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Posted by 八少女 夕

【小説】バッカスからの招待状 -1- ブラッディ・マリー

ええ、書きましたとも。たまたま昨日の午後が空いたので、これはいま書けって天が言っているかなと思って。そう、自分でもぜんぜんやる氣なしで放置していた、例の「神話系お題シリーズ」です。で、勝手にオムニバスにしようかなと思って、導入編にしてみました。

で、この「神話系お題シリーズ」でみんなで書こうよ的な話がございまして、よかったらみなさんも勝手に書いてくださいね〜。



バッカスからの招待状 -1- 
ブラッディ・マリー


「いらっしゃい」
いつもの彼の声がする。落ち着いているけれど、冷たくはない。かといって、親しいという印象は与えない。そう、空氣のような存在だ。そのバーは大手町の近くにあった。昼はビジネスマンで忙しいけれど、飲食街からは離れているので夜はほとんど人通りのないとあるビルの地下。知っている人でないと見過ごしてしまいそうな小さな濃い紫色の看板に白い字で小さく書かれている。『Bacchus』と。

 奥に時おり見る男性客が一人。まだ時間が早いから空いている。すみれはほっとして、一番のお氣に入りの席に座った。カウンターの真ん中から二つほど入り口より。バーテンダーで店主の田中の横顔が自然に眺められる位置だ。

 といっても、田中に恋をしているのでその横顔を眺めたいというような理由ではない。正面切って座るとずっと話をし続けなくてはならないとストレスになるし、離れすぎると構ってもらえない、その中間の一番心地いい感覚を得られるのが、この席なのだった。田中の年齢は40を少し過ぎたところだろうか。きれいにオールバックに撫で付けた髪、線が細い体つきに合わない濃い眉、いつも微笑んでいるような口元。いつもと変わらない事がすみれの精神安定剤になるような風貌だ。

 すみれは元来ひとりでバーに来るような女ではない。それどころか、一人でレストランに行くことが出来るようになったのも最近だった。それをするようになったのは、彼女への対抗心からだった。

 広瀬摩利子。元同僚だ。すみれにこのバーを教えてくれたのも実は摩利子だった。

「久保さん、今日はお早いですね」
田中が程よい具合に温かいおしぼりを渡してくれた。この瞬間がとても好きだ。馴染みのバーでバーテンに名前を呼んでもらう私。まるで出来るキャリアウーマンになったみたい。本当はお茶くみコピー取りに毛が生えた程度なんだけれど。

「そうね。残業がなかったから」
以前は、残業なぞほとんどなかったので、恥ずかしくてファーストフードで一時間くらい潰してから来たものだが、最近は本当に残業が増えてきたので、こういうセリフも板についてきたように思える。といっても、そんな事を思っている時点で本当のキャリアウーマンじゃないんだろうけれど。

 摩利子はそんな事を氣にしたりはしなかった。彼女は、人からどう思われるかびくびくしたりする事がなかった。とても綺麗で人目をひいた。会社で身に付けている制服でも、どこがどうというのかわからないけれど他の女の子たちよりあか抜けて見えたし、私服に至っては追随を許さなかった。日本人がそんな色遣いをするのはどうかというような派手な服をよく着ていたが、それがまたよく似合った。


 三ヶ月ほど前のあの日もそうだった。蘭の地紋の入った黒いシルクのタイトなワンピースに若草色のボレロ、マラカイトの大振りな珠を贅沢に使ったネックレスをしていた。ハイヒールは濃い緑の7センチ。たまたまこの界隈を歩いていて遇っただけなのだが、50メートル先からすぐにわかった。

 すみれは摩利子と同期だったがさほど親しいわけではなかった。そもそも摩利子と親しい女なんかいるんだろうか。もしくは彼女が親しくしたがる女なんかいないかもしれない、そう思っていた。皆と会話しなくてはいけない時には、自然とグループの中にいたし話題の中心にいる事も多かった。でも、グループが男女混合になっている時には99%の確率で男性としか会話していなかった。「男狂い」「尻軽女」「カマキリ」いろいろな陰口をいう人たちがいた。もう少しソフトに言うと「恋多き女」ってところ。

