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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

【小説】王女さまと黒猫が入れ替わったお話

scriviamo!


今週の小説は、「scriviamo! 2024」の第8弾です。もぐらさんは、オリジナル作品で参加してくださいました。ありがとうございます!

もぐらさんが書いて朗読してくださった作品「第714回 貧乏神様と福の神様のとりかえっこ」

もぐらさんは、オリジナル作品、青空文庫に入っている作品、そして創作ブロガーさんたちの作品を朗読して発表する活動をなさっているブロガーさんです。当ブログの作品もいくつも読んでくださっています。

今年もオリジナルの「貧乏神」シリーズでご参加くださいました。日本の民話をアレンジなさった素敵な作品群です。貧乏神のシリーズとはいえ、毎年、とてもハートフルなエンディングでお正月にふさわしい素敵な作品ばかりです。

今年の作品は貧乏神さんと福の神さんが取り替えっこするというお話です。もぐらさんのところの神様たちは、とても親しみやすくて、お互いを羨んでないものねだりをしつつも、自分の元の立場が悪くなかったことも学んで楽しく戻っていきました。

さて、お返しの作品は、いつもは『Bacchus』か『樋水龍神縁起 東国放浪記』のお話で作ることが多いのですが、今回はまったく違う、西洋のお伽噺風ファンタジーで作ってみました。もぐらさんのところのお2人と違って、入れ替わる2人も、他の登場人物もかなり残念なタイプですが、そこはわたしの作品だからみなさんご存じですよね。


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王女さまと黒猫が入れ替わったお話
——Special thanks to Mogura san


 ある日、王女は西の塔に赴きました。

 この塔はゲオルク・ケミアスという名の魔術師が、真夏でも大きな鍋を火にかけて、氣味の悪い薬品をあれこれと混ぜて錬金術に励んでいます。

 王女が入ってきたというのに、ひれ伏すどころか振り向きもせずに、鍋の中身を見つめてブツブツ何かをつぶやいています。

 鍋の脇には、少年がいて魔術師に言われるままに大きな棒で鍋の中身をかき混ぜていました。

 「ケミアス、おまえに命令があります」
王女は、精一杯の威厳を込めて言いました。

 ケミアスは、嫌そうに振り向くとおざなりに頭を揺らしました。
「これは殿下、ごきげんよろしゅう」

「いいこと。聞きなさい。命令があるのよ」
王女は声を張り上げました。魔術師は、しかたなく王女の方に向き直ります。
「なんでございますか」

「わたしを猫にしてちょうだい」
王女は、言いました。ケミアスは、一瞬だけぽかんと口を開けて王女を見つめましたが、すぐに頭を振りました。
「それはできません」

「なんですって。おまえは、この国で一番の魔術師で、この西の塔で錬金術とやらの研究をするのに多額の費用を使っているじゃないの。それなのに、王女であるわたしの命令を拒否するつもり?」

 魔術師は、まず少年に向かって「ヨハン、手を休めるな」と言ってから王女に向き直りました。
「そもそも、なにゆえ猫になられたいのですか」

 王女は、ここぞとばかりにまくし立てました。
「朝から文法や修辞学に弁証法と、たいくつな講義を聴く毎日がウンザリ! 算術や幾何学なんて何を言っているのかわからない。ようやく終わったかと思ったら、ダンスに刺繍に糸紡ぎよ。猫は、食べて寝て遊んでいるだけだもの、そっちの方がいいに決まっているわ」

 魔術師は、頷きました。
「それはお氣の毒です。ただ、あなた様は、王様と王妃様のただひとりのお世継ぎ。食べて寝て遊んでいる猫になられては、みなが困ります。王様もお許しにならないでしょう。わたくしめを雇っているのは王様ゆえ、王様の命令以外のことはできかねます。女王様になってから命令なさいまし」

 王女は、ひどく腹を立てていたので、叫びました。
「わたしが女王になったら、おまえの首をちょん切るように命令するわ」

 王女が出ていって、静かになったので魔術師ケミアスは「やれやれ」と言って仕事を続けた。ヨハン少年は心配そうに言いました。

「お師匠様。あんなに怒らせていいのですか」
「できないものは、できないのだ。あきらめてもらうしかないだろう」

「お師匠様の力でもできないのですか?」
弟子の納得いかない顔を見て、魔術師は言いました。
「よいか。王女殿下はわしと同じくらいの背丈があり、この盥20杯分ほどの重さだ。それを盥1、2杯ほどの猫に変えたとして、残りはどこに消えるというのだ。捨てればいいのか」

