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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】花のお江戸、ギヤマンに咲く徒桜

今日の小説は『12か月の店』の4月分です。このシリーズでは、このブログで登場するさまざまな飲食店を舞台に小さなストーリーを散りばめています。

今回の舞台は『お食事処たかはし』です。といっても、『樋水龍神縁起』や『大道芸人たち Artistas callejeros』で登場した樋水村にある店ではなく、江戸にある同名の店という設定です。はい。今回は以前にリクエストにお応えして書いた冗談小説のチーム、隠密同心たちを登場させました。

この作品は、『大道芸人たち Artistas callejeros』の主要キャラたちが、隠密同心(のバイト?)をしているという設定で、篠笛のお蝶、三味線屋ヤス、手妻師麗音レネ 、異人役者稲架村はざむら 貴輝の4人を書いて遊んだのですが、今回は加えて「たかはし」の親子3人や、旗本嫡男の結城拓人、浪人の生馬真樹まで登場。ふざけた話になっています。

本編(『大道芸人たち Artistas callejeros』や『樋水龍神縁起』、『樋水龍神縁起 Dum Spiro Spero』)とは、全く関係ありませんので、未読でも問題ないはずです。


短編小説集『12か月の店』をまとめて読む 短編小説集『12か月の店』をまとめて読む

【参考】
半にゃライダー 危機一髪! 「ゲルマニクスの黄金」を追え



花のお江戸、ギヤマンに咲く徒桜

 障子の向こうにひと片、またひと片と散りゆく花が透けて見えた。もう春かと彼は傘張りの手を休めた。生類憐れみの令に対して疑念を抱いた藩主の酒の席でのひと言が、幕府の耳に入り改易蟄居を申しつけられた。家臣は職を失った。そのひとりであった生馬真樹はそのまま江戸に留まったが、再仕官は未だかなわず傘張りで日銭を稼ぐ日々だ。

「ちょいと、生馬さま。聞いておくれよ」
ガラリと引き戸を開けて入ってきたのは、「お食事処たかはし」の女将であるお摩利。

「どうなさいましたか。女将さん」
「どうしたも、こうしたも、うちの人がさ。岡っ引きにしょっ引かれてしまったのよ」
「なんと。ご亭主が? 一体どうしたんですか」

 お摩利は、あたりを見回してから土間の引き戸を閉め、それから袖口からそっと何か小さな桐箱を取りだした。
「どうやらこれのせいらしいんだけれど、私にもわけがわからないのさ」

 真樹は、それを受け取って開けた。絹の布団に薄紙に包まれた何かが載っている。注意深く薄紙を開くと、彼は息を飲み、まじまじと眺めた。

 それは小さな盃だった。よくある陶器や磁器などではなく、透明な硝子に桜の花が彫ってある。藩で進物授受の目録管理に関わったこともある彼は、それが時おり見るびいどろではないことをひと目で見て取った。

「これはどこで手に入れたものですか」
「あの人が、客から預かった物よ。一応、そんな物は預かっていないって言い張っているはずだけれど、拷問される前になんとか助け出したいのよ。ところで、これ、すごいお宝なの?」
「はい。おそらく長崎出島から持ち込まれた御禁制のギヤマンかと」
「ええっ。ただの珍しい盃じゃないの?」

 真樹は首を振った。
「ここを見てください。びいどろのような泡や濁りは全く混じっていない。透かせば女将さんのお顔がそのまま見えます。こんな薄い硝子は、長崎でも作れないはずです。それに、この桜です」

 白くこすったように桜の文様が掘られている。
「この桜がどうしたの?」
「まるで細筆で描いたかのように細かく表現されていますよね。金剛石のようにとても硬い物で根気よくこすってつけた文様でしょう」

 大名の宝蔵どころか、御上に献上されてもおかしくない一品だ。江戸下町の食事処の亭主が持っていたら、よからぬことをしたと疑われても無理はない。
「やだわ、どうしよう。あの人ったら、面倒な物を受け取ってしまったのね」
「一体だれが……」

「娘にご執心の結城様が持ってきたのよ」
お摩利は、真樹をちらりと眺めていった。真樹は、はっとして、お摩利の顔を見つめた。

 かつて江戸詰の頃は「お食事処たかはし」に足繁く通い、看板娘のお瑠水と親しくしていたのだが、浪人となって以来手元不如意でなかなか店に足を運ぶことができない。その間に、お瑠水に近づいていたのが旗本嫡男で評判の遊び人である結城拓人だった。