 すみれは入社後すぐの同期会のカラオケで摩利子と隣になり、「東大君」とあだ名されていた銀縁眼鏡の同期との会話から、彼女の意外と理知的な手法を観察して感心した。「東大君」の右側には彼を狙う別の同期の女が張り付いていたのだが、よせばいいのに「東大君」に大学での専門の事を訊いたりして、素粒子の最新研究について語られて目を泳がせていた。この「東大君」は場の空氣を読んで適当に会話を打ち切るという事が出来ないタチらしく、他の人たちが無視して別の話をしている間も誰にも全く理解の出来ない用語を飛ばしていた。その収拾のつかなくなった会話を摩利子が引き受けたのだ。

「ってことは、たとえばそのヒッグス粒子ってのは、アイドルにまとわりつくファンみたいなものってこと?」
「え。そうだな。有名になるとますますファンがまとわりついて身動きが取れなくなる。そうするとさらにファンが寄ってくる。そういえば似てるかも」
「ふふん。じゃあ『東大君』に群がる女も似たようなものかもね。どんどん寄ってきて、身動きが取れなくなってるでしょ」

 自分がモテる対象だと自尊心をくすぐってもらって、「東大君」はちょっと嬉しそうになった。同期でも一番の綺麗どころである摩利子が隣に座っているし、しかも自分を狙うヒッグス粒子の一人だと告白したみたいなものだ、と思ったらしい。実際のヒッグス粒子は反対側に座っていたのだが、摩利子は場をしらけさせる素粒子論をやめさせる事が出来たので満足していたようだった。実際に、摩利子はその晩「東大君」をお持ち帰りしたらしいのだが、夢中になった「東大君」の方が簡単に振られてしまったらしい。

 入社当時の話はどうでもいい。三ヶ月前に、この大手町で摩利子にバッタリと出会った話に戻らなきゃ。すみれは記憶を揺り戻した。

「あら、久保さんじゃない。こんな所で会うなんて」
広瀬摩利子に名前を憶えてもらっていたということに少し驚いた。
「こんばんは。外出して直帰なんだけれど、大手町まで歩けば定期が使えるから。広瀬さんは?」
「ここで、彼と待ち合わせしているの」
 ああ、そうか。当然って感じよね。でも、こんな、何もなさそうなところで……。その思いが顔に出たのか、摩利子はクスッと笑った。

「ここは彼の職場に近いのよ。それに……」
少し言いよどんでから、ニッコリと笑って続けた。
「久保さんになら、教えてあげてもいいかな。ここにね。滅多な人には教えたくない隠れ家みたいなバーがあるのよ」

 言葉の魔法の使える女だった。「久保さんになら」と言われただけで、自分がほかの同僚たちとは違うと言ってもらえているみたいに。すみれのように大衆に埋没しがちな女にとって、この手の言葉は麻薬みたいなものだった。

 その店がこの『Bacchus』だった。
「彼が教えてくれたの。もともとは彼も尊敬する会社の先輩に連れてきてもらったらしいんだけれどね。ほら、いかにもただの会社って表構のビルの地下に、こんなバーがあるようには思えないでしょ? でも、知る人ぞ知る名店なのよ」

「ああ、広瀬さん、いらっしゃい」
入っていった時に、バーテンの田中が親しげに声を掛けたその様子に、軽く嫉妬した。馴染みのバーのある自立した美女。同じ年に入社したのに、どうしてここまで違っちゃうんだろう。すみれは小さくため息をついた。

「一は?」
摩利子が訊くと田中は笑って答えた。
「いまお電話がありましたよ。高橋さん、少し遅くなるそうです」
「そう、ちょうどいいわ」
そう言って、摩利子はカウンターの田中の前に座ると横の席をすみれにすすめて言った。
「偶然の出会いに乾杯しましょうよ」

 二人が座ると、田中はアボガドとエビのカクテルソース和えの小皿をすっと出した。カクテルの事など詳しくなくてメニューを見ながら慌てるすみれを見てクスッと笑った摩利子は、田中にマティーニを注文した。
「ジンを少し多めに。でも、ドライ・マティーニにならないくらいで」
かなり無理な注文だが、田中は口先だけで笑いながら摩利子が満足する完璧な「ややドライ・マティーニ」を出してやった。

