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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】Usurpador 簒奪者(4)《鍵を持つ者》

『Usurpador 簒奪者』の続きです。このエピソードについては『Usurpador 簒奪者』に入れるか、それとも外伝として独立させるか迷ったのですけれど、外伝にするには重いし、かといって独立した話として語ると、まとめて読む方が混乱すると思うので、同時代というくくりでこの作品に埋め込むことにしました。

前作『Infante 323 黄金の枷 』で、脇役として出てきた二人の人物に関する話です。この二人の話が、メインとして語られるのは、おそらくこれが最初で最後だと思います。読者に知らせなくてもいいかなとは思ったのですけれど、システムに閉じ込められて重たいことをやっているのは、当主一家だけではないという例としてお読みいただければと思います。

少し長いですが、前回同様この「Usurpador 簒奪者」に関しては長々と連載するつもりはないので、まとめて発表しています。



『Usurpador 簒奪者』を読む「Usurpador 簒奪者」をはじめから読む
あらすじと登場人物





Usurpador 簒奪者(4)《鍵を持つ者》

 若葉が次々と芽吹きだした四月。大西洋からの風が道往く人々の上着やスカーフを無為に揺らした。それは、まるでギターラを戯れにかき鳴らすようだった。

 フェルナンド・ゴンザーガは、サントス医師の診療所に行くためにアリアドス大通りを渡った。思い詰めた暗い顔をし、手のひらをぎゅっと握りしめていた。

 彼が愛した娘は、彼の求婚を拒絶した。その理由を彼はよく知っていた。ジョアナ・ダ・シルヴァには愛する男がいた。そして、その男アントニオ・メネゼスもまたジョアナを愛していた。だが、彼らはすぐに一緒になる事はできなかった。《星のある子供たち》であるジョアナは同じ《星のある子供たち》である男との子供を産まない限りは《監視人たち》一族の男とは結婚できないのだ。

「だったら、まず俺と一緒になって子供を作れよ」
彼は、言い募った。一年間共に暮らし、子供も出来れば、あるいはジョアナの心が自分に向く事もあるかもしれないと思ったのだ。

――女なんて、寝てしまえば簡単になびく。お前の母さんもそうだった。
彼にそう言ったのは、フェルナンドの父親だ。もともとは子供を作るまでとの約束で一緒になった彼の両親は、結局現在に至るまで結婚生活を続けている。

 しかし、ジョアナは首を振った。
「それは無理だわ。あなたの事を私もアントニオも知っている。たとえ私が子供を産んでからあなたの元を去ったとしても、同じ職場で働く彼とあなたと私の間にはわだかまりが残ってしまう。そうでしょう? 私は、《監視人たち》中枢組織に頼んで、人工授精を望む《星のある子供たち》の男性を紹介してもらうわ」

 それは、フェルナンドにはもっとつらい言葉だった。もし彼女の人工授精の相手が決まってしまえば、彼のチャンスは永久に潰える。《星のある子供たち》である女は、たった一人の《星のある子供たち》の男としかペアになれないから。どんな事があってもジョアナを諦める事の出来ないフェルナンドにはたった一つしか道がなかった。

 彼自身が人工授精の精子提供者となり、ジョアナの相手であるたった一人の《星のある子供たち》の座を確保する事。彼は、それをジョアナに申し出た。拒否反応を示す彼女に、もし断るなら宣告をすると脅迫じみた言葉まで使って、ようやく賛同を取り付けた。だが、彼女が子供を身籠り出産するまでの時間を確保しただけで、フェルナンドにとっての苦悩は終わらなかった。

 《星のある子供たち》である男は《星のある子供たち》である女に子供を産ませる事を強制できる。けれども、女はその男の元を去る権利を持つ。ジョアナは子供を産みさえすれば自由になり、アントニオと家庭を作るだろう。アントニオ・メネゼスは、いずれバジリオ・ソアレスの跡をついで、ドラガォンの執事になり、《監視人たち》中枢組織の最重要ポストにつく。前途洋々の未来があり、彼の愛するジョアナと彼自身の子供をも奪っていく。フェルナンドの絶望は深かった。

