【小説】仙女の弟子と八宝茶
今日の小説は、「scriviamo! 2023」の第7弾です。津路 志士朗さんは、オリジナル掌編で参加してくださいました。ありがとうございます!
志士朗さんが書いてくださった「女神の登場はアールグレイの香りと共に。」
志士朗さんは、オリジナル小説と庭とご家族との微笑ましい日々を綴られる創作系ブロガーさんです。代表作の『エミオ神社の子獅子さん』がつい先日完結したばかりです。派生した郵便屋さんのシリーズで何度かあそばせていただいていますよね。
今回書いてくださった作品は、スーパーダーリンならぬスーパーハニーをテーマにしたハードボイルド。とても楽しい作品で一氣に読んでしまいました。
お返しですが、あちらの作品には絡めそうもないので、全く別の作品を書いてみました。テーマは志士朗さんの作品同様スーパーハニーです。ただし、中国のお話、お茶ももちろん中国のもの。下敷きにした怪談は「聊斎志異」からとってあります。
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【参考】
今回の作品とは直接関係はないのですが、今回登場した紅榴を含む空飛ぶ仙人たちの登場する話はこちらです。
秋深邂逅
水上名月
仙女の弟子と八宝茶
——Special thanks to Shishiro-san
朱洪然は福健のある村に住む若者で、童試の準備をしているが、後ろ盾もなく、また際だった頭脳もないため受かる見込みはない。妻の陳昭花は家事、畑仕事に加えて、近所の道士の手伝いまでして朱を支えていた。
いつものように朱が昼から酒などを飲みながら、桃の花を眺めて唸っていた。
「桃の灼灼たる其の華……」
陳氏は部屋をきれいに拭きながらその声を耳にしたので、通り過ぎるときに訂正した。
「桃の夭夭たる 灼灼たり其の華 之の子于き帰ぐ 其の室家に宜し」
それを聞くと、朱は顔を真っ赤にして怒り、盃を投げ捨てると「こんな邪魔の入るところで勉強はできない」と叫び、出て行ってしまった。妻の陳氏の方が優秀だという近所の噂に苛ついていたからである。
田舎ゆえ、近所に知られずに昼から酒などを嗜める店はない。やむを得ず、どこかで茶でも飲もうと道をずんずんと進んだ。
しばらく行くと村のはずれにこれまで見かけなかった茶屋があった。新しい幟がはためいているが、誰も入っていないようだ。朱は中を覗いた。
「おいでなさいませ」
出てきたのは、皺だらけの老婆で、あけすけなニヤニヤ笑いをしている。
「ここは茶屋か。何か飲ませろ」
横柄に朱が命じると、婆はもみ手をしてから茶を持ってきた。
それは、水の出入りのない沼のようなドロドロの黒緑色をしており、生臭い。朱は、茶碗を投げ捨てると、つばを吐きかけて地団駄を踏んだ。
「こんなひどい茶が飲めるか。なんのつもりだ!」
婆が、茶碗を拾ってブツブツ言っていると、奥から衣擦れがして女が出てきた。立ち去りかけていた朱は、思わず立ち止まってそちらを見た。
それは沈魚落雁または閉月羞花とはかくやと思われる美女だった。烏の濡れ羽のような漆黒の髪を長くたなびかせ、すらりとした優雅な柳腰をくねらせて茶を運んできた。
「このお茶をお飲みになりませんか。とても喉が渇いているんでしょう? あたくしが、手ずから飲ませてさし上げましてよ」
婆の持ってきた茶とほとんど変わらないものだったにもかかわらず、朱は女に飲ませてもらえるのが嬉しくて、座って頷いた。
「この茶は
女は嬉しそうに笑うと、なんのことかわからないでいる朱の口にまずくて苦い茶を流し込んだ。
女は、代金も取らずに朱を送り出した。ぼうっとしたまま家に戻った朱は、玄関でそのまま倒れてしまった。
「
妻の陳氏が、あわてて出てきた。
「なんだかわからんが、水莽茶とやらを飲んでから、具合が悪い」
そういうと、そのまま息を引き取ってしまった。
