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Posted by 八少女 夕

【行ったつもり】(エアー)旅行 -3- コルシカ島

まだ続けます。行ったつもりのエアー旅行。今回は「大道芸人たち Artistas callejeros」チーム結成場所にしたコルシカ島です。

コルシカ1

今から十年以上前のことですが、私と連れ合いがよくリピートしていた旅先がコルシカ島でした。たまたま映像を目にして行ってみたら連れ合いのお氣に入りになってしまったというパターンで、四回くらい行ったでしょうか。

今は、なかなか行かなくなってしまったのは、嫌いになったからではなく、単純に連れ合いも歳をとり、私を後ろに乗っけたタンデムで、二週間でコルシカ島往復するのが大変になってしまったからのようです。コルシカ島は小さな島ですが、非常にワイルドな道があり、バイカーには楽しくてならないらしいのですけれど、やはり大きめのバイクだと小回りがきかなくて大変なようです。なので、むしろ往復の通り道だった北イタリア辺りでダラダラと走り回ることが増えてしまったというわけです。

しかし、もしたっぷり時間があったらまた行きたいと願うのが、コルシカ島。観光客ずれしていない(船の発着する一部の街を除く)旅情あふれる素敵な滞在先です。

ご存じのように、コルシカ島はフランスに属しています。が、もともとの島民はジェノバのあたりから移ってきた人たちで、コルシカ語はイタリア語に近いのです。といっても、かなり不思議な語尾でイタリア語の方言というには訛りすぎていると思いますが。

そして、奥地の島民は民族主義が強く、フランス人、特にパリの人たちが好きではないらしく、フランス語表記の標識を塗りつぶしてしまったり、フランス語で道を訊くと答えてくれなかったりします。イタリア語でスイスから来たと言うと、教えてくれたりするのですよ。分離主義強硬派によるテロもまだあって、通り道に半分吹き飛んでしまった家などを見かけることもあります。くわばらくわばら。

コルシカ2

しかし、何回か通うちに、フランスから移住してきた感じのいい宿屋を見つけ、連れ合いは母語であるフランス語で心ゆくまでおしゃべりを楽しんでいました。フランスからやって来た小洒落た食生活と、素朴な島の食生活が上手にミックスして、毎日胃袋を甘やかしまくりの日々。

南フランスでおなじみアニスのお酒バスティスも、ここでは至る所で飲まれています。

「大道芸人たち Artistas callejeros」では、レネに教えられて他の三人もフランス語圏を旅する度に飲みまくっているお酒です。

コルシカ3

コルシカ島のもう一つの魅力は、かなり原始的な自然が残っていること。この写真の栗の木は少なくとも樹齢八百年といわれていますが、近くに佇むだけで荘厳な氣持になる巨木です。

そして、こうした原生林的な自然に守られて、先史時代以降の様々な遺跡や巨石遺構が残されているのです。それを見て回るのもなかなか興味深いのです。もちろんそうした遺跡は電車やバスなどでは行けないので(そもそも島内の観光バスなんでない)、自家用車またはレンタカーでまわるしかないのです。

コルシカ4

島内は物価も高いし、何よりもガソリンが高いのですけれど、ガソリンスタンドを見つけたら即満タンにしないと、次のスタンドはまた200メートル先。今はわかりませんけれど、当時はクレジットカードが使えるような場所も限られていて、島に入るときにはかなり念入りな準備が必要でした。そういえばWifiがある所なんてほとんどなかったけれど、今はさすがにもう少し進んでいるでしょうね。

次回いけるのはいつかなあ。

「大道芸人たち Artistas callejeros」のメンバーたちも、いま行かせたらどんな光景を見るんでしょうね。
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Category : 旅の話 / スイス・ヨーロッパ案内
Tag : 行ったつもりのエアー旅行

Comment

says...
バイクって乗ったことがないけどなんだか怖そうです
でもバイクの二人乗りってラブラブのイメージが///

いままで島の場所をよく知らなかったんですが
イタリアとフランス本土のちょうど間ぐらいにあるんですね
そんなところにあるといろいろあるのかな…ブルブル
でも自然はきれいだし遺跡が残ってるのはすごい
私もエアで行ってみます
2020.04.19 10:33 | URL | #- [edit]
says...
フランス嫌いってのは、ナポレオンのせいだったりします?
2020.04.19 10:57 | URL | #em2m5CsA [edit]
says...
こんばんは。

私も日本ではバイクに乗った(タンデムも含めて)ことはなかったのですが、別に怖くなかったです。
まあ、時速130キロ超えるとちょっと怖かったですが。
ラブラブで乗っている人たちもいますが、まあ、普通はラブラブよりも安全運転の方が大事だと思うので。
ほら、前みてしっかり運転して欲しいじゃないですか(笑)


