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Posted by 八少女 夕

【小説】Usurpador 簒奪者(10)決意

『Usurpador 簒奪者』の続きです。

「うっかり」のせいで、自分の意思とは関係なくカルルシュの相手になってしまったマヌエラ。もともとは強制だった現実を、彼女は自分の意思で選び取ることになります。

現実に同じことがあるとして、たった2日でコロッと相手を変えるかと思う方があるかもしれませんね。私が思うに、マヌエラは始めから揺れていたのだと思います。人生には、あるものを得るために他方はどうしても捨てなくてはいけない場面があります。宣告は、どちらを選んでも後悔しただろう彼女に、一方の道に迷いなく進ませるための、大義名分を与えたのかもしれません。



『Usurpador 簒奪者』を読む「Usurpador 簒奪者」をはじめから読む
あらすじと登場人物





Usurpador 簒奪者(10)決意

 宣告されたマヌエラが、掟に従い居住区に閉じ込められて2晩が過ぎた。はじめの晩にカルルシュが自死を試みた。一命は取り留めたものの、常に医師や召使いたちが行き来し続けていた。マヌエラは、特別に運び込んでもらった簡易寝台で夜を明かし、医師たちの指示に従い、弱っているカルルシュの世話をしてすごした。
 
 鎮静剤によって眠りつづける彼を見て、マヌエラは複雑な想いに囚われていた。愛する男との未来を奪った彼への怒りや憎しみがないと言ったら嘘になる。けれども、彼が後悔し償いのために迷わず命を差し出したことは、彼女の怒りや悲しみの焰に大量の雨を降らせてわずかな熾り火にまで鎮火させてしまっていた。

 それに、マヌエラは心底疲れていた。宣告から自殺騒ぎが立て続けに起き、居住区には常に誰かがバタバタと出入りしていた。本来ならば、宣告で意思に反した決定を強制された彼女を、館中の人々が氣を遣うはずだろうが、緊急事態でそのことは忘れ去られていた。ここから出ることの許されない彼女のために、朝昼晩の食事が運び込まれるが、それをゆっくり食べるような状況ではなかった。そもそも食欲もほとんどなかった。

 厚い壁に遮られた隣の居住区には、22がいるはずだったが、その兆しは何も感じられなかった。彼が大きな声を出しで抵抗したのは、彼女がここに閉じ込められるまでの事だった。その後に彼女は、常に誰かが忙しく出入りしている居住区の2階の出入り口には行かなかったし、そうでもしなければやはり居住区に閉じ込められている22と話すことは不可能だった。

 3階の小さな部屋で用意された食事を終えると、彼女はカルルシュが横たわる寝室に戻り、ベッドの近くの小さな椅子に座った。その椅子は医師たちの邪魔にならないように、かなり後ろの壁際にあり、そこで彼女は痛み止めで朦朧としたカルルシュの顔を眺めていた。

 やってくる召使いたち、監視人たち、そしてサントス医師や看護師たちは、これまでと同じようにカルルシュに丁寧に言葉をかけ、世話をしていたが、誰もがぎこちなかった。

 マヌエラは、そのぎこちなさをよく知っていた。これまでも、ここまであからさまではなかったが、誰もがカルルシュに対してある種の距離を持って接していた。どこかに「ここにいるべきではない相手」に仕方なく接している風情があった。マヌエラは、カルルシュがずつと感じてきた疎外感を、この2日ほど強く身をもって感じたことはなかった。たった2日でも、直接自分とは関係がないにもかかわらずこれほどまでに居たたまれない立場に、彼は当事者として20年も立っていたのだ。

 簒奪者ウーズルパドール ……。本来の跡継ぎの座を奪った、望まれぬ星5つの存在。うつろな瞳で天井を見ているカルルシュは、これまでたった1人しかいなかった味方、すなわち彼自身にも見放されてしまった。

 そして、サントス医師の指示で、その日彼はベッドの上に起き上がり午後を過ごした。うつむきサントス医師の言葉を聞いていたが、「何かありましたら、マヌエラに伝えてください」という言葉で、はっとした。壁際に疲れた表情で座っている彼女を見つけ、申し訳なさげに項垂れた。

