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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】緑の至宝

scriviamo!


今週の小説は、「scriviamo! 2024」の第5弾です。津路 志士朗さんは、もう1つ掌編で参加してくださいました。ありがとうございます!

 津路 志士朗さんの『魔法の呪文にも色々ある件について。』

志士朗さんの2つめの参加作品は、『揃いも揃ってクラスメイトの癖が強い。』の北条くんほか高校生たちのお話です。

下記のCプランのお題を組み込んで書いてくださいました。

今年の課題は
*ご自分の既出のオリキャラを一人以上登場させる
 メインキャラ or 脇役かは不問
 キャラクターであれば人どころか生命体でなくてもOK
*季節は「秋」
*身の回りの品物を1つ以上登場させる
*交通手段に関する記述を1つ以上登場させる


こちらも直接絡むのは難しかったので、「呪文(この作品ではマントラ)」をテーマに作品を書いてみました。「魔法の呪文」に読めないこともないですが、その辺りはわたしの作品なので「単なる偶然か、科学的にどうにか説明のできる事象なのかも?」にとどめてあります。

ちなみに、こちらに出てくる神様だかなんだかわからない存在は、実はこの作品で登場させたことがあります。


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緑の至宝
——Special thanks to Shishiro-san


 ライナスは、鋭い目つきで辺りを見回した。少なくとも4人の男たちにドハティ卿を載せる輿を担がせる予定だったが、現地人たちの抵抗で用意することができなかった。それで、アーナヴが簡易椅子を背負う形になり、前を見られない卿は機嫌が悪い。だが、他に方法はない。目指す寺院は、車が入れるような所ではなく、車椅子すら通れないような足元の悪い隘路の先にある。

 夜明け前に出発しなくてはならないので、夜行性の野生生物に出くわす危険もあるが、ここ数日の高温を考えれば卿の健康にはいい。アーンドラ・プラデーシュ州は、デカン高原に位置するハイデラバードとは違う。真夏ではないのに、日中は40度近くまで上がり、湿度も高い。南東インドは、体調のよくない高齢者に心地いい氣候ではない。しかし、卿は自分で行くと言い張った。

 ライナス自身もこの近辺に足を踏み入れるのは初めてだ。子供の頃にハイデラバードに住んでいたため、簡単なテルグ語を理解できる彼は、それが決め手でドハティ卿の側近に取り立てられた。青年期にイギリスに戻って以来、インドにもヒンズー教寺院にも縁の無い生活をしてきた。そう、興味はほとんどない。インド人の女にもだ。

 ハリシャに近づき、心にもない愛の言葉で懐柔したのは、もちろん例のマハーマーユーリー寺院に到達するための足がかりがほしかったからだ。結局、ハリシャの父親アーナヴが卿を背負い寺院まで案内することを考えれば、ライナスの企みは成功したといってもいいだろう。

 欲しいものを手に入れた後は、黙ってインドを去る。ハリシャもアーナヴも追ってくることはできない。それを見越して、ライナスは彼に関する情報はすべて虚偽のものを伝えてある。

 秘密主義のドハティ卿が、ライナスに手の内を晒してくれたのは、数ヶ月前のことだった。東インド会社時代にこの地にいた4代前のドハティ卿の妻、レディ・アイリーンが残した日記にこの地とマハーマーユーリー寺院のことが書かれていた。

 1860年代、ゴールコンダ・ダイヤモンドで有名なコルール鉱山が操業していた最後の時期だ。ドハティ卿があれだけの財をなしたのは、おそらくゴールコンダ・ダイヤモンドの恩恵があったのだろうとライナスは想像している。

 王冠に取り付けられた《コ・イ・ヌール》や呪われた青ダイヤとして有名な《ホープ・ダイヤモンド》など宝飾史に残る名ダイヤモンドの多くがコルール鉱山で産出されたと考えられている。