陳氏は、朱と違い水莽草が何を意味するのか知っていたので驚いた。
この毒草を食べて死ぬと水莽鬼という幽霊になってしまい、他の水莽鬼が現れないと成仏できない。それで、水莽鬼は生きている人に水莽草を食べさせようと手を尽くすのである。
陳氏は、急ぎ夫の亡骸を寝かせると、鬼にならないように御札を貼り、急ぎ馴染みの道士の元に急いだ。
「どうした、小昭花」
慌てて入ってきた陳氏を見て、道士は訊いた。
かなり赤みの強い髪をしたこの人物は、数年前からこの庵に住み修行をしていることになっている。身の回りの世話に通う陳昭花の他には付き合いもないので知られていないが、実は単なる道士ではなく天仙女である。
「紅榴師、どうぞお助けくださいませ。夫が水莽鬼にされてしまいます」
紅榴は、片眉を上げた。
「村はずれの水莽鬼に化かされたのか。お前のような立派な妻がいるのに、全くなっていないな、あの者は。もう、見限ってもよいのではないか」
「そうおっしゃいますが、それでもわが夫でございます。なんとかお助けいただけないでしょうか」
昭花は床に額をこすりつけて願った。
「しかたない。あの男を助けてやりたいとはみじんも思わぬが、お前が氣の毒ゆえ助けてやろう」
そう告げると紅榴は陳昭花に墨書きの札をいくつか授けた。深く抱拳揖礼をしてから札を受け取った昭花は、そのまま夫の元に戻ろうと戸口を出ようとした。
「待ちなさい。これも持っていくとよい。あちらが茶で人を取り込むのならば、こちらも茶で対抗せねばな」
紅榴は、笑うと最新の愛弟子に包みを授けた。
陳昭花が家に戻ると、そこは瘴氣で満ちていた。見ると家の中には夫の亡骸だけではなく、老婆と若い女の幽鬼がいる。殺した男を水莽鬼に変えようと長い爪で朱の亡骸の上を引っ掻いていた。
見れば、昭花が貼った鬼除け札はほとんど剥がされている。紫の顔をした夫も、胸をかきむしり御札を剥がそうとしていた。
「悪鬼ども。わが夫より離れよ」
昭花は剣を構え、鬼女たちに斬りかかる。
「こざかしい女め。人間の分際で我らに敵うと思うのか」
老女は、白髪を逆立て、血走った目に蛇のような舌をちらつかせて長い爪で昭花の喉を切り裂こうと飛びかかってきた。
昭花は、紅榴元君の元で何年も修行しただけあり、軽々とそれを避けて後ろに飛び上がった。
師が授けた封印の札を投げつけると、それは若い鬼女の口を塞ぎ、瘴氣が漏れてこなくなった。瘴氣は鬼女自身にも仇をなす毒を持つらしく、若い鬼女の動きが止まった。
昭花は、老女にも御札を投げつけたが、こちらは長い爪でビリビリに裂いてしまった。老婆は高らかに笑うと、昭花に向かって飛びかかってきた。
「ぎぇ!」
瞬時に振り下ろされた昭花の剣が鬼婆の長い爪を切り取った。それこそがこの幽鬼の瘴氣の源であったので、瞬く間に老婆は干からびて、干し魚に変化して床に落ちた、
「おのれ、母上に何をする!」
ようやく御札を取り去って自由になった若い美女だった鬼が、姿を変えた。漆黒の髪は束になって持ち上がり、それぞれが毒蛇に変わった。口は耳まで広がり、獣のような牙がいくつも剥き出しになった。
見るも恐ろしい鬼女だったが、昭花は臆さずに剣を構え、襲いかかってくる毒蛇を一匹ずつ切り落としていった。
最後の蛇が落ちると、鬼女も断末魔のうめきをあげながら足下に倒れ、そのまま薄氣味悪い染みを残して消え去った。
昭花が夫を見ると、紫色の顔をした水莽鬼として蘇った朱は、ガタガタと震えながら妻を見ていた。
「
昭花が訊くと、朱は首を横に何度も振った。
「美しい女だと思ったのに、あんなバケモノはごめんだ。助けてくれ。そんな物騒なもので、俺を斬らないでくれ」
「さようでございますか。では、私の淹れるお茶を飲んでくださいますか」
昭花は、水莽鬼としての瘴氣すら醸し出せぬ夫に詰め寄った。
「先ほどの茶みたいな、まずいものは飲みたくない」
朱はうそぶいた。
