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Posted by 八少女 夕

小説の長さ

偉そうに「小説の長さ」などどタイトルを書いたけれど、実は私はあまり考えていないのです。商業誌である「Seasons」に投稿する時は「五千字以内」という決まりがあるのできちんと数えますが、普段書くものは適当です。

「明日の故郷」を書いた時に「これは10000字に収めるにはちょっと話が大きいのでは」というようなご意見を頂いて、はじめてこういうストーリーにはどのくらいの長さが適当というようなことを意識するようになりました。とはいえ、今も「とりあえず書いて、何文字になるまで削る」というような作業はほとんどしていません。

一応自分の目安として、一つの章を3000~7000字の範囲内で収める、というのはあります。で、この範囲に収まるようなら切らずにそれで一つの短編(掌編)としてしまいます。

章が三から八あると自分の中では中編。それ以上は長編です。あ、一般の正しい区分けとは全く違いますので、万が一、調べていてここに辿りついた方は氣をつけてください。

ディテールも小説には必要なのですが、短い作品ではバッサリ切り捨てることも多いです。そのどれを切り捨てて、どれを細かく書いていくかの取捨選択も、すみません、ものすごく適当です。自分なりのルールがあるとしたら、読者が想像で補えるだろうというもの、もしその想像と自分の描いている物の差が主題に影響を及ぼさない程度のものならば切り捨てます。例えば、その登場人物の身長がどのくらいか、その日着ているものが何かなどは、書かないことの方が多いです。でも、それが内容に関係している場合は書きます。

最近増えて来たのが、そもそものメインストーリーを全く書かない、想像にお任せ小説。「ヴァルキュリアの恋人たち」「赴任前日のこと」「彼岸の月影(scriviamo!で書いたものですね)」なんかがこれにあたります。書けば陳腐になることが、書かないことで余韻になる。だったら読者の想像に任せてしまう方がいいかなと。自分で書いて唸らせることができればもっといいんでしょうけれど……。
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Comment

says...
こんにちは!だいぶご無沙汰してしまいました>< 今回ちょっと強めのウツウツ子さんが居座っちゃって。。。いったいいつになったら来なくなるのかしらん?

さて僕は小説のような長文は書けないのですが、今回の記事を読むと最後は映画の編集のような作業が待っているのですね。宮沢賢治が推敲魔とはよくききますが、やはり長文だと切り貼りのほかに、過去のあそこが気に入らないと時間をさかのぼって修正を入れたりも頻繁にあるのでしょうか?

自分まだ失業中ですが、今のうちに何か書き溜めようかなと…一瞬思いましたw
2013.08.08 10:01 | URL | #- [edit]
says...
字数で長さを考えたことは、ほとんどないです。
原稿用紙に換算して目安にしてます。
同じ字数でも、会話や改行が多いと、ずいぶん違いますよね。

私の「物語の作り方ノート」にも書きました。
何を書いて、何を書かないか。
これ、大事だと思います。
2013.08.08 11:07 | URL | #em2m5CsA [edit]
says...
こんばんは、TOM-Fです。

 小説の文字数、ツイッター小説はともかく、一般小説の「フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス」は、Mainの一話が約4000文字、Sideの一話が約2000文字にしています。そのくらいが、まとまりがいいみたいです。完結までは遠いですが、たぶん25万文字くらいになるかなぁという感じです。私にとっては、超が付くほどの長編です。
 「あの日、星空の下で」は、もともと12話完結という制限をつけたので、一話が7000文字くらいです。ただ、このくらいになると、読者さんが途中で読み疲れしないか心配です。
 ディテールを書きすぎてしまうクセがあるので、ストーリーよりディテールを書いている部分の量の方が多いような有様ですが、これが止められなくて(笑)
 想像にお任せ小説、これ、書くのはけっこう難しいと思いますよ。物語を想像させるだけの状況を作り出して、そこで放り出す。このさじ加減がいい塩梅でないと、ダメですからね。その点、「赴任前日のこと」はそこのところが絶妙でした。さすが、ですね。
2013.08.08 12:27 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
この前、好きな作家さんがラジオで、「物語には、その物語に適した長さがあるはずだ」と、おっしゃってたんですが、しみじみ、そうだなあと思いました。
時々長編小説を読んでいても、あまりに脇道にそれ過ぎていたり、登場人物の心の中を何度も説明しすぎたりしてて、こんなにページ数は必要ないんじゃないだろうか・・・と、感じることがあります。そう感じるというのはきっと、その適性の字数を、作家さんが超えちゃったんではないかと、思うのです。
(えへ。お金を出して買っている本なので、これくらい言ってもいいですよね^^)

