで。お母様と知り合って、ご挨拶はしたかったから、来てよかったと思うわ」
ジョルジアは、言葉を選びながら、ようやくそれだけ言った。「母親にとって息子が特別じゃないなんてことはありえない」と明確に否定したくても、先ほどレベッカとグレッグ親子が決裂に近い形で別れたのは事実なのだ。

「不愉快にさせたのは本当に申し訳なかった。ただ、君に母と僕との関係を見てもらえたことは、今後のためにはよかったかもしれないな」

「どうして?」
「僕はこれまで通りに、母とは最低限の関わりしか持たないだろうが、そのことを理解してもらえるだろうから。僕と母は、無理して付き合ってもお互いに愉快なことにはならないんだ」

 グレッグは、サンドイッチを食べ終えると紙ナフキンで口を拭い、皿の上にきちんと並べたフォークとナイフの下に置いた。テーブルに散らばったパンの粉を集めて、それも皿に置いた。ジョルジアはすっかり見慣れた、とても自然な動きだった。

「子供の頃の僕は、母に振る舞いや考えを否定される度に、どんな悪いことをしてしまったのだろうと悩んだ。反省して、できることなら自分を彼女の希望に合わせようとした」

 ジョルジアは慣れていたが、グレッグの几帳面で紳士的な振る舞いは、もしかするとレベッカ・マッケンジーの厳しい躾の結果なのかもしれないと思った。彼は、茶色い瞳をあげて少し強く言った。

「でも、途中から、僕はどうしても彼女の願うとおりには生きられないことを悟ったんだ」
「あなたにも、譲れないことがあったのね」

「ああ。動物行動学研究の道に進むことを決めたときも、アフリカへ戻ると決めたときも、彼女には愚かでくだらない決断だと言われた。思いとどまるように説得された」

「そんな……野生動物の研究やアフリカは、お母様には嫌な思い出でしかないみたいだけれど……」

「ああ。そして、それは理解できるし、僕は彼女にアフリカや僕の研究を好きになってもらおうとは思ったことはない」

 彼は、ため息をついた。
「学位を取った時に知らせに行った。博士号を取った時も手紙で知らせた。母は、『おめでとう』と言ってくれた。でも僕は、母が心から喜んでいないことを感じる。もし法科や経済学を修めて、イギリスの大学にでも職を得たら、ひどく喜んだだろう。もしくは、首席で卒業したら……。だから、辛辣なことを言われなかっただけでもマシと考えるべきかもしれない。いずれにしても、僕の心は沈んでしまう。それを避けようとして、僕は母に話すことがなくなってしまったんだ」

 ジョルジアは、学校に通っていた頃のことを思い出した。妹のアレッサンドラは、モデル養成学校でもトレーニングを積みながら、学校の試験でも優秀な成績を取った。出席日数がギリギリだと嫌みを言う教師たちを、試験の度に黙らせてきた。ジョルジアは、中の上程度の成績を取った時、家に帰るのが嫌だった。ずっと時間のある自分の努力不足を指摘されると思ったから。

 でも、兄のマッテオは、アレッサンドラを心から賞賛すると同時に、ジョルジアが美術で満点を取ったことを、言葉を尽くして褒め称えた。優秀で有能な兄妹二人に挟まれて、居たたまれない思いで生きてきたと思い込んでいたが、彼女は認められ、肯定され、愛されてきたのだ。
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れさまでした。

なんというか、グレッグ、やはり自己肯定力が弱いですねぇ。
レベッカもねぇ、悪気はないんだろうけど、ちょっとやりすぎというか、間違えているというか。あんな教育じゃあ、個性や自尊心をつぶしちゃいますよね。
身についた几帳面で紳士的な言動は、そうでないよりはいいとは思いますが、マナーだけならまだしも価値観や考え方まで強制されたら、さすがにきついですよね。親から否定されるのは、子どもにはなによりも恐怖を感じるはずだし。
それでもちゃんと自己主張して、自分のやりたい道に進んだグレッグ、芯はしっかりとしていたということですね。
あらためて、両家の違いがはっきりした回でしたが、まあジョルジアにしても姑との関係は最小限でいいということですから、ラッキーと言えるかもしれませんね(不謹慎w)
今回は回顧だけの登場だった、キーパーソンの恩師が、どんなふうにこのお話に絡んでくるのか、次話以降を楽しみにしています。
2019.08.07 09:20 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

暗っちいグレッグ、そもそもこれがデフォルト状態「だった」のですけれど、実は別の意味で「本人がびっくりしている」というのがこの章の流れになります。まあ、自己肯定力がアップしたわけではないのですけれど、久しぶりに実母と会って本人が「あれ? なんか違う」と。