 弟子はなるほどと思いました。錬金術も無から黄金を作り出すのではなく、さまざまな金属や無機物を溶かしたりかき混ぜたりすることで、もともとの物質と同じ質量の金を作ろうとしています。

「心配するな。殿下も女王になったら、猫になったり魔術師の首を切ったりするより重要なことがあるとわかるであろう。わしは、王様に呼ばれているので、執務室に行ってくる。おまえは、しっかりと鍋をかき混ぜておくのだぞ」
そういうと師匠は、塔から出ていきました。

 ヨハンは、師匠ケミアスほど楽観的ではありませんでした。王女が女王になる頃には自分が魔術師として首をちょん切られる立場に置かれるのではないかと思ったのです。不安に思いながら、鍋の中身をかき混ぜていました。

「もうし。お頼みします。あなたが魔術師ケミアスさんですか」
入り口から小さな声がしたので、振り向くとそこに小さな黒猫がいました。

 ヨハンは、猫が口をきいたので驚きましたが、偉大なる師匠の名誉のために大きく首を振りました。
「ちがいます。ぼくは弟子です」

「そうですか。むしろ、そのほうが好都合……いや、なんでもありません。ひとつ、頼みをきいてくれませんか」
猫はもったいぶって言いました。

「頼みとはなんですか?」
「なに、ちょいと魔法を使って、わたしを人間に変えてほしいんですよ」

 ヨハンは、驚きました。師匠にもできないことを、どうして彼ができるというのでしょうか。
「それは無理というものです。そもそもなぜ人間になりたいのですか?」

「ああ、想像してみてくださいよ。わたしは、王女さまと王妃さまの部屋を行ったり来たりして過ごしているのですがね。2人とも、キラキラする首飾りやら、色とりどりの羽根飾りを山のように持っているのですよ。しかも、それらを毎日使いもしないのに、毎週のように行商人から新しいのを届けさせているのです。あれらすべてにじゃれついたら楽しいじゃないですか。それに、肉や魚が次々と出てくる晩餐! 2時間もかけて楽しめるんですよ。すてきじゃありませんか」

 ヨハンは、晩餐のあたりは少し羨ましいと思いましたが、羽根飾りにじゃれつくとはどういう意味なのかがよくわかりません。一生懸命に師匠の真似をして言いました。
「人間はあなたの20倍ほどの重さがあるのです。足りない分は、どこから持ってくるというのですか。無理を言わないでください」

 猫は、ニヤリと笑いました。
「大丈夫ですよ。さきほど王女さまが癇癪を起こして言っていました。どうしても猫になりたいってね。ってことは、わたしと王女様を取り替えれば、過不足はありませんよね」

 いまひとつ頭がまわっていないヨハンは、そういうものなのかなと思いました。錬金術に詳しいとは言いがたいのですが、それで王女さまと猫が満足し、師匠の首がちょん切られないのならいい解決策だと思いました。

「そうかもしれないね。でも、いったいどうやったらきみと王女さまを取り替えられるんだろう」

 猫は、これは好都合とほくそ笑みました。ヨハンが、まっとうに考えだしたり、魔術師が戻ってきては大変と、いそいで魔術師の書見台に飛び乗ると、写本のページを器用にめくって、目的のページを見つけ出しました。

 そうです。この猫は、魔術に精通していました。お城に来る前は、年老いた魔女の元に住んでいたからです。

「ほら、これですよ。このページです。必要な薬草は、こことあそこの瓶に入っています。あとはトカゲの尻尾に、その鍋の中の液体を40滴。そして、この呪文をつぶやいて混ぜればいいんです」

 ヨハンは、自分で魔法薬の調合などしたことがなかったのですが、猫に馬鹿にされると思って、言われるがままに薬を用意しました。

 猫は、作ってもらった薬を瓶に詰めて首にぶら下げてもらいました。
「助かりました。恩に着ますよ」
そういうと、嬉しそうに出ていきました。

 やがて、魔術師ケミアスが戻ってきましたが、ヨハンはなんとなく猫のことは言わない方がいいと思って黙っていました。

 さて、猫は薬を持って王女の寝室に向かいました。
「王女さま、王女さま」

 王女は、魔術師にわがままを聞いてもらえなかったので、癇癪を起こして泣き疲れ、寝台に突っ伏していましたが、聴き慣れない声に驚いて周りを見回しました。すると、いつもの黒猫がじっとこちらを見ていました。

