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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】忘れられた運び屋

scriviamo!


「scriviamo! 2021」の第5弾です。山西 左紀さんは、「プランC」の小説でご参加くださいました。ありがとうございます!

プランCは、「課題方式」で、指定の課題に沿ったものを150字から5000字の範囲で書いていただくものです。くわしくはこちら
をご確認ください。

 左紀さんの書いてくださった「BLUE HOLE

山西左紀さんは、SFを得意としていらっしゃる創作ブロガーさん。お付き合いのもっとも長いブログのお友だちの一人で、このscriviamo!も皆勤してくださっています。

今年書いてくださった作品は、「新世界から」シリーズの新作です。

サキさんによると2人のヒロインが活躍するお話ということですが、今回登場した方がたがおそらくその2人だと思います。もっとも、まだ全体像が見えていないので読み違いかもしれません。

サキさんは、作品から人物を使ってほしかったようなのですが、ご参加くださった作品は本編ですし、下手に触ると大切な設定などをおかしくしてしまう可能性もありますので、障らない方がいいと判断しました。というわけで、お返しの作品は、サキさんの作品とはまったく関係のない話です。ただし、サキさんの『BLUE HOLE』をトレースして、組み立てました。そして、いろいろな部分を対照的にしています。

思わせぶりに出てくる「ファナ・デ・クェスタと関係のあった人々」というのは、ときどき使っているそれらしい人々です。わざわざ読む必要はありませんが、氣になった方用に一応リンクも張っておきます。(そろそろ専用カテゴリーが必要かしら……)

それと、今回はサキさんに合わせて「プランC」の要件を満たした作品にし、加えてサキさんへのお返しなので、頑張って苦手なメカ系の記述にもトライしました。全然わからないことなので、その辺は笑ってスルーしてくださると嬉しいです。


【参考】
ヴァルキュリアの恋人たち
ヨコハマの奇妙な午後
紅い羽根を持つ青い鳥

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忘れられた運び屋
——Special thanks to Yamanishi Saki-san


 帰りに『ハングリーライオン』に寄ろう。久しぶりに首都に足を踏み入れたんだし。あそこのチキンサンドは好きだ。ティーネは、目の前の男が思考を読んだら怒りそうなことを考えた。

「聞いているのかね、エルネスティーネ・クラインベック。君の名誉回復に関する大切な話なんだが」
ムワゼ司令官はもとから苦い薬草を奥歯ですりつぶしているような奇妙な顔つきをしているが、ことさら苛ついた様相でたたみかけた。

「詳しく聞く必要はないかと思いますが。私をクビにできて大喜びだった、反白人派のみなさんを敵に回してまで何を今さら」
「反対勢力を説得して君を取り立ててやったこの私の顔に泥を塗ったのは君だろう」

 それは、間違いとも言えなかった。白人でしかも女のティーネが空軍のパイロットに抜擢されたとき、誰もが驚いた。独立してから30年、分離差別政策時代を知る世代は、今でも白人の起用には反対する。ティーネがその地位に就いたのは、ムワゼ司令官の推薦と説得工作があってこそだった。もちろん、彼女はそれに応える働きもした。

「別に軍規に背いたわけでもないのに」
「海外で、傷害未遂。しかも、低俗な雑誌にばっちり写真まで撮られて。庇いようもないだろう」

 それも、その通り。私は、あの時、あの2人に復讐できればあとはどうでもいいと思っていた。私を捨てて、あの女に走ったイザーク・ベルンシュタイン。なのに、かすり傷さえ負わせることができなかった。それどころかあの男は、今では世界有数の大富豪だ。おそらく、この近辺の数カ国の国家資産を軽く超えるほどに。

 そして、あの女は、たった3年でイザークのもとを去った。ファナ・デ・クェスタ。男を栄光に導く女神と持ち上げられて、好き勝手なことをしていたが、数年後に同棲していた女に殺されたと聞いた。私が、地位とイザークを失う復讐を企てる必要なんて全くなかったのだ。

