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Posted by 八少女 夕

【小説】Infante 323 黄金の枷(9)ドンナ・アントニア

Stella用連載小説「Infante 323 黄金の枷」なんですが、なんか12月の単独号はないみたいなんで、月末ではないけれど出しちゃうことにしました。

今回、ようやく重要人物が全部揃いました。ドンナ・アントニアはダブル・ヒロイン制で書くことを予定しているこの三部作の最後の小説『Filigrana 金細工の心』のヒロインの一人です。……なんですけれど。読んでくださっている方からブーイングが上がりそう。


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「Infante 323 黄金の枷」「Infante 323 黄金の枷」をはじめから読む
あらすじと登場人物





Infante 323 黄金の枷(9)ドンナ・アントニア

 マイアはピカピカになったバスルームを満足げに見回した。流しの二つの金色の水栓は曇りなく輝いていたし、鏡にも浴槽やタイルにも水滴一つ残っていなかった。オーク製の浴槽プラットフォームは丁寧に水拭きした。二面の壁から扇形に広がっている大きな浴槽の縁にオークと大理石を使った石鹸台があり、そこに白い石鹸がぽつんと載っていた。ああ、これの香りだ。マイアは23の側を通る時、それから洗濯物を扱う時に感じるほのかで爽やかな香りの源を発見した。開けたばかりらしくREAL SABOARIAという刻印が読めた。「本物の石鹸工場」かあ。どう考えても最高級品に決まっているのに飾りっけが全くないんだなあ。この居住区そのままね。

 23の居住区の掃除は、24の所と較べて楽だった。散らかるほどのものを持っていなかったし、使ったものを掃除をする召使いの迷惑にならないように、自分で片付けているからだった。例外が靴工房で、ここだけは大量の靴型や革や道具があり乱雑というわけではないが、多くの物があって本人に言われない限り不可侵エリアのため、ほこりをかぶっている所もあった。

 掃除にやってくる他の召使いたちは23とほとんど口をきいたこともなかったので、「今日は工房の方の埃をとってほしい」と言われたこともなかったらしいのだが、マイアは掃除の度に工房に降りてきて何かと話しかけるので頼みやすいらしかった。
「悪いが、そこの革置き場もやってくれないか」
「もちろん!」

 前回は23が黙々と靴を叩いている音を聴きながら、丸めて立ててある革を少しずつ取り出して、掃除をしていった。自分が役に立っているのは誇らしかったし、終わると23がコーヒーを淹れてくれたのも嬉しかった。

 それにしても、23の所の掃除をする時にどうしてこんなにウキウキするのだろう。三階と二階の掃除が終わり、一階の掃除をするために降りていく。仕事をしている彼が顔を上げて笑顔を見せるその瞬間、話しかけると手を休めて答えてくれること、普通の掃除が終わりもう少し話したいのになと思っていると別の用事を頼んでくれてもう少し側にいられること、そのすべてが何とも言えない歓びを伴っていた。

 逢えなかった十二年間、マイアはずっと23のことを大切な仲間だと思っていた。腕輪を嵌めさせられている理不尽さを分かち合えるたった一人の大事な友達だと。ガッカリすることがある度に、心の中であの汚いけれど悲しい目をした少年に話しかけてきた。他の誰にわかってもらえなくても23だけはわかってくれると。それでいて、これは空想の中の友達に過ぎないのだと思ってもいた。たった一度会っただけの自分のことを憶えていてくれるかも怪しいと思っていた。トリンダーデの占いをする女に、青い宝石が四つ付いている腕輪をしているのはインファンテだと教えられてから、その想いはますます強くなった。召使いと贅沢に囲まれて、みすぼらしい女の子と話したことなど忘れてしまっているだろうと。

 だから、23がちゃんと憶えていてくれたこと、あの時と同じように友達として話しかけてくれたことがとても嬉しかった。仕事のことを教えてくれ、靴を作ってくれ、それに、ライサのことを聞き回って館のなかで窮地に追いこまれるのを心配してくれた。空想の友達ではなくて、実在する大事な存在だった。ライサのことを心配する氣持ちもわかってくれると確信できた。たとえ言う事を禁じられているとしても。

 この日はミシン周りを頼まれた。部品ひとつひとつを布で拭きながら、マイアは考え込んでいた。23の方を振り返りつつ、彼女はここしばらく言おうか悩んでいた問いを口にした。
「ねえ。ライサのこと、どうあっても、教えてくれないの?」

