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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

「黄金の枷」シリーズのご案内

今年最初の記事は、今年メインで連載しようと考えている「黄金の枷」ワールドのご紹介でいこうと思います。今年は「scriviamo!」もかなり余裕がありそうなので、もう一月中に少しずつ発表していこうかなと思っているところです。

Oporto

「黄金の枷」シリーズは、既に完結・発表済みの『Infante 323 黄金の枷』、未発表の『Usurpador 簒奪者』『Filigrana 金細工の心』からなる三部作です。といっても、『Filigrana 金細工の心』が『Infante 323 黄金の枷』の直接の続編で、『Usurpador 簒奪者』はそれらを補足する前日譚です。

『Infante 323 黄金の枷』では、架空の街P(ポルトガルのポルトがモデル)にある秘密めいた屋敷「ドラガォンの館」を舞台に、左手首に黄金の腕輪をした娘マイアと閉じ込められている当主の弟インファンテ323の恋をメインに綴りました。

普段の私の小説は現実に存在しないことは書かないのですが、このストーリーだけは別で特殊設定の山です。なので、既に『Infante 323 黄金の枷』を読んでくださった(そして、もう忘れてしまった)方も、まだ未読の方にも「?」とお困りにならないように、ここで説明をしておこうと思います。(『Usurpador 簒奪者』『Filigrana 金細工の心』を読むのに必要と思わないネタバレは、『Infante 323 黄金の枷 』未読の方のために、ここでは控えます)


【用語解説】
◆ドラガォンの館
Pの街の旧市街にある非常に大きな館。観光客達には金持ちの邸宅か、修道院か何かだと思われている。門には向かい合った竜の紋章がついている。限られた人びとしか出入りできない。館の中心になるのは当主とその家族で、執事や召使いたち、運転手などが住み込んでいる。『Usurpador 簒奪者』時代の当主はドン・ペドロ、『Infante 323 黄金の枷』『Filigrana 金細工の心』時代の当主はドン・アルフォンソ。

◆インファンテ(Infante)
 スペイン語やポルトガル語で国王の長子(Príncipe)以外の男子をさす言葉。日本語では「王子」または「親王」と訳される。この作品では「ドラガォンの館」に幽閉状態になっている(または、幽閉状態になっていた)男性のこと。かれらには名前がなく通番のみで表される。この番号は生まれた順につけられる。つまりインファンテ323は、インファンテ322の次に生まれた。なお、当主の長子(プリンシペ)は名前が与えられる。インファンテ322の兄がドン・カルルシュ、インファンテ323の兄がドン・アルフォンソである。ただし、本当の兄弟姉妹であるとは限らない。インファンテの子供は、すべて当主かプリンシペの子供として扱われるためである。

◆黄金の腕輪
 この作品に出てくる登場人物の多くが左手首に嵌めている腕輪。本人には外すことができない。男性の付けている腕輪には青い石が、女性のものには赤い石がついている。その石の数は持ち主によって違う。当主とプリンシペ(跡継ぎ)は五つ、インファンテやインファンタは四つ、それ以外のものは当主との血の近さによって三つから一つまでと異なる。腕輪を付けている人間は《星のある子供たち》(Os Portadores da Estrela)と総称される。ドラガォンの館に住むのは執事と運転手以外の全員が《星のある子供たち》である。

◆《監視人たち》(Os Observadores)
 Pの街で普通に暮らしているが、《星のある子供たち》を監視して報告いる人たち。中枢組織があり、《星のある子供たち》が起こした問題があれば解決し修正している。中枢組織のエリートのみ黒服を着ている。

◆ボアヴィスタ通りの館
ドラガォンが所有している屋敷の一つ。Pの街で裕福な人々の住む通りでもことさら目立つ水色の建物。厳重な警備体制が敷かれているのは、代替わりでドラガォンの館から遷されたインファンテの住居として使われているからである。『Infante 323 黄金の枷 』『Filigrana 金細工の心』でこの館に住んでいるのはインファンテ322とドンナ・アントニアである。

◆モデルとなった場所について
 作品のモデルはポルトガルのポルトとその対岸のガイア、ドウロ河である。それぞれ作品上ではPの街、Gの街、D河というように表記されている。また「ドラガォン(Dragãon)」はポルトガル語で竜の意味だが、ポルト市の象徴である。現実のポルト市には「ドラガォンの館」も黄金の腕輪を付けられた一族も存在しないため、あえて頭文字で表記することにした。

この作品群はフィクションです。実在の街(特にポルトならびにガイア)、実在の人物や歴史などとは関係ありません。


「Infante 323 黄金の枷」「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む
あらすじと登場人物


追記


今回の本文とは関係ないけれど、最近お氣に入りのこの曲をBGMにして、書き終わっていない『Filigrana 金細工の心』の執筆しています。iTunesストアでダウンロードしたのもこの動画と同じ弾き手ハイフェッツ。脳内イメージは『Filigrana 金細工の心』の主人公の一人が弾いているシーンです。


Heifetz - Vitali `Chaconne` with organ
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Comment

says...
今年の連載、『黄金の枷』シリーズの続編ですね。
すでにちょっと懐かしい感じもしますが、楽しみです。
で、主人公のひとりは、インファンテ322だと。彼に関しては、なんだかバイオリンが趣味の気難しい叔父様というイメージと、たしか323とも面識があったような記憶が(曖昧でスミマセンw)
どんなお話になるのか、すごく楽しみです。

追記にあった動画(?)、拝見しました。シャコンヌというと、バッハの無伴奏くらいしか知りませんでしたが、この曲はすごくメロディアスでいいですね。なんとなくスラブ系の香りがしましたが、ググってみたら作曲者はイタリア人なんですね。意外だ。ハイフェッツ先生の演奏も華麗ですねぇ。
2020.01.08 05:00 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。私にとってもかなり懐かしい話になります。
どれだけニューヨークとアフリカのぐるぐるに手間取っていたんだか。

そうです。
『Filigrana 金細工の心』は22をめぐるストーリー。外伝「格子の向こうの響き」で出てきた「感じの悪いおじさん」です。ぼっちの23がもっと聴かせて欲しいと頼んでいるのに拒否ったのですよね。23は思い切り傷ついていましたが、後に事情がわかって「そりゃ、嫌うよな〜」と理解したという。

さて、「シャコンヌ」いいですよね。
スイスのクラッシック専門ラジオ局で時々流れるのですけれど、その度にピタリと止まって脳内「22演奏中」モードになります。
ハイフェッツ、本当に凄いですよね。何度聴いてもいいわあ〜。

コメントありがとうございました。
2020.01.08 21:24 | URL | #9yMhI49k [edit]

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