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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

ムパタ塾のこと - 5 -

お知らせです。どうもコメント欄が変で、一度送っただけで「時間をおいて再投稿してください」と出るようです(毎回ではないようですが)。その場合はちゃんと送られています。何度も送ってくださった方、お手数をおかけしました。

自分でも忘れかけていましたが、再びムパタ塾の話を。

これまでの話は、カテゴリー「アフリカの話」でまとめて読む事が出来ます。こちらからどうぞ。

シマウマ

マサイマラ・国立公園についた翌日から始まったのが「野生動物の生態を学びながら、プロの写真家に習うフォト・シューティング」という名目の、要するに普通のゲームサファリでした。参加者が期待しているのも、まあ、こういう軽い学習であって、本当に研究者のように生態を学ぶなんて事は一ヶ月程度じゃ無理なわけですよ。

私はアフリカも、一眼レフカメラもはじめて。生きたライオンやキリンを動物園の外でみるのもはじめてでした。大きなジープに乗って、国立公園に出かけていくのですが、野生動物というのは人間がいてほしい時に都合良くいてくれるものではないのですよ。で、必ずいる動物というのは何万匹もいる食物連鎖ピラミッドの底辺の動物たちで、シマウマ、トムソン・ガゼル、トピ、水牛などです。もうすこし少ないけれどたいていみられるのが、カバ、ワニ、キリン、象、ダチョウ、それからライオン。もうちょっと少ないのがチーター、夜行性のためほとんど見られないのがヒョウ、単純に絶滅危機にあり絶対数が少なくてなかなかみられないのがサイ。

だもので、そのうちに、旅行者たちはライオンやチーターや象だとシャッターを切り、シマウマなんかには目もくれなくなるわけです。

なんですけれどね。どうも私はこの旅行でシマウマに妙に心惹かれてしまいまして。特にどこがどうというのではないのですが、なんでしょうね。自分のトーテムを選んでいいと言われたら、確実にシマウマを選ぶでしょうね。

さて、私たちに同行してくださったケニア在住の写真家の清水先生。写真もド素人ならば、アフリカのことも自然のことも何も知らない私のような参加者に、丁寧にいろいろなことを教えてくださいました。

しばらくサファリをしていればわかることですが、野生動物は動物園に飼われている生き物とは全く違う顔つきをしています。体には傷があるし、生きるために闘っていて人間の相手をしている時間はありません。そこに暮らす人間たちも、動物園の飼育員とは全く違った立場で動物たちと対峙しているわけです。車から離れる時には必ず銃を持ったレンジャーと一緒です。動物たちも人間もいつも死が近いところにいるわけです。かといって、勝手にバンバン殺すというのではなく、お互いにどうしても必要な時しかそういう事態は起こさない、一種の尊厳があります。

キクユ族、マサイ族など人々の暮らす衛生条件は悪く、成人になれる割合は日本よりもずっと低いのです。子供の頃から生き延びるのに必死の人々は、面白半分に命をもてあそんだりはしません。そういう意味で、非常に死の近い場所、それがアフリカでした。

そして、その時は、まだまだお若くて元氣だと思っていた清水先生が、数年後にマラリアで命を落とされたときにも、私は再びアフリカの「死の近さ」を思い出したのです。

次回は、ホテルの敷地内でのネイチャー・ウォッチングについて書きますね。
関連記事 (Category: アフリカの話)
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Category : アフリカの話

Comment

says...
 こんにちは。
何か 今 FC2 ブログ全体の調子が悪いのでしょうか 微妙に些末な 不都合が多いです。
グーグルの検索から FC2 ブログが 外され気味になっているという噂がでているし…

マサイラ国立公園って ムーとかシマウマの移動の有名処ですよね。
アフリカは 光も闇も濃く 不思議な魅力があるのでしょうね。

前に書物で読んだのですが アフリカの森に生きる部族には 生まれた子供を育てるかどうか
選別があり 
捨てられた子供を 保護施設が育てていたのですが 其の子供は もうその部族には帰れない…
部族と保護施設 色々と葛藤があるようです。
2013.01.08 08:05 | URL | #- [edit]
says...
おじゃまします

何だか凄いですね
何が凄いかっていうと、
こんな凄い内容を、日常の事のように
普通に文章で表現出来る八少女さんの
さりげないパワーに圧倒されました。

でも昔馬に乗っていた事のある私としては
シマウマのスタイル今一です(ごめんなさい)

おじゃましました
2013.01.08 13:06 | URL | #- [edit]
says...
確かにシマウマは愛嬌がありますよね。
親しみがあると思います。
ライオンなどは動物園やサファリの顔でありますけど、それを支える周りの動物も味がありますよね。
2013.01.08 13:54 | URL | #- [edit]
says...
そう。そうです。
魚、たとえば鯛でもです。生簀の中で飼われているものと、自然界で生きてきたものとは顔が違います。
自然界のものはやはり精悍な顔つきです。
養殖はおっとり優しい感じ?そう山西は感じます。

アフリカ、行ってみたいですね。
2013.01.08 14:49 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんばんは。
訪問でも、開かなかったりすることが多いのですよ。まあ、私が日本の丑三つ時にアクセスするからでもあるんですが。

そうなんですよね。ヌーの河渡りなんかも、ここからタンザニアにかけてだったりします。

ケニアも、民族が少ない日本から見るとびっくりするぐらいにたくさんの部族がいて、お互いに利害が一致しなくて、足を引っ張りあったりもしますからね。とある部族が官職を独占したりもするので、いろいろと話がややこしくもなっているみたいです。昔は捨てられた子供は即亡くなってしまったので、そういう問題はなかったのでしょうが……。

コメントありがとうございました。
2013.01.08 18:19 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ええ? すごい内容ですか? かなりソフトに書いているつもりだったのですが。
ただ、「サファリをした」と書くと、「なんだ、日本にもある○○サファリランドに行けばいいだけじゃないか」ととられちゃうかなと。動物を見て写真を撮るのは同じなんですが、決定的にちがうところもあるかなと……。

シマウマは日本語だと馬みたいにきこえますが、種でも、スワヒリ語でも「縞のあるロバ(プンダ・ミリア)」ですからねぇ(笑)どうひいき目に見ても、馬のようにはかっこはよくないです。でも、愛嬌のある動物です。向こうでは「シマちゃん」と呼んで、ひとりで写真撮りまくっていました。

コメントありがとうございました。
2013.01.08 18:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

マサイマラのシマウマは、よく食べられていました(泣)
ライオンが悠々と食事をする姿は、確かに絵になっていましたけれどねぇ。
また、草原に大量のシマウマが並んで悠々と食事をしているのは、壮観です。そういうところでは、降りて、おトイレ(もちろん、野っ原の)に行ってもいい、というお約束がありました(笑)近くに肉食獣がいないサインということで。

コメントありがとうございました。
2013.01.08 18:30 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

あっ、由布ちゃんの原体験ですね。
魚もそうなんですか。それは知らなかった。
アフリカから帰って、一度だけ動物園に行きましたが、それ以来一度も行っていません。飼い猫よりも情けない顔になっちゃったライオンが、狭い空間でウロウロ歩いているのが辛かったですね。

アフリカ、とっても、おすすめです。ただし、お休みは最低でも二週間は必要かな。
日本からハネムーンでいらっしゃる方が多いのは、それが理由みたいです。

コメントありがとうございました。
2013.01.08 18:35 | URL | #9yMhI49k [edit]

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