夫の言い分には全く耳を貸さず、昭花は紅榴にもらった包みを開けて中の茶をとりだした。湯の中に入れると、それは白い菊のような花、龍眼、クコの実のほか、貴重な薬草を惜しげなく使った八宝茶だった。
昭花に助けられて、その茶を飲んだ朱は、激しい咳をした。そして、水莽草の塊が口から飛び出してきた。蛇のように蠢くそれを、昭花は剣ですかさず斬った。
しばらくすると、朱の顔色は普通の肌色に戻ってきて、そのまま彼は失神してしまった。直に大きないびきをかきだしたので、昭花には夫が人として息を吹き返したことがわかった。
悪鬼どもの屍体や水莽草の残骸を片付け、部屋を浄めていると、どこからともなく紅榴が入って来た。
大いびきをかいて寝ている朱を呆れたように眺めると、ため息をついていった。
「小昭花。そろそろこの男に愛想を尽かしてもいいのではないか。妾は間もなく泰山に戻る心づもりだ。そなたが望むなら連れて行くぞ。向こうで心ゆくまで修行して化仙するとよい」
昭花は、師の言葉を噛みしめていたが、やがて言った。
「たいへん心惹かれるお言葉ですが、今しばらく夫に従うつもりでございます。また次にこのようなことがございましたら、その時は私も人としての契に縁がなかったと諦め、修行に励みたいと存じます」
紅榴は頷いた。
「ならばしかたない。では、次にこの男が問題を起こしたら、潔く捨てて妾のもとに来るのだぞ。お前には見どころがあるからな」
そのことがあってから数ヶ月は、朱が柄にもなく試験の準備に心を入れたと噂になった。だが、その後、酒に酔って村長の妻に言い寄ったためにひどく打ち据えられてから牢に入れられた。
朱が半年後に牢から出てきたときには、家に妻の陳氏はいなかった。きれいに浄められた家には女が住んでいた痕跡は残っていなかった。朱の物を持ちだした様子はなく、金目のものも一切なくなっていなかった。
卓の上には、いま淹れたばかりのような熱い八宝茶があった。陳氏の行方を知るものはいない。
(初出:2023年3月 書き下ろし)
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Comment
執筆、お疲れさまでした。
見事なダメンズ夫と、それをかいがいしく支える優秀な妻。思うんですけど、陳昭花はなんでこんなダメ男に仕えているんでしょうかねぇ。紅榴の言葉じゃないですが、さっさと見限ってしまえばいいのに。
それに比べて、陳昭花の活躍は見事なものです。まあ紅榴に認められただけのことはあて、冷静沈着だし戦闘能力も高いし。母娘の鬼を一体ずつ倒していくなんて、なかなかできることじゃないですからね。
朱洪然は最後までいいところがなかったですが、結果として陳昭花が相応しい将来に向かうきっかけにはなったようですね。陳昭花の去り際の潔さも、爽快でした。
見事なダメンズ夫と、それをかいがいしく支える優秀な妻。思うんですけど、陳昭花はなんでこんなダメ男に仕えているんでしょうかねぇ。紅榴の言葉じゃないですが、さっさと見限ってしまえばいいのに。
それに比べて、陳昭花の活躍は見事なものです。まあ紅榴に認められただけのことはあて、冷静沈着だし戦闘能力も高いし。母娘の鬼を一体ずつ倒していくなんて、なかなかできることじゃないですからね。
朱洪然は最後までいいところがなかったですが、結果として陳昭花が相応しい将来に向かうきっかけにはなったようですね。陳昭花の去り際の潔さも、爽快でした。
こんばんは。
そう。志士朗さんの作品は、登場人物の男性陣も優秀だし、少なくとも全員性格はいいんですけれど、こちらは徹底的なダメンズ夫にしてみました。スーパーハニーがテーマなので、それでもいいかということで。
> 思うんですけど、陳昭花はなんでこんなダメ男に仕えているんでしょうかねぇ。
これはあれですかね。ストックホルム症候群的な? まあ、でも最後は捨てちゃったみたいですけれど。
