scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

何と呼ぶか。

今日は、かなりどうでもいい話題です。でも、実はちょっと悩みどころ。

このブログの常連の方はご存知のように、私は結婚しています。配偶者はスイス人男性です。ま、それはどうでもいいことですが。で、彼の事をですね、不特定多数に、つまりブログやホームページやfacebookで語る時に、私は「連れ合い」という言葉を遣っているのですよ。

今日は、その言葉を遣うに至った若干の苦悩などを。

「まがりなりにももの書きたるもの、すべての言葉に選びに選んで使うべき」とおっしゃる方もいます。けれど私はそういう人間ではありません。彼の事を「主人」と呼ぼうが「旦那」と呼ぼうが「夫」と呼ぼうが「彼」と呼ぼうが「ヤツ」と呼ぼうが、はっきり言ってどうでもいいのです。

しかしですね。この配偶者の存在を表す言葉って、私ぐらいの年齢の人間、もしくはもう少し若い人にはとても繊細な問題なのですよ。世の中には、ご自分の意志でシングルでいる方もいれば、事情があってシングルではいたくないのにシングルである方もいます。後者の方は、かなりそのあたりのことに敏感です。

一方、フェミニズムの問題もありまして「旦那」とか「主人」とか、前時代的な概念だと憤られる方もあるのですよ。妻は夫の所有物や目下の存在ではないってね。

で、誰かと話をする時に私は、誰がどのような思想をもち、もしくはどんな状況でいるのかによって、配偶者の呼称をコロコロ変えているわけです。親戚のお年を召した方の前では「主人」と呼び、フェミニストの前では「彼」と呼び、ずっとシングルの同級生の前では名前で呼ぶというように。でも、ネットではそういう訳にもいかないじゃないですか。

ドイツ語はあっさりしたものです。「Mein Mann」と言えばそれで済むのです。「夫」という意味であり「同棲している彼」という意味でもありますが、要するに「あたしの男」です。直訳すると。それを歳とった親戚にも、友達にも、それから役人の前でも同じように使えるわけです。むこうも「Meine Frau」(俺の女)。

それで考え抜いたのですよ。一般的で、誰かの氣分を害さない、さりげない呼称はないかと。「配偶者」というといかにも固いし、「ねえねえ、あたしは結婚しているのよ」と言っているみたい。「夫」も同様です。こっちには紙切れのことはどうでもいいにも関わらず。「彼」だとただの三人称男性形と区別がつかない。「私の男」とドイツ語直訳を使うのも無理。「ヤツ」だと不必要に軽んじている感じがする。「パートナー」といういい方もあるのですが、これは日本にいるならいいのですが、海外に住んでいる人間が使うといかにも外国かぶれして響きます。結局残ったのは「連れ合い」だけだったというわけです。

というわけで、私の配偶者の事をコメントなどで触れる場合には、どうぞお好きな呼び方でどうぞ。私本人がこだわっているわけではなくて、そういう事情ですので。
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Comment

says...
サキが先を表現するときは「先」と名前をそのまま使うか、または「相方」という呼び方を使います。
先がどういう関係の人物なのかは内緒ですが、もうばれているのも同然ですね?
配偶者をどう表現するかは難しいところですが、そう言われると夕さんの使われている「連れ合い」がピッタリな気がします。
「主人」と言うのはよく耳にしますが、やっぱり違和感がありますね。
でも「主人」を使う(というか使った方が当たり障りが無い)場面も明らかに存在するようです。
ちなみに先は連れ合いのことを何て表現しているいるのかは不明ですが、呼びかける時は「かあさん」と言うことが多いです。
時々は○ッチャンとニックネームで呼んだりしていますけどね。
2013.06.28 11:25 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
私もよく色々悩みますです
旦那って言葉を使っただけで前時代的な人と
決め付けられたら嫌だし
逆にパートナーと言っただけでフェミニズム的な人と
思われても嫌だし
だから私は無口になってしまったのかもです…
2013.06.28 13:42 | URL | #- [edit]
says...
やはり、日本語の綾と言いますか、一つの事象に対し、
日本語はあらゆる表現ができてまうのがやらしいとこなんすよね。

