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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

買ってしまった

突然ですけれど、先日うっかり買ってしまったアルバムの話。

THE刑事 ☆ 究極の刑事ドラマ・テーマ集

若い人は、ピンとこないと思うんですけれど、たぶん同年代の人はわかってくれるような……。

先日、なんとなくYoutubeめぐりをしていたのですよ。それもお侍さん関係で。わかる方はわかると思いますけれど「成敗!(上様のあれです)」とか「お奉行!(♪うーうーうううううー)」とか北町奉行の奥方が紫頭巾とか、まあ、その他あれこれ。懐かしくて。

今って、時代劇がどんどん終了しているのですってね。残念。時代が違うといったらそうなんでしょうけれど、あれって、今みてもメチャクチャ面白いし、数年で古くさくもならないし(最新の機械がギャグになることもないという意味で)、それにテーマ曲も素晴らしいものが多いので、盛り上がるシーンでやけに心躍るんだけどなあ。

で、結局iTunesストアを巡回することになったんです。時代劇のテーマ曲を求めて。でも、あまりないんですよね。「暴れん坊将軍」と「必殺」関係はそこそこあるのですけれど。私はオムニバスでみんな欲しかったんだけれどなあ。まあ、いろいろと大人の事情があるのでしょうかね。

そんな中で見つけたのが、このシエナ・ウインド・オーケストラの「THE刑事 ☆ 究極の刑事ドラマ・テーマ集」というアルバムだったのです。全然お侍じゃないというツッコミはちょっと待って。その通りですけれど。

いや、最後だけ、「必殺」と「大江戸捜査網」が入っているんですよ。それで単品で買おうかなと思ったんですけれど、なんか試聴していたらまるごと欲しくなってしまいました。「ルパン三世 '80」「西部警察」「太陽にほえろ!」「Gメン'75」「はぐれ刑事純情派」全部いるもん。「刑事コロンボ」はオリジナルのパーシー・フェイスのCDも持っているけど、それでもいるもん。

同世代の方は、試聴してみたら私のいわんとすることがわかると思います。どの曲も「おお、これは、懐かしすぎる!」なんですよ。で、今のところは必要ないけれど、長い車通勤がまた必要になったときに、これ聴いて運転したいなーと思ってしまったんですね。

昭和のちょうどこれらの番組がリアルタイムだった頃、実は私は自分の周りに存在する世界があまり好きじゃなくて、早く未来になって、ここじゃないところに行きたいと思っていたものですが、実際にそうなってみたら、当時を懐かしんで聴いている。あの頃は、まだ大切な人たちもこの世にいたし、今は手の届かない大切な物がすぐ側にあったのですよね。

そんなわけで、お侍さんのことでも、刑事ドラマのことでも、誰とも盛り上がれない、刑事コロンボがドイツ語を話している(小池朝雄じゃないとイヤ!)そんな世界でひとり、ニヤニヤしそうになるのを堪えながらこのアルバムを聴いております。
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Comment

says...
おお、確かに、懐かしすぎる。
頭の中に音楽が聞こえます。

私も、刑事コロンボは小池朝雄派です。
実は、ピーター・フォークの声を確かめたくて、彼が主演した映画を見に行ったことがあります。
わざわざ映画館まで。
あるとき、ふと気になったら、どうにも気になって。
あんな声なんだろうか。

そしたら、甲高い声だったので、すごくがっかりしたのでした。
やっぱり、コロンボは小池朝雄。
2021.01.16 08:40 | URL | #em2m5CsA [edit]
says...
突然申し訳ありません。記事を拝見していて嬉しくなったので一筆。
八少女 さんのこと世界文学全集的な方かと思っていましたのに、侍や刑事、果ては小池さん(百合子ではありません)まで出るに及んで、指が勝手に動いたという次第。
時代は流れてもいいものはいい、好きなものは好き。それでいいと思います。自分は大好きです。
勝手なことを述べましたが、感じたことを書かせていただきました。
それでは失礼いたします。
2021.01.16 08:50 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
どの曲も、みな懐かしいのです。毎週観ていなかった番組も、テーマ曲だけは染みこんでいるらしく、どれも懐かしすぎる。

