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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】バッカスからの招待状 -14- ジュピター

今日は「123456Hit 記念掌編」の第3弾をお送りします。あ、まだお1人分枠がありますので、リクエストのある方はどうぞ。

今日の小説は、TOM−Fさんのリクエストにお応えして書きました。


リクエスト内容
   テーマ: 絆
   私のオリキャラ、もしくは作品世界: 『樋水龍神縁起』シリーズの女性キャラ
   コラボ希望キャラクター: 『天文部シリーズ』から智之ちゃん
   使わなくてはならないキーワード、小物など: 木星往還船



ええと。わかっています。『樋水龍神縁起』だって言ってんのに、なんで『Bacchus』なんだよって。ええ。でも、『Bacchus』はそもそも『樋水龍神縁起』のスピンオフなのですよ。というわけで、「木星往還船」を使わなくちゃいけなかったので、紆余曲折の末こうなりました。あ、ちゃんと一番大物の女性キャラ出しているので、お許しください。(あの作品も、ヒロインはサブキャラに食われていたんだよなあ……いつものことだけど)

智之ちゃん、名前は出てきていませんが、ご本人のつもりです。三鷹にいるのは詩織ちゃんのつもりです。TOM−Fさん、なんか設定おかしかったらごめんなさい!


「バッカスからの招待状」をはじめから読む「バッカスからの招待状」をはじめからまとめて読む




バッカスからの招待状 -14- ジュピター

「いらっしゃいませ。……広瀬さん、いえ、今は高橋さん! ようこそ」
全く変わらない心地よい歓迎に、摩利子は思わず満面の笑みを浮かべた。

「お久しぶり、田中さん。早すぎたかしら?」
「いいえ。どうぞ、いつものお席へ」

 いつも座っていたカウンター席をなつかしく見やった。一番奥に1人だけ若い青年が座っていた。やはり、いま来たばかりのようで、おしぼりで手を拭きながら渡されたメニューを検討していた。

 久しぶりに東京を訪れた摩利子は、新幹線で帰り日中の6時間以上を車窓を眺めているよりも、サンライズ出雲で寝ている間に島根県に帰ることを選んだ。そこでできた時間を利用して午後いっぱいをブティック巡りに費やした。そして、大手町まで移動して出発までの時間を懐かしいなじみの店で過ごすことにした。
 
 そのバーは、大手町のビル街にひっそりと隠れるようにある。飲食街からは離れているので夜はほとんど人通りのないとあるビルの地下。知っている人でないと見過ごしてしまいそうな小さな濃い紫色の看板に白い字で小さく『Bacchus』と書かれている。

 かつて彼女は、今は夫になり奥出雲で彼女の帰りを待っている高橋一と、この店をよく訪れた。仕事が早く終わる摩利子が一の仕事が終わるのを待つ間、いつもこの席に座りマティーニを注文した。
「ジンを少し多めに。でも、ドライ・マティーニにならないくらいで」

 店主であり、バーテンダーでもある田中佑二は、にっこりと微笑みながら摩利子が満足する完璧な「ややドライ・マティーニ」を作ってくれた。結婚して東京を離れてから、飲食店を開業、さらに母親となり、なかなか東京には出てこられない日々が続き、この店を訪れるのは実に10年ぶりだったが、田中は全く変わらずに歓迎してくれた。それがとても嬉しい。

「今日は、お里帰りですか」
「うふふ。用事のついでにね。これから寝台で島根に帰るの」
「高橋さんは、お元氣でいらっしゃいますか」
「ええ。さっき電話して『Bacchus』に行くっていったら、田中さんにくれぐれもよろしくって言われたわ」
「それはありがたいことです。どうぞよろしくお伝えください」
「ええ」

 カウンター席の青年は、常連然とした摩利子と田中の会話を興味深そうに聞いている。

「今日は、何になさいますか。マティーニでしょうか」
メニューを開こうともしない摩利子に、田中は訊いた。彼女は、少し考えてから答えた。
「そうね。懐かしい田中さんのマティーニ、大好きだけれど、今日はほんの少しだけ甘くロマンティックな味にして欲しい氣分なの。夜行電車の向こうに星空が広がるイメージで」

 田中は、おや、という顔をしたがすぐに微笑んで、いった。
「それでは、メニューには書いてありませんが、ジュピターはいかがですか。マティーニと同じくドライジンとドライヴェルモットを基調としていますが、スミレのリキュール、パルフェ・タムールとオレンジジュースをスプーン1杯分加えてつくるのです」

