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scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

ポルトの風景

ブログのお友だちの山西左紀さんが書いた小説に、先日行ったポルトに住んでいる女性が出てきます。その女性は久しぶりに日本に行って、すっかり変わってしまった宝塚の街に呆然としています。そう、日本の都会ではよくあること、「何もかも変わってしまった」。

 山西左紀さんの小説絵夢の素敵な日常(10)Promenade

さて、近年の日本でも(もちろんスイスでも)西洋風の建物を意識的に建てているのですが、その光景がどうも私の馴染んでいる「美しいヨーロッパの街」の建物と違う。別にそれでもいいのですが、人間の目というのは実に良くできていて、その違いを一瞬でとらえてしまうのだなと思いました。

で、何が違うのかというと、装飾です。壁の装飾、アーチの複雑さ、彫刻、タイル、窓枠飾り、そう、非経済的であるという理由でだれもつけない不要な飾りの数々が街の景観の美しさを創り出しているのです。下の写真、マグノリアに隠れている建物、時計の周りの装飾がありますよね。東京で言うと、国会議事堂や日銀、三越本店など大正時代までの石材建築物にはこうした美しい装飾があります。こうした陰影のある、自然素材を生かした美しい建物は、時を経て、雨風や生活によって朽ちていく時にも、えも言われぬ雰囲氣をもたらすものです。そう、古くなればなるほど円熟して味が出るのです。

Porto マグノリア花盛り

今の建築物には、まずありません。第一に何の役にも立たない、それに、メンテナンスに手がかかる、こんなところに手をかけるぐらいなら、高層にして中に近代的なエレベータを設置することでしょう。しかし、こういう無駄な装飾が街を美しくしているのです。それもバラバラにではなくて、街全体の多くの建物がこうであることが。(日本の木造建築もとても美しいものです。複雑な梁や扉がシンプルでいながら単調にならない、眼を楽しませる作りになっています。年を経るに連れて色が変わりしっとりとしてくるのも美しい。ただ色あせていく廉価な素材とは明らかな違いが出ます)

さて、この下にもポルトの街を興味深くしている写真をたくさん並べました。写真が多くて困る方もいらっしゃると思うので、一応閉じてあります。

他の写真も表示する クリックで開閉します





Porto 橋の上から
 
旧市街はこんな感じです。
Porto マジェステイック・カフェ
 
有名な麗しきカフェ。マジェスティック
Porto マクドナルド
 
でも、マクドナルドもこんなだったりして
Porto 裏道
 
ちょっと裏道に入ると、こんな風景
Porto 生活
 
生活臭も漂っています。
Porto 果物屋
 
果物屋さん
Porto 夕暮れ
 
レトロな路面電車も現役。
Porto サン・ベント駅
 
青いタイルが印象的な美しいサン・ベント駅です。

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Comment

says...
おしゃれなマクドナルドにびっくりッッ!!
チーズバーガーも違う味わいになりそう♪

サン・ベント駅・・ ホントに美しい駅ですねぇ。

どれも私にはおとぎ話に出てくる建物のようで
見てるだけでわくわくします^^
2013.04.11 06:25 | URL | #G5P3Ad7M [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

いやはや、重厚で美しい町並みですね(深いタメ息)
そういえば、神戸にも明治から昭和初期に立てられた洋館がいくつか残っています。モノマネと言われても、あの頃の西洋建築には、たとえそれが小さな民家でも、装飾を作りこむ遊び心が感じられるんですよね。
日本の伝統建築も好きですが、やはりポルトのような町並みには憧れますね。

ああ、やばい。ヨーロッパに行きたい病が、再発しそうです(笑)
2013.04.11 11:33 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
 こんばんは。
僕 結構フィレンチェの 何でもない 民家の壁に 宗教画がどーんと描かれている様な町並み 好きです。
関西には 結構古い町並み残っていて 楽しい散歩が出来る処あります。

果物屋さん 雰囲気いいですね。
看板の上に掲げている絵が いいですね。
カサ オリエンタル???  スペイン語でいいのかな… 白いオリエンタル…
お茶に珈琲にチョコレート???? このお店 色々と取り揃えているのかな。
2013.04.11 12:45 | URL | #- [edit]
says...
あ。絵夢を取り上げていただいてありがとうございます。
やっぱり想像通りの町です。こうやって古いものがそのまま大切に使われている町、とても羨ましいです。
京都でも京町家を大事に使っているところを見たことがありますが、不便な部分も住んでいる方はそれをそのまま受け入れて楽しんで生活している。
こういう気持ちって大切に持っていたいと思います。
メイコはあの洗濯物の干されている部屋に住んでいて……
CASA ORIENTALで買い物をして……
路面電車で仕事に出かけてるんだろうな……
想像してしまいます。
カフェやマクドナルド?何気ない風景が素敵です。
2013.04.11 14:03 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
海外旅行に行ったことがない俺としては、本当に憧れてしまいますね。
仕事柄、なかなか大型連休というのは取りにくくて、海外旅行どころか、旅行自体なかなか行けないのが現実です。


でも、もし海外旅行に行くのなら、スイスがいいですね!!