レベッカは徹頭徹尾変わっていません。この人も前夫のジェームスも頑固者で、グレッグもそこは受け継いでいるかも。
で、両親は、どちらも全く一歩も引かずで上手くいかなかった元夫婦で、グレッグは親のどちらに対しても引きまくっていたけれど、それでも全力で自分の意思を通したのが研究とアフリカ移住だったのですね。

普段は黙っていても、「ここぞと言うときにビシッと言いたいことをいう」は、こんな両親に育てられたら(っていうかほぼ放置)普通出来ないはずなのですが、なぜ出来るようになったかも、後で少しだけ出てきます。

そして、次回は、影の薄かったジョルジアの両親の話題が、ほんのちょっと出てきます。わざとそうしているんですけれど、兄ちゃんが濃すぎるので、「普通の両親」って、影が薄くなっちゃう。

まだこのグダグダが続きますが、もう少々お付き合いください。

コメントありがとうございました。
2019.08.07 20:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
やっぱり、グレッグがこういう弱気で自分を肯定できない性格になったのは8割がた、レベッカのせいでしょうね。レベッカは自分が完璧な親だったと思ってるんでしょうが。(ちょっと一回誰かにガツンと言ってもらいたい衝動が……)
あとの2割は、彼が持って生まれた性格かなあ……。グレッグに、もしも強烈な個性を持ったマッテオみたいなお兄ちゃんとかが居てくれたら、ずいぶんと変わって来てたんでしょうが。
(ああ、でもレベッカの血を受け継いで、マッテオは生まれないか^^;)
でも、過去の自分の性格をグダグダ悩んでも仕方ないですもんね。
この転機に、グレッグにも大きな変化が訪れるといいなあ。
この後も、そっと見守っています。
2019.08.08 00:16 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
グレッグはやっぱり、ちょっとは何かが変わることを期待してレベッカに会いに来たんですよね。でも結局は「やっぱりこうだよね」ってことを確認しただけになっちゃったけれど、彼自身が言っているように「納得できてよかった」と思います。親子だからって必ずしも馬が合う訳じゃないし、そうなら骨肉の争い、肉親故の憎さみたいな話は出てこないわけで。それに「君に、僕と母の関係をみてもらえたことは今後のためによかった」って、ある意味、前向きな言い方じゃないかって思ったのでした。否定的になるんじゃなくて、これはこれで切りがついたって思えたってことかなと思うし。
それに、実はちょっと面白いジョルジアの言葉。「お母様と知り合って、ご挨拶はしたかった」……そうそう、本当に「知り合って」程度でよかったから、こんなもんでいいのよ、ってジョルジアが言ってくれたから、グレッグはほっとしたでしょうね。

私の友人が、お母さんとの関係では複雑な思いを抱えていて、結婚してから離れていたけれど、お母様が癌になられて、一人娘だから面倒みなくちゃならないって思ったら精神的にしんどくなっちゃってたことがありました。そんな時にソーシャルワーカーさんが「無理して面倒みることはなくて、距離をおいたほうがお互いいい関係でいられる」ってアドバイスをくれたそうで。
グレッグは「いい関係」を目指しているわけじゃないけれど、ある意味「お互い無理につきあわない」ってのもいい関係の1種かもしれませんものね。ただ、これを当事者が思い切るのは、自分一人では難しくて、アドバイザーが必要で、ジョルジアがいることでグレッグは本当に救われただろうなぁと思いました。

が、常に歓迎されていないって思いすぎるグレッグの「肯定力の低さ」は、もう少し改善されるとよいですね~
そして、ジョルジアは改めて暑苦しい兄のことをありがたく思うわけでですね!(^^)! いやいや、この対比はかなり面白いものがあります。ジョルジアだってある意味、自己肯定力は低かったけれど、肯定できないのは自分の中だけであって、家族からの愛情の面ではプラスしかなかったのだから、根っこが全然違うのですよね。もっとも、グレッグとジョルジアが根っこが同じタイプの自己肯定力なし人間だったら、きっと同病相憐れむで終わってしまっていただろうな。うん。
引き続き楽しみに待ちます。
2019.08.08 15:02 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

この母親だし、しかも父親には振込以外は無視されるという状態でしたからねぇ。
しかも唯一慕っていた祖父は、かなりヤバいアル中で、孫のいじけている心をケアするような余裕はなかったみたい。

レベッカからすると何を言っても糠に釘状態で「はい」とか「わかりました」とか言っているけれど、いざとなると「動物行動学を学ぶ」とか「アフリカに行く」とか言い出すし、「全然わかっていないじゃないの!」とちゃぶ台をひっくり返したい想いだったかも?