外国人がよく日本語の一人称に戸惑うという話がありますが、
確かに言われてみれば、私、僕、俺、わし、小生、などなど、
とにかく一人称を挙げるたらキリがありません。

そういった面では外国語ってあっさりしてますし、
一つの事象に対して一つの言葉が一対一に対応することがあって
ザックリとしているのが清々しいと言いますか、
堅苦しさを感じさせませんよね。
2013.06.28 14:12 | URL | #- [edit]
says...
 こんばんは。
うん おそらく 西洋の言語は 他の言語とのつながりが大きく あっさりしていながら深く
表す事が可能
それに対して 日本語は他言語とつながる事が出来ない為 表現を増やす方向でしか
深みを増す 方法がなかった。
おそらく 日本語は独立性が高い言語の為 相互が他の言語で補えない…
でも 其の為 他言語を必要としないで 大学の授業の様な 高度の授業が可能。
結局 日本語は マニアックな言語なのですよ!!!!! 
 
2013.06.28 15:00 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

氣にしすぎだとは思うんですけれどね。でも、現実世界でこういう事にこだわっている人が多いんですよ。
「主人」もそうなんです。こうやって取り出して書くと「ちょっと」なんですが、時と場合によってはさらっと「主人」と言えないと「常識がない」ムードが漂ったりしますからねぇ。

ああ、そうですね。子供が出来ると突然カップルが「とうさん」「かあさん」になっちゃったりもするんですよね。これまた嫌がる人もあるのですが、実際に子供のある家庭ではむしろそれが自然なんだろうと思います。愛情をこめてニックネームもいいですね!

コメントありがとうございました。
2013.06.28 18:33 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、ダメ子さんは、ものすごく氣を遣って悩みまくっていそうです。
ここはムイミちゃんあたりのご意見を拝聴したいところです!
バッサリと斬ってくれそう(笑)

コメントありがとうございました。
2013.06.28 18:35 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよね。
いろいろあるから悩んじゃうんですよ。
で、それぞれ、ニュアンスが違うから、耳にした方もいちいち反応するし。

外国人にしたら、友達の前と、上司の前で一人称が変わる事にもびっくりするでしょうね。
相手によって言葉を変えるっていうのも日本独特の文化なのかもしれません。
ネットでの口調とリアルでの口調もすごく違っている方がいるんだろうなと思っています。

コメントありがとうございました。
2013.06.28 18:39 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
なるほどねぇ。

他にも、日本人はどんどん新しい表現を作っちゃいますよね。
例えばドイツ語だったら「(恋愛関係にある)男友達」という言葉ひとつを100年以上変えずに用いているけれど、最近の日本の若い女の子は「カレシ」(彼氏ですらない)と言ったり。これがまた20年もすると古くさくて使えない表現になっているし。

その分、遣う方がいつも新しい単語を追うように強制されていて、疲れるなと思う時があります。

コメントありがとうございました。
2013.06.28 18:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
自分の亭主の呼称?としては使いませんが、
よそ様のご主人を指すときは「連れ合いさん」と
言ったりします。
私は籍が入っていようがそうでなかろうが、
一緒に暮らしているということには変わりがないと
思うので、この言葉が一番しっくりくるような
気がします。あと、言葉の響きが優しい感じ…
、いい言葉です(*^_^*)

2013.06.29 02:17 | URL | #- [edit]
says...
おはようございます。
ああ、「亭主」って言葉もありましたね。それも意外と好きです。「主人」ほど傅いている感じでもなく、ほのぼのします。もともとはそういう単語じゃなかったんでしょうが。

そうなんですよね。籍はどうでもいいことで、特にこちらでは相続などは別にしてほぼ同等の扱いなのでその「どっちでもいいじゃん」にあたる言葉が欲しい。で、今のところ一番ぴったりしているのが「連れ合い」かなあ。「自立した人と人との関係」よりも若干「家族として支えあってる関係」らしさもでるかなと思っています。

コメントありがとうございました。
2013.06.29 10:04 | URL | #9yMhI49k [edit]

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