もしくはフランスとか、イタリア、ドイツもいいですね。
ドイツで本場のビールを飲みたいです!
2013.04.11 14:39 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

マクドナルド、中も麗しかったですが、外もMがなかったらマクドナルドとはわからないほど綺麗でした。
売っているものは、同じみたいだったですが(笑)

サン・ベント駅も世界的に有名なんですって。
東京駅も綺麗ですけれど。

ポルトはポルトガル第二の都市なのですが。旧市街はそんなに大きくなくて観光も楽です。
とてもおすすめの街ですよ。

コメントありがとうございました。
2013.04.11 18:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ぜひぜひ「行きたい病」をこじらせてくださいまし!

そしてですね。ポルトのいいところは、かなりの確率で英語が通じるってことなんですよ。
スペインやフランスあたりと較べても、実に観光がしやすいのです。
食べ物はとてもおいしいし、本当におすすめです。
実をいうと、リスボンに行った方からはあまりいい噂は聞かないのです。
ポルトガルは北に行くほど、人びとが優しくなるそうですよ。

コメントありがとうございました。
2013.04.11 18:56 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、イタリアには多いですよね。
うちの方にもあります。そういう壁画付きの家。
昔で、実物を見たことがなかったためにゾウが化け物みたいになっちゃっていたりする……。

そうそう、ここね。
スペイン語でも同じ意味ですが、店主はポルトガル語のつもりだと思いますよ。
日本語に訳すと「東洋堂」ですね。べつに東洋のものは何もなかったけれど。
お茶も売っていたけれど、魚の干物も大量に売っていました。内部はすごいことになっていましたよ。

コメントありがとうございました。
2013.04.11 19:01 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

お風邪は大丈夫ですか。無理しないでくださいね。

坂の多い町で、さらに建物の中もまずエレベータはなく、木の階段がすり減って斜めになっていたのするのですが、とても味があるのですよ。外から悪い人が入ってこないように一階の窓に鉄格子みたいなのがある時も、ただの格子にしないで、素敵にデザインされていたりもします。

洗濯物も、この風景に馴染んでいますよね。目に鮮やかで、ついパチリ。
CASA ORIENTALは、この近辺では一番ペットポトルの水が安かったです。魚の干物が山積みで、巨大なチーズなんかも対面式で買えて、地元の人が買い物していました。きっとメイコも、直に立ち寄るでしょうね。

いろいろ物語の生まれそうな街ですよ! 

コメントありがとうございました。
2013.04.11 19:10 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

なかなか海外に行けない方は、行くとなるとあっちもこっちもと行ってしまいがちですが、どんなに小さな街でも一週間くらい滞在するのをお薦めします。

スイスみたいに好天が命で雨が降ったらどうしようもないところもあるし、雨でもいくらでもやることのあるロンドンやウィーンやローマのような街では反対に一週間じゃ足りないし。

ただ、日本との往復に三日かかるので(時差の関係で)、十日くらいお休みないと難しいですけれどね。

ミュンヘンのオクトーバーフェストでは、頼めるジョッキは一リットル用だけだそうです! 是非ためしてみてください(笑)

コメントありがとうございました。

2013.04.11 19:17 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
花と一緒に写っている建造物って、本当に季節や街の空気とかも伝わってきて、素敵ですね。
リスボンには行ったことがあるのですが(万博の時に…)、ポルトは行ったことがないのです…
でも、素敵な町ですね。
どこの国でも首都はごてごてしているのか、人も忙しないし、いい話を聞きませんね…
フランスも、地方では、パリの文句をよく聞きました。
確かに、忙しい街ではせっかくの旅行なのに、疲れるばかりになることがありますよね…
自分が若くて元気ならいいのですが。
こんな風にゆっくり滞在する旅行、またできる時間が取れたらいいなぁ。
最近はなかなか海外まで行く元気と健康状態と時間的余裕がなくて、夕さんの旅の物語は憧れです(#^.^#)
2013.04.13 09:12 | URL | #XbDIe7/I [edit]
says...
こんにちは。

「パリはフランスじゃない」というフランス人、いますよね。確かに、あそこではいろいろと涙目になりました。パリにしか行かないと、「フランス人はつっけんどんで冷たい」と思ってしまうかも。

同様にポルトガルにおけるリスボンや、それからロンドンやマドリッドやプラハなども、興味深いものがたくさんある一方で「なぜこんな目に」と思う経験をしがちな所かもしれません。

私も学生の時は「一カ所でも多くの場所を訪れて、たくさんのものを見なくちゃ」だったのですが、最近は一カ所にだらだらと滞在し、何もせずに座っていることの方が多いです。日本に行っても、旅行は一カ所ぐらいですかね。でも、日本だと友人と会うスケジュールが過密で……。

コメントありがとうございました。
2013.04.13 11:16 | URL | #9yMhI49k [edit]

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