「仕事は、どうだね」
ムワゼは、意地の悪い微笑を浮かべた。
「順調です」 
「ペンギンの糞を輸送することがかね」

 現在ティーネは、堆積グアノの採掘と販売をする会社に雇われている。顧客への輸送や散布を請け負うのだ。
「グアノは最高の肥料ですよ」

「19世紀のね。化学肥料に地位を譲って久しいだろう」
「いいえ。天然肥料ブームで価値が見いだされているんですよ」

 もちろん、これはかつて彼女の描いていた未来図にはない生計の立て方だ。空軍初の白人女性パイロットとしてのキャリア。もしくは、大富豪の妻としての生活。かつてはその選択に揺れた。どちらも今では遠い過去の話だ。

「君を呼んだのはほかでもない。君に運んでほしいものがあるのだ。貨物輸送に見せかけてね」
「空軍機でできない闇の仕事ですか。お断りします。そんな義理もないですし」
「人聞きの悪い言い方はやめてもらおう。この仕事を引き受けてくれれば、君の書類上の退役理由を書き換える用意もあるのだぞ」
「でも、元の地位に戻してくれるわけじゃないんでしょう」
「それは無理だ。が、少なくとも今後の再就職は大いに楽になると思うが?」
「そんな程度の旨みで、危険はおかせません」
ティーネは、踵を返すと出口に向かった。

「ファナ・デ・クェスタを出し抜くためだと言っても?」
彼女の動きが止まった。

 振り向くと、ムワゼはヒキガエルのような嫌な笑顔を浮かべている。ほら、食いついた、とでもいいたげだ。

「失礼します」
ティーネは、怒鳴ると走って退出した。チキンサンドを食べたらさっさと帰ろう。

 チキンを扱う『ハングリーライオン』は、ティーネの好きなファーストフードチェーンだが、いま住んでいるリューデリッツにはない。彼女は、バーガーにフライドポテトとコールスロー、それにチキンウィングもオーダーした。

 席に着いた途端、失敗したと思った。斜め前に、ロベルト・クレイが座ったのだ。
「やあ、ミス・クラインベック。久しぶりだね」

「あなたに会うと知っていたら、ここには入らなかったわ」
「どこに入っても同じだよ。そこに入ったからね」

 ティーネは、憎々しげにジャーナリストを睨んだ。
「つけていたの」
「まあね。とある情報筋からのネタで、ムワゼを張っていたら、君がやって来たんでね」

「おあいにく様。私は何のネタも持っていないわよ。何か頼まれる前に断ってきたから」
「そう言いなさんなって。こっちは、君が来たことで確信を持ったよ。なんせ君がファナ・デ・クェスタやイザーク・ベルンシュタインに私怨を持っているのは誰でも知っていることだしね」

「あなたにも私怨を持っているわよ」
ティーネが失職した直接の原因は、この男がドイツでの事件を写真入りで大きく報じた記事だ。

 クレイは、ぐっと身を寄せて囁いた。
「じゃあ、お詫びに教えるよ。ムワゼが出し抜こうとしているのは、そのイザーク・ベルンシュタインと一緒に世界の鉱山を買い占めている奴らなんだぜ」

 ティーネは、鼻で笑いながらバーガーにかぶりついた。
「ねえ。訊いてもいないのに、こんな公の場でそんな話をするなんて、頭がおかしいんじゃないの?」

「まあね。しかたないな。手の内を晒すよ。俺が追っているのはムワゼじゃない」
クレイは、ふてぶてしい様相を引っ込めて、真剣な顔つきで言った。ティーネは、まともにジャーナリストの顔を見た。

「イザーク・ベルンシュタインとその仲間たちだ。つまり、数年前から例のファナ・デ・クェスタと関係のあった奴らがつるんで何かをやっているんだ。俺がこの国に来たのも、実は君を探しに来たんだ。ベルンシュタインと親しい仲だった君の協力がいるんだ。その代わり、君は恨みを晴らすチャンスを手にする。悪い話じゃないだろう?」

「ムワゼもあなたも、なぜ私がいまだに復讐したがっていると思うのかしら」
「だって、君は未来も地位も失っただろう? 追放後の君の足取りがつかめなくて苦労したよ。つまり、まともな仕事に就けなくなったってことだろう?」
「失礼ね。ちゃんと働いているわよ。乗っているのはセスナ172Bだけど」
「でも、この国初の空軍女性バイロットとは比べものにならない、そうじゃないか?」
「うるさい」