 すみれにはその注文がとても素敵に聞こえたので小さな声で続けた。
「じゃあ、私も。でも、ジンを少なめに……」
田中と摩利子が同時に吹き出した。

 それから三十分ほどして、摩利子の彼が姿を見せた。とても意外だった。摩利子は羽振りのいい男や見かけの突出していい男ばかりをあさっていると評判だったのに、その男ときたら背が低くて、なんだか四角い感じのごく普通の青年だったのだ。摩利子の彼とは信じられないほどに洋服のセンスも変で、しかも安物のように見えた。けれど、どういうわけだか初対面だというのに心が和んでくる不思議な魅力を持っていた。そして、その青年と話す摩利子は、未だかつて見た事がないほど生き生きとして幸せそうに見えたのだ。へえ。まるで別の人みたい。摩利子という人物は、すみれが思っているよりかなり奥が深そうだった。デートの邪魔をしたくはなかったので、すみれは早々に別れを告げて帰る事にした。

 この秘密の店を知って、摩利子とも少し親しくなれるかも、そんな思いを持って帰ったすみれに、次の衝撃が待っていた。摩利子が寿退社をして東京から離れる事になったのだ。あの四角い青年と結婚するんだあ。広瀬さん、なかなかやるじゃない。でも、もう会えなくなっちゃうのは残念だなあ。

 それから、すみれは時々一人で『Bacchus』を訪れるようになった。同じカウンター席に座り、カクテルを一杯注文する。小さいつまみも出してもらう。隣の青年が田中に今日あった事を話すときにそっと耳を傾ける。いい事があった時には、自分の話も田中に聴いてもらう。

 かつては、勤務中も、それからフリーの時間も、誰か親しい友達と一緒でないとならないかのような焦りを持っていた。実際には、あまり友達もいなくて一人でいる事が多かったのだが、それを楽しむまでには至らなかった。それが、このバーに来るようになってから、すみれは一人を楽しめるようになってきた。摩利子のように「恋多き女」になりたいわけではないが、すみれはどこかで摩利子の超然とした生き方に憧れているところがあった。そして、それは彼女の彼女の体型や装いではなくて態度から生まれてくるのだという事を少しずつ理解していたのだった。

 今日も、お氣に入りの席にすっと座ると、もう逢えなくなってしまったかつての同僚に敬意を込めて「忌々しい摩利子」と脳内翻訳している赤いカクテルを颯爽と注文した。

「ブラッディ・マリーをお願い。ウォッカを少し……」
強くと言ってみたいけれどどうしようと口ごもっていると、田中が優しく微笑んで言葉を継いだ。
「はい。少し、弱くしましょうね」
う〜ん、ちょっと悔しい、でも心地いい店なのよね、ここ。

ブラッディ・マリー (Bloody Mary)
標準的なレシピ
ウォッカ - 45 ml
カット・レモン - 1/6個
トマト・ジュース - 適量
作成方法: ビルド



(初出:2013年5月 書き下ろし)
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Category : 小説・バッカスからの招待状
Tag : 小説 連載小説 神話系お題

Comment

says...
こんばんは。

おお、書いてくださったのですね!
しかも、こんな短期間で……

ボクはバーとか行ったことがないので、イマイチ雰囲気がわからないのですが、なんとなく憧れるような思いはあります。
そして、ただのバーじゃなくて、『隠れ家』に近いバー。いいですね……

昨日の記事ではないですが、摩利子さんにとっての幸せが顔のいい男との結婚ではなかったということなんでしょうかね?
遊んだ結果として、色々と考えることもあったでしょうし。

そして、すみれさん。
摩利子さんにとっては特別だったのでしょうか。
結婚して会えなくなるから、その餞別としてバーを教えたようにも思えます。

想像しだすとキリがないくらい、いろいろ詰まった物語ですね。
オムニバス形式ということで、次回も気長に待たせて頂きます。
2013.05.24 08:31 | URL | #T7ibFu9o [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

は、早い……さすがですね。
都会的でスタイリッシュなお話で、ちょっと背伸びをしているすみれと、やはり圧倒的な存在感の摩利子サマとの奇妙な友情が面白いですね。
本質を見抜いて高橋一をモノにした摩利子サマのように、すみれと田中氏もいい関係になれればいいですね。
「忌々しい摩利子」でブラッディ・マリーですか……ちょっとドキリとする脳内翻訳ですね(笑)

オムニバス、ということで、次の作品も楽しみにしています。
2013.05.24 09:42 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
「血まみれマリー」が「忌々しい摩利子」に変換されましたか。
そこ、おしゃれです。
2013.05.24 11:28 | URL | #em2m5CsA [edit]
says...
 すいません 途中で送信されてしまったようで 続きです。

何ていうか 八少女さんの描く女性は イキイキと生きてますよね。
表があり 裏があり 感情があり … 厚みのある人物が魅力的です。
忌々しい摩利子に ああっ 女性の 遣る瀬無い モヤモヤした 言葉に出来ない感覚が表れているようで
面白いなと感心しました。

