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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

ムパタ塾のこと - 9 -

いつまでも引っ張る、ムパタ塾の話題。今回取り上げるのは、向こうで出会った普通の人びとの事です。

市場の女たち

男女同権が憲法に明記されていて、時には、逆差別もおこるほどに女性への配慮がなされた社会で生まれ育つと、いわゆる第三世界での女性差別にはぎょっとする事があります。

スイスでは、男に生まれたらそれでゲームオーバーと言っていいくらい女性の権利が保護されていて、それなのについうっかりアフリカ人と結婚してしまい、その価値観の違いに仰天して離婚する女性の話が後を絶ちません。男性には尽くす方と言われている日本人の私でも、かなり「それは、勘弁」と思うエピソードをよく聞きました。

マサイ族の男性に聞いた話です。
「女の仕事は、家を建てる事、子供の世話と、家事全般。それに家畜の世話と、農耕作業(ある場合はですが)、それから(数キロ先まで)水を汲みにいく事、他にもいろいろあるけれどね。男の仕事は、ライオンが来たら闘う事。あとはビールを飲んで仲間とおしゃべりだね」
ちなみに現在は、国立公園として保護されているので、ライオンと闘う事は許されていません。つまり男性の仕事はビールを飲んでおしゃべり、それから子づくりのみ。

「アフリカ人は怠惰だ」という意見を聞きますが、この場合は「アフリカ男は」ときちんと言っていただきたい。女性は基本的には勤勉です。

ただし、彼女たちの働き方は「勤勉」という言葉からイメージされるものとはちょっと異なっています。テンポが緩やかで、かなり非効率な動きをしています。でも、まあ、こんなに理不尽な男女差別に何千万年も堪えるのにパキパキなんてしていられないでしょうね。彼女らは仕事も何もかも楽しんでいます。歌って、だらだらして笑って。

こういう姿を見ると、「ウーマンリブ」や「女性の解放」という言葉が、別世界のように見えます。これでいいんだか、よくないんだか、よくわかりません。生命や身体の危険にさらされている女性たちは国際社会の圧力をかけてでも救ってあげる必要があると思います。その一方で、アフリカ人にはアフリカ人なりの生活哲学があるのだから、一概に欧米や日本のような男女の関係をあてはめても意味がないのかもしれないんですよね。
関連記事 (Category: アフリカの話)
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Category : アフリカの話

Comment

says...
 こんにちは。
何処まで信憑性があるのか 解らないのですが 一つ聞いた話があります。
なぜ 世界中で アフリカの飢餓を救おうとしているのに 救えないのか。
何故 世界中から 物資を運んでいるのに 救えないのか。

其れは アフリカ人の価値観を変えれないからと。

家族全員が 食べられるだけの食糧を手渡す そして 料理ができると 年上の男性から手を付けて
お腹いっぱいになるまで食べる。 そして 次の 年上の方がと 言う 食べ方をする。
其の為 子供は お腹を空かせた状態になり…
そして 保護区での生活となると 何もする事がなく 男性は 酒に明け暮れてしまったりと…
太った年長者と 痩せた子供 いびつな状態ができあがってしまう。
アフリカの価値観と 欧米の価値観 うまく両立できてないのでしょうね。
2013.02.19 07:53 | URL | #- [edit]
says...
郷に入れば郷に従え、ではないですが、その国の風習であったり、悪習っていうのは頭で分かっていてもなかなか変えられないですよね。フェミニストって訳じゃないですが、宗教によって差別される女性の記事を見たり話を聞くと、どうになからないのかなと、思います。
法律を変えても、人の心、習慣を変えるのが一番難しいと思います。
2013.02.19 16:02 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

うん。ありえる話です。
それに、物資も援助も、大半がだれかのポケットに入っちゃう件も……。

あと、ロシアも酒に溺れる人が多いのだけれど、アフリカも多い!
普通のお酒を買うお金がないからと、燃料用のアルコール買って飲んで、眼がつぶれちゃう人や、三週間分の給料をもらうと、妻子に会う前に、全部お酒に変えちゃう人とか、無茶苦茶のスケールがすごいですね。

援助の最前線も金をはらう方の「なんでこんなに払ってんのに、なんとかならないんだ」と「大海に水を捨ててるみたい」な現実とのギャップで悩む人も多いみたいです。

コメントありがとうございました。
2013.02.19 19:14 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

おっしゃる通りです。

アフリカではなくてドイツで起った事なのですが、とあるイスラム系移民でドイツで育った若い女性が、白人と恋をしたというだけで両親と兄弟姉妹によって殺されてしまったんですよね。「家族の恥は殺していい」というような感覚が21世紀の今でも残っていて、本当にやりきれない事件でした。他にもアフリカでの女性の割礼強要やモノのような扱いを聞くと憤りますね。こういうことは、一刻も早くなくなってほしいと祈っています。

コメントありがとうございました。
2013.02.19 19:20 | URL | #9yMhI49k [edit]

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