 23は型紙を裁断する手を止めて、マイアの方をまともに見た。マイアは慎重にしなくてはならない作業の邪魔をしたことに氣がついて慌てた。
「あ、ごめんなさい」

 それについては何も言わずに23は続けた。
「お前、俺のことを信用できるのか」
「え?」

「俺がお前を納得させるためだけに、でたらめを教えると思わないのか?」
「思わないよ」

「何故」
マイアにはその質問は想像もできなかった。マイアは23を100%信用していた。それは理屈ではなかった。十二年間話しかけ続けてきたたった一人の頼れる友達、23はその心の友が現実の人間としてそこになっている存在だったから。けれど、23にそう訊かれてマイアはその近さは自分だけが感じているものなのかと戸惑った。

「なぜって……。だって、あなたはいい人だもの。見ていればわかるよ。でたらめを言う人なら、とっくに言ったでしょう? それに、下手に嗅ぎ回ると追い出されるって忠告もしてくれたじゃない」

 23はため息をついた。
「今は何も言えない」
「今は……?」

「約束する。言えるようになったら、教えてやる。だから、今は何もせずに待ってくれないか」
マイアはほっと息をついた。やっぱり、味方をしてくれるんだ。それだけでもよかった。でも……。
「でも、ライサが無事なのか、心配なの」

「わかっている。そのことは心配しなくていい。お前と同じようにライサのことを氣にかけている味方の所にいる。危険はない」
「本当に?」
「ああ、でも、お前やライサの妹が下手に動き回ったり探したりすると、《監視人たち》が彼女を別の所に遷す可能性がある。そうなったら、俺の所には情報も入らなくなるし安全の保証もできなくなるんだ」

 マイアはしばらく下を向いて唇を噛んでいたが、やがて顔を上げた。
「わかった。私、あなたを信じる。そのかわり……」
「わかっている。時が来たら、必ず話す」
そう言って、彼は型紙裁断の作業に戻った。

 掃除を済ませ、鉄格子に鍵をかけているところにメネゼスがやってきた。
「ああ、ちょうどよかった。セニョール323のところへ行って奥様の伝言を伝えてきなさい」
「なんと?」
「ドンナ・アントニアがおいでで、いま母屋三階の居間で奥様とお話中なのだ。セニョール323を呼んでくるようにと仰せだ」
「わかりました」
「よいか、伝言して鍵を開けるだけではなく、必ず居間までご一緒するように」
つまり、籠の鳥が逃げださないように注意しろって言っているわけね。マイアは心の中でつぶやいた。

 マイアは再び鍵を開け閉めしてから、工房に降りて行き23を呼んだ。
「ドンナ・アントニアとおっしゃる方がお見えで、奥様の居間でお待ちだそうです。どうぞおいで下さいって」

 23は肩をすくめた。
「いま手が離せないんだ。後でここに来るように、彼女に伝えてくれ」

 彼女は頷くと、ドンナ・マヌエラの使っている居間へと向かった。城と言っても構わないこの大きな館で、当主であるドン・アルフォンソとその母親であるドンナ・マヌエラの生活空間である母屋の三階は、ジョアナとクリスティーナが掃除を担当していたので、マイアはあまり慣れていなかった。絨毯の敷かれた廊下にも十六世紀の中国の壺や、金箔の貼られた額に入った大きな風景画などがあり、床や壁に使われている石も高価な大理石だった。マイアは落ち着かない心持ちで居間へと急ぎ扉をノックした。

「ミニャ・セニョーラ。失礼します」
「どうぞ、お入りなさい」

 コーヒーをサーブしていたメネゼスが少し驚いた顔をした。セニョール323はどうしたのだと顔が訴えていた。マイアは恐縮しながら言った。
「伝言を申し上げたのですが、『いま手が離せないので、後でここに来てほしい』と仰せでした」

 ドンナ・マヌエラの隣に座っていた女性が声を立てて笑った。マイアははっとした。黒髪を高く結い上げているほっそりとした若い婦人で、赤と黒の鋭利なシルエットのワンピースを優雅に着こなしていた。黒い眉は細い三日月型に整えられていてきりっとしているが、水色の瞳がより柔らかな印象に変えている。マイアが今まで見たことのある女性の中でおそらく一番美しい完璧な容貌の持ち主だった。

「それなら今から行きましょう。案内してくださる?」
すっと立ち上がったその動きはとても優雅だった。マイアが見上げるほどに背が高いのは、履いている赤いハイヒールのせいでもあった。