 現在は彼のパートナーであるジョアナをアントニオに渡さないようにする方法は、一つしかなかった。人工授精を始まらせない事。もちろん《監視人たち》組織は、いくら彼がぐずぐずしても彼に精子採取を急がせるだろう。あの組織は《星のある子供たち》を作り出す事にしか興味はないのだから。

 フェルナンドの足は、サントス医師の診療所に向かわず、大聖堂の方へと進んだ。そして、その先には大きく美しいドン・ルイス一世橋が堂々たる姿を横たえていた。空は青く、カモメが悠々と飛び回り、河にはボートがゆっくりと進んでいた。人びとが街の美しさを楽しみ、幸せを謳歌していた。

* * *


 アントニオ・メネゼスは、警察での諸手続きを終わらせると、哭き叫ぶフェルナンドの母親とじっと悲しみを堪えている父親の待つ病院へと向かった。検死が終わり次第、フェルナンド・ゴンザーガの遺体は自宅に帰ることになっていた。なぜと問う両親に、執事であるバジリオ・ソアレスはどのような説明をしたのだろうと思った。

 警察では、事故と自殺どちらの可能性も捨てきれないと言われた。遺書はなく、目撃者もいなかった。人工授精の第一回目の精子採取のためにサントス医師の診療所に向かう代わりに、どのような理由で彼がドン・ルイス一世橋から河に転落したのか知る手段はなかった。

 アントニオにも、何が起こったのかはわかっていなかった。わかっているのは、少なくともフェルナンドが望んでいた事が一つだけは叶ったことだ。ジョアナ・ダ・シルヴァは、もう誰かと一緒になる事は出来ない。彼女がフェルナンドとの人工授精を一年間にわたり試行することは、永久に不可能になってしまったからだ。手続き上すでにフェルナンドに「選ばれて」しまったジョアナは、もう他の《星のある子供たち》の男に「選ばれる」ことも出来ない。

 フェルナンドが、ジョアナを彼に渡さないためだけに命を断ったとは思いたくなかった。彼とジョアナが彼を追いつめたのだと考えるのは苦しかった。だが、いずれにしても何もかも遅すぎた。

* * *


 アントニオ・メネゼスは、渡された鍵の束をじっと見つめた。

「重いだろう」
執事バジリオ・ソアレスは、口元を歪めるだけのいつもの笑い方をした。

 それは鍵の数から考えると実に重かった。十に満たない鍵が、丸い輪でまとめられている簡素な鍵束だ。見かけは古めかしいレバータンブラー錠用の鉄鋳物風棒鍵だが、実際にはスイスのメーカーに特別に作らせたディンプル錠が組み合わされており、さらに紛失や盗難に備えて内部発信機や自動溶解システムが組み込まれている最先端の鍵だ。だが、その鍵を常時持つという事実に比べれば、実際の重量など大したことではなかった。

 この鍵束と同じものを常時携帯することが許されているのは、他にはドラガォンの当主と執事だけだった。この鍵束を持つということは、緊急時にはドラガォンの運営に関する全てを独断で決定できるということであり、その権能の規模は、おそらく世界で数人のみが可能な非常に強大なものだった。

 だが、世界の他の権能者とドラガォンの支配者たちには決定的な差があった。他のものは、その力を誇示し、財力を用い、己の名声を高め、世界に広く知られる外向きの発展があるが、ドラガォンの使命は、誰からも存在を注目されぬよう、その存在を隠しながら存続を図ることにあった。

 アントニオは《監視人たち》の家系の中でも、ソアレス家同様に、多くの《鍵を持つ者》を生み出してきたメネゼス家の直系男子として、生まれた時から特殊教育を受けてきた。《監視人たち》の家系に生まれた者の中で、黒服を身に纏い特別な任務に当たる者たちは百人ほどだ。その中でもドラガォンの当主と話をしたことがある者は三十人に満たない。