「わたしに話しかけたのは、おまえ?」
「そうですよ。魔法の薬をもらってきました。わたしと一緒にこの薬を飲むと、あなた様は猫になれますよ」

 王女もヨハンに劣らず思慮が浅かったので、猫がしゃべっていることや、魔術師ケミアスに言われたことも全く考えずに、よろこんでその薬を猫と分け合いました。

 さすが王国一の魔術師ケミアスの持っている写本と薬剤の効果は素晴らしく、王女と猫は姿が入れ替わり、誰が見ても氣がつかないほどでした。

 もっとも違いがわからないのは容姿だけでした。召使いたちは、王女がタペストリーで爪を研ぎ、蝶に飛びかかったので困ったように目配せし合っていました。

 また黒猫の世話係は、猫が急に餌を食べなくなってしまったので、王妃から叱責を受けるのではないかとヒヤヒヤしていました。

 それから3日後のことでした。王女と黒猫が、西の塔の魔術師ケミアスを訪ねてきました。

「これは、これは。黒猫の姿をした王女殿下に、殿下の姿をした黒猫殿。何のご用ですかな」
ケミアスは、横目でチラリと弟子ヨハンを眺めつつ、うなだれている1人と1匹に話しかけました。

 ヨハンは、3日前に自分のしたことをもう忘れかけていたのですが、当の王女と猫が訪ねてきただけでなく、師匠が入れ替わった1人と1匹の正しい中身を言いあてたことに仰天し、叱られるのだと思ってうなだれました。

 黒猫の姿をした王女が叫びました。
「どうか元の姿に戻してくださいな! あの薬を作れたんだから、元に戻す薬も作れるのでしょう?」

 ケミアスは片眉を大きく上げました。
「はて。あの薬とは何の話でしょうか」

 王女の姿をした黒猫が上目づかいをしながら小さい声で言いました。
「あの……あの写本にあった、体を取り替える魔法の薬で……その、ちょっと……ヨハンさんにお願いして……」

 魔術師は、コソコソとドアの方に向かっているヨハンを捕まえると、静かな低い声で訊きました。
「ヨハン。薬を作って渡したのか」

「お許しください。黒猫さんの言うとおりです。その本にあるように調合したら簡単にできてしまったので……お2人が入れ替わって満足したら、お師匠様の首もちょん切られないし、みなが幸せになると思ったのです」

 魔術師は、大きなため息をつきました。王女の奇行を案ずる城内の噂で王女と黒猫が入れ替わったことは、わかっていました。この魔術を可能にする材料は、その辺りには転がっていません。誰かが忍び込んで薬剤を盗み出したりしているとしたら由々しき問題だったのですが、黒猫とヨハンの仕業とわかったので、心の中で安堵していました。

 ケミアスは王女と黒猫の方を見て訊きました。
「それで、お二方は望んだ姿になったのに、どうして元に戻りたいのですか」

 黒猫の姿をした王女が言いました。
「生肉と生魚ばかり出てくるんだもの。食べられないわ。それに、ゆっくり寝ていると、犬が来て追い回すの。それどころか、ネズミが穴から出てきて前足をかじったのよ。あまりにも怖くて氣絶するかと思ったわ」

 魔術師は王女の姿をした黒猫の方を見ました。
「あなたも戻りたいのですか。王女殿下としての暮らしはお氣に召しませんでしたか」

「宝石や羽根飾りで遊ぶ時間なんて全くありませんからね。やれダンスだ、やれ行儀作法だと苦痛なことを押しつけられてウンザリです」

 魔術師は、王女の豪奢なドレスがあちこち裂けて、髪もひどく乱れているのを目の端で捕らえました。

「ヨハン。おまえが入れ替えたのだから、元に戻すのもおまえがやるか?」
ケミアスは、弟子に問いかけました。ヨハンは思いきり首を横に振ります。

 魔術師は、大きいため息をつくと、とても怖い顔をして王女と猫の両方に言いました。
「もし2度とこのようなことを望まないとお約束くださるならば、戻して差し上げます。約束できない場合は、残念ながら生涯その姿のままです」