 ティーネは、腹を立てながらチキンバーガーを食べ終えた。コーラは小さいのにしておけばよかった。一刻も早く、ここから去りたい。

 ムワゼやこの男に言われるまでもない。オンボロセスナでペンギンの糞を運ぶ仕事をするためにパイロットになったわけじゃない。

* * *


 岩沙漠は、時間によって違う顔つきをする。今は氣難しい老いた賢者のようだ。暗い橙色の地面は、水を吸い尽くしあざ笑う。ぽつんと転がる岩の一面に強烈な日差しが照りつけ、その反対側には影が恨みを抱くようにうずくまる。

 かつての沼地を通り過ぎるときにティーネは、やるせない心持ちになる。そこには、何百年も前に枯れ果てた木がカラカラに乾燥したまま立ちすくんでいる。セスナ172Bは、ひどい騒音をまき散らしながらその上を過ぎていく。

 慣れて眉をひそめることはなくなったが、今日の音はことさらひどい。目視できるからいいものの、姿勢指示器もまともに作動しない。

 今朝、2つある点火マグネトーのうち1つしか点灯しないと文句を言ったときも、整備士のカボベは露骨に嫌な顔をした。戻ったら、「まともに整備をする氣がないなら、給料も払わせない」と言ってやろう。もっとも彼女の訴えを、雇い主が支持してくれるか心許なかった。

 海が近くなってきた。眼下ではウェルウィッチアが緑灰色の奇妙な葉をくねらせているはずだ。1年に10センチほど、たった2枚の葉を延ばし、1000年以上も生き続けると言われる。中には2000歳にもなる個体もある。

 この沙漠を飛ぶとき、ティーネにはどこでどんな生活や仕事をするかなど、どうでもいいことに思える。ウェルウィッチアにとっての成功とは、ただ生き延びること。灼熱の太陽をあざ笑うかのように、栄光を極めた文明が廃れて忘却の彼方に追いやられるのを横目で眺めながら、それは美しさも儚さも切り捨てて、葉を伸ばしていく。

 空港に着陸すると、カボベはまだ来ていなかった。彼に定刻という概念がないのはもう諦めた。それに今は夏だ。遅刻が増えるのはしかたない。だが、整備くらいはまともにやってもらわなくてはならない。メッセージを書いてコックピットに貼り付けることにした。

「間に合った。今度もついていたな」
カボベのとは違うイントネーションに、顔をあげて眺めると、ロベルト・クレイが機体の脇に立っていた。風に煽られてカールしたブルネットの髪がひどく乱れている。

「どうやって、ここを……」
ティーネは、サングラスを外してまじまじとジャーナリストを眺めた。

「セスナ172Bって言っていただろう。現役で飛んでいる機を調べた。辿ったら君の現在の雇用主がわかったよ。ムワゼ氏に訊く方が早かったかもしれないが、君とのつながりは後々切り札になるかもしれないので、軍には隠しておきたくてね」

 ボストンバッグとジャケットを肩にかけて立ち去ろうとするティーネを、クレイは追い並んで歩き出した。
「私に纏わり付いても時間の無駄よ」
「まあまあ。そんなにカッカするなよ」

 駐車場に着いたら、今度は車がなかった。誰よ、あんなオンボロ車を盗んだヤツは!

「送りましょうか、姫君」
ニヤニヤ笑うクレイの顔に、グアノを塗りたくる想像で氣を紛らわせながら、ティーネは彼の車に乗った。別に高級車ではないが、エアーコンディショナーもカーナビも搭載されているまともな車だ。盗るんなら、こっちにすればいいのに。

 大西洋沿いに道はリューデリッツへ向かう。いつもの場所に通りかかる。ペンギンたちがひしめいているのが見える。彼女は勝手に窓を開けた。クレイは、嫌な顔をしたが、そのままにさせておいた。潮風が海藻とグアノになる前の排泄物の不快な香りを運んでくる。ゴツゴツと岩だらけの黒く醜い海岸線。