 《監視人たち》が黒服を纏うようになると、ドラガォンの中枢的存在として一目置かれるようになる一方、もはや他の生き方は一切許されなくなる。黄金の腕輪をした《星のある子供たち》は、この世から隠されている存在だったが、黒服を着た《監視人たち》は、自らを滅し《星のある子供たち》を命に代えて守る役割を担っていた。

 アントニオは、黒服を着て働くべく育てられた。彼の個性は、その任務と人生に適していた。彼を知る多くの人間は「あの男が何を考えているのかわからない」と感じるだろう。彼は私的感情を滅多に表に出さない子供だった。そして、成人した今もそれは変わらない。「冷たい男」ともよく評された。そのことを、彼の家族や上司は喜んだ。《鍵を持つ者》の後継者として、これほど好ましい資質はないのだから。

 彼は、鍵束の重みを噛み締めた。
「まだ早すぎませんか」
黒服を着た《監視人たち》の中枢組織の最上位に就く証を、わずか二十五歳の若者が手にした前例は聞いたことがなかった。

 ソアレスは、いつもの口元を歪める微笑を見せた。
「検査の結果が出たのだよ」

 ソアレスが言及しているのは、先日彼が病院で受けた精密検査のことだろう。
「どれほど意志が固くても、病には勝てぬ。私はまもなくこの重要な努めを果たすことができなくなるだろう。それまでに、お前に全てを託さねばならない。今はまだいい。ドン・ペドロが適切な判断を下し、この巨大なシステムの舵取りを続けてくださる。だが……」

 ソアレスが眉を顰める原因は、己れの病にあるのではないことは確かだった。そうではなくて、次のドラガォンの当主の世代になったときのことを考えているのだ。そして、その時に自分はもはやどんな支えにもなれないことを歯噛みしたい想いで考えているのだ。

「よいか、アントニオ。私はお前に、決して外せない枷をかけた。《星のある子供たち》ですらも固辞したくなる辛い役目だ。時にお前は、安らかに眠れぬかもしれぬ。その手が白いまま墓に入ることも叶わぬかもしれぬ。だが、それでもお前はこのシステムに忠実であらねばならぬ。それがお前の宿命さだめだ」

 アントニオは、バシリオ・ソアレスがその宿命を受け入れてきたことを知っていた。当主に代わりその手を穢したであろうことも知っていた。穢したとまでは行かずとも、「心のない冷たい男」と謗られたことが幾度もあることも知っていた。たとえば、ドンナ・ルシアが、プリンシペに手をかけようとした罪でこの館から追われた時も、我が子から引き離されることを恐れて許しを乞う女主人の懇願に、彼は眉ひとつ動かさなかった。ソアレスは揺るがなかった。彼は掟に忠実に振る舞い、その役目を果たした。

 掟の前には、どの《星のある子供たち》も《監視人たち》も平等だった。たとえ、その一人に対して個人的な好意を持っていても、あるいは不快感を持っていても、それを理由に掟を曲げることは許されない。《鍵を持つ者》であるならばなおさらだ。我が子が閉じ込められるのを指示し、罪を犯した妻を遠ざけ、その怒りと悲しみと憎しみを受け止めながら、何事もなかったかのように当主としての日々の仕事を続けたドン・ペドロも、やはり《鍵を持つ者》だった。彼の前の当主たちも、ソアレスの前の執事たちも全て同じ厳格さで、このシステムを守り続けてきた。

「ところで、アントニオ。少し個人的なことに立ち入っても構わないか」
「なんでしょうか」

「先日、ドン・ペドロと話をしている時に、お前の話題になったのだ。お前は《鍵を持つ者》としては非常に若いが、メネゼス家の男子として若すぎるということはない。つまり、その……」

 アントニオは「またか」と心の中で思ったが、顔色一つ変えなかった。
「つまり結婚して跡取りをつくらないのか、ということでしょうか」
「そうだ」
ソアレスはあっさりと認めた。