 メネゼスがマイアに言った。
「ご案内しなさい。ドンナ・アントニアがお出になる時までお前は扉のところで待機していなさい」
マイアは頷いた。

 案内するまでもなく、ドンナ・アントニアは慣れた足取りで23の居住区に向かった。
「あなた、はじめてよね。新しく入ったの?」
「はい。フェレイラと申します」
「そう、よろしくね」

 鍵を開けて扉を開くと、彼女は勝手知ったる様子で工房へ降りて行った。マイアは扉に再び鍵をかけた。ドンナ・アントニアが23に対してドンナ・マヌエラと同じように「メウ・トレース」と呼びかけた。

「待ちかねてたかしら?」
「わかりきったことを訊くな。アントニア」
23の親しげな声。二人は庭に行ってしまったらしく、後の会話は聞こえなかった。だが、しばらくするとギターラの音色が聞こえてきた。

 その曲はマイアも知っていた。映画「青い年」のテーマ曲だ。彼がこんなに強い情念を込めて弾くなんて想像もしなかった。普段、マイアに小言を言ったり、靴を作っている23とは別人のようだった。澄んだ迷いのない音色だった。冬のドン・ルイス一世橋のてっぺんから眺めたPの街のようにくっきりとした美しさだった。はっきりとした言葉遣いの一つひとつ、飾りけのない装い、孤高の佇まいが音色と重なる。マイアは鉄格子をつかんだ。切なく美しい旋律に心が痛くなる。けれど、彼はただ一人の観客、ドンナ・アントニアのために弾いているのだ。

 曲が終わってからしばらくしても、マイアは鉄格子に額を押し付けてギターラの余韻を感じ続けていた。どうしてこんなに苦しいんだろう。

 二人の声が近づいてきた。階下の階段の近くにまで来ている。柔らかいドンナ・アントニアのささやきと、23の低いつぶやきがわずかに聞こえてくる。マイアはあわてて、まっすぐに立ち直した。二人は別れを惜しんでいるようだった。

「メウ・トレース。キスをしてくれないの?」
それからしばらくの間、二人の声が途絶えた。マイアはうつむいた。……そうだったんだ。体の中心、とても深いところに大きな石を抱えているようだった。

 ずっとわからないフリをしてきた。けれど、とても重くなってしまい、もはやなかったことには出来なくなっていた。人を好きになるのって、こういうことだったんだ。「お父さんや妹たちが好き」「パステイス・デ・ナタは大好きだからいくつでも食べられる」「とてもきれいなこの街が好き」マイアが当たり前のように遣ってきた言葉と同じ「好き」だから、きっと甘くて楽しくて幸せな感情なのだと思っていた。全く違う。息ができない。締め付けられて動くことも出来ない。

 直に二人は階段を上がってきて、鉄格子の前に立った。マイアは、鍵をまわしてドンナ・アントニアのために扉を開けた。その時にとてもきつく握りしめていたために手のひらに赤く鍵の痕がついてしまっていることに氣がついた。再び鍵をかけた時、23と目が合った。彼の表情には大きな変化は見られなかったが、悲しい瞳をしていると思った。

 マイアは晩餐の給仕にもあたっていた。普段は朝食と午餐の給仕のみだが、ホセ・ルイスとクリスティーナが休暇なのだ。一緒に給仕を担当したフィリペとマティルダ、それにメネゼスはハラハラすることになった。マイアは水をつぐグラスとヴィーニョ・ヴェルデを注ぐグラスを間違えたし、野菜のスープをよそう時に皿に添えた自分の手にかけて火傷をしそうになった。ドン・アルフォンソに「今日はどうした」と指摘されて平謝りしたが、アレンテージョ風の豚肉料理カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ をサーブする時に、ドン・アルフォンソと23の皿を間違える失敗もやらかした。自分の前に二倍の量の料理が置かれたのを見た23は、ドウロの赤を飲みながら「フェレイラ、大丈夫か」と声を掛けた。

 一日が終わると、マイアはくたくただった。
「今日はどうしたの、マイア」
マティルダが部屋に戻ってから訊いた。

「なんでもない。でも、たくさん失敗しちゃった」
「どこか具合が悪いんじゃない?」

 うん。胸が苦しい。マイアは無理に笑った。
「さっきまで、胃が痛かったの。でも、もう大丈夫。今日は、ドンナ・アントニアがいらしたり、奥様の居間に一人で行ったりと、はじめてのことが多かったから、疲れちゃったのかも」
「あら、ドンナ・アントニアにお逢いしたのね。いいなあ。私、あの方にものすごく憧れているのよね。お優しかったでしょう?」
「ええ、とても」