 彼が起き上がっていることを聞いたのだろうか、騒動以来はじめて当主ドン・ペドロが居住区に入ってきて、いつもの威圧的な佇まいでカルルシュを見下ろした。その眼差しには、いつもの厳しさだけでなく、あからさまな憎しみもこもっていた。当主が、怒りを収めていないどころか、2日前よりももっと腹を立てていることがマヌエラにも伝わってきた。

「22にお前の遺書のことを話してきた」
ドン・ペドロは、カルルシュを冷たく見つめ言い放った。マヌエラは震えながら立った。

 カルルシュが残した遺書を、彼女は読んでいなかった。首を吊ろうとした彼を支えて助けを呼び、そのまま大騒ぎの中で震えている間に、その遺書は然るべき相手の手に渡ったらしい。この2日の間に、伝え聞く情報でおおよその内容は耳に入っていた。彼は命と引き換えに、彼が望まずに奪ってしまった全てを22に返したかったのだ。

 だが、その遺書すらも、ドン・ペドロをひどく怒らせているらしい。

「22はこう言った。『全てなんてありえない。ドラガォンの掟では、私は2度とマヌエラに触れられない。あの男が死んで、私がプリンシペに代わったとしても、私が血脈を繋ぐなんて期待されては困ります。私はあなたたちドラガォンには絶対に協力しない。血脈を繋ぎたければあなたたちでなんとかするんですね』」

 カルルシュは黙っていた。苛立ちを募らせてペドロは吐き捨てた。
「いいか。お前は自分の引き起こしたことの責任をとるんだ。その女でも、他の女でもかまわん。必要なら医学の手を借りてもいい。血脈を繋げ。他に何もできなくても、そのくらいはできるだろう。それさえ済ませれば、死ぬなりなんなり、好きにするがいい」

 なんてひどい……。マヌエラは、ドン・ペドロの非情さに震えた。自分を道具扱いされたことよりも、ただひたすらカルルシュへの彼の冷たい態度にショックを受けた。

 マヌエラはカルルシュの顔を見た。青ざめて、その瞳にはいっぱいの涙がたまっていたが、育ての父親が腹立ち紛れに部屋の扉を叩き付けるように閉めて出て行っても、反論もせず、泣きわめくこともなく下唇をかみしめていた。

 ゆっくりと身を起こすと、まだ立ち竦んだまま彼を見ているマヌエラの視線から身を隠すように背を向けた。
「嘲笑ってくれ」

 彼女は、言葉を見つけられなかった。瞳を閉じて、わき上がってくる悲しみと憐憫を持て余した。

「長く生き過ぎたんだ。こんなことをひきおこす前に、出来損ないはさっさと死んでいればよかったんだ。謝罪なんか何の役にもたたないのはわかっている。だから、もし、それで君の氣が済むなら、僕が死ぬまで憎んで、罵倒して、嘲笑ってくれ」

 肩を落として震えるその姿は、マヌエラの心を締め付けた。

 カルルシュは、このシステムの被害者だ。彼は、マヌエラと22にだけはひどいことをしたかもしれないが、それ以外の全ては、彼に何の責任もない。彼を追い詰め、命を差し出そうとしても許さずに責め立てるドン・ペドロと周りの人々は、彼を苦しめるドラガォンのシステムそのものだ。マヌエラに将来の職業を諦めさせ、22の才能を腐らせる巨大で非情なシステム。いま目の前で震えているカルルシュは、権力に潰されかけている弱者だ。法の下の正義を学びたかった彼女には、それは許せることではなかった。いや、それに抵抗しないことで、自分も加害側に加担してしまうことが許せなかった。

 彼女は彼の横にそっと腰かけると、その手をとって自分の唇の所に導いた。彼は訝しげに涙に濡れた瞳を向けた。

 マヌエラは静かに語りかけた。
「そんなことはしないわ、カルルシュ。あなたは1人じゃない。私があなたの味方になるから」

「マヌエラ?」
「あなたの運命の重みも、ドイスやドン・ペドロから受ける憎しみも、私と分け合いましょう」

 彼は戸惑って、言葉を飲み込んだ。マヌエラは彼の喉に巻かれた包帯にそっと手をやり、哀れみに満ちた優しさでその溝をなぞった。

「どうして……。憎んでも憎みきれないだろう?」

「憎んでも、もう私たちは他の道には行けないのよ。憎みながらここににいても、お互いにつらいだけだわ。それに、こんなに追いつめられたあなたを、高みの見物をしながら嘲笑うなんてどうしてできるの。先に生まれてきたのも、体が弱いのも、あなたのせいじゃないのに。どうしてあなただけが全てを背負わなくてはならないの。どうしてあなただけが、皆に見捨てられなくてはならないの。そんなの悲しすぎるでしょう」
「マヌエラ……僕を哀れんでくれるのか」