 いまや、枯渇し廃鉱され過去のものとなってしまったコルール鉱山だが、レディ・アイリーンの時代にはまだ重要視されていた。

この村のマハーマーユーリー寺院については、暗号のように書くことにとどめます。親切なラージュに連れられて、わたしは早朝に川の向こうにたどり着きました。ああ、なんということでしょう。未開の地と思われているこの奥に、わたし達など及びもつかぬ世界が存在したのです。わたしは、この目で見たことを夫にすら言うことはできません。もしこれが知られたら、海の向こうからおそろしい勢いで何もわからぬハイエナたちが押し寄せてきて、すべてをめちゃくちゃにしてしまうことでしょう


 ドハティ卿は、レディ・アイリーンの日記の1ページを指し示して、ライナスの反応を待った。

「これは……」
「そうだ。彼女は、このとき療養のため別邸に滞在していた。ハイデラバードに残っていた夫には、何を見つけたのか伝えなかったのだろう。そうでなければ、もっときちんとした形で我が家に伝わっているはずだからね」

「では、あなたはレディ・アイリーンの見つけたものを探しすためにアーンドラ・プラデーシュに行くおつもりなのですね」
「そうだ。コルール鉱山ではなく、クリシュナ川沿いの小さなこの村に行って、マハーマーユーリー寺院とやらを見つけねばならぬ。しかも今年中に」

「なぜ今年なのですか」
ライナスは首を傾げた。この古い日記の記述を、卿はずっと知っていて、80歳近くになるまで探しに行かなかったのだ。40年ほど前なら、関節痛で100歩も歩けないなどということもなく、体力的にもずっと楽だっただろうに。

 ドハティ卿は、日記の別のページを開けて見せた。

ああ、どうか170年後のわたしの子孫が、この日記を読んでくれますように。その時代の人びとが今よりも精神的に円熟し、マハーマーユーリーの《緑の至宝》の真の価値を見いだせますように。そうでなければ、さらに170年待たなくてはならないでしょう


 ライナスは、考えつつ言った。
「170年に1度だけ。つまり、何らかの周期でこの《緑の至宝》とやらが現れる、見つけやすくなるということなんですかね」

 卿は頷いた。
「おそらくそうだろう。その隠された秘宝が現れるのが、今年というわけだ」
「《緑の至宝》とは、宝石でしょうか」
「おそらく緑のダイヤモンドだろう」
「ダイヤモンド?! エメラルドや翡翠ではなくて?」
 
「他の地域ならエメラルドなどもあり得るが、コルール鉱山のすぐ近くで他の石とは考えられないな。きさま、《ドレスデン・グリーン》は知っているだろう」

 卿の言葉にライナスははっとした。世界的に有名な珍しい緑のダイヤモンド。
「あれもゴールコンダ・ダイヤモンドなのですか。年代的にブラジル産なのかと……」

「インド由来だとする資料はなく推測の域は出ないが、ゴールコンダ・ダイヤモンドだと推測する根拠はある」
「それは?」

 卿は得意そうに語った。
「中がほとんど無傷で、窒素のほとんど混じらない透明度の高いタイプIIaなんだよ。41カラットもあるのに。IIaダイヤモンドは、すべてのダイヤモンドの1%未満しかないんだ。そして、それはゴールコンダ・ダイヤモンドの特徴なのだ」

 ライナスは息を飲んだ。
「では、あなたは、レディ・アイリーンがそのマハーマーユーリー寺院で《ドレスデン・グリーン》クラスのグリーン・ダイヤモンドを見つけられたとお考えなのですね」

「わしはそう考えている。マハーマーユーリーは孔雀を神格化した女神だから、緑色の宝石が奉納されている可能性は高い。盗難よけか神事かの理由で、170年に1度しか顕現しない仕掛けをされていたのを偶然彼女は目にしたのだろう。だが、彼女は、それを持ち帰ることはできなかった。だから、子孫にわかるように日記にそれを示唆したのだろう」