そして、地理的にはフランスの南、イタリアの東の地中海にあります。
南に並んでいるのがイタリア領のサルジニア島です。
この二つの島は、所属している国は違うのに旗がそっくりなんですよ。

コルシカ島民は、フランスから歴史的経緯から「ちと厄介なやつら」扱いされていますね。
まあ、いろいろあったんですよ。

でも、素敵なところですし、エアなら迷ったり豚に追いかけられたりしないでしょうから、安心してお楽しみください。

コメントありがとうございました。
2020.04.19 17:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ナポレオンのせいでフランスを嫌いになったわけではないようですが、フランス嫌いのせいで「フランスの歴史的有名人」と世界に認識されるナポレオンは故郷で「アイツは俺らの仲間じゃねえ」的に扱われています。

ただし、ナポレオンの出身地アジャクシオだけは例外です。
あそこはナポレオン需要で街の経済が成り立っているような感じなので。

コメントありがとうございました。
2020.04.19 17:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
エア旅行記、毎回楽しませてもらっています。

コルシカ島というと、御作「大道芸人たち」が思い浮かびますね。あとはやはりナポレオンと、ツール・ド・コルスくらいかなぁ。ワインディングロード、多いですよね、あの島。眺めのいい道ですけど、バイクではたしかにたいへんそう。
ググってみましたが、歴史的には、いろいろあったんですね。
物価が高いのは、やはり島だからでしょうかねぇ。
日本から足を運ぶのは難しいですから、エア旅行記で行った気分にさせてもらいます。
2020.04.20 04:11 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こうして読んでいくと、旅行したい気持ちになりますね!!
ありがとうございます!!
外国は無理でも国内旅行はしてみたいですね!!
自然あふれるところとかも行ってみたいですね。

年齢を重ねると、
なかなか長距離旅行が億劫になるというか。
私も20代は旅行をしていたのですが、
今では旅行をしない出不精に。。。
(>_<)
2020.04.20 08:46 | URL | #- [edit]
says...
 コメント消しちまったぁぁぁ。
 しょうがない思い出して書こう。

イタリア「コルシカ島還せ」

 地理的歴史的にみてコルシカ島はイタリアの領土だよなぁ。それと騙してぶったくったニースとサヴォイア。勝ち馬のイギリスに便乗してドイツからかすめ取ったアルザス・ロレーヌ。古くはロタールいぢめて分捕ったローヌ川東岸。自由博愛の精神は何処へやら、フランスの発展は隣国を侵略してきた歴史でもあります。
2020.04.20 22:23 | URL | #eRuZ.D2c [edit]
says...
そういえば、この間、北海道人はどのくらいガソリンが減ったら入れるか、ってのを番組でインタビューしてて、半分以下なんてもちろんあり得なくて、ぎりぎり許せて3分の1、FULLからひと目盛り減ったら、もう入れたい、それどころか、満タンに入れたらFULLよりちょっと越えたところになるけれど、それが普通にFULLのところになったらもうガソリンスタンドを探すって人まで。
でも、向こうの果て、地平線が見渡せて、そこまで何も建物がないってのが普通の風景ってところで生活したらそうなるんだろうなぁ。
なんて、思いました。

コルシカ島といえば、そうそう、大道芸人さんたち。
夕さんのエア旅行、読みながら、またあの世界に戻ったような気持ちになっておりました。
2020.04.21 04:21 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
先もバイクを降りてずいぶんになるようです。
若い頃は北海道から九州まで、日本中を走り回っていたようです。
長距離のツーリングがきつくなったのは連れ合いさんと同じなのでしょうが、そこで軟弱にも4輪の方へ乗り換えてしまったようです。
根性が足りませんよね。
そうは思いますが、先が語る思い出がサキの物語のヒントになっているのは内緒です。
バイクは体が外界に晒されているだけに空気感が直に感じられ(雨や雪や寒さ暑さなど辛いものを含めて)、ツーリングで得られる経験はちょっと特別なもののようです。
夕さんもツーリングで出かけられますから、その旅先の思い出はちょっと特別なものなんじゃないかと想像しています。

コルシカって結構複雑な土地なんですね。
知っているところではアイルランドみたいな・・・?
素直に地図を眺めれば、そこはイタリアだと言われても違和感はありませんもの・・・。
こういう土地、ツアーの餌食にならないうちに行くことが出来ればそれは、とても良い経験になると思います。
今でもここを狙ったツアーはあまり無いようなので、狙い目かもと思いましたが、サキが行けるということはすでにツアーの餌食になったと言うことになってしまうので複雑な気持ちです。
外野世界からの勝手な思いで地元の方には申し訳ないのですが、この素朴さが無くなってしまわないことを祈っています。ガソリンが高くても我慢します。
2020.04.21 13:36 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