 摩利子は、へえ、と嬉しそうに頷いた。

「ジュピター!」
カウンターの端に腰掛けている例の青年が大きな声を出した。

 摩利子と田中は、同時に青年のほうを見た。彼は、話に割り込んだことを恥じたように、戸惑っている。摩利子はかつて職場の同期の男の9割に告白をさせたと有名になった、自信に満ちた笑顔をその青年に向けた。

「ジュピターって、カクテル、初めて聞いたわ。あなたも?」
それは「会話に加わっても構わない」というサインで、それを受け取った青年は、ほっとしたように2人に向けて言葉を発した。

「はい。僕も……その、すみません、大きな声を出してしまって。今日1日、高校時代の天文部のことを考えていたので、ジュピターって言葉に反応してしまって……」
「まあ。天文部。私はまた、なんとかっていう女性歌手のファンなのかと……。ほら、『ジュピター』って曲があったじゃない? もしくは、なんとかってマンガもあったわよね」

「マンガですか?」
田中が、シェーカーに酒を入れながら訊いた。
「ええ。なんだっけ、プラなんとかっていう、木星に行く宇宙船の話」

「『プラネテス』木星往還船を描いたSFですね。NHKでアニメにもなりました。2070年代、宇宙開発が進み、人類が火星に実験居住施設を建設していて、木星や土星に有人探査を計画している、そういう設定の話でした」
青年が言った。

「さすがによく知っているのね。木星って、現実にも探査が進んでいるはずよね、確か。人間は乗っていたかしら?」
「いえ、無人探査です。現在は何度も周回して木星を詳細に観測するジュノーのミッションが進行中です」

「どうして降り立たないの?」
「木星の表面は固体じゃないし、常時台風が吹き荒れているようなものなんです。そもそも、ジュノーあそこまで近づくことも、長時間にならないように緻密に計算されているんです。強い放射線の影響で機器に影響が出ないように」

「放射線?」
「ええ。木星からはものすごく強い放射線がでているんです」
「そうなの?」

「では、木星の近くまで旅行するのも難しそうですか?」
田中に訊かれて、青年は笑った。
「今の技術では難しいですね。木星には衛星もあるし、たとえばエウロパには表面の分厚い氷の下に豊かな液体の海があって間欠泉と思われるものも観測されているんですが、木星に近すぎて放射線問題をクリアできないでしょう。一方、カリストくらい離れればマシのように思いますが、こちらには液体の水はないようです」
「そうなんですか。技術が進化すれば宇宙進出もできるというような単純な話ではないのですね」

「それに、たとえ、寒さや放射線の問題がなかったとしても、ちょっと遠いんですよ。僕たちが海外旅行を楽しむような氣軽さでは行けないと思います」
「どのくらい遠いの?」
「太陽から地球までを1天文単位っていうんですけれど、太陽から木星まではだいたいその5倍くらいあります。なので単純に一番近いときでも、太陽までの4倍ちょっとあります。以前計算したことがありますが、時速300キロの新幹線で行くとすると230年以上。時速2000キロのコンコルドで35年、時速2万キロのスペースシャトルで3年半ぐらいです。もっともその間も木星は動いているので、この通りというわけにはいきませんけれど」

「片道でそんな距離なのね」
「燃料、ずいぶんと必要なんでしょうね」
「そうですね。僕にチケットが払えないのは、間違いなさそうです」

 シェークを終えた田中が、カクテルグラスを摩利子の前に置いた。ほんのりとスミレの香りがする紫のカクテル。
「まあ、きれいね。それに……オレンジジュースのお陰なのかしら、爽やかな味になるのね」
「パルフェ・タムールは、柑橘系の果実をベースにしたリキュールですから、その味も感じられるのではないですか」

「それ、アルコールは強いですか?」
青年が訊いた。
「そうですね。マティーニのバリエーションなので、マティーニがお飲みになれれば……」
田中は言った。

 摩利子は、ということはこの客は初めてここに来たのだなと思った。何度かやって来た客がどのくらいの酒を飲めるのかを、田中はすぐに憶えてしまうのだ。

「せっかくですから、僕もその『ジュピター』をお願いします」
田中は微笑んで、再び同じボトルをカウンターに置いた。

 摩利子は、話を木星に戻した。
「じゃあ、スペースシャトルが格安航空券なみにダンピングされたら、木星往復ツアーなんてできちゃうかしらね。7年間、ほとんど車窓が変わらなそうでなんだけど」