 それから数ヶ月が過ぎた。先にインド入りしたライナスは、首尾よく村の娘ハリシャと懇ろになり、村に定住したがる善良な外国人の演技を続けた。森の奥に地図に載っていないマハーマユーリー寺院があることも確認した。マハーマユーリーの祭があることを知り、その日に合わせてドハティ卿が先祖の足跡を追う金持ちとしてやって来た。

「なぜほかの男たちは、このご老人を運ぶのを断ったんだ」
ライナスは、アーナヴに訊いた。暗い足元を照らすために額につけたハロゲンライトが、アーナヴの浅黒い横顔を浮かび上がらせたが、背中にドハティ卿を背負う重みに俯きながら歩く男の表情はよくわからない。
「あの寺院は観光名所ではない。とくに今朝は……」

 ライナスは、森に先ほどまでは聞こえなかった鳥の囀りが始まったので、見回した。
「君1人で背負ってもらうことになったのは氣の毒だが、他に案内してくれる村人がいなかったのは予想外だったよ。……夜明け前に間に合うと思うか?」

「ええ。もう、そう遠くありません」
アーナヴの言葉の通り、直に川のせせらぎが聞こえてきて、木々が途切れる場所に出た。そこに見えている地平線近くはわずかに薄紫色に変わりだしている。吊り橋があり、アーナヴに続いて渡った。

 それから5分も歩かないうちに、不意に森は途切れ、何もない村しかない地域には不釣り合いなほど大きな石造寺院が現れた。一緒についてきたドハティ卿の部下や医者らが口々に驚きの声を上げた。

 その寺院は、苔やつる性の植物に覆われ、決していい状態とは言えないが、巨大な一枚岩を削り出して作ったと思われる楼閣にはたくさんの彫刻が施されている。

 アーナヴは、そっと腰を落とし、ドハティ卿を降ろした。ドハティ卿はようやく目指したマハーマーユーリー寺院を自らの目で見ることができた。
「これが!! さあ、中に入るぞ」

 だが、アーナヴは、どういうわけか寺院の正面にではなく、今やって来たばかりの川の方向に向いて、跪き頭を地面にこすりつけた。

「何をしているのだ。この寺院の中に、神像があるのではないのか?」
ライナスが訊き、アーナヴは答える。
「はい。しかし、今の時期は神像ではなく、マハーマーユーリーご本人に敬意を示すのが正しいのです。ハリシャは説明しませんでしたか?」

「ハリシャは、今朝寺院にいけば《緑の至宝》を目にするでしょうと言っていたが……。神像に緑のダイヤモンドがついているのではないのか?」
ライナスは、言葉をきちんと理解していなかったのか不安になった。

 アーナヴは不思議そうに見た。
「緑のダイヤモンド? いいえ。《緑の至宝》はダイヤモンドではありません」

「ダイヤモンドではない?!」
ライナスが大きな声を出し、ドハティ卿は、英語に通訳するように命じた。

「ダイヤモンドではないとしたら、《緑の至宝》とはなんなのだ!」
ドハティ卿は、急いで暗い寺院の中に入っていき、目をこらした。寺院の中は、緑色のつる性植物で覆われている。その奥に非常に大きい神像、孔雀の羽を広げた装飾の神像があった。

 ドハティ卿が、ライナスとアーニヴに説明を求めようと再び入り口に向かったとき、夜明けが輝きだした。

 そして、真っ赤に燃え立つ地平線を背に、誰かが歩いてくるのが見えた。

「ハリシャ?!」
ライナスは、アーニヴの娘、今のところは自分の恋人と目されている女の名を叫んだ。しかし、近づいてくるその人物は、純朴な村娘その人ではなかった。

 美しい顔は、女のようでも男のようでもあった。体つきも華奢ではあるが、女性らしい膨らみやくびれはない。そして、わずかにではあるが自身から光を発しているように見える。それともそれは夜明けの特別な光と朝靄が見せる幻影だろうか。

