心の黎明をめぐるあれこれ 前書き
そのアルバムとは、クリストファー・ティンの『Calling All Dawns』です。
もともとゲームの主題歌として作曲された第一曲"BABA YETU”を含めた十二の言語と文化で昼から夜、そして夜明けまでを表現していく時間と思想の旅のようなアルバムで、ゲーム音楽としてははじめてのグラミー賞も取っています。
とはいえ、ゲームにはとことん疎い私ですのでリアルタイムでは全く知りませんでしたし、『Civilization』というゲームがどれほどプレイされているのかも知りませんでした。すみません。
そもそも”BABA YETU”もオリジナルではなくて、アレックス・ボエの歌うカバーバージョンの方を先に買ったくらいですし。そう、「郷愁の丘」でアフリカシーンを書くときにBGMにしていたんですね。
アルバム『Calling All Dawns』を買うきっかけとなったのは、2曲目の「窓から見える」でした。実は、南アフリカ共和国のラジオチャンネルで、この曲が流れたんですよ。「日本語だ!」と驚いて調べたら、このアルバムにたどり着いたというわけです。そして、四曲目を歌っているのが私の大好きなポルトガル人歌手ドゥルス・ポンテスだと氣付いた時点で、 iTunesストアでアルバム全体をダウンロードして買いました。
そして、聴いているうちにそれぞれの歌詞の意味が知りたくなり、知れば知るほど内容に惹かれ、ずるずるとこのアルバムの虜になったというわけです。
という個人的な事情はさておき、スワヒリ語、日本語、中国語、ポルトガル語、フランス語、ラテン語、アイルランド語、ポーランド語、ヘブライ語、ペルシャ語、サンスクリット語、そしてマオリ語と、選ばれた十二の言語は、私が人生の中で興味を持った文化圏とほぼ一致(ケチュア語がないのは残念だけれど)していました。そして、その歌詞の(選ばれた思想の)深いこと。
一度は、記事で普通に触れようかと思ったのですけれど、それだけでは伝わらないなと思い、せっかくなのでエッセイ集として一つの作品にし、私の脳内を旅してみることにしました。
「心の黎明をめぐるあれこれ」月に一度の更新ですが、よろしくお願いします。
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