 青年は、首を傾げた。
「どうだろう。7年で往復できるとしても、その時間、地球では、他の人たちが別の時間を過ごしていて、帰ってきたら浦島太郎みたいな想いを味わうんじゃないかな」

 摩利子は、にっこりと微笑んだ。
「7年なんて、あっという間よ。待っている人たちは、待っているわ」

田中が、そっと『ジュピター』を青年の前に置いた。青年は軽く会釈をして、紫のドリンクを見ながら続けた。
「『去る者日々に疎し』っていいますよね」

「そうねぇ。側に居て同じ経験を続けていないだけで疎くなってしまうのって、それだけの関係なんじゃないかしら。ほら、私、そんなにしょっちゅうは来られないけれど、『Bacchus』と田中さんは、私たち夫婦にとってとても大切なままだもの」
「恐れ入ります」

「それは……そうだけれど。星空だけを観ながら時間を止めたような旅をしている人と、その間もたくさんの他の経験をしている人との間に、認識の差が生まれてくることはないのかなって。離れている間に、どんどんお互いの知らない時間と経験が積み重なって、なんていうんだろう、他の誰かたちとは絶対的に違うと僕は感じている『何か』が、相手たちの中では薄れていくのかもしれない、なんて考えることがあるんですよ」

「それは木星旅行の話じゃなくて、現実の話?」
「まあ、そうです。高校の時に、いつも一緒だった仲間たちのことを考えています」

 摩利子は、なるほど、という顔をした。それからわずかに間をとってから言った。
「私たちね。私たち夫婦も、それに、ここにいる田中さんも……たぶん、もう帰ってこないだろう人を待っているの」
「え?」

 田中は、何も言わずに頷き、後ろにある棚を一瞥した。キープされたボトルのうち、定期的に埃がつかないようにとりだしているが、2度と飲まれないものがあった。彼は一番端にある山崎のボトルを見ていた。

 青年は、具体的にはわからないが、2人が示唆している人物の身に何かが起こったのだろうなと考えながら聞いていた。摩利子は、それ以上具体的なことは言わずに続けた。

「絆って、ほら、一時やたらと軽く使われたでしょう? だから、手垢がついた言い回しになってしまったけれど、でも、きっと、そういう時間や空間の違いがどれだけ大きくなっても変わらない、口にすることもはばかられる強いつながりのことをいうんだと思うわ」

 青年は「そうかもしれませんね」と、カクテルグラスを傾けた。わずかに頷きながら、確かに自分の中にある『絆』を確認しているようだった。

「僕は、高校まで兵庫県にいたんですけれど、それから京都に出てそれからずっとです。高校の時の仲間も、アメリカに行ったり、東京に出たり、みなバラバラになったけれど……確かにまだ消えていないな」

「あら。じゃあ、こちらに住んでいるわけじゃないのね」
「ええ。昨日から泊まりがけで研修があり東京に来ました。今日夕方の新幹線で帰るはずだったんですけれど、こちらには滅多に来ないし、明日は日曜日なので、先ほど思い立ってステーションホテルに部屋を取ったんです」

「そう。じゃあ、この店に来たのは、もしかして偶然?」
「はい」
「あなた、とてもラッキーな人ね。知らずにここを見つけるなんて」

 青年は、顔を上げて2人を見た。それから、頷いた。
「本当だ。ここに来て、話をして、そして『ジュピター』を飲んで。すごくラッキーだったな」

 それから、何かを思いついたように晴れやかに訊いた。
「あの、三鷹って、ここから近いんでしょうか」
「三鷹? 多摩のほうでしょう。山の中じゃなかった? 子供の頃、遠足に行った記憶があるわ」

 摩利子の言葉を田中が引き継いだ。
「確かに多摩ですけれど、山の中ってことはありませんよ。東京駅で中央線の快速に乗れば30分少しで着くのではないでしょうか」

 2人は、この青年が明日、『絆』を確かめ合う相手に連絡することを脳裏に浮かべながら微笑んだ。


ジュピター(Jupiter)
標準的なレシピ
ドライジン : 45ml
ドライヴェルモット: 20ml
パルフェ・タムール: 小さじ1
オレンジジュース: 小さじ1

作成方法: アイスカクテルシェーカーでシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。



(初出:2020年8月 書き下ろし)
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Tag : 小説 読み切り小説 コラボ 123456Hit