「うちの人や、娘を苦境から救ってくれるのは生馬様しかいないと思って来たのよ。後生だから、助けてくれないかしら」
摩利子は、真樹を見上げるようにして訊いた。

 真樹は、厳しい顔をして考えた。
「もちろん、お助けしたいのは、山々ですが、拙者ひとりでは……そうだ。もしかしたら彼らなら……」

「誰? アテがあるの?」
「ええ。とある四人組に伝手があります。異人役者の稲架村はざむら 貴輝はご存じですか」

「ええ。名前ぐらいなら。異人なのに達者に江戸言葉を話すって評判よね」
「拙者、彼にちょっとした貸しがあるんです。彼にはもう1つの稼業があって、岡っ引きの方にも顔が利くかもしれません。早速ご亭主のことを頼んでみます。ついでに、結城様や、このギヤマンのことについても訊いてみます。女将さんは、お店に戻ってください。お瑠水さんに何かあったら大変ですし」

「まあ。それは助かるわ。じゃあ、お願いね」
お摩利は、持っていれば獄門に連れて行かれるやもしれないギヤマンの盃を、体よく真樹に押しつけると急いで店に戻っていった。

* * *


 下町人情あふれる一角に「お食事処たかはし」はある。活きのいい魚と女将お摩利の話術に誘われて多くの常連で賑わう店だ。

 お蝶は、芸者のなりをして店に入ってきた。彼女は稲架村はざむら 貴輝と同じく隠密同心で、生馬真樹から話を聞き、「お食事処たかはし」の警護と情報収集のため派遣されてきたのだ。

「いらっしゃい」
「まだ早いけど、座ってもいいかしら」
「どうぞ」

 暖簾をくぐると、店には武士がひとりいる。その顔を見て、お蝶は呆れて思わず言った。
「ちょいと、結城の旦那! 何故ここにいるのよ。一体だれのせいで……」

「あれ! 篠笛のお蝶じゃないか。まずいな、もう話はそちらに上がってしまったのかい」
「当たり前よ。異人同心たちも呆れていたわよ。結城の旦那が、とんでもないことをしてくれたって」

「面目ない。まさかご亭主があれをこの辺に置いておくなんて夢にも思わなかったんだよ」
「町民にあれがどんなものかわかるわけないでしょう」

 結城は肩をすくめた。
「で。ご亭主は? それに、あのギヤマンはお蝶、君が持っているのかい? 頼むから返してくれよ」

「ご亭主は、いま内藤様預かりになったわ。あの御品は、ひとまず岡っ引きなんかじゃ手の出せないところに預けてきたし」

「内藤様というのは……」
心配そうなお摩利に、結城は片目を瞑って言った。
「隠密支配の内藤勘解由様だ。拙者の友人でもある。ご亭主が彼のところに居るなら、もう心配は要らないよ」

 お摩利は、ホッとした顔をした。そして、結城は、改めてお蝶に向き直った。
「で、あれを返してくれないと困るな。明後日には、あれをもって登城する予定で……」

 お蝶は、憤懣やる形無しというていで、どかっとその場に座った。
「旦那が、あれがなんなのか、そして、そもそもどういうことか説明してくれたらね」

「いや、うちのお殿様から、御上への献上品なんだけれど、あまりに珍しくてきれいだったので、ちょっとお瑠水ちゃんに見せてあげたかっただけなんだ。こんなにきれいな物を見せてくださるなんて、結城様、素敵! と靡いてくれるかもしれないし」

 お蝶とお摩利は、同時に大きくため息をついた。結城拓人は女誑しで名が通っている。普段は、玄人筋から秋波を送られて、次から次へと戯れの恋模様を繰り広げているのだが、靡かないと燃える質なのかこの店の看板娘であるお瑠水にしつこく言い寄っていた。

 根は悪くないらしく、身分の差をいいことに無理に召し上げるようなことをしないのはいいのだが、女子おなご の氣を引くために、献上品を持ち出して見せびらかすなど、浅薄にも程がある。

 お蝶は、呆れかえって首を振った。
「あいかわらず懲りないお方ですこと。では、あの盃をどこに預けたか教えてあげましょ。先ほど園城様のお屋敷まで出向いて、お殿様に事情を話して頭を下げてきたんですよ。未来の婿殿のお役罷免を避けるために、渋々御協力くださることになって。で、いまは真耶姫様の化粧箱の中。返してほしければ、姫に頭を下げるんですね」
「な、なんと!」