レベッカは、私自身があまり好きではないキャラクターなのですけれど、こういう人をメインに据えて、「本当にその通り」「元夫と息子はろくでもない!」と読者に納得させてしまうような、そんな執筆手腕があったらいいのにと思ったりします。あ、ないので書きませんが。

マッテオは、そうですねぇ。出てこないけれど、お父ちゃんがかなりイタリアンなタイプで、褒めて育てたらしいです。
それに、マッテオはノンナ(お祖母ちゃん)が大好きで、そこで幸せご飯をいっぱい食べて育ち、そのレシピを受け継いだジョルジアを格別に絶賛しています。三角サンドで貧しく育ったグレッグとは、やはり背景が違うなあ。そういえば、実は、親の金持ち度でいうと、グレッグの方が上だったんですけれどね。

この旅は、それでも(もちろん魔法みたいにすっきり! とは変われませんが)グレッグが過去の道を辿ることで、自分の中の弱さとある程度決別していく過程を書いているので、終わりには少しは……かな? まあ、グレッグは、グレッグですけれど。

見守っていただき恐縮です。

コメントありがとうございました。
2019.08.08 19:29 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

この章、あれこれダラダラと彼が語るので、どこで言っているのか確認しちゃいましたが、来週更新分で彼自身が言っています。
「今日の彼女は、僕の記憶にある母そのものだった。それなのに、僕は違う母と会えるつもりでここに来たんだ」って。
要するに、「なんか嫌な記憶しかないけど、それは(パパの時と同じように)自分の思い込みかもしれないから、歩み寄ってみよう」的に来た部分もあるわけなのですね。だけど、まさに彩洋さんがおっしゃるとおり「なんだよ、記憶の通りだったわ」という確認をしたのが「←いまここ」的な状態なのかも。

ジョルジアとしては、奥歯にものが挟まったような言い方になっていますね。なんと言っても実母だから「あんな嫌な女、関わらなくていいのよ」とは言えないし。でも、さすがに正直なもので「もっとお義母様と仲良くしたいわ」とは口が裂けても言わないあたり(笑)

親との関係って、もちろん上手くいっていればこれ以上ないほどの絆になりますけれど、必ずしもそうではないですよね。でも、ただの知人などと違って、やはり完全に後腐れなく関係を絶つことは難しくて、それをしたとしても、心の中にその問題が巣食うこともあり、本当に難しい問題なのですよね。

彩洋さんのご友人も、割り切れないからこそ悩まれたわけで、「実の親子なのに」と簡単に断定してしまう方には、そのつらさはなかなかわからないんじゃないかと思います。

まあ、グレッグの方は、ご友人ほどの深刻な状況にはないので、「もう帰る」で済みましたけれど。

まさに彩洋さんが書いてくださったグレッグの「誰からも望まれていない」という自己否定、この旅の中で、決して劇的ではないのですけれど少しずつ拭われていく予定です。まあ、その一番が、ジョルジアなんですけれど。それに、みなさんご存じのように、すでにアフリカ勢ではレイチェルやマディ(とルーシーやエンリコも?)、なんだかんだで面倒を見てしまうリチャードとアウレリオ、そしてキャシーたちニューヨーク勢と最強のカペッリ家の面々がいるので、この上何をまだグズグズ言っているんだというところでしょうか。

グレッグとジョルジア、似た者同士ではあるのですけれど、やはりジョルジアは家族からの愛情攻撃を浴びまくっているので、ここぞというときに飛んでいってぎゅーっとしてあげる、という行動を知っているのですね。自分自身でしたことはあまりなかったけれど、グレッグの後ろ向きが自分を見ているようで、それにどうしてあげると安心するのか、経験的にわかっているわけです。それが、この二人の行動力の違いにつながっているのでしょうね。二人ともグレッグ並だったら、この話はこんなに長くならずにとっくに終わっていて、私は他の「書く書く詐欺」に向かっていたのになあ(遠い目)今度こそ、完結を目指しております。(もう誰も信じてくれないかも)

コメントありがとうございました。
2019.08.08 20:10 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
まあ、親の言う通りに育つなんてあり得ないですからね。
その辺がお互いに譲れないと、結局のところ、
決裂ってことになるんでしょうけど。。。。
けど、親子なのは間違いないから、完全なる決裂はできないわけで。。。
難しいところですねえ。。。
落としどころは、
どっちかが妥協することなんでしょうけど。