オムニバスですか 次回作待っています。
2013.05.24 11:35 | URL | #- [edit]
says...
摩利子さまの凛々しいエピソードが読めて、大海はとてもハッピーです。
言葉の魔法を使える女。本当に、摩利子さまは魅力的です。
とても近くでお話はできそうにないので、この店で出会ったら、遠くから、そうカウンターの端と端で見つめていたいです。って、摩利子さまは端には座りそうにないなぁ。
って、なんのラブレターやら^^;
しかも、一ったら、「洋服のセンスも変で」などとバッサリと切られてしまっているし…

それにしても、本当に夕さんは多才かつ筆もお速いですよね。
私などはもうずっとうんうんうなってばかりで…^^;
五月はいっぱいお題小説もどきを書こうと思っていたのに、そしてこの企画にも参加したかったのに、この筆の遅さでは思うようにいきません…というわけで、応援団に回ることにしました(^^)
でも私、バー小説好きなんです。このオムニバス、楽しみにしています。
バー小説、私も一度書いたことがありますが、ちょっと色っぽい話だったので、公表できなくて……
(真が三味線談義している珍しい話です)
忘れたころにチャレンジしようかな…?(色っぽくないバージョンで)
2013.05.24 17:40 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

いや、短期間といっても、紗那さんのよりずっと絶対量が少ないですし。
しかも思いつきで適当に作ったので、舞台も人物も(すみれ以外)「樋水龍神縁起」からの使い回しだったりします。

実をいうと、私もバーに凄く詳しいわけではないんです。ただ、昔していた仕事での外商のおかげで銀座の真っ赤なソファのバー、赤坂のきものを着たママのいるバー、私たちのような一般人でも気軽に入れる普通のしゃれたバーと、中に入るチャンスはいろいろとありまして、バーってもののイメージはしやすかったりします。

そして、紗那さん、鋭い! 「餞別説」あたりです。実は、このバーは「樋水龍神縁起」本編の主役・新堂朗のお氣に入りの隠れ家だったのですが、彼が東京を離れる時にはじめて大切な存在である高橋一を連れてきたというエピソードがあって、今回はそれを意識して書いたのです。

すみれは、昨日、三分くらいで作った適当な新キャラなんですが、このシリーズの要に据える予定の田中と一緒に、話の進行をまかせる予定でいます。まだ何も考えていないんですが、また読んでいただければ嬉しいです。

さて、他のはどうしようかな。なんか思いついたら、そのうちに……(テキトー過ぎ!)

コメントありがとうございました。
2013.05.24 20:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

いや、紗那さんの早さに較べたら……。しかも今回は設定も舞台も人物もほぼ使い回しですし。

田中を案内人にして、いろいろな客の人間模様を書くオムニバスにしたいなというのが出発点でした。で、田中を出すなら……と、最初に浮かんだのは新堂朗を出す事だったのですが、そうすると田中がかすんじゃうので。で、次に出てきたのが、高橋一を出す案。役不足。そういうわけで摩利子に出てもらう事にしました。最初のカクテルはマティーニにしようかと思ったのですが、「ブラッディ・マリー」を思いついてしまったので(笑)

すみれと田中がいい関係になるかどうかは、作者にもわかりません。想定外でしたし。でも、ありかもしれませんね。そういえば田中に妻子があるかとか、その辺の設定がまるでない……。考えておこうかな。

コメントありがとうございました。

2013.05.24 21:07 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
あ、しのぶもじずりさんだ、こんばんは!

えへへ、おしゃれですか(笑)
南アフリカ(英国系)の人たちが、やたらと多用する「Bloody」ですが、意味が派生しすぎて「超」とか「すごい」とか「忌々しい」なんて風にも使われているので、そのイメージで。
摩利子というキャラにはかなりぴったりな表現かなと。トマトジュースも好きでして。

コメントありがとうございました。
2013.05.24 21:12 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
>  すいません 途中で送信されてしまったようで 続きです。

あれ? fc2、またおかしくなっていますかね。うちには着かなかったみたい……。残念。

あはは。「忌々しい摩利子」に含まれる複雑な感情、感じ取っていただけましたか。
自分に出来ない事を、何の苦もなくやってのける相手に対する、憧れとも嫉妬ともつかぬこの感じ。