 アーニヴは、自分の娘には決してしないような態度でひれ伏した。その人物は、緑色の光沢のある布を身に纏っている。そして、ゆっくりと孔雀の派手な尾羽が後ろに広がった。いや、それも目の錯覚かもしれない。そのような装飾の服を着ているだけなのかもしれないのだ。

 近づいてくるその人物のはるか後ろには、一緒にここに来るのを拒んだ村人たちが続いていた。怪我をしている者や、長らく病で寝込んでいた老女までが行列をなしていた。

 孔雀の羽根飾りをつけた人物と村人たちは、ドハティ卿の一行が目に入らないかのように通り過ぎて、寺院の中に入った。それに続くアーニヴの姿で我に返ったライナスは、ドハティ卿に手を貸し、一緒に寺院の中に入っていった。

 寺院の中にも朝日が入り、中の様子がよく見えるようになっていた。緑の服装の人物が、神像に背を向けて立った。神像と人物の背丈はまったく一緒で、神像の姿は完璧に隠れ、緑の服の人物がちょうどマハーマーユーリー神像そのもののように見えた。

 やがて、その人物は朗々とマントラを唱えだした。孔雀の尾羽は震えてさらに広がって見えた。

 寺院の高い天井は、その声を反響させた。

「こ、この声は……」
ドハティ卿は、ライナスを見た。

「マントラですね。サンスクリット語の呪文のようなものです」
ライナスは小声で説明した。

「だが……この残響はいったい……」
普段は威圧的で居丈高なドハティ卿が、珍しく不安そうな様相で寺院の中を見回している。

「インド人は、マントラの振動が、人の意識やエネルギーに直接的に作用すると信じているそうで……もちろんわたしはそんなことは信じていなかったのですが……」
ライナスもまた、意味はわからないものの、寺院内に満ちる力強い音響に脅威を感じている。

 やがて、村人たちが唱和しはじめた。寺院内はもっと大きな響きに満ちた。

 長い残響が消えると、寺院内は静寂に包まれた。そして、ライナスは寺院の外に激しい雨が降っていることに氣がついた。その雨は、まるで滝のようで、イギリス人たちは顔を見合わせた。

 雨は長く続かず、また突然に止んだ。太陽の光が森の木々に残った雫に反射して輝いている。村人たちは、喜んで寺院から出て行った。

 ライナスは、先ほどまで足を引きずっていた男や、弱々しく歩いていた老女が、颯爽と歩いていることに氣がついた。驚いてドハティ卿をみると、彼もまた背が伸び、10歳以上も若返ったかのように足を動かしている。

「どういうことだ。痛みが全くない……」
卿は首を傾げている。同行していた医者が驚いて駆け寄った。
「まさか! あの関節の状態で、そんな風に歩けるはずはないのに……」

 ライナスは、驚いて孔雀の羽をつけたあの人物を見ようとした。だが、そこには石の神像があるだけで、あの美しい人物は影も形もなかった。

「孔雀は毒蛇を食べます。マハーマーユーリーは、毒蛇や病などあらゆる災難を取り除くのです」
アーニヴが、ライナスの困惑した顔を見て言った。

「あれは、一体だれなのだ。ハリシャに似ていたが、お前の親族なのか?」
ライナスが訊くと、アーニヴは首を振った。

「私の親族ですって? とんでもない。あの方が170年に1度しか現れない《緑の至宝》マハーマーユーリーです。病を癒やし、雨を降らせ、毒や災難を取り除きます。それだけでなくかのマントラは人間の3つの毒である欲・怒り・愚かさを滅して安楽をもたらしてくれるのです」

 ライナスは、動揺しつつもアーニヴの言葉をなんとかドハティ卿一行に通訳した。  

 ドハティ卿は、帰りの道のりを1人で歩いていった。医者は、ずっと首を傾げ続けていた。ライナスは、別のことで首を傾げている。卿がダイヤモンドのことを忘れてしまったかのように、何も口にしないことだ。