「ソアレスさん。私の系統でなくとも、ジョアンとペドロの中にメネゼス家の血は流れています」
アントニオは、必要もないことをあえて口にした。バシリオ・ソアレスの妻ローザ・マリアは、アントニオの父の妹だった。バシリオの長男ジョアンはすでに《監視人たち》中枢部で幹部として働いており、歳の離れた次男のペドロも特別教育を受けいずれは兄に続くであろう。

「それは、わかっている。《星のある子供たち》と違って、我々《監視人たち》の家名が途絶えることは、さほど大きい問題ではないし、子孫を残す努力を強制されるわけではない。だが、アントニオ。ドン・ペドロは心配しておられるのだ。お前が、あの娘の件の責任を取ろうとしているのではないかと」

 アントニオは、わずかに眉をひそめた。
「責任。どうやって」

「そうだ。フェルナンド・ゴンザーガの死に、誰にも責任を取ることはできない。そして、ジョアナ・ダ・シルヴァが掟の迷宮から抜け出せなくなったことも。だから、お前がその宿命に付き合う必要はないのだ」

 アントニオは、普段決して見せない反抗心の籠もった鋭い目つきでソアレスを見た。

 彼には、世界中の他の全ての女と結婚する権利が残されていた。彼の人生がそれで終わったわけでもなかった。だが、彼は決して出る事の出来ない黄金の枷に囚われた愛する女を見捨てて、自分だけ忘れる道を選ぶことはできなかった。フェルナンドは、彼にも決して外せない枷を掛けてこの世を去ったのだ。

「《星のある子供たち》に対して、掟に従うように強制する役目を私は果たします。ジョアナが生涯一人でいなくてはならない掟も。私が彼女に別の幸福を見せつけることが、ドラガォンのためになるとは思えません」
「では、やはり彼女のためにお前は生涯独身を通すつもりなのか」

 彼は答えなかった。ただ、重い鍵束を受け取り、《鍵を持つ者》としての使命を生き始めた。
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Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
あ~そうなのか。聞いたような・読んだような、でしたが、人工授精であろうとなんであろうと、その相手が死んじゃったら、他の人でもいいじゃん、って訳にはいかないんですね。生きてるならまだしも、死んじゃうのも不可抗力ってこともあるだろうに、でも、例外をいっぱい作るとややこしいんですね。
じゃあ、決めた相手が死んじゃったら、組織の掟の枠から出ていってもいいことにしてくれたらいいのに。
なんて、あれこれ思うけれど、これこそタラレバですね。

それにしてもメネゼスのおっちゃんにもこんな浮いた話があったんですね。なんか、うちのあのイケズ(って関西弁?いや、京都弁?)のおっちゃんと妙に馬が合うって気がしていたのですが、本当はロマンチストってところも似てるのかもなぁ。なんて。
それにしても、こういう設定を作ると、なんというのか、生きるってほんと、奥深いことですね。

我が県もかなりぴりぴりしてきました。職場の「規制」が毎日のように変わっています(マスクとか、通勤方法とか、お客さん対応方法とか)。私は11月から喘息状態なので、もしかして感染しててもわからんかも、と心配しています。でも、思えば、この歳なら、熱も出ないなんて素晴らしい免疫状態ってことはないか、と逆に安心? 夕さんもお気を付けて!
2020.04.15 11:53 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
更新、お疲れさまでした。