このシリーズは、もともとの発想が中国や香港映画などであるワイヤーで空を飛ぶ、カンフーもお得意な仙人なので、剣術もカンフーもめちゃくちゃ強いという謎の描写になっています。
昔は、かなり夢中になってこの人たちの話を作っていましたが、さすがに本格連載するには、ちょっと設定がアレなので、たまにこうやって自分で楽しむ作品を書くことで満足しています。
というわけで、再び登場するかもしれませんが、「はいはい」と生ぬるく笑いつつおつきあいいただけると嬉しいです。
コメントありがとうございました。
そう。志士朗さんの作品は、登場人物の男性陣も優秀だし、少なくとも全員性格はいいんですけれど、こちらは徹底的なダメンズ夫にしてみました。スーパーハニーがテーマなので、それでもいいかということで。
> 思うんですけど、陳昭花はなんでこんなダメ男に仕えているんでしょうかねぇ。
これはあれですかね。ストックホルム症候群的な? まあ、でも最後は捨てちゃったみたいですけれど。
このシリーズは、もともとの発想が中国や香港映画などであるワイヤーで空を飛ぶ、カンフーもお得意な仙人なので、剣術もカンフーもめちゃくちゃ強いという謎の描写になっています。
昔は、かなり夢中になってこの人たちの話を作っていましたが、さすがに本格連載するには、ちょっと設定がアレなので、たまにこうやって自分で楽しむ作品を書くことで満足しています。
というわけで、再び登場するかもしれませんが、「はいはい」と生ぬるく笑いつつおつきあいいただけると嬉しいです。
コメントありがとうございました。
やだー 典型的なダメンズで嫌だーw
これは奥さんがしっかり者なのを良いことに旦那さんが堕落するケースではなく、もとからダメな奴……!
うん、なんで、陳氏は見限らないんでしょうね。
そもそもなんで結婚したんでしょうね。
駄目息子でも嫁をあてがえば少しはマシに的な親戚のお節介的なパターンかなあ。
押し付けられる側の身にもなって欲しい。
それでも取り敢えず、半年は頑張ったみたいですが……もっと頑張ってもいいのよ!
朱さんから色々言い訳も出そうです。優秀過ぎる人があまり近くにいると劣等感を覚えずにはいられないでしょうしね。
そういった点でも別れて正解だったのかなとも。
爽快なアクション含めてニヤニヤしながら楽しませていただきました。
お忙しい中、素敵なお返しをありがとうございます。
これは奥さんがしっかり者なのを良いことに旦那さんが堕落するケースではなく、もとからダメな奴……!
うん、なんで、陳氏は見限らないんでしょうね。
そもそもなんで結婚したんでしょうね。
駄目息子でも嫁をあてがえば少しはマシに的な親戚のお節介的なパターンかなあ。
押し付けられる側の身にもなって欲しい。
それでも取り敢えず、半年は頑張ったみたいですが……もっと頑張ってもいいのよ!
朱さんから色々言い訳も出そうです。優秀過ぎる人があまり近くにいると劣等感を覚えずにはいられないでしょうしね。
そういった点でも別れて正解だったのかなとも。
爽快なアクション含めてニヤニヤしながら楽しませていただきました。
お忙しい中、素敵なお返しをありがとうございます。
こんばんは。
ひどすぎダメンズ夫です(笑)
もちろん根っからダメなヤツで、それが悪いとは微塵も思っていない。
まあ、この夫婦は、自由結婚ではなかったのでは。そして、それが最後に彼女が好き勝手に生きるために夫を捨てた原因かも。
しかし、ダメンズ夫って、不思議なもので必ず世話してくれる人が現れるんですよ。
なので、きっと朱も大丈夫(のはず)
志士朗さんのハードボイルドとはかなり違ったテイストになりましたが、私に書けるアクションものはこの辺りが限界でした。
楽しんでいただけて嬉しいです。
今年も素敵な作品でのご参加、どうもありがとうございました!