 レディ・アイリーンの日記について、ライナスは考えた。170年前に療養中だった彼女もまた、当時の村人たちと共に、あの不思議なマントラによって癒やされたのだろうか。

 村人たちの後ろに続いて橋を渡っているとき、向こう側にまたあのマハーマーユーリーの姿が見えた。もっとよく見るために人びとの間から覗くと、そこにいたのは緑色のサリーを着たハリシャだった。

 まるで若返ったような老女に近づき、嬉しそうに微笑み祝うハリシャは、朝日の中で輝いているように見える。その姿は、170年に1度しか現れない不思議な存在に劣らぬほど、神秘的で美しい。数日後にはライナスが置いて去ろうとしていた未開地の田舎娘は、もうどこにもいなかった。

 ライナスに氣がついたハリシャは、謎めいた微笑みを見せた。彼は、レディ・アイリーンの日記に書かれていた言葉をもう1度噛みしめた。
「《緑の至宝》の真の価値を見いだせますように」

(初出:2024年2月 書き下ろし)
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Category : scriviamo! 2024
Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れさまでした。

まったく、イギリス人どもは。あちこちで、ロクなことしてませんねぇ(笑)
まあ、彼らにしてみれば、『緑の至宝』なんて書かれていたら、スピリチュアルなことよりもダイアモンドなどの即物的な発想しかないんでしょうけど。しかも、それを持って帰る(=略奪?)する気まんまんだし。保護のために大英博物館に保管する、とでもいうのならまだしも、そんな感じじゃなさそうですよね。困ったもんです。
こんな不心得者には、仏罰が当たってもしかたないところですが、孔雀明王は心が広いですね。あるいはその力で、三毒を浄化したのかも知れませんが。
レディ・アイリーンの記述を読めば、彼女もまたこの奇跡を体験したのだろうと想像できます。残念ながら、あれの価値を理解しつつ真相を探るには、次の170年が必要っぽいですね。
おん まゆらきらんてい そわか……
2024.02.21 10:21 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
ライナスは欲・怒り・愚かさを滅されたんじゃないかと思います。
未開地の田舎娘と完全に見下げていたハリシャを見る目も全然違っていますしね。
ダイヤの話ばかりしていたドハティ卿がマントラにどのような影響を受けたのかはわかりませんが、関節痛は完全に癒されているようなので、今までの卿とはきっと変わっているんだろうと想像します。
レディ・アイリーンもきっと同じようにこのマントラの影響を強く受けたために、ここでの経験を詳しく書き残すことはせず、夫にさえここでの出来事を話さなかったのだろうと思うのです。
もしそのまま書き残したのなら、海の向こうからおそろしい勢いで何もわからぬハイエナたちが押し寄せてきて、すべてをめちゃくちゃにしてしまう・・・まさにそれが起こったことでしょう。
この儀式を経験した者はみんな、病を癒され、3つの悪を滅ぼされたために、この儀式のことを直接世に伝えることはしないだろうと思うのです。
・・・とは思いますが、これを繰り返すのなら、この力を解明することは170年どころか永遠にできないんじゃないのかな?
ま、それでもいいか。人間っていつまでたっても欲や怒りから離れられず、愚かですから。
2024.02.22 12:49 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
わあ、実にしょうもない世間話が重厚な物語になって返ってきちゃった。わあ。
当に海老で鯛を釣った気分です。
しかし、秘宝はダイアモンドであろうとの推測だけで、見つけた後にどうするとは書いていないのに、強奪目的、少なくともろくな事をしなかったろうと読者に想像させるのが凄いです。
国や社会的な立場、価値観の違いは仕方ないにしても、相手を見下す高慢さはいただけないですね。
真の価値に気がついた後で、振られちゃうと良いと思うよ。
卿は関節痛が治った時点で、ダイアモンドなんかどうでも良くなったと思いますね。
あらゆる病を取り除いてくれるなら、私の歯痛も取り除いてくれるかなあ。
日常的に痛いのって、純粋に痛いだけじゃなくて、行動が制限されるのが辛いので。
その前に、三毒を取り除かれたら何も残っていなかったりして。ありうるwww