世間一般的には、コルシカというと本当にナポレオンなんですけれど、コルシカ人はちょっぴり嫌な顔をするという、不思議な英雄なんですよね。

ツール・ド・コルスもそんなに有名なのですね。
私は全然知らなかったのですけれど(笑)

面積だけでいったらそれほど大きな島ではないのですが、ワイルドなところが多いので、山間部をまわるとなるとけっこう大変な道だと思います。舗装なんて考えられないような道もありますし、豚が放し飼いになっていて、轢きそうになったり。

歴史的には本当にいろいろあったようで、過激でよそ者嫌いな島民も多いようです。
海岸辺りにはおしゃれなマダムの経営するカフェもありますけれど。

物価の点は仕方ないのでしょうね。
島だし、それに外から来るのはみな観光客ですから、取れるところから絞ろうとなるんでしょうか。
しかし、サルディニア島はもーっと高いそうです。怖くていけない……。

楽しみにしていただけて嬉しいです。
次回は、どこにしようかな。(行き当たりばったりです)

コメントありがとうございました。
2020.04.21 18:26 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。日本国内でも、まだかなりワイルドなところがあるように思います。
以前、屋久島を回ったときも、すごいと思いました。

旅行もそうですけれど、年齢を重ねると、いろいろなことが大変になりますよね。
アフリカ旅行なども体力のある家に行っておいてよかったと思います。

コメントありがとうございました。
2020.04.21 18:28 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、二度も書いていただきありがとうございました。
ええ、はじめのコメント内容ほとんど同じです。

コルシカはかなりイタリアの田舎っぽいですね。
で、港などの栄えているところは本土からきたフランス人が構えていたりするのでフランス的なんですけれど。

そういえば、アルザスに旅行したとき、相手が方言で話し出したら
「うーん、ちよっと訛っているけれどドイツ語として通じるな」という言葉でした。

歴史的に見ると住民はスイスになりたかったのにイタリアになってしまったヴァルテリーナ地方やら
ドイツ語は話すけれど、アルプスより南だったのでイタリアに編入された南チロル、
イギリスが絶対に返さないジブラルタルなど
まあ、国の都合が地理文化の都合に勝ってしまっている地域はいろいろありますよね。

コメントありがとうございました。
2020.04.21 18:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、北海道でもそうなんですね。
日本だったらちゃんと均等にガソリンスタンド用意するのかなとか想像していましたが、無理か。
ガソリンスタンド見つけたら給油するといえば、南アフリカの田舎もそうでした。
隣町まで数百キロって世界はそうなるんですよね。

「大道芸人たち Artistas callejeros」を書いていた頃は、コルシカやイタリア、それにスペインがリピートしている場所だったんですよね。
最近は、北イタリアとポルトガルが多いけれど。

また行ったら、少し筆が進むのかなあ。なんて。

コメントありがとうございました。
2020.04.21 18:39 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

バイクは、家族を持つとやはり少し離れがちになるんじゃないかと思いますね。
たとえば、ヤキダマとコトリに子供ができたと仮定して、それでもコトリは運転をやめないかもしれませんが、乳飲み子がいるのにツーリングにはいけないと思いますし。ヤキダマだって、コトリが必死で子育てしているのに、一人で国内一周なんてことはできなくなりますよね。
で、また行ってもいいかなという頃には体がついていかなくなったりするんですよ。

さて、バイクの旅と車の旅が全く違うのはおっしゃるとおりです。
そして、後ろに座っているのと、自分で運転するのも全く違うと思います。
私はバイクの運転はしないのですけれど、Mofa(モペットみたいな原付)には乗るので。
体力的には、自動車の方が全然楽なんですよ。足を踏み込めばあっという間に時速120キロになりますし、さほど疲れずに200キロくらいの距離は行けます。でも、バイクの開放感や光景は全く違う良さがあるんですよね。

私はアイルランドに行ったことがないので、似ているかどうかは言えないのですけれど、どちらも独立派によるテロがありますよね。
独自の言語、古い歴史などがあるところも似ているのかも。
私はケルト好きなので、一度はアイルランドも行ってみたいんですが、遠いんですよね。

コルシカにもツアーはありますが、海岸沿いだけでしょうね。
中央部はアクセスが難しい上、観光の目玉的なものがあまりないんですよ。
そういう意味で、いつまでも「らしさ」が残る地なのかもしれません。
すぐ近くのチンクェテッレなどは、あっという間に観光地化されて見る影もなくなってしまいましたしねぇ。

コメントありがとうございました。
2020.04.21 19:00 | URL | #9yMhI49k [edit]

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