次回がいつあるかわかっていないのですが(「夜のサーカス」が完結したら?)また書いたら、よろしくお願いします。

コメントありがとうございました。
2013.05.24 21:29 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

えへへ。摩利子、出してみました。そうですね。カウンターの端には座らないかも(笑)
もし遇ったら、さりげなく横に座って話しかけてみてくださいませ。

一は、ペラペラの変なスーツで、宝飾品を売る接客しているんですよね〜。困ったものです。

ええと、私のはひねりもなく、単純に書き散らしているだけでして、早いだけが取り柄なのですよ。今回も凝った事は何も入っていないですし……
シエナの猫のお話読みながら、私も驚いているのですよ。この短期間であんなに中身ぎっしりの作品を書けちゃうんだあって。

この企画(といっても、ちゃんとした企画でなくて、皆さんが自発的になので)特に締切があるわけでもなく、ルールも全然ないので、忘れた頃にでも構いませんので、ぜひ。早い方もいらっしゃいますが、二ヶ月くらいかけるじっくり型の方もいらっしゃいますし。

> バー小説、私も一度書いたことがありますが、ちょっと色っぽい話だったので、公表できなくて……
> (真が三味線談義している珍しい話です)

ええと、ブログ外に隔離バージョンでもいいから読んでみたいなあ。って、「雨」より色っぽいのでしょうか? 
コメントありがとうございました。
2013.05.24 22:08 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
うわっ!!!おとなのお話だ!
いい雰囲気ですね。『Bacchus』の常連さんになりたいです。お気に入りの席の位置、バーテンの田中の風貌、いいですね!すみれは似非キャリアウーマンと自認しているようですが、そろそろ使えるようになってきた若手社員というところでしょうか?
完璧な美女摩利子がすみれの名前を覚えていたのは、摩利子がなんとなくすみれに波長の合う部分を感じていたからでしょう。「久保さんになら」すみれは“言葉の魔法”と解釈していますが、案外本音だったりして。素敵な関係ですね。
摩利子の彼氏は多くは語られていませんがどんな人なんだろう?不思議な魅力の正体を知りたいです。寿退社(ちょっと古いなぁ)した摩利子との交流はもうないんでしょうか?そんなものなのかな。
カクテルを介したエピソード。すみれの背伸びがみえて面白かったです。
ブラッディー・マリーの注文への田中の応じ方、田中の気持ちがチラリと見えてよかったです。
希望や感想や疑問を書き連ねましたが、これはオムニパスの-1-なんですね?-2-以降お待ちしています。サキも出演したいくらいです。

あ、今夜、ブラッディー・マリー作ってみようっと。ウオッカあったかな?
2013.05.25 07:38 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
こんにちは。

大人になれたかなあ? 田中や他の客は大人の世界だけれど、すみれは……。まあ、会社ではようやくヒヨッコ脱出でしょうか。

私も馴染みのバーって憧れます。っていうから、馴染みの喫茶店ですら憧れなんです。

今回のキャラは、初登場のすみれ以外、全て「樋水龍神縁起」からの使い回しなのですが(この作品のために、あえて読む必要はないですよ!)

摩利子は実は顔のつくりはいたって平凡という設定です。この人はメイクや立ち居振る舞いといったもので、周りに完璧な美女だと思わせてしまう努力型美人で、仕事もできて、さらに男を胃袋攻めするために料理もセミプロ並ってことになっています。だから、この人は影で頑張って努力している人をちゃんとみて認めているんですよね。すみれは要領はあまり良くないけれど、それなりに頑張っているので摩利子に好意を持たれていたのでしょう。摩利子は女受けがあまりよくないので、どっちにしてもあまり女の友人がいない人なのです。

高橋一は、癒し型の青年です。で、かなり「怒ってもいいんでは?」なことも受け入れてしまう「いい人」ですね。で、現在連載中の「Dum Spiro Spero」のヒロインのパパです。って、ことは摩利子がママなんですけれど。

「寿退社」は死語でしたね(笑)まだこの言葉が生きていた頃に会社にいたんですが、その後フリーになってしまい死んでいた事に氣がついていませんでした。あはははは。

まだ何も考えていないんですが、毎回、カクテルだけは紹介しようかなあって思っています。サキさんも馴染み客になってくださいますか? ぜひ、次回のリク企画あたりで、ドリンクのご注文と一緒に、おっしゃってくださいませ。

コメントありがとうございました。
2013.05.25 15:11 | URL | #9yMhI49k [edit]

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