 拓人は青くなった。寺社奉行を務める園城聡道は、幕府の御奏者番でもある。つまり、将軍に謁見するとき、その取次を行ない、献上物を披露する役割を担う。さらにまずいことに、娘の真耶姫は当の結城拓人の許嫁。つまり、町娘の氣を引くために献上品を持ち出したことは、御奏者番の殿にも許嫁の姫にも露見した。

 おもしろそうに二人のやり取りを聞いていた女将お摩利は、お蝶のために徳利と盃を出した。
「お姉さん。うちの人を助けてくだすったお礼に、一献飲んでいってくださいな。もしかして、お姉さんが、生馬様のおっしゃっていた異人同心さまたちのお仲間では」

 お蝶はにっこり笑って、頭を抱える結城拓人の隣に腰掛けた。
「そうです。せっかくだから、ご馳走になりますね。まあ、このお酒とてもおいしい。結城様ったら、どうしてこのお店を私たちに教えてくださらなかったのよ」

「そんなことをしたら真耶どのに筒抜けではないか」
結城拓人は、がっくりと肩を落として、それでもしっかりお蝶の酌を受けて飲んでいる。

「おいお蝶、一向に帰ってこないかと思ったら、何を勝手にはじめているんだよ」
入り口からの声に一同が振り向くと、魚売りの扮装をした男と、もじゃもじゃ頭の異人がのぞき込んでいる。

「あら。ヤスったら、なんなの、そのなりは」
隠密同心である三味線屋のヤスが、魚屋の変装するのは珍しい。
「聞き込みの帰りだよ。ついでに行方をくらましている結城様を捜しに……って、なんだ、ここにいるのかよ」

「やあ。三味線屋と手妻師くんか。よかったら、憐れなことになった拙者を一緒に慰めてくれないか」
結城拓人は、憐れな声を出した。

「どうなさったんですか、結城様」
手妻師麗音と呼ばれる仏蘭西人も、気の毒そうに入ってきた。

「どうもこうも、拙者の失態をよりによって園城様と真耶どのに知られてしまったらしくってね。これから畳に頭をこすりつけて、お灸を据えられに行くことになったんだよ」

「そのぐらい、どうしたっていうのよ。あなた様の軽率な行為のせいで、こちらのご亭主がもう少しで拷問にかけられるところだったのよ」
お蝶は、冷たく言い放つ。

「へえ。じゃあ、俺たちの働きに感謝して、ご馳走してもらってもいいよな」
ヤスは、さっさと結城拓人の反対側に陣取った。お蝶に促されて麗音もおずおずと座る。
稲架村はざむらさん抜きで呑んじゃっていいんですか。後で怨まれますよ」

「へっちゃらさ。もうじき内藤様のところからこちらのご亭主をお連れする手はずになっているから」
ヤスがいうと、結城拓人は目をむいた。
「ということは、拙者が異人役者の分も酒代を出すってことか」
お蝶は、その通りと微笑んで頷いた。

「そうと決まったら、少し祝い肴を用意するわね」
お摩利は、たすき掛けをして、自慢の肴をいろいろと用意し始める。

 ほどなく、稲架村はざむらが、亭主をつれて店にやって来た。喜ぶお摩利はもちろん独逸人にも呑んでいくように奨める。

「ところで、肝心なお瑠水ちゃんは、どうして帰ってこないんだ?」
酒豪の四人組にたかられることを覚悟した結城拓人は、せめてひと目可愛い看板娘を見て目の保養をしたいと思った。

 お摩利は、その拓人に追い打ちをかけるように言った。
「今ごろ、生馬様のお宅に行っているでしょ。なんせ父親を窮状から救い出してくださった大恩人ですもの。それにあの子、前々から生馬様に夢中みたいだし」

 笑いでわく「お食事処たかはし」にも、風で運ばれた白い花片がふわりと舞い込んでいた。江戸には間違いなく春が訪れていた。
 
(初出:2021年4月 書き下ろし)

追記



まったくの蛇足ですが、作品に使ったガラス盃は、当時の日本では作っていなかったGlasritzen(グラスリッツェン)という、ヨーロッパ伝統の手彫りガラス工芸を想定しています。ダイヤモンド・ポイント彫りともいい、先端にダイヤモンドの付いた専用のペンで、ガラスの表面に細かい線や点などを彫刻する技法です。