「ねえ、知っている? なぜあの海岸が、あんな真っ黒の醜い岩に覆われていてまともなビーチがないのか」
「さあ。このあたりに火山でもあったかな?」

「違うわ。もともとはちゃんとしたビーチだったんですって。でも19世紀のはじめにダイヤモンドが見つかって、それを掘り出すのに砂浜が邪魔になったの。取り除いた後、ダイヤモンドは枯渇し、グアノ採掘も下火になり、この町には基幹産業がなくなってしまった。今では近隣のゴーストタウンを観光名所にして、生き延びるほかはないのよ。なんて皮肉なのかしら」

「それは、一時の怒りにとらわれて栄光から滑り落ちた君自身への皮肉かい」
「それが人に協力を頼む態度なの?」
「まあ、いいから見ろよ」

 クレイは、ジャケットの内ポケットから写真を出して、ティーネに渡した。望遠で撮ったらしい男女が映っている。ラフなミリタリージャケットとジーンズ姿のたくましい男と、女優のように美しく艶やかな装いの女。

「誰、これ?」
「イザーク・ベルンシュタインの手足となって動いている2人だ。どちらもファナ・デ・クェスタと関係があった。マイケル・ハーストは米国人で傭兵上がり。そして、ファナ殺害を噂されているハンガリー人エトヴェシュ・アレクサンドラ」

「この女が? どうして、捕まりもせずにイザークとつるんでいるのよ」
「死体がないし、被害届もない。犯罪が起こった証拠がないんだ、捕まえようがないさ。だが、その女は今でも日の当たるところで贅沢に生きながら、君を捨てたベルンシュタインと何かを企んでいるんだぜ。君は、本当に何の興味もないのか」

 ティーネは、下唇を噛んだ。グアノの運び屋。盗まれた車。不快な香りを送り続ける海風。動かない点火マグネトー。壊れた姿勢指示器。あざ笑う司令官の口元。ダイヤモンドが採り尽くされ忘れられた街。絶滅を待つばかりのペンギンたち。
「わかったわ。話を聞く」

 答えながら、微かな記憶に残るウェルウィッチアを思い浮かべた。

(初出:2021年2月 書き下ろし)
関連記事 (Category: scriviamo! 2021)
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Category : scriviamo! 2021
Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れ様です。

ああ、なるほど。たしかにこれは、山西サキさんの作品と対をなす、というか、構成が一致していますね。
メインキャラの来歴、ライバルキャラの設定、サブキャラの配置。それに、それぞれの立ち位置なんかも、共通点がはっきりとしていますし。こういうのも面白いですよね。プランCならでは、という感じだし。

ファナ・デ・クェスタは、周囲の人間たちの運命を大きく狂わせ続けていくんですね。たしか生存しているという話だったと思いますが、今もどこかで誰かの運命に干渉しているんでしょうか。
ティーネも彼女に運命を狂わされた一人のようですから、口ではどう言っててもイザークやファナに対しては、わだかまりはありますよね。
ウェルウィッチアのように生存を最優先にして生きていくという選択肢もありますが、
ムワゼやの口車に乗って復讐めいたことに手を染めれば、溜飲はおろせるかもしれませんが、せっかく手に入れた居場所をなくすことにもなりそうで。なにやらきな臭い終わり方まで、サキさんの作品と似通わせてあるんですね。

来年は、このままお二方でそれぞれ作品を書き進める、なんてパターンもありうるかもですね。
2021.02.03 06:46 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
うわ~、やられたなぁ。
夕さんの作品の内容にもTOM-Fさんにも・・・。
匂い立つような(表現的に怪しいですか?)小説だなぁ。
キャラや舞台の匂いや臭いまで伝わってくるような物語でした。
少し名前が長くてややこしいので何度か行ったり来たりした所はありましたが、この雰囲気に呑まれて最後まで一気でした。
しかも夕さん、サキのキャラは使っていただけなかったものの、あちこちで「BLUE HOLE」をトレースしていただいて、読みながら「あ、ここもだ」とずっと頷いていました。
もちろんティーネはズイキのトレースなのでしょうが、夕さんが書かれると人物やその人物の人生も奥行きがずっと深くなっているように感じます。栄光の過去やそれを失ってからの感情の流れ、隠された本性など、やはり節穴のサキとは人間を見る目が違っているのかなと思います。
エースパイロットがその座を追われてやむを得ずやっている仕事の設定(え?ペンギンの糞?)なんかもずっと奥が深いなぁと感心しています。
ムワゼ司令官もティーネをまきこんで何をたくらんでいたのか、まったく得体が知れません。サキの大佐なんか、何をたくらんでいるのか丸わかりですからね。
それに謎に満ちた人物、イザーク・ベルンシュタイン、ファナ(死んじゃったのでしょうか?まさかね。この人物もとても気になります)。マイケル・ハーストにアレクサンドラ(思わせぶりに登場したところで終わってしまったけど)の配置も絶妙です。こいつら何悪いことをたくらんでるんだ?と思わせます。
クレイとティーネの邂逅シーンもいかにもやり手のジャーナリストと落ちぶれたパイロットという感じで素敵でした。ウチヤマより一癖も二癖もありそうです。
最後に謎の植物ウェルウィッチア、象徴的でした。こんな変な(不思議な?)植物もあるんですね。