 マヌエラは微笑んで彼をそっと抱きしめた。彼は堪えきれず、声を上げて泣き出した。
「負けずに生きて。つらい時は、一緒に泣きましょう。私に助けられることは、なんでもするわ。叱られる時にも、一緒にいてあげるから」

 カルルシュは、泣きながらマヌエラを抱きしめた。

 彼女は心の中でつぶやいた。ドイス、許して。私はこの人の力になりたい。
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Category : 小説・Usurpador 簒奪者
Tag : 小説 連載小説

Comment

says...
更新、お疲れさまでした。

怒涛の展開でしたね。そして、マヌエラのおかげで、すごく救われた気分になりました。
あの状況で、自分自身もいちばんの被害者でありながら、最善の道を選び取ったマヌエラ、ほんとうにお見事です。
いろんな感情や計算がぐるぐる渦を巻いたと思うのですが、カルルシュを許し手を携えて行こう、という彼女の決意がなければ、この先どんな悲惨なことになっていたかと思うと、ドラガォンにとってもありがたい存在だったのではないかと思います。実際、ちゃんと血脈は次代に繋がっていくことになりましたし。
ペドロはなんか割を食っていますけど、あの態度も、人の親なら普通のことかな、と思います。22以上に、カルルシュによって、なにもかも奪われた被害者でもあるわけですし。
それにしても、ドラガォンのシステムって、ほんとに非人道的だし、犠牲者の方が圧倒的に多そうな仕組みですよね。常々、「マイアはお花畑だ」とおっしゃっていた意味が、すとんと腑に落ちました。

次話でいよいよ、ラストですよね?
楽しみにしています。
2020.06.10 06:38 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
自死を試みる。
・・・と言うことに関しては色々と考えることもありますが。。。
まあ、医療職なので当然なのですが。

他人(というか医療職)から見れば
大したことがない理由で自死を試みることでも、
本人にとっては人生を懸けるほどの苦痛があったんだろうな。。。
・・・て他人事で考えてしまうのが自分ですが。


とりあえず。
二度と、自死を試みないで欲しいなって
思って仕事をしておりますね。。。
(>_<)
2020.06.10 08:36 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

長かったなあ。この作品、サクッと要点だけを開示するつもりで書き始めたのですけれど、やはり「あらすじ」みたいにあっさりとは書けませんよね。で、ようやく一番のポイントのところにきました。

マヌエラ、この本文だと、めちゃくちゃ聖人みたいに書いてありますけれど、きっとどこかで2人を秤にかけていたんだと思います。もちろん、22に恋をしているのは間違いなくて、だからこそ22と生きることを選んだのですけれど、それでもどこかで「このままだと、私の人生、檻の中で終わるなあ。やりたいことはこれじゃなかったんだけれどなあ」と思い続けていたのだと思います。カルルシュには全然男性的魅力を感じないけれど、「でも、こちらを選んだらけっこうやりたいことやれるぞ」とは、どこかでチラッと考えたんじゃないかしら。

で、今回、決心したらスパッとそちらの方に邁進していくことになります。プロローグの肚の据わりっぷりも、そんな彼女の面目躍如なのかもしれません。

ペドロは、そうですね。ただの悪役と化していますが、この人もそうとう理不尽な目に遭っていますよね。カルルシュの実父で、ペドロの弟(実はここも従弟かも)の321は、あらゆる意味で問題児なのですが、子供の頃からこの人にずっと悩まされ続けてきました。そして、その子供がプリンシペになったお陰で我が子はインファンテになるわ、妻はとんでもないことをしでかして、それを立場上罰して排除するしかなくて、仕方なく育てて教育しているカルルシュは頼りないだけではなく我が子を苦しめ、さらに、システムに従って判断せざるを得なくなったせいで、いまは我が子から自分が憎まれることに。踏んだり蹴ったりですよ。しかも、意固地な22は、父親が亡くなるまで彼とシステムを許ず引きこもっていました。ペドロは妻子に見舞われることもなく亡くなっているのですね。