当時の言葉でガラス製品を表したものには「ギヤマン」と「びいどろ」がありますが、日本で作られていたのは吹きガラスである「びいどろ」(硝子を意味するポルトガル語由来の言葉)でした。長崎出島を通して入ってくるヨーロッパ製のガラスはグラスリッツェンを施したものもあり、ダイヤモンドを意味するポルトガル語がなまって「ギヤマン」と呼ばれたそうです。
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Comment

says...
執筆、お疲れさまでした。

たしかに単体でも楽しめますが、本編を知ってる身としては、にやりとする場面が多くて面白いですね。
今回の騒動、元凶は拓人でしたか。そしてここでも、靡かない女性には入れ込むわけですね。で、奇麗なギアマンで彼女の気を引こうとか、彼らしいと言えば言えるか(笑)
傘張り浪人の真樹、まじめで好青年なんだけど、なんかなぁ。お摩利はけしかけていますが、柳に風というか、なんというか。
そして登場の三人組……って、隠密同心なんて大層なお役なのに、「たかはし」で拓人を肴に飲んでるだけじゃないですか。
お瑠水と真樹、この時代でもうまくいきそうですね。いずれは、龍神様をお祀りする神社に二人で住むようになるんでしょうか。

春らしい、愉快なお話でした。
2021.04.14 07:57 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

くすくす。そうなんです。けっこう原作によせた役回りを与えています(笑)
一番は「こいつら、けっきょく呑んでるだけでは」の部分だったりして。

そして、前回の「半にゃライダー」の時と違って、こちらには悪役も殺陣シーンも、「死して屍拾う者なし」もありません。
だって、今回のメインはあくまで「店」なんですもの。殺陣シーンを混ぜるとすると、店の誰か(病のおとっつぁん率高し)が無惨に殺されてしまい、「お食事処たかはし」っぽくなくなってしまうじゃないですか! なので、単純に「呑んで騒ぐだけ」を目指してみました。諸悪の根源、彼らしい役回りでしょう?

そして、真樹、この人は本編でも○○真面目で、1人ウジウジ悩んでいましたよね。今回も「再仕官するまでは」とか言っている間に、女誑しに横やり入れられています(笑)
でも、こちらの世界では、摩利子も邪魔せずに見守っているみたいなので、心配することもないですね。龍王神、ここにも絶対にいますよね(笑)

ふざけた話におつきあいいただき、ありがとうございました!


2021.04.14 20:09 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
皆さまお疲れさまでした
芝居みたいで最後は幕が下りてきそう
やってることはあんまり普段と変わってない気もするけど…
時代劇だといつもと違う格好ができていいですね
2021.04.16 13:31 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ええ。バイト(?)ですから(笑)
やっていることは、全く変わっていません。飲んで騒いでいるだけ。
「半にゃライダー」の時は、それでも殺陣シーンやなんやで少しは働いていたけれど、こっちは飲んでいるだけです。

時代劇は個人的に好きなので、私は嬉しいですがArtistas callejerosたちはどうなんでしょうね。迷惑がっていたりして(笑)

コメントありがとうございました。
2021.04.16 22:39 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あははは、夕さんが時代劇が隙なのがよく伝わりますね。
私も年齢を重ねるにつれて好きになってきましたね。
大河ドラマとか若いときは観なかったですけど、今では録画して観てますね。
確かに将来的には書いてみたいジャンルではあるので。
とても勉強になります。
2021.04.17 03:41 | URL | #- [edit]
says...
サキにとって、とってもタイムリーなお話でした。
だって夕さんのお題を書き上げたら(満開はとっくに過ぎてしまいましたけど、一生懸命書いてます)、次は彩洋さんの時代小説(「ふう」でもいい)(*^_^*)のお題に取りかからなくちゃいけないんですから。
普段書いている物とはまったく違いますからねぇ。どうやって取り込むか(誤魔化すか?)隅々まで読み込んで参考にさせていただきます。

で、異世界転生したような4人をまたニヤニヤしながら楽しませていただきました。
4人ともますます似合ってますよね。レネやヴィルまでしっくりと江戸に溶け込んでいます。拓人の役回りもちょっと間が抜けていて素敵です。
ヒーローとヒロイン(登場しないけど)格の2人に面識があまりないのが残念ですが・・・。
舞台である「生馬の家」「お食事処たかはし」の様子、小道具のギヤマンの盃、酒と肴、想像しながら楽しませていただきました。
2021.04.17 04:24 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
時代劇、好きなので、ときどきこうして遊びたくなってしまいます。
蓮さんは、後からお好きになったのですね。
私は小学生の頃から大好きでした。
というか、私の知識は高校生ぐらいまでの時代劇の知識なのですよね。
昭和は時代劇がいっぱいあってよかった……。
ま、今は放送されていても見られませんけれど。

蓮さんの時代劇、面白そうです。
機会があったらぜひ!