ひどすぎダメンズ夫です(笑)
もちろん根っからダメなヤツで、それが悪いとは微塵も思っていない。
まあ、この夫婦は、自由結婚ではなかったのでは。そして、それが最後に彼女が好き勝手に生きるために夫を捨てた原因かも。
しかし、ダメンズ夫って、不思議なもので必ず世話してくれる人が現れるんですよ。
なので、きっと朱も大丈夫(のはず)
志士朗さんのハードボイルドとはかなり違ったテイストになりましたが、私に書けるアクションものはこの辺りが限界でした。
楽しんでいただけて嬉しいです。
今年も素敵な作品でのご参加、どうもありがとうございました!
やっぱ、サキはスーパーハニーキャラが好きですねぇ。
夫をかいがいしく支えながらのそのスーパーぶりはとっても素敵です。
でもこの旦那、本当にひどいやつだなぁ。浮気性だし、尊大だし、おまけに妻が自分に尽くすのは当然だと思っている節もあって・・・こういうやつって昔も今も変わらずにいるんですね。さすが紅榴師、言ってることがいちいち正論ですよ。
> ダメンズ夫って、不思議なもので必ず世話してくれる人が現れるんですよ。
夕さんはそうおっしゃいますが、こんなやつきっと野垂れ死にだ・・・とサキは思っています。支えてもらったら、自分のできる範囲だけでもちゃんとそれに答えてほしいです。
今回のことは許してしばらくは夫に従うって、そんなに義理堅く尽くさなくってもいいと思うけどなぁ。
でも、やっぱり潔く捨てられたようで、よかったよかった。めでたしめでたし・・・っと。
夫をかいがいしく支えながらのそのスーパーぶりはとっても素敵です。
でもこの旦那、本当にひどいやつだなぁ。浮気性だし、尊大だし、おまけに妻が自分に尽くすのは当然だと思っている節もあって・・・こういうやつって昔も今も変わらずにいるんですね。さすが紅榴師、言ってることがいちいち正論ですよ。
> ダメンズ夫って、不思議なもので必ず世話してくれる人が現れるんですよ。
夕さんはそうおっしゃいますが、こんなやつきっと野垂れ死にだ・・・とサキは思っています。支えてもらったら、自分のできる範囲だけでもちゃんとそれに答えてほしいです。
今回のことは許してしばらくは夫に従うって、そんなに義理堅く尽くさなくってもいいと思うけどなぁ。
でも、やっぱり潔く捨てられたようで、よかったよかった。めでたしめでたし・・・っと。
こんばんは。
普段の作品だとあまり書かないタイプのキャラですが、せっかくなので楽しんで書きました。
香港や中国の映画だと、なぜか仙人が剣術にも優れていたりするんですよね。
道教に関する書籍を読むと、実際に道教の女神的な扱いになった仙女で剣術が得意だった人もいるらしく、そういうものなのかも?
今どきの若い娘を主人公にすると、そもそもこんなダメ夫に仕えているという時点で胡散臭いですが、唐の時代くらいなら「そういうものかも?」でスルーできそうなので、この仙人もので書くのはいろいろと都合がよかったです。
この手のダメンズ夫は、絶対に心なんて入れ替えませんね。野垂れ死にすることになっても周りを恨むことでしょう。助ける人が現れれば、それは当然だと思うし。だからもちろん助けてくれた人に感謝もしないし。まあ、不満を持ち続けるくらいなら、さっさと見切りをつけるのが正解でしょうね。
コメントありがとうございました。
普段の作品だとあまり書かないタイプのキャラですが、せっかくなので楽しんで書きました。
香港や中国の映画だと、なぜか仙人が剣術にも優れていたりするんですよね。
道教に関する書籍を読むと、実際に道教の女神的な扱いになった仙女で剣術が得意だった人もいるらしく、そういうものなのかも?
今どきの若い娘を主人公にすると、そもそもこんなダメ夫に仕えているという時点で胡散臭いですが、唐の時代くらいなら「そういうものかも?」でスルーできそうなので、この仙人もので書くのはいろいろと都合がよかったです。
この手のダメンズ夫は、絶対に心なんて入れ替えませんね。野垂れ死にすることになっても周りを恨むことでしょう。助ける人が現れれば、それは当然だと思うし。だからもちろん助けてくれた人に感謝もしないし。まあ、不満を持ち続けるくらいなら、さっさと見切りをつけるのが正解でしょうね。
コメントありがとうございました。