さて、普段映画は字幕派なんですけれど、テレビドラマ系はやはり慣れている声が脳に刻まれてしまっているんですよね。
コロンボ、最初に違和感を持ったのはイタリアででした。
コロンボがイタリア語をしゃべっている。声が違う(もちろん小池朝雄ではない)ので、「違う!」と叫びたかったです。
でも、コロンボ、イタリア系なので、本当は日本語より馴染むはずなのに(笑)

本家のピーター・フォークですら違和感があるなら、もうどうしようもないですよね。
日本人にとってのコロンボは小池朝雄の日本語で(笑)

コメントありがとうございました。
2021.01.16 20:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

いえいえ、コメントいただけて、とても嬉しいです。
もちろん、最近好きになったものもあるのですが、やはりこういう子供時代に親しんだものは、格別に思い入れがあるのですよね。
実は、子供の頃、長いあいだ親に同級生がよく観るような番組を規制されていたので、「太陽にほえろ!」は数回のみ、「西部警察」に至っては観たことがないはずなんですけれど、テーマ曲はよく知っているんです。大変な流行りようでしたものね。
あと、子供の頃には映画館には一度も観にいったことがないのに、伊福部昭の「ゴジラのテーマ」を聴くと血湧き肉躍っちゃうとか。

今は、日本の番組などとは遠く離れていますが、Youtubeなどのおかげで、お侍さんなどを再び試聴することができて、いい世の中だなと思います。そして、こうやってカミングアウトすると、「私も!」と賛同してくださる方がいるのは、本当に嬉しいですね。

コメントありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2021.01.16 21:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
そんなあなたに「ちょんまげ天国」
まあ、騙されたと思って検索してみたんさい。
ああ、良いですねぇ、丹波哲郎。この人に斎藤道三やらせたかった。でも真田太平記の昌幸はえがった。江戸中町奉行所、鬼平犯科帳、え゛がった。
2021.01.19 13:05 | URL | #eRuZ.D2c [edit]
says...
こんばんは。

「ちょんまげ天国」、そうなんですよ。
あれめっちゃ探したんですけれど、オンラインで1曲ずつ買える形式のがないんですよ。
個人的に狙いたいのは「ちょんまげーじゅ」に入っている「大岡越前のテーマ」、それから「江戸を斬る」のインストバージョン。
しかし、全部いるかって聞かれるとちょっと微妙……。
いずれにしても、日本に行くときまでにどうするか考えまする。

なんでiTunesストアで売ってくれないかなあ……。

丹波哲郎、いいですよね。
こちらでは、しょっちゅう007やるのでその時に拝見していまーす。

コメントありがとうございました。
2021.01.19 23:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
そうですね~~。
こういう過去の名作というのは良いですよね。
刑事コロンボとかまた観たいですね~~。
こういう名作集の音楽だと、作品自体も回顧できて良いですね。

今リアルタイムで解決シリーズを連載している私にとっては、
改めて、解決シリーズは夕さんのどストライクの作品なんですね。。。
最近、こういう刑事モノもなくなりつつありますからね。
2021.01.20 02:18 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

現在でもよく目にすることができるのは「刑事コロンボ」だけなのですが、残念ながらもちろん日本語ではありません。
意味はわかるんですけれど「違うんだよなあ」と言いがかり的な感想を持っていたりします。

お侍さんだけでなく、刑事ドラマもなくなりつつあるんですか。
実は、時代劇ほどは刑事物はみていなくて、時代劇のように「好き!」といえるほどでもないのです。
ただ、やはり時代を彩ったテーマ曲には、番組そのものをほとんどみていなくても、心躍るんですよね。

コメントありがとうございました。
2021.01.20 23:09 | URL | #9yMhI49k [edit]

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