コメントありがとうございました。
2021.04.17 21:26 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、実はですね。サキさんに彩洋さんからのお題が来たのを見て「えっ。被っちゃう、どうしようか」と困惑したのですよ。
サキさんの発表前にこちらが時代劇風を発表したら、かえって書きにくくなられるんじゃないかなと。
ただ、4月にこの話を入れるのは1月から決まっていて、他のものに変えるのは難しかった上、たぶん4月中には、サキさんはきっと3つめのリクエストの発表までは行かないだろうなと思い、下手にお待ちするよりはもうさっさと発表しちゃえと思いました。

時代小説にもいろいろありまして、ちゃんとした時代小説(歴史的な時代考証が必須)、テレビや映画の時代劇風だけれど内容はふざけていないもの、そして、今回の私のようにテレビの時代劇をイメージしてさらにおちゃらけて書いた冗談小説と、それぞれ全く違うできあがりになるかと思います。

れっきとした時代小説ならばどの時代を(上代でも平安でも、それとも明治維新直前でも)書いても問題ないのですけれど「時代劇風」となるとどういうわけか江戸時代に限定されるみたいなんですよね。そして、本当の時代考証とは関係なく、テレビの時代劇のお約束の方が優先されるなんてことがあるようです。例えば、今回私が使った「たかはし」の店内、椅子に座っていますけれど、これはテレビの時代劇番組のイメージで書いていますが、実際の当時の江戸の庶民が行くような店には椅子なんかなかったそうです。言葉遣いももちろん本当の江戸時代の物とは違い、私はあくまで「テレビの時代劇風」しか目指していません。(ただし、最初の某藩の改易の事情と、グラスリッツェンに関わる事情だけは歴史に合わせて記述しました)

というわけで、私の書いたモノをあまり信用しないように(笑)
同時に、あまり細かい時代考証や真実との兼ね合いにこだわると、嵌まりますのでお氣をつけください。
サキさんの時代物、楽しみにしていますね。

個人的にはこの冗談「隠密同心版 Artistas callejeros」は楽しいので、ときどき書きたいと思っています。

コメントありがとうございました。
2021.04.17 23:14 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
すごく遅ればせながら、で済みません。
このシリーズ、夕さんちにはいくらお店が多いとは言え、12か月もあると大変なのでは?と思っていましたが、こんなパターンも混じっているとちょっと息抜き的に面白いかも(o^^o)
それにしても拓人……^^; あなた、そんなおちゃらけた理由で大事なモノを持ち出して。でも、どんなパターンになっても中身は変わらないところが安心できる? そして、こんな扱いを受けながらも、夕さんに可愛がられているのがよく分かるので、ちょっと微笑ましいです。

でも、ここでは何と、真耶姫と許嫁同士と!? そこで夕さんの密かな裏設定を知ったような。いえ、本編ではくっつきそうでくっつかない関係のままでもいいのですけれど、まぁ、そうですよね~。裏設定は必ずしも表に出てくるとは限らないし、いや、たんに遊んじゃってるだけでも楽しい。大まじめに遊ぶと面白いですよね。うちのマコトも遊びすぎて、それがまるで独立した話になっちゃっているような(でも裏設定は楽しい)なので、このパターンもぜひ、続けていただきたいと思ったのでした。
2021.04.29 13:28 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

いえいえ、コメントはいついただいても嬉しいです。
それよりも、彩洋さん、大丈夫ですか! ご無理なさらないでくださいね。

いやあ、最初は樋水村の「たかはし」でやろうかとも思ったのですけれど、あそこ、住民も舞台もクセがあるじゃないですか。
だったら、むしろこうやっておちゃらけた方がいいかなと。

で、普通の時代劇でチャンバラシーンがある話だと、そもそも「おとっつぁん」とか「村娘」とか無惨に殺されちゃったりするじゃないですか。でも、いちおう摩利子の店が主役の話でそれはイヤだなと思い、ここはおバカな事件を起こしてそれでもなんとなく収まってくれるのは拓人しかいないかなと(笑)

真耶姫と許嫁設定は、もちろん本編とは何の関係もありませんよ!
これは、いつだったかのエイプリルフール記事で出したときの冗談設定をそのまま使っただけです。
なんか、時代劇のよくある登場人物設定に無理に納めてみました。

そうそう。マコトとタケルの話もそうですけれど、本編が深刻になろうと関係なく、この手のおちゃらけシリーズがあるのは楽しいですよね。
時代劇は大好きなので、ときどきこの隠密シリーズは書きたいなと思っています。もっとも呑んでいるだけだったりして。

コメントありがとうございました。
2021.04.29 22:32 | URL | #9yMhI49k [edit]

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