「ドンナ・アントニアは本当の貴婦人よね。ああいう方を見ると、やっぱりクラスってあるんだと思うわ」
マティルダが夢みるように言った。
「よくいらっしゃるの?」
「そうね。二週間に一度くらいかしら。もっと頻繁にいらっしゃることもあるけれど」
「遠くにお住まいなの?」
「いいえ。ボアヴィスタ通りのお屋敷ですって」

 ボアヴィスタ通りはPの街でもっとも長い通りで、古い城塞カステロ・デ・ケージョまで続いている。有数の豪邸が建ち並ぶ場所だ。マイアが肩をすくめたのを見てマティルダは左手首の腕輪を見せて笑った。
「どっかに同じ血が流れていると言っても、えらい違いよね」

 マイアは23のことを浮浪者の子供だと思っていた。でもそんなことはどうでもいい、あの子とはいい友達になれる。だって、私たちには同じ金の腕輪が嵌まっているから。彼がインファンテだったと知るまで、彼女はずっとそう思っていた。この館の中で腕輪は特別なものではなかった。23には腕輪をしていない人間の方がずっと珍しい存在なのだ。ドンナ・アントニアの手首にも金の腕輪は輝いていた。輝いていたのは腕輪だけではなかった。どちらかというと貧しい家庭で育ったマイアだからこそ、「女」と「貴婦人」の違いがわかる。名前だけの問題ではなかった。マティルダの言う通りだった。

 あきらめなくてはいけない。あきらめるのは得意のはず。子供の頃から慣らされてきたもの。マイアは窓の外を眺めた。大きな月がD河の上に映っていた。23のために、この館に来たんじゃないもの。ライサのことに心を集中させよう。


追記


23が弾いていた「青い年」という映画の主題曲です。裏テーマである「五感で恋するポルト」、今回は聴覚ですね。この曲でマイアは撃沈してしまいました。「Verde」というのは「緑」という意味なんですが、同時に「若い」という意味もあるのですね。「Verdes Anos」は日本語で言う「青春」の意味もあるので「青い年」というのはいい訳だと思います。ちなみに若いワインを「Vinho Verde」といいます。マイアが間違ったグラスに注いだワインです。

Carlos Paredes - Verdes Anos
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Comment

says...
え。じゃあ、12月の更新はないのですか・・・?
年末特別号とかでお願いできませんかね。
月一じゃなくて毎日とかでも良いんですけど^^

すごいなあ、本編をまず二ヶ月くらいで書かれたのでしたっけ。
プラスそれが三部作に(すでに)なっているなんて。
この独特な世界がどう続いていくのだろうと思うと、今から楽しみです。
予告、バーンとお願いしますね。どうかご遠慮せずに(?)

で、今回三部目のヒロインが・・・
来なさいと言われて、お前が来いよ、ってそういうやりとり、大好きなんです。
なんか、見えない部分にちょい有り? めっちゃ妄想中。
聴こえるだけに、もんもんしちゃいますね。
マイア、成長しよう^^
2014.11.19 11:35 | URL | #- [edit]
says...
更新、お疲れ様でした。
わ、マイア、かわいそう。なんか、前半と後半のギャップがすごいことになってますね(笑)
23との距離が近づいたかに見えたところに、強力なライバル……と言っていいのか不明ですが、とにかくそういう状況になって、はじめて自分の「気持ち」をはっきりと自覚できたわけですね。
23とアントニアとの関係、はたして額面どおりに受け取っていいのかわかりませんが、まあここではマイアの味方として、23にブーイングを送っておきましょう(笑)
姿が見えないのに奏でる音楽が心に響くとか、聞こえないのになにやら気配だけは感じるとか、ヤキモキするでしょうね。
やはり恋愛ものでは、ヒロインがいじめられて(失礼)ナンボですよね。こういう展開って、読むほうからしたら先が気になってしょうがないです。次話も楽しみにしています。

そういえば、Stellaは一回休刊ですね。最近、あまり執筆が捗ってなかったので、この機会にがんばってストックを作っておかないと。と言っても、また自転車操業になっちゃいそうですけど(笑)
2014.11.19 11:45 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

えへへ。楽しみにしてくださってありがとうございます。
毎日なんて超迷惑なことはしませんが、Stellaがあろうとなかろうと、月一は更新予定(笑)
そうしないといつ完結するかわからないから。

一作目が簡単に書けちゃったのに味をしめて、残りの二つはまだほとんど何も書いていないのです。来年に入ってからでいいや、みたいな。

「Usurpador 簒奪者」も「Filigrana 金細工の心」も世界観の説明がいらないので、「Infante 323 黄金の枷」よりずっと短くなると思います。だから本当は二つで一つでよかったんだけれど、世代が違う話なのでわけることにしました。でも、本当に書くかな? 毎回の予告は無理でも、こういう「次回作」の予告はしちゃおっかなな〜んて。(こうやって自分を追いつめて書かざるを得なくしていく?)