さて、マイアが『ドラガォンの館』に働きに来た頃には、成人していたマヌエラの子供たちは、みな父親が引き起こしたしまったことを知っていました。母親がどんな立場で、父親を支えてここにいたのかも。

何も知らずに恋にぽーっとしていたマイアは、23がドラガォンの当主一族であることの宿命を思ってグルグルしていたことなどは全くわかっていませんでした。もしかして、いまもよくわかっていないかも。でも、あの話はあれでいいのです。このストーリーに続く『Filigrana 金細工の心』では、『Infante 323 黄金の枷 』の明るいお花畑の裏で起こっていた、明るくないあれこれがメインに語られることになります。

その前に、次話で、この『Usurpador 簒奪者』を終わりにします。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。
2020.06.10 23:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。
簡単に他人が判断するのはよくないことですが、試みる方は本当に死にたい場合と、助けてほしいというメッセージである場合とあるようですね。今回のカルルシュの場合は、ほとんど後者だったと思います。そして、マヌエラは、手を差し伸べたのですね。彼は二度と同じことを試みませんでした。

コメントありがとうございました。
2020.06.10 23:38 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
前回がクライマックスかと思っていましたが、サキにとっては今回がクライマックスでした。
おっしゃるようにマヌエラの性格がそうさせたのでしょうね。そう言えば夕さんなんとなくマヌエラのそういう性格を強調して書いてらっしゃったなぁ。
カルルシュに対して悪感情を持っていなかったというのも大きいかもしれませんが、彼女はどんな最悪の状況に追い込まれても、常にその時点での最善の選択をするのです。
もし、その状況に抗う事で少しでも望ましい結果が期待できるなら、彼女は全力で抗ったでしょう。でも夕さんの構築されたドラガォンシステムに穴はありません。どんなふうにしてもその運命に抗えないと悟ったとき、彼女がこういう選択をしたことをサキは非難できません。
かえってカルルシュと手を携えて人生を歩んでいくことを祝福さえしそうです。たとえ22の怒りの対象となってもです。
カルルシュは望んでいたわけではなかったのでしょうが、最良のパートナーを手に入れたわけです。
これ、カルルシュの持つ素質(人望のようなもの?)なのでしょうか。
そしてこれも運命・・・そんな風にサキは思いました。
こんないわかり合えるパートナーと一緒なら、かなりの困難でも乗り越えて行けそうです。
彼にとってこれから先、生き延びていくためにはマヌエラを手に入れる以外に手はなかったかも、とまで思いました。

でも、もしカルルシュがそのまま死んでしまっていたら・・・。ドラガォンシステムは22の協力を得ることができず、血脈は途切れてしまってかもしれませんね。
ドン・ペドロからすれば、ここまで行くまでに前に死ねよ!という思いを持たざるを得ないと思うんです。優柔不断で、死に時の判断すらできない彼に苛立ちは爆発してしまったのでしょう。
夕さんなら何か方策を取られているかもしれませんが・・・。うん、絶対にこういう時の決まりがありそう。
2020.06.13 13:56 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんです。実は、この回に向けて書いてきたのでした。

あらゆることに残念なカルルシュはもちろん、22も感情に振り回されてできることを放棄してしまっているのですけれど、マヌエラは一番打ちのめされて然るべき時にも、自分の理想とする生き方を保ち続ける冷静な判断力を保っていたのですね。

マイアと違って、マヌエラはドラガォンのシステムを知り尽くしてここに来ていますので、宣告をされてしまったらもう22との未来はどうにもならないことはわかっています。

この三部作の共通のテーマは「運命との和解」なのですけれど、この『Usurpador 簒奪者』では、マヌエラもジョアナも、それにアントニオ・メネゼスも、その強さで、それにお互いを励みに、つらい運命と和解して自らの道をしっかりと歩いて行きました。

で、カルルシュは、サキさんがご指摘くださってように、彼はあらゆることを先延ばしにしてきました。どうしたらいいのかわからず、1人では潰れてしまってどうにもならなかったでしょうが、マヌエラが率先して彼の側にた立ってくれたおかげで、勇氣づけられて、のちに当主としてのやるべきことを全うします。

さて、もしカルルシュがここで死んでしまい、22がすねたままだったとしたら、どうなったかというサキさんの疑問ですが、その場合にはドン・ペドロと、321(カルルシュの実父)に再び子作りの責任がまわってきます。まあ、この時代はそれこそ人工授精などもありですからね。でも、それがだめでも血脈そのものは途切れません。《星のある子供たち》そのものは数百人単位でキープされていますから、その中で一番当主に地の近い男子を持ってくるだけです。