 震え上がった王女と猫は声を揃えて言いました。
「「約束します」」

 重々しく頷くと、ケミアスは何やらブツブツと呪文をつぶやきながら、さまざまな薬草といくつかの鉱物をすりつぶしたものを、ドロっとしたスープに混ぜました。それを2つの器に入れると、1つには黒猫のに、もう1つには王女に渡しました。
「さあ、こちらを飲んでください」

 王女と黒猫は、いそいでそれぞれの薬を飲み干しました。ヨハンはこわごわと、何が起こるのか見ていました。

 1人と1匹は「うーん」と蹲ると、しばらく黙っていましたが、やがてのったりと顔を上げました。猫は猫らしく背中を丸めて伸びをし、王女はお姫様らしい動きで辺りを見回し、それから、はっとしたように嬉しそうな表情になりました。

「ああ、やっとこの姿に戻れたわ。まあ、なんてひどいかぎ裂きなのかしら、このドレス、氣に入っていたのに」
王女は、優雅に立ち上がります。

「なーぅ。体が軽い! こうでなくっちゃ」
そう言って、黒猫は書見台から棚の上へと飛び移りながら叫びました。

 王女は、先ほどまでのしおらしい態度はどこへやら、魔術師に言いました。
「こんなことになったのは、あなたの弟子教育が今ひとつだったせいでしょ。このドレスの損害だって、どうしてくれるの?」

 ヨハンは青くなりましたが、ケミアスは全く動じませんでした。
「その理屈では、王女殿下がこのようなことをなさった教育の責任を、王様にとっていただくために、これから謁見を願い出てもいいわけですね?」

 王女は真っ青になりました。王は非常に厳格な性格だったからです。
「お願い! 父上様には言いつけないで!」

「女王陛下になったおりに、首をちょん切ると脅された件についても?」
「そんなこと、しないから、それも言わないで! お願い!」

 王女が出て行った後、コッソリと出ていこうとする黒猫の襟足を、魔術師はつかみ持ち上げました。
「待ちなさい。君は、ただの黒猫ではないようだね」

 黒猫は観念してうなだれました。
「わたしは、薪の上で燃やされるのでしょうか」

 ヨハンは、ぎょっとして師匠と黒猫を代わる代わる見ました。

「それは君も嫌だろうね。わしも弟子が巻き添えになって火あぶりの刑に処されるのは、後味が悪いのでね。……君が今後はわしの監視下で大人しく働くなら、王様に寛大な処置をお願いしてみるがね」

 黒猫は大きく頷きました。ヨハンは、自分が一緒に罰せられて火あぶりにされるなんて思ってもいなかったので、びっくりしましたが安心して笑顔になりました。

 魔術師は、そんなヨハンを見ながら、のんきだなと思いました。どう考えても黒猫の方が優秀な弟子になりそうだったからです。

 ともあれ、黒猫はこの日から魔術師ケミアスに引き取られました。かなり抜けているヨハンと、調子のよすぎる黒猫は、お互いを補い合いながら修行に励み、のちにヨハンは、素晴らしい使い魔を持つ大魔術師として名を馳せたそうです。本当のところはわかりませんが。

(初出:2024年3月 書き下ろし)
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Category : scriviamo! 2024
Tag : 小説 読み切り小説

Comment

says...
執筆、お疲れさまでした。

ケミアス、胡散臭い魔術師ですが、思考や言動はかなりマトモですよね。マッドサイエンティストだったら、人間サイズの黒猫とかやっちゃいそうですが、頼まれてもそういうことはしそうにないし、ちゃんと王女と黒猫に説教してるし。
王女も黒猫も、どちらも嫌なこともあれば、いいこともあるわけで。いいところは気づかずに、嫌なことばかり目を向けて、じゃあ交代すれば解決ってわけにはいかないですよね。でも、こういう願望って、人間同士でもあるなぁ。相手の一面だけ見て、羨んだり、替わって欲しいとか、思っちゃうんですよね。
ヨハンは、いい勉強になりましたね。しかも、有能な助手というか相棒というかも出来ましたし。まあ、めでたしめでたし、ですね。
2024.03.20 11:39 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。
ケミアスは、かなり真面目で普通の勤め人? それ以外の登場人物が全員トンチキですけれど(笑)

そして、王女と黒猫のないものねだりですけれど、正直言ってわたしも猫になりたいです。とはいえ、猫食べているの、キャットフードじゃん、ステーキの方が食べたい、みたいなかなり同レベルの作者です。