Comment

says...
執筆、お疲れさまでした。

おおお、『Bacchus』へのご招待、ありがとうございます。
そっか~、あの甲斐性なしも東京に出張に行って、バーにふらりと立ち寄るようになりましたか。たまたま立ち寄ったのが『Bacchus』で、摩利子と田中バーテンダーに相手をしてもらえるとは、なんという幸運。
キーワードの「木星往還船」ではご苦労をおかけしたみたいですが、まさしく『プラネテス』から拝借したネタですし、星までの距離と、人と人との絆や距離感を絡めていただいたのは、拙作『あの日、星空の下で』のテーマとも繋がっていて、相変わらずお見事なお題さばきに感心しています。

すっかりいっちょまえ気取りの智之ですが、たぶん大学を出て、京都でそのまま学校の先生になって何年か過ぎている、という時期ですね。ということは、熱を上げていた先輩の女性に振られて、綾乃とごにょごにょあって、詩織とはちょっと疎遠になっていて、相変わらずふらふらと決心もしていない状況ですね。
智之の台詞、「離れている間にお互いの知らない時間と経験が積み重なって……」というやつですが、彼が口にしそうな事柄ですねぇ。高校生のころから、あまり成長していないなぁ、こいつ。
だいたいが、せっかく東京に出てきたんだったら、遠いの近いの言ってないで、三鷹(吉祥寺)に押しかければいいんですよ。田中バーテンダーと摩利子に背中を押されないと、詩織に会いにもいけないとか、ほんとに甲斐性なしだなぁ、こいつ。
……というか、マジでそういう設定なんですけど、オフ会とかでバラしましたっけ? でないとすると、八少女夕さんの鋭さには、驚ろくしかありません。ぐぬう。
もっとも、智之は吉祥寺には出向くでしょうけど、きっと詩織と会っても、なんかすっかりオトナになっちゃったなぁ、とか感慨を抱いておしまい、ですね。絶対に自分からは動かない男ですからね。ま、「星」の属性を持つキャラなんで、しようがないんですけど。

そこここに読み応えのあるフレーズがあって、とても楽しませていただきました。
無茶なリクエストにもかかわらず、素敵な作品を書いて下さり、ありがとうございました。
2020.07.29 07:29 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

「木星往還船」に七転八倒しました。orz
そして、吉祥寺だったのですね。なぜリサーチで間違えたんだろうと思ったら「三鷹高校」だった……。しくしく。
三鷹市だったらそのままでもいいかなと思いましたが、隣だけど武蔵野市だ。ううむ、これは書き直しかな。すみません、少々お時間いただきます。さすがの摩利子も吉祥寺は山扱いはしないだろうし。

さて。そもそも智之ちゃんは兵庫か京都の方なので、樋水龍神縁起関係だとその辺でからませるのが難しく、京都時代のゆり、もしくは、峯岸宮司の奥さん、なんて案も考えたのですけれど、いかんせん影が薄いし、「木星往還船」を絡めるのが難しくて、「ええい、大手町まで連れてきちゃえ」になりました。ご足労いただきありがとうございます。

実は、TOM−Fさんご本人なら東京ステーションホテルはきっとお好きだと思ったのですけれど、智之ちゃんはどのくらい鉄道もお好きかちょっとわからず、その辺はサラッと逃げました。一応、『Bacchus』から徒歩圏なので(笑)

そして、智之ちゃんの現状は、ええと、当てずっぽうです。
知っていることは、TOM−Fさんのご発言から、大学生時代には京都の女子大生と何かあったっぽいということ、でも、ニューヨークに来た詩織や、北海道にいた綾乃の言動から考えると、なんだかんだ言っても、まだ2人のお嬢さんのハートを完全に失っているわけでもなさそうという感じ。京都で教師になった、というのも書いてあったので、ずっと京都在住かなと。でも、あとは何もわかっていませんで……。

しかしまあ、綾乃が超有名ニュースキャスターと日々大活躍し、ついでに某姫君とあんなことこんなことをやる立場になっている、一方で、詩織は詩織で知る人ぞ知る画家と大人の関係(?)を築いているし、そういうすごい娘さんたちと離れていつつも時おり近況を耳にしたとしたら、智之ちゃんは凹むまでは行かないけれど、「なんだかなあ」と思うんじゃないかなーと、これは私の想像です。