執筆お疲れ様でした。
素敵なお返しをありがとうございました。
2024.02.23 03:25 | URL | #yl2HcnkM [edit]
says...
こんばんは。

「自分たちはずっと賢くて上手く事を運べる」という思い込みがある、という裏設定がいちおうあります。
植民地時代のように略奪はできないにせよ、二束三文で手に入れようくらいは考えていますよね。
そういう人たちがまんまと失敗する話を書いてみました。

それから、はっきりは書いていませんが「特別な周波数が、現代科学ではまだ解明されていないレベルの奇跡に近い現象を引き起こすらしい」というようやく研究が注目を浴びてきた事実を「魔法の呪文」的に使ってみたかったのです。

TOM−Fさんの書いてくださった真言のサンスクリット版を出そうかとも思ったのですが、もっと長いバージョンを想定していて、書くと無意味に長くなるのでやめてみました。それに、この辺りテルグ語圏で、どのくらいサンスクリット語がヒンズー教寺院で使われているか裏が取れなかったので……。

真相はよくわからないままがいいのかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2024.02.23 23:45 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

背景にした設定として「意識して、または無意識に、自分たちは(元)宗主国出身でかつ高等な人種なので、好き勝手が許されると思い込んでいる」ということにしてあります。ナチュラルにこういうことを(口には出さないけれど)腹に持っている人、いるんですよね。

西洋中心に発達した科学技術や医学的知識は、過去や他の地域と比較してずっと優れていると思っている人たちにしてみたら、この作品で書かれたような出来事は「魔法」のように思えるかもしれませんが、実はわたし達が学校では習わないようなもっとすごい叡智が過去にあって、それを残している地域もあるんじゃないかと、私は思っているのです。
ドハティ卿も、ライナスも、医者も、それぞれにそうした傲慢な思い込みの鼻をくじかれた状態で混乱しているのかもしれません。
それに少し恥ずかしくおもっているのかも?

ドハティ卿は、まさに欲の権化としてここに来たわけですが、健康というもっとかけがえのない贈り物をもらってしまって戸惑うでしょうね。
ライナスは、少し反省した方がいいでしょうね。

よその国、文化、不思議などを解明したり、勝手に広めたりするのも、傲慢で思慮が足りないことだと思うので、170年後どころか永遠に知られないほうがいいのかもしれませんね。

コメントありがとうございました。
2024.02.24 00:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

うわあ、すみません。正統の「魔法の呪文」はその辺りのジャンルに弱いのでうまく書けず、かといって「呪文じゃない呪文」は志士朗さんがお書きになったので、陰陽師とか役小角みたいな存在の呪文にするか、アラブの話にするか、いろいろ悩んだ結果マントラを使うことになりました。

ダイヤモンド、ぜったいにいただいちゃうつもりですよね。
さすがに盗むことはできないでしょうが、二束三文で買いたたいてボロ儲けする氣は満々でしょう。

こうした傲慢さのたちの悪い点は、自覚していないということですね。
何が悪いのか、全然わかっていない。
ええ、ライナスなんかフラれちゃえ、ですよね。

志士朗さん、歯痛、おつらいですね。
ちょっとした炎症くらいだったら、ミネラルたっぷりの天日塩をこすりつけておくと治ったりするんですが、ずっと痛いというのは神経などの問題かもしれませんね。おだいじにしてください。

あ、TOM−Fさんのコメントに書いてある孔雀明王の真言、唱えたらもしかして歯痛おさまるかも?
三毒は、志士朗さんは関係ないでしょうから、安心して試してみたらどうですか?

今年も素晴らしい作品でご参加いただき、どうもありがとうございました!
2024.02.24 00:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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