私はブログ用に物語を書いているので、なるべくいらないものを省こうと、プロットの段階で注意するように心がけます(だから、本来の小説としては、薄っぺらいかも><)
一回にUPする量は、3000字前後。何話になるかは、物語によって、変わってきますが、最終話の最後の一行まで決まっていないと、第1話を更新できない性格なので、トータル字数と、話数は、あらすじ更新の段階で、ほぼ決まっています。

こういう融通のきかない書き方は、面白みが無いんだとはおもいつつも、やはり、自分のスタイルって、なかなか変えられないものですよね^^;

八少女さんは、長編でも掌握でも、流石に書きなれていらっしゃる安定感があるので、安心して身をゆだねて読むことができます。
ここに挙げられている「赴任前日のこと」も読ませてもらいましたが、書いていない部分を、ドラマのように想像できて、そういう書き方も面白いなあと感じました。
読者さんの想像を膨らませてこその、掌握なのだな・・・と、読んで思いました^^(あ、長くなっちゃった)
2013.08.08 13:13 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
 こんばんは。
小説の長さかぁーーー あまり字数で考えた事なかったですね。
掌編は 五分程度で読めるものとか 読む長さで考えていますね。

僕は 小説の会話文では 出来るだけ説明しない事にしています。
会話文は 出来るだけ 遊び部分と考えて 其の人物の性格や思考 嗜好が浮き上がる様な部分に
したいと…
うーーん 僕 書く事について 余り真面目に考えてないのでしょうねーー
2013.08.08 14:26 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。
こちらこそ、ちょっとご無沙汰になっています。すみませんv-12

あ、漢字表記。なるほどこういう字だったのですね。素敵ですね。

さてさて。ちゃんと食べていらっしゃいますか。暑いし、滅入っていらっしゃる時には体を壊しがちですから。よくお眠りになれるといいんですが……。

映画と違うのは、たくさんテイクはしていないので、書き直すか減らすしか出来ないってことですかね。別の書き方をなさる方もいらっしゃるので、これは私だけに限りますが、バッサリ切り捨てるのは書き出す前にやります。私の場合は、文字を打ち出しはじめる前にかなり長いこと妄想をしていまして、その妄想からどれを使うのかを取捨選択します。そこからが「構想」になります。これを組立てたら、あとはVTRを再生する感じで頭のなかにある映像を文字に映し出していくのです。出来上がってからも読み直して削りますが、それは文章の整形で1万字が9000字になることがありますが5000字まで減ることはありません。

妄想の段階では、五章の結果を変えるために一章を変えることはできますが、構成が出来上がってからは因果関係などはもう動きませんね。もちろん矛盾が出てきたので歳を修正するぐらいのことはできますけれど。

ああ、そうですよね。まとまった時間があることは長文を書くためにはとてもいい環境なんですよね。私も会社を辞めてお金がなかった時に、ずっと籠って書いていたことがありました。日咲さんの長文、小説など、楽しみにしています。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 16:11 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
俺は内容に寄るんすけど、旅ものになると、
一話分が10000字くらいになるんで相当な長さになって
挫折しやすいっすね^^;

小説家になろうというサイトに投稿しているのは
早くも長すぎてアウトになってますし。
2013.08.08 16:16 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ああ、そうですよね。たしかにセリフが続くと、字数はなくても枚数は増えますよね。
原稿用紙で書いたことがあまりないので、カウントはいつも機械まかせです。

読む方も「この人は何が言いたいのだろう」と探りながら流れを追うと思うのですよ。そこに不要な情報がやたらとあると混乱すると思うんですよね。でも、あまりにもストレートだと小説にならない。その辺の采配に書き手の個性が出るのでしょうね。わざわざ書くからには意味を持たせるようにはしています。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 16:18 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

25万字って長い! と、思ったけれど、よく考えたら私は長編をカウントしたことがありません(笑)
「樋水龍神縁起」本編なんて、どのくらいあるんだろう?