少し話が反れますが。
医療界では、この手の家族で。
母親が病気になって、介護が必要なって。
そういう時になって、ようやく親子関係が修復するのが良くあります。
(--〆)
2019.08.09 09:11 | URL | #- [edit]
says...
グレッグも言っていますが、今回わざわざイギリスまでやってきてレベッカと会った事は、グレッグとレベッカの関係をジョルジアに正確に理解してもらうという点では有意義だったと思います。
今後少なくともこの点ではグレッグの気苦労が減ったはずですから。
そして、この旅は2人がお互いの理解をなおいっそう深める旅になるのかな?

グレッグとジョルジア、人格的には似ていますが、その生成過程はまったく違っているという認識を新たにしました。
優秀な兄妹の間に挟まれたうえに心的外傷を抱えたジョルジア、誰からも愛されなかったと信じ込んでいるグレッグ、2人はそれぞれに別々の環境で少々歪んで卑屈に育ってしまっていました。それでも2人とも破綻することなく、それぞれにきちんとした人格を持って成人しています。
そうなったのは本人たちの資質もあるのでしょうが、ジョルジアの場合、家族から与えられた無限の愛があったのでしょうし、グレッグの場合は彼を直接取り巻いた人々の愛が適切にあったんだと思っています。(彼の両親はまったく存在しなかったよりはましだった程度かな?)
もしこれが不足していたら、こんな2人には育たなかったと思います。
2人がお互いに共感する似たような部分と、理解しにくい違いの部分が、木造建築の継手のように2人をがっちりと組み合わせたのだと思います。
人間って複雑ですね。

2019.08.09 12:12 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

親のいう通りだけに従って、自分の意志を曲げても、ずっと後から「そんなことを頼んだ覚えはない」なんていわれてしまうことだってありますからね。

どちらも妥協できない場合は、やはり衝突を避けて距離を置くのがベストなのかなと思います。

親の介護がきっかけで、和解に至るようなことがあれば、それはそれで幸せなことかなと思います。
もっとも、介護が必要な状況は、身体だけでなくて判断能力などにも関連してきて、そうなると若い頃よりもエゴが出てきてしまい、余計に亀裂が深まる場合もあるんじゃないかなと思います。この辺、本当に難しい問題ですよね。

コメントありがとうございました。
2019.08.09 22:23 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

大丈夫ですか? ご無理なさらないでくださいね。

日本を含むアジアほど「結婚とは家族も込みの関係」というわけではないのですけれど、それでもやはり相手の親と一度も会わないままというのもちょっと難ありですよね。特に、この作品には全く書かれていませんが、ニューヨークへ着いたらマッテオ兄ちゃんは当然のこと、カペッリ家総出で大歓迎になるのは決定ですし。

という事情が前提にあって、なおかつ、グレッグから話を聞いただけの状態で親子断絶を判断するのと、実際に逢って「こりゃダメだわ」と納得するのは、やはり大きく違うのかなと思います。ジョルジアも何かと自分の家族とばかり関わることに、罪悪感を持たずに済みますしね。

現在の相手については、数年にわたる交流で理解を深めてきた二人ですけれど、やはり過去のことに関してはまだ知らないことが多いのですよね。特に、敢えて訊きにくいことに関しては、この旅で「偶然」発見があり、理解が深まっていくという構成にしてあります。

ジョルジアも、グレッグも、それぞれの事情のせいで極端に人付き合いが悪いのですが、それでもゼロではないのですよね。濃すぎるカペッリ家はもちろんですけれど、例えばベンやキャシーたちのような、それなりの交友関係をジョルジアは持っていますし、グレッグも全く皆無ではないのです。単にウザいキャラに思われているリチャードやアウレリオも、本来ならグレッグなんてつきあう必要もないのに、二十年近く関係を持ち続けていますし、レイチェルに至っては、普通だったら無視してもおかしくない立場なのに、実母レベッカよりもずっと親身になって面倒をみています。それに、これから出てくるキャラも……。

「あなたは私に似ている」の認識から始まった二人の関係ですが、その似ている部分と、実はかなり違う部分が浮き彫りになって、ジョルジアはグレッグに関する理解を深めるだけでなくて、自分自身について分析をしていく……そんな発見の旅になっています。

とはいえ、まだ、このグダグダがしばらく続くんです。すみません。
見捨てずに読んでいただけると有難いです。

コメントありがとうございました。
2019.08.09 22:46 | URL | #9yMhI49k [edit]

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