あと、ノーアポで吉祥寺に行って、しーちゃんの自宅に上がり込んでちゃっかりやることする、なんて展開、まずなさそうですよね。
わざわざ最寄り駅まで行っているのに、駅前の喫茶店で会っておしまいとか、そういう感じがするんですけれど、私ってひどすぎかしら。
ま、うちのヘタレ男(代表はグレッグ)たちよりは、「やるときは、やる」だと思うのですけれど。

また今回も、お借りしたキャラクターで好き勝手遊ばせていただき失礼しました。
近いうちに、TOM−Fさんの本編で、正しい智之ちゃんにお目にかかれますように。

リクエストとコメント、どうもありがとうございました。
2020.07.29 22:48 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あ、やっぱりちゃんと名前で呼びかけてる。まぁ彼女は超おなじみさんだから当然なのでしょうけれど、一回来店して名乗れば名前を覚えてもらえそうだもの。相変わらず田中さんは凄いや。サキなんか人の名前を覚えないことでは誰にも負けませんから・・・。
お、「サンライズ出雲」登場!これ良いんですよね。日本で唯一の寝台列車だし、主に個室寝台だから三密が避けられるんですよ。時間的にもちょうど良いので東京から山陰へは便利かも知れません。上りは大阪を真夜中過ぎに出て東京に早朝に着くから大阪で飲み過ぎるおじさんなんかには案外便利かも。大阪で深夜まで飲んでそのまま東京で出社とか?(このご時勢では飲むこと自体がはばかられますが)

余計な薀蓄は置いておいて、
摩利子さんお久しぶりです。といってもこの「バッカスからの招待状」でしか存じ上げないのですが、相変わらずお元気そうです。
そしてたぶん難題だったろうと想像していますが「木星往還船」のお題、見事に組み込まれています。こうきますか!
「木星往還船」と聞いてサキが真っ先に連想するのは「2001年宇宙の旅」の「ディスカバリー号」でしたが、そうか、言われてみれば「プラネテス」にも「フォン・ブラウン号」が登場しますね。
さすがの天文部部長、食いつきが早いです。薀蓄も長い長い。
彼、結局京都で教職に付いていて、研修で東京に出張?ちゃんと社会人やってるんだなぁ。きっと素敵な先生になっているんだと思います。
たまたま運命の悪戯でバッカスに立ち寄って、そのまま焚きつけられて、詩織のところへ向かうんだろうなぁ。彼は相変わらず優柔不断みたいなのであまり進展は望めなさそうですが・・・。
あ、彼が泊まるのは東京駅のステーションホテルかな?このホテル素敵だと聞いています。
「東京駅で中央線の快速に乗れば30分少しで着くのではないでしょうか」田中さんのフォローが利いていますね。え?書き直し?

懐かしい登場人物の近況が織り込まれた物語、楽しく拝読させていただきました。
2020.07.30 11:43 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

田中は、おそらく3回目くらいで名前を訊き、その後は名前で呼ぶって感じでしょうか。
私も名前をなかなか覚えられないタイプなので、かなりファンタジーで書いていますが、本当にこういう方はいらっしゃるようです。すごい。

「サンライズ出雲」は、出雲から東京へは乗ったことがあるのですよ。素敵な個室寝台(シングルってタイプですね)でした。
どちらにしてもホテル住まいなら、移動時間も短縮できるしいいこと尽くしですね。

摩利子は、『樋水龍神縁起』のキャラですが、この『Bacchus』の第1話にも出てくるし、『大道芸人たち Artistas callejeros』の出雲編にも出てきて、稔たちを泊めてくれているおばさんです。この時期は、まだ結婚して10年くらいの時なので、稔たちは幼児ですけれど(笑)

智之ちゃんの語りが長くなったのは、私の都合です(笑)
マティーニ好きの摩利子から、「木星往還船」を経て、「絆」まで話を5000字でつなげなくちゃいけなかったので。
「2001年」や「2010年」も絡めることも考えたのですけれど、どんどん長くなるので「木星往還船」の言葉だけ使える『プラネテス』だけ出しておしまいにし、あとは現実の話に終始させました。

彼が東京に(詩織を訪れるという目的なしで)やってくる一番自然な流れが出張だったのですけれど、教師だということなので研修ってことにしちゃいました。東京ステーションホテルは、私は泊まったことないのですけれど、機会があれば泊まってみたいホテルですよね。


> 「東京駅で中央線の快速に乗れば30分少しで着くのではないでしょうか」田中さんのフォローが利いていますね。え?書き直し?