ドラガォンのシステムは、酷く非人道的で、とてつもなく堅牢ですね。
システムを守るという意味においては、私心を離れた運用こそが必要だし、関係する人間すべてが順守するからこそ、完全に機能するわけですが……。それでも、ジョアナとアントニオは悲劇としか言いようがありませんね。もっとも、創作としてみれば、だからこそ萌えるんですよね。
マシンのようなアントニオにも、普通に人間の心はある。得られなかったものへの執着、果たさねばならない職務のプレッシャー。なのに、それを押し殺してシステムのために働こうという姿勢は、理性の勝利というよりは狂気にも似た信奉に思えます。
アントニオが手にした鍵束は、自分自身と愛した女性を含む、すべての関係者が閉じ込められたシステムの閉塞の象徴、というわけですね。
2020.04.15 13:40 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
フェルナンドにサキは共感も同情もしません。
もう少し他の選択肢もあったろうに、と思ってしまいます。
最悪ですよね。誰も救われない。
でも彼の中に入って考えてみれば、もうどっちへ行っても行き止まりで、選択肢はもうこれしか残されていない・・・と言うところまで、極限状態まで追い込まれてしまっていたのですね。
前半の描写はポルトの町の風景を思い起こさせるものですが、それはフェルナンドの落ちこんだ気分を反映させるように、夕さんの写真のような快晴のポルトでは無く、サキが訪れた時の通り雨にけぶるドン・ルイス一世橋なのです。
なんとかならなかったのかなぁ・・・外野から眺めていればああしていれば、とか思えるのですが、当の本人にとってはどう足掻いても解決できない難題なのでしょう。

アントニオがどんな気持ちで鍵の束を受け取ったのか、想像すると怖いくらいです。
そこには鉄よりも硬い意思が存在します。
そこまで自分をコントロール出来るアントニオの凄みに圧倒されています。
沈着冷静、そうせざるを得ないのでしょうが、ここまでできる彼を作り上げたドラガォンシステムの恐ろしさを改めて感じています。
ジョアナはどのようにしてこの事態を乗り越えたのでしょう?
彼女にはアントニオほどの意志はまだなさそうですもの・・・。
やはりシステムはあらゆる物を踏み潰して行くのですね。
2020.04.15 14:09 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。なんか、あまり細かい「あれもいいよ、こっちもOK」みたいなルールを作ると後からヤバいことが起きるので、「とにかく一人だけ、二人目はナシ。決めた人とは何があろうと一年間は試す」というルールを崩せなくしてあります。そうでないと、たとえば「青い星Aを殺しちゃえばいいじゃん」みたいな輩が出てきたりしますしね。

たとえば、クリスティーナとドン・アルフォンソの場合ですけれど、この二人は物理的に子供を作れなかったのですが「一年以上選ばれていた」ということで、後に解放されています。でも、自分の意思で(誰かさんとの交換に志願して)別の名前で戻ってきちゃいましたけれど。

このアントニオ・メネゼスは、『Infante 323 黄金の枷 』の本編で幼いマイアをつまみ出したりしていたおっさんです。
「薔薇の下に」に出てきて、御大と化かし合い(?)しているのは、そのご先祖さまですね。

ジョアナは、マヌエラの親友でもあるのですけれど、『Infante 323 黄金の枷 』では召使い頭としてマイアに「嗅ぎまわるんじゃありません」と釘刺していたあの人です。みんなドロドロなのに、素知らぬ顔であそこに揃っている、知らぬはマイアばかり、というわけです。

彩洋さんのお住まいの辺りは、かなり早くからお隣との県境封鎖、なんてやっていらっしゃいませんでしたっけ?
スイスは、ようやく封鎖になれたなあとホゲホゲしていたら、明日辺りに封鎖を解除するかどうかを政府が発表するらしいです。
まだ早いのか、そういうわけにもいかないのか。ううむ、ドキドキです。

彩洋さん、喘息もですし、お疲れも貯まっていそうですし、ご両親もいらっしゃるし、職場の方でもそうでしょうし、氣を遣って大変だろうなとお察しします。とにかくお氣を付けて!