「あの日、星空の下で」の一回分は、私は大丈夫ですよ。全然読み疲れしません。一つひとつ主題があって、区切られているのでリズムがあるんでしょうね。

Stella連載のように「月に一度」と間の空く小説に関しては、個人的好みですが長くても区切りのところまで書いてくださる今のやり方が読みやすいですね。基本の三人の関係は頭に入っているとしても、天文用語など素人が忘れしまうこともあるじゃないですか。読む度に前回に戻らないと進めないというのは厳しいので、今のように書いてくださるととても読みやすいのですよ。だから、「夜のサーカス」もあらすじとその回だけでなんとか戻らずに読めるような内容での書き方を目指していたりします。

ディテールも大切だと思うのですよ。エミリーがどれだけ大食いで、なおかつどんなに可愛いかも「大食いで可愛い」の数文字で済みますけれど、それでは伝わりませんしね(笑)

想像にお任せ小説はけっこう新しい試みなのですが、あれですね。不名誉なことに「○○のフラグが立ったね」と第一回で言われてしまう、それを逆手に取ったやり方なのですよね。わざわざフラグを立てまくってから放置。けっこう斬新な書き方で、自分でも楽しみました。どうしてもフラグが立ってしまう時に、これからこうやってやり過ごそうかなと思っています。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 16:34 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

プロの小説で、しかも連載だと「毎回この長さで、何回でお願いします」みたいに言われてしまい、物語の適正な長さと合わないことがあるんじゃないかなあと想像します。ありますよね。妙にどうでもいいことをグルグルしていたかと思うと、突然雑に思えるくらい急展開して終わっちゃう小説も。

長編の場合は全部書き終えてから公開しています。(「夜のサーカス」だけは、構想だけで本文はまだ書き終えていません)数日間で即興的に書くのはリクエスト小説も、書き終わってからアップします(当然か……)

お忙しいのにいろいろと読んでいただき、ありがとうございます。ちゃんと勉強しないで自己流で書いてきてしまったので、セオリーから外れていたり、編集者や校正者が頭を抱えるようなこともやっている可能性が高いのですが、まあ、ブログで無料公開だからいいかと厚顔無恥で公開しています。氣のついたことがありましたら、どうぞ遠慮なくご指導くださいね。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 16:55 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

私もあまりまじめに考えていないのですよ。書くことに関しては。ただ、発表するにあたって、どこで切るかというような読者の立場に立った一考はしますね。つまり長すぎると読みたくないだろうし、あまりブツブツでも迷惑かなと。ある程度のまとまりのあるところで、負担にならないくらいの長さで切れるといいんですけれどね。これも個人差があるので、絶対的にこれでいいというのはないんでしょうけれど。

会話で説明は、時々するかな。ウゾさんの作品とは構成が全く違うので比較はできませんが、バランスとして地の文だけで説明をするのは単調すぎることもあるので。ただ、「説明しています!」といういかにもなセリフは自分でも「なんだかなあ」になるので、いかに自然に説明できるかが頑張りどころですかね……。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 17:01 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

例えば戦闘シーンなんかだと、そう簡単に切れないってこともありますよね。
世界観が現実とは異なっていれば説明にも字数が必要ですし。

長さと区切りでは、いつも悩むんですが、読者を疲れさせないようにという部分と、ブツブツ切ったために読者が話についていけなくなることをどう防ぐか、この按配が難しいですよね。

「小説家になろう」は長さの制限があるんですね? それだと文章を削るか、どこかで切るかで悩むことになるわけですね。大変です。

コメントありがとうございました。
2013.08.08 17:06 | URL | #9yMhI49k [edit]

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