ヨハンは、どうなんですかね。
大きくなったら多少はまともになったんでしょうか。それとも黒猫にサポートしてもらって、やっとという感じだったんでしょうかね。

めでたしめでたし、ですけれど、きっとケミアスは嘆息していたんじゃないかなあ。

コメントありがとうございました。
2024.03.21 23:36 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
となりの芝生は青いんですよね。
モグラさんのシチュエーションをベースにどのようにまとめられるのか興味深かったのですが、な~るほど、そう持っていかれますか。西洋のお伽噺風ファンタジーとしてもとておもしろかったです。
でもこのヨハン、お人好しでいまひとつ頭が回らないところはありますが、思いのほか真面目で師匠思いで、けっこういい奴なんですね。そして本を見ながらとはいえ薬をちゃんと作っちゃうところからして、手筋はいいんじゃないのかな。
魔法使いの知識は半端ない上に頭の回る黒猫と組み合わせれば、そりゃぁ最強でしょう。大魔術師となったのも頷けます。
そして魔術師ケミアス、名采配でした。器が大きいなぁ。
ハチャメチャお姫様もこれに懲りて、ちょっとはまともなお姫様になるのでしょうか。
読んでいてディズニーの“魔法使いの弟子”を連想しました。
あれはネズミでしたけど、黒猫くん、薪の上で燃やされなくてよかったね。
めでたしめでたし・・・たまにはこんなお話もいいなぁ。
2024.03.22 14:18 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。

もぐらさんの貧乏神さんのお話は、神様だから入れ替わりもさほど難しくないかもしれませんが、こちらはそうもいかず、魔術師を登場させることにしました。

もぐらさんの今回お話には、悪人が出てこないので、こちらも抜けてはいても悪い人ではない、というようなタイプの登場人物で書いてみようと思いました。

本当にヨハンが大魔術師になったのかどうかはちょっと怪しいのです。
たまたま都合よく解釈されて、そう伝わってしまったけれど、実は抜けているままだった……なんてこともあったのかも?

師匠のケミアスの方は、ちゃんとしているまともな人のようです。
お姫様は、きっとこれでは懲りなかったのでは? いずれはまともな女王様になってもらわないとこまりますよね。

ディズニーのファンタジアで取りあげられていたデュカの「魔法使いの弟子」は、もともとはミッキーマウスのための曲ではなくて、弟子は人間という設定ですから、もっとヨハンに近い感じなのかも。

魔女扱いされた人たちが異端として死刑にされたりしていたのって、意外なほど最近まであったことらしいので、人間を騙したしゃべる黒猫なんて、大騒ぎになったでしょうね。そんな怖いことが起こらず、ふんわかおさめてみました。お伽噺は、めでたしめでたしが定番かなあと。

コメントありがとうございました。
2024.03.22 23:11 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
遅くなりました。
楽しいお話をありがとうございます。
定番とも思える登場人物もみんな憎めないし、めでたしめでたしで終わってよかった。
でも黒猫が使い魔でヨハンが大魔術師として名を馳せたなんてほんとかな~。
最後にちらっとでてきた王様が本当は影の黒幕だったりして。
なんていろんなお話の裏も想像できて楽しかったです。

貧乏神さまと福の神さまは昔話の特権で「ここはツッコミなしで」みたいなところがたくさんあって、だから私でも書けてるんです。
ひとりひとりの登場人物の厚みというか、人物像がしっかり描かれて物語が進んでいくのはさすがなだなと思いました。
ありがとうございました。
2024.03.27 15:34 | URL | #8tY9vXl2 [edit]
says...
こんばんは。

もぐらさんのハートフルなお話へのお返しなので、ダメなヤツはいてもまあまあ憎めないタイプだけで固めたくなりました。
お氣に召して嬉しいです。

ヨハンが大魔術師、黒猫が立派な使い魔、というのはきっと嘘でしょうね。
王様、ケミアスの2人が、いろいろと裏で下駄を履かせてくれたみたいですよね。

お伽噺風のストーリーで、できるだけ説明臭さが出ないように頑張って書いたのですが、難しいですね。
人物像がしっかり、とおっしゃっていただけてとても嬉しいです。
また精進しますね。

今年も素晴らしい作品でのご参加ありがとうございました!
2024.03.27 23:56 | URL | #9yMhI49k [edit]

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