いや~とにかくすべてがかっこいいです!!!
素敵なお返しをいただき感謝です!!!ありがとうございました。

PS:メカメカ、雰囲気出ていましたよ。
2021.02.03 11:44 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
なんだか難しいっぽい本格的SF
科学技術は進歩しても人間の方はあまり進歩せず
同じようなことを繰り返してるんだなと
思えてしまいました
2021.02.03 13:31 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうそう、このお返しのしかたは、だいぶ前にTOM−Fさんへのお返しにした『樋水龍神縁起 東国放浪記  葩ちる道』と同じですよね。全然違う話なんだけど、ひたすらトレース、ってやつです。

ただ、今回心がけたのは、全部裏返すことでした。ズイキがヒロインなのに対して、ティーネは(『ヴァルキュリアの恋人たち』チームの)敵役ポジション。ズイキは軍への復帰を熱望されているのに、ティーネは利用されて使い捨てにされようとしている立場、オッドアイことTOM−Fさんとこの姫君がむしろわざわざ姿を現しているのに、ファナは全く出てこない。ウチヤマと違って、クレイはティーネのファンなんかではない。などなどです。

そして、一番大きな違いは、サキさんのところが完全な空想世界で世界観を全部組み立てなくてはいけないのに対して、私の今回の話は、全部ナミビアのリューデリッツに現実にあるものや背景を丸々使っていると言うことですかね。なのでいちから創作する必要がなくて早くできちゃいました。

ファナは、中心的人物のようでいて、徹頭徹尾このストーリーには全く出てこない女です。アルルの女とかゴドーとか、そういうタイプ(笑)
なので、今後も全く表舞台には出てきません。

ティーネはわだかまりありまくりです。ただ、この人の場合は、ちょっと逆恨みに近いかも。
本人もわかっているんですよ、こんなことをすると破滅に向かっていくと。グアノでも運びながら無難に生きた方がいいって。
でも、我慢できなくて、結局、火傷をしてしまう。ま、ヒロインじゃないですからね〜。(ってか、このストーリー、他に構想ないし・笑)

> 来年は、このままお二方でそれぞれ作品を書き進める、なんてパターンもありうるかもですね。

ないないないです。
この話は、サキさんの作品に合わせて、作っただけですし!

コメントありがとうございました。
2021.02.03 21:05 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

TOM−Fさんに……って、コメ一番乗りのこと?

ともあれ、合格をいただけて、なによりです。
初の(なんちゃって)飛行機メカメカ話だし……。
サキさんやTOM−Fさんにとっては笑っちゃう程度の記述ですけれど、まったくわかっていない私には調査に次ぐ調査で、それが一番時間がかかりました。

今回目指したのは、サキさんの「BLUE HOLE」のトレース、それから飛行機メカメカでしたが、わざとサキさんがプラスに書いているところをマイナスにしてあります。つまり、ヒロイン(ズイキ)を敵役のモブ(ティーネ)に、「軍復帰を熱望される英雄」ポジションを「利用されるだけの負け犬」に、といった具合です。また、ウチヤマはズイキよりもおそらく弱い立場ですが、クレイは強い立場、そして、世界観を全て構築しなくてはならないサキさんと違って、私はちゃっかり現実にあるナミビアのリューデリッツの話を丸々もってきています。

グアノの話も、ウェルウィッチア(和名は『奇想天外』なんですよね)も、ダイヤモンドのためにビーチを剥ぎ取ってしまった話も、全部実話ですからもちろん本物っぽく響きますよね。