コメントありがとうございました。
2020.04.15 22:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

何百年も沢山の人間に強制するシステムと言うことで「わかりやすく、例外を許さない」ルールで縛っています。

しかも、アントニオは自分が一番非情な《監視人たち》のトップになる人なので、自分には誰よりも厳しくしなくてはいけない……という話でした。で、館の人たち、みな知っているんですよ。インファンテたちだけが辛い目に遭っているのではなく、ビシッと止める方もこうなので、「お前なんかにわかるものか!」と反発しにくいんですよね。

で、お花畑脳のマイアからは、マヌエラに何があったのかも見えていないし、アントニオに至っては「23と遊びたかったのにつまみ出した黒服のおじさん」でしかないわけです。もちろんアントニオもジョアナも、そんなことを若い世代に語るつもりは全くなく。

そして、TOM−Fさん、ほんとうにいいことをおっしゃっています。この特殊な鍵束は、自分も含めてありとあらゆる関係者を黄金の枷に閉じ込めているそのものの象徴なんですよね。

コメントありがとうございました。
2020.04.15 22:18 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

実はですね。この『Usurpador 簒奪者』は三回か四回、大きく改稿していて、一度はジョアナが語り手だったんです。
で、その時は、アントニオとフェルナンドの関係ももっと詳しく記述するつもりだったのです。
ジョアナが館で目撃したことと、自分が体験したことを並行で動かして。
でも、その書き方だとどんどん無駄に話が延びる上に、あまり面白くなく、
これから語ろうとしている『Filigrana 金細工の心』との関連性が薄まっていくので、
ばっさりその案は捨てて、アントニオとジョアナとフェルナンドの話はここだけに詰め込んでしまいました。
で、フェルナンドが出てきていきなり死んじゃったのですが。

この死については、本当に藪の中です。自殺だったのか、思い悩んで我を忘れてしまったのか、それとも純粋な事故か。
ただ、彼が他の赤い星の女に目を向けることができたなら、こんな悲劇は起こらなかったかもしれません。
ご存じのように、女は一人の青い星としか一緒になれませんが、男の方は何人の赤い星の女と一緒になってもいいのです。
次々手を出しているけれど、嫌なヤツなので、全員に去られている21みたいな人もいます。

そうか、サキさんが目撃したのは雨のドン・ルイス一世橋なのですね。
雨も晴れもそれぞれの表情のある橋ですよね。

アントニオは、「感情を持たない冷たい男」と評されていて、そういう描写でずっと書いてきました。
そして、この回でもことさら同じように記述しました。
同じような環境、似たような名家に生まれても、必ず同じようになるとは限らなくて、彼の従兄弟などはもう少し人間くさい表情を出したりしていますので、これまた個性の一つなのだと思います。

ジョアナは、自分の悲劇だけでなくて、同時期に起こる親友マヌエラの事件も目撃することになります。
そして、後に女主人として苦労を続けるマヌエラを召使い頭として支え続けているのですね。マイアに小言を言ったりして。

ジョアナが立ち直った背景には、タイプは違うけれどやはりドラガォンの掟に従い、運命を受け入れた親友の姿を見たことが大きいと思います。おそらく、二人ともそうなのでしょう。「つらいのは自分だけではない」と思える素地があったということで。

コメントありがとうございました。
2020.04.15 22:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
人工授精の話まで出てきたか。
・・・と医療職の私にとってはそこに琴線が触れてしまった。

どうなんでしょうね。
日本はその辺は全く未整備なのですが。
「結婚はしたくないけど、子どもは欲しい」
という女性はウチの職場でもいますね。
医療職は男女問わず経済力がありますから、
結婚とか縛られずに子どもが欲しいと思う方はいますからね。
2020.04.20 08:53 | URL | #- [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

この話は、ちょっと特殊なので、そんな設定もあります。

個人的には、子供は自然にできないのならばそれはそれで、という考えを持っている(実際にいないし)のですが
やはりどうしても欲しくて、頑張っていらっしゃる方もいて、大変だなあと思います。

結婚したくないけれど、子供は欲しいという方は、いてもいいと思いますが、大変でしょうね。
一人で育てるのは、経済的に余裕がないと大変だなあと。
誰か協力者がいればいいですが。
子供を育てるには時間と手間がかかり、また思い描いていたとおりに育つとも限りませんし。
それらを全てわかった上でわざわざ苦労なさる方をとても尊敬しますね。

コメントありがとうございました。
2020.04.21 18:46 | URL | #9yMhI49k [edit]

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