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Posted by 八少女 夕

夏の空

ウィーンにて

まだ、日本の夏が地獄のように暑くはなかった頃、私は夏の空をぼーっと眺めるのが好きでした。入道雲、どこからともなく聞こえる風鈴、うるさいくらいの蝉時雨。

夏休み、学校に行かなくていいのは嬉しかったですが、宿題が嫌いでした。案の定ちゃんと計画的にはやっていなくて、甲子園がはじまると「どうしよう」と強迫観念に駆られ、それでも八月の終わりまできちんと終わらず、絵日記も全く書いていなくて……。だから大人になってからも甲子園の高校野球が嫌いでした。(球児は悪くありません。宿題をやっていない私が悪いんです)

今でも夏は大好きで、しかも日本と較べてとても過ごしやすい素晴らしい夏ですが、光景はずいぶんと違っています。もっと穏やかな感じです。確かに陽射しは強烈だし、オゾンホールも大きいらしく紫外線も強いのですが、あの夏のやかましさがなくて、蝉の代わりに秋の虫が鳴いていたりします。甲子園とも関係ないので、夏の終わりに強迫観念に駆られることもありません。夜は涼しくてよく眠れるし。

そんな平和な夏を楽しみつつ、心のどこかでは、あの夏の日を探している私がいます。タンクトップと短パンでも蒸し暑い夏、入道雲、朝の涼しいうちに宿題をやらなかった後ろめたさ。遠い夏の日の想い出です。
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Comment

says...
 こんにちは。
確かに 日本の湿度の高い ムシムシした夏は 爽やかな夏の国の方からしたら…
恐ろしく辛いでしようね。
僕は 夏バテとお友達になる様な暑さでも 季節の中では夏が一番好きですね。
夏の 妙な郷愁を誘う感じ好きです。

そして 一つ下の初恋の記事 コメント書いた後で気が付いたのですが…
ひょっとして 僕によく似ている方が Aさんと付き合っていたのかも
まるで この前の栗栖紗那さんの作品のように。
2013.07.27 05:12 | URL | #- [edit]
says...
こんにちは、TOM-Fです。

井上陽水の「少年時代」を思い出しました。
うん、美しい日本の夏の原風景ですね。そして、遠くに置いて来てしまった日々でもあります。
今や、日本の夏、とくに都会の夏は、アスファルト路面からの輻射熱と、エアコンの室外機の熱風と、そしてそれらがもたらすゲリラ雷雨という、風情もなにもない季節になってしまいました。
日々、仕事に忙殺されるなかでは、郷愁にひたっている暇もありませんが、せめて創作のなかではそういう失われた日本の夏をよみがえらせてみたいものです。

ちなみに私は、高校野球が決勝を終えて、24時間テレビが放映される頃になって大慌てしていました。いつも宿題を写させてくれたあの子は、いまどうしているのやら(遠い目)
2013.07.27 07:47 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
あんなに夏が好きだった私なのですが、実は日本の夏とおさらばして12年以上経ちます。
もう日本の夏には耐えられない体になっているような……。
ただ、汗をかいた麦茶のグラス、花火、それに夏祭りのお囃子、こればっかりは爽やかなスイスの夏ではなくて日本の夏でないとダメなんだって思います。

ドッペルゲンガーくん、大活躍ですよね。どこにいるんだ、いったい。

コメントありがとうございました。
2013.07.27 20:46 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

日本にいても、どっかにいってしまった原風景なんですね。
子供の頃、「クーラーかけて寝るなんて、風邪を引くから絶対ダメ」って話だったのに、いまや「クーラーなしなんてありえない」という感じになっていますよね。同級生が小学生の子供に対して「朝の涼しいうちに宿題を済ませなさい」のセリフが使えないって嘆いていました。

「創作の中で原風景を甦らせる」っていいですね。それなら私も簡単に戻っていけそうです。

「宿題を写させてくれる友達」っていいなあ。もちろん写させてあげる余裕もありませんでしたが、写させてと頼む勇氣もなかったヘタレです。手抜きのまま提出したから先生は呆れていただろうなあ。

コメントありがとうございました。
2013.07.27 20:53 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
確かに、日本の夏は「キ〇チョ―の夏 日本の夏」のあのイメージかも…
でーん、と花火が上がって、やたらと蚊取り線香のにおいが似合う。
暑くて、湿気てて、朝顔とか向日葵は昼ごろにはうだうだしている感じで。
セミはうるさいし、うるさい!って言ったら一瞬黙るけど、すぐ又鳴く。
カキ氷と、冷やしたスイカ……
でも、ひたすら暑い。
夏に北海道に行くと、本当にもう幸せ~って感じがしますが、スイスもきっとそんな風なんでしょうね。
うらやましいです~
というのか、もう日本は温帯じゃなくて、亜熱帯雨林と言ったほうがいいですね。
そう言えば、一度ボルネオに行ったことがありますが、暑さよりも湿度でおののきました。雨の降る前は、全空間が99%くらいの湿度で、息ができない……という感じで。日本も湿度がなければもう少し涼しく感じるだろうに…(よく言われることですが)。
三味線の皮が心配な日々を送る大海でした。
2013.07.28 02:57 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

そうなんですよ。蝉がね、いないんですよ。
で六月頃から、松虫みたいなのが鳴いていて、感じがでないんですよ。

今日はこの夏一番の真夏日で、日向に行くのは勘弁という暑さだったのですが、ずっとヘーゼルナッツの樹の下で寝ていました。31.5℃でしたが、風が吹いていて爆睡できましたよ。やっぱり湿度40%だと快適なんですね。

三味線の皮、湿度が高いと破けちゃうんですね。乾燥しているので張り切って破れちゃうというとイメージしやすいんですけれど。せっかく彩洋さんに教えていただいた知識だから、大恥をかいた件を逆手に取って、「稔と皮の破けちゃった三味線」でなんか書けないかなあとこねくり回しているのですが……。

コメントありがとうございました。
2013.07.28 15:59 | URL | #9yMhI49k [edit]

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