吉祥寺は三鷹の隣なので、ここは書き直さなくてもいいんですけれど、摩利子のセリフを書き直さないと。
摩利子は東急沿線の出身なので、横浜方面は行動範囲なのですが、中央線や京王線などはよくわかってないという設定です。
なので三鷹というと「どこか山の中」という間違った認識を持っているのですけれど、さすがに吉祥寺が山の中だと思うわけはないので、その辺がマズいかなと。まあ、智之ちゃんのセリフを「三鷹高校のある辺り」に変えてしまえば、そのままで済むかな。ちょっと考えます。

コメントありがとうございました。
2020.07.30 19:18 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
バッカスへのご招待…じゃなくて偶然だったみたいだけど
これも何かの絆なのかも(コラボ企画だし)
まさかこのまま摩利子さんに告白を…ってことはなく
背中を押してもらえたんですね
バーでこんな話をするなんてなんだかかっこいいです
2020.07.31 13:34 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ええと、企画ですから(笑)

あ、でも、摩利子は子持ちのおばさんですから、告白ってことはないない(笑)
それに智之ちゃんは、吉祥寺在住のカワイ子ちゃんのことで頭いっぱいみたいですし。

このシリーズ、バーに対する憧れが暴走しているような小説です。

コメントありがとうございました。
2020.07.31 22:50 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
木星どうする?ってリクエスト、お疲れさまでした(^^)
でも天文部の部長さん登場なら、話題にはぴったりですものね。しかもジュピターに絡めて絆。確かに、絆たっぷりの高校の天文部でしたし……それなのに、優柔不断すぎて、絆があちこちでブチブチと。でも、うまくBacchusに導かれたのは絆のなせる技でしょうか。
蘊蓄がちょっとめんどくさいあたりも変わっていないけれど (そんなこと言ってる間にあの子もあの子もあちこちで別の絆が……でも自分も女子大生と云々だったんですよね)、さすが田中氏と摩利子様、なんでも受け入れたり受け流したりしてくれている感じが漂っていました。

ジュピター、お目に掛かったことのないカクテルですが、名前だけ聞いたら、煙もくもく(ドライアイスの演出付き)の層状に分れた姿を想像してしまいました。でも、レシピ見たら、なんか爽やかそうですね。ジュピターも私にとって何だかなつかしい世界なので(高校生のころね)、どこかでチャンスがあったら私も頼んでみようかな。
摩利子様が相変わらず雰囲気がステキで、初めて夕さんの『樋水龍神縁起』を拝読した時のことをなつかしく思い出しておりました。あの主人公たち(今は水底ですものね)は再登場することもないので、文字通り遠くへいっちゃったなぁと、一緒にカクテルを飲みたくなりました(^^)

ちなみに、今、東京ステーションホテルは、おののくほどのお値段のホテルなので、庶民の智之には泊まれないだろうなぁ~。以前は知らないのですけれど、何年か前に(それでももう随分前)東京駅の改装工事の時に建て替えられて、超高級ホテルとなってますよね。一度泊まってみたい。
2020.08.07 18:04 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

智之ちゃん、絶対に語れる話題だと思うのですよ。
でも、蘊蓄がうるさすぎる感じになったのは、彼のせいではなく私の都合です。
お題を無理に詰め込んだので。

摩利子は、羽を伸ばして飲みに来ただけです(笑)智之ちゃんにとっては「なんだこの高ビーなおばさんは」だと思いますけれど、まあ、彼も大人なので……。

さて、カクテルの「ジュピター」ですが、以前「ヴァイオレット・フィズ」のバリエーションで「ナイト・スカイ・フィズ」を作り出したときに使った「パルフェ・タムール」を使った「マティーニ」なのですよね。ジュピターというなら、もっと黄色と赤のシマシマカクテルかと思ったのですが、全然そんなじゃありませんでした。
でも、ですね。実は最新の写真を見たら、北極辺りの木星はかなり青っぽい色で、「パルフェ・タムール」の色は、そんなに間違いじゃないのだと、びっくりしました。今度、免税の村に行ったら「パルフェ・タムール」買ってみようかなと、実は狙っていたりします。

さて、田中がまだ置いてある山崎のボトルは朗の置いていったものですね。これはもう誰も飲まないことでしょう。

東京ステーションホテル、そんなに高いんですか?
いやいやいや、智之ちゃん、泊まってくださいよ。スペースシャトルに乗って旅をするよりはきっとお値頃だと思いますし(笑)
私も泊まってみたいけれど……それこそ機会はなさそうですね。

コメントありがとうございました。
2020.08.07 23:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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