ファナ・デ・クエスタというこの謎の女、徹頭徹尾でてきません。生きているか死んでいるかも謎のままです。
っていうか、別にこの話、構想があるわけではないので、使えそうなときにこうやって「ヴァルキュリアの恋人たち」(マイケル・ハースト、エトヴェシュ・アレクサンドラ、イザーク・ベルンシュタイン、戸田雪彦、エマニュエル・ド・ロシュフール)が思わせぶりに出てくるだけなんですよね。

ともあれ、サキさんからの難題へのお返しが無事に合格点いただけてよかったあ。
素晴らしい作品での皆勤ご参加、どうもありがとうございました!
2021.02.03 21:27 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

骨格はサキさんのお話のトレースですし、それ以外の詳細は全部実話(ファーストフードチェーンとか、ペンギンとか、沙漠とか、奇想天外とか、ダイヤモンドとかです)なのでそれっぽく見えるだけかと(笑)

こちらはアフリカの科学技術があまり及ばない僻地の話なので、余計にダメダメな人間模様が浮かび上がるのかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2021.02.03 21:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
えっと、そもそもどんな話だっけ? と遠い目になりながら、昔の作品をふり返ってみたら、あ~あった、あった、そういうの!と懐かしく思いました。神話タイトルシリーズ(*^_^*)

それはともかく、私も、サキさんのお話ががっつり本編ものだったので、どうやってここに食い込むのかしらと思ったら、こういうお返しでしたか。そして、同じ御題を処理しながら、そして、全く同じような事案をトレースしながら、サキさんらしさと夕さんらしさがまるきり違う方向へ出ていて、堪能しました。夕さんの裏返し技……ちょっとシニカルな雰囲気、いいですね。

丁度、今、眩暈が酷くて、PC画面を長く見ていられないので、ぼんやりとテレビっ子していて、毎日アニマルプラネット三昧です(2月は猫の月だから、マコトと一緒にテンション上がりまくってて)。で、このお話を読んだ同じ日に、たまたま、何かの糞を燃料に使うために運んでいる話が出てきて、すごいタイミングにおののきました(*^_^*)
いや~、なんか、すごく面白かったなぁ。裏返しトレースね(メモメモ)。
2021.02.08 12:23 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

あわわ、このシリーズは、中身空っぽなので、わざわざ読み直さなくてもよかったのに〜。

サキさんのお話、がっつり本編(しかも完結に近いならまだしもまだわりと最初の方)なので、さすがに手は出せませんよ。
それに、例の姫君まで出ているし、下手なことやると大事な本編がオリキャラのオフ会になっちゃうじゃないですか。
あ、裏返しトレースっていい感じの言葉だなあ。わーい。
ええ、ぜひ、彩洋さんも遊んでみてください。

サキさんのお話は、そのままトレースしても、ただの劣化版になるだけじゃないですか。
なので、あえて光と影みたいな関係になるように作った方がいいかなと思いまして。
ま、そもそも、私の世界そのものが、キラキラしていないんでどっちにしろそうなるんですけれど。

アニマルプラネットですか。
みたことないけれど、カワイイ動物は癒やされますからね。
ええ、眼福を堪能してくださいませ。
目眩、再びキツくなっておられるのですね。ああ、少しお休みになればいいのに。
ドクター・ストップ、プリーズ!

グアノの話は、実は、先日、なんかで読んだばかりなのですよ。
で、グアノがいい商売になった19世紀に、人間の都合の濫掘のために生態系を壊されて、絶滅の危機に陥った海鳥がけっこういるらしいですね。
化学肥料が作られるようになり、同時に、グアノが枯渇してきたのとで、産業そのものは斜陽化しているらしいですが、いまは天然物が見直される時代なので、細々といまも売られているようですよ。

ちなみにグアノじゃなくて、ただの堆肥ですけれど、スイスではいまだに牛の糞を普通に肥料として使っているんですけれど、それをまく機械もあるんですよ。春になると、堆肥(要するにウ○コ)が放物線を描いて大空に放たれている横を自転車で泣きそうになりながら通る、なんて暮らしをしています。

コメントありがとうございました。
2021.02.09 22:14 | URL | #9yMhI49k [edit]

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