さて、次回が最終回ですけれど、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

コメントありがとうございました。

2020.06.13 22:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
昨日、久しぶりに『ダヴィンチコード』を観ました(偶然、J:COMでやっていた)。
で、ふと、この血脈、夕さんちみたいにシステム作りしてあるようには見えんけど、よくもまぁ2000年ももっていたのねと感心しておりました。しかも、神の子が妻帯していて子どもがおるなどけしからんと申す別の組織にむっちゃ命を狙われてるし。徳川さんちは400年……織田さんちも同じくらい。神武天皇はどうなのかな。そう考えたら、ドラガォンのシステムは堅牢だなぁとしみじみ感じ入っていたのでした。目的は「優秀な後継者を育てる」じゃないんですものね。
でも、優秀さも、何を持っていうのか、わからんですものね。もしもこの環境の中を(偶然でも)生き延びることこそ優秀さのもっとも大きな要因だったら(要するに絶滅危惧種になっちゃいかんってわけですものね)、カルルシュも優秀だといえるかもだし。しかも、かなり優秀な女子をゲットしてるし。

と冷静に分析する一方で、気分はカルルシュだった私は、今回はマヌエラ気分にひたっておりました。そうそう、こうなったらこうなるよね、と思ったんですけれど、え~絶対そんなのいや~って人もいるだろうな。誰が悪いとかじゃないし、みんな被害者って側面はありますものね。そういう意味では、実はマヌエラは積極的に「被害者」になったわけではなく、むしろ積極的に加害者側に加わりにいったという、なんか男前なことをしておるようにみえました。だって、これだけの裏事情を知って敢えて乗り込んでいったようにみえますもの。ちょっと極道の妻シリーズを思い出しておりました(なぜ?)。

22の怒り心頭だけがなんか取り残されちゃったようにさえ見えますが(次回はここがお話なのかな)、ペドロも損な立ち位置のまま、立場上行き場のない思いがぐるぐるしてたんでしょうね。思えば、マイアってどんなけ脳天気だったのか。でも、ああいう人もいないと、それこそ行き場のないものがありますね。
2020.06.14 10:14 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

システムにもなっていないとしたら、おそらくその子孫とやらは眉唾ですよね。
そもそもおおもとの人物のDNAとかないんだし、違っても誰にもわからない。
反対にいうと「自称●●の子孫」が1人なら、命を狙う人物もそれ1人をターゲットに頑張ればいいのでわりと簡単だと思うんですよ。

でも、たとえば日本の天皇家のように1500年も続いてしまうと、子孫も一人じゃないし根絶は難しい。
どこかで系統が途絶えてしまっても、五代遡ったら、みたいな人物が必ず残っているので残せるんじゃないかと思うんですよね。
うちのシステムは、パンダ飼育センターみたいな感じで、(実際はしないけど)レッサーパンダとの交雑を防ぎつつ、ジャイアントパンダを管理交配させておき、数百人単位でキープしている感じです。(増えすぎるとお金がかかるので、優先順位をつけてある)
目的は、究極的にはそれだけで、副次的にシステムを保つための資産管理や管理者育成みたいなこともしていますけれど、はっきり言って当主やインファンテは無能でも大丈夫になっています。

そして、そういう意味では、カルルシュはめっちゃ有能だったわけです。なんせ4人の子供を作っちゃったのですから。
実は、もともとカルルシュたちはインファンテを作りたくなかったのですが、1人目に心臓欠陥があったので、やむを得ずさらに頑張りました。2人目は女の子で、その次がインファンテの23、それでインファンテを1人にするのがかわいそうだということでさらに頑張った……という裏設定があります。カルルシュは、マヌエラの意見は何でもきく人でした。

そして、彩洋さんがおっしゃる通り、マヌエラはカルルシュよりも22よりも男前な性格なのです。極妻の姐さん的な肚の据わり方、していると思います。

22の怒り心頭は、ずっと続きます。この人、めっちゃしつこい人ですので。
この人のことは、『Filigrana 金細工の心』までずっと放置です(笑)

コメントありがとうございました。
2020.06.14 21:00 | URL | #9yMhI49k [edit]

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