> 来なさいと言われて、お前が来いよ、ってそういうやりとり、大好きなんです。

お。けいさんったら、こういうのお好きなんですね(笑)
どんどん妄想してくださいませ。
アントニア相手だと軽口も叩けて、やけにリラックスしている23。
マイアはショックみたいだけれど。

そして、マイアは……成長するかな。頑張れ!

コメントありがとうございました。
2014.11.19 19:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

この話はマイア視点なので「強力なライバル」どころか適いっこない天上のお方に打ちのめされてますけれど(笑)

アントニアと23の関係は、TOM-Fさんご推察の通りかも。でも、まあ、このままマイアと一緒にくよくよしていただくと(笑)
マイアって情報収集能力に難ありなんですよ。
十二単の小さいお方の爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいかも。

23は、確信犯のヨナタンとは違って天然ですが、それでもブーイングは可。
ご推察の通り、恋愛小説は「こじれてナンボ」ですので、最終回までこのモードです。

じわじわ落ちそうになっていても、やはり実際に落っこちるのにはきっかけがいって、この場合は「青い年」と二人のひそひそ会話です。実際の二人の表情やもっと具体的なやりとりを目の当りにしていないからよけいモヤモヤするんですよね。

藍樹さんもお忙しいみたいですしね。
私も12月中に一つ二つだけ頑張って、それから「scriviamo! 2015」に備えます。
TOM-Fさんの「花心一会」も楽しみにしていますよ〜。あ、エミリーちゃんの再登場も。

コメントありがとうございました。
2014.11.19 20:40 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
そうですね。ブーイングです。

前半の仕事にも慣れて、楽しげに働くマイアに比べて、まぁ後半の落ち込みの激しいこと。
せっかく23にも特別に扱われているような気がしていたのにね。

圧倒的なドンナ・アントニアの存在感、自信、23の彼女に対する態度、そして情念を込めた演奏。
そりゃぁ、落ち込みますよね。とどめのドンナ・アントニアの言葉。
実際に見えていないですからね。この表現、とてもドキドキです。
マイア、まさか自分の本心に、今気がついたんじゃぁないでしょうね。
そして失敗を重ねるマイア、とっても可愛いです。
23、どんな気持ちでドンナ・アントニアと会話していたんだろう?マイアが控えていることは分っていただろうに。
でも、いつもと違う態度は取れないだろうし……。取る必要もないと考えたのだろうか?

「青い年」、情熱的で良い曲ですね。楽器も素敵です。これをやられたらたまらなかっただろうな、マイア。

あ、今家にドゥロワインが来ています。舐めてみましたが(サキはあまり飲んではいけません)いつもの安いのとは違って甘いばかりではない深みのある?味がします。多分、美味しいです。
2014.11.20 12:17 | URL | #0t8Ai07g [edit]
says...
マイア、今回はすごく恋する乙女な一面が見えて、可愛らしかったです。
前半は、なんともウキウキした恋の予感。
23に対する気持ちに戸惑っている感じで微笑ましかったんだけど。

後半、貴婦人に登場されてしまって雲行きが・・・。
ドンナ・アントニアは、23にとってどんな存在なのでしょうね。
以前夕さんが、このお話は恋物語だとおっしゃったような気がしたのですが、
だとしたら、このあとまだまだ、マイアの気持ちは揺れ動くんでしょうね。
23は、いったいマイアをどう思ってるのか、気になるところです。
2014.11.20 12:47 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
こんにちは。

そうですよね。
私の身代わりで全てのブーイングは23へと(ひどい作者だ)

アントニアはマイアの持っていないものは全て持っている人なのですが、後に私の小説のヒロインになるということは、「持っているだけの幸せな人じゃない」なんですね。まあ、そんなことはこの際どうでもいいんです。

アントニアと23の関係は、この会話に象徴されるように、とても近くて、何でも話せる仲、です。
超内弁慶の23がここまで親しいんだから、「どういう関係かは自分で調べろよ、マイア」ってことなのですが、マイアはここで一人で判断してそのままほぼ最終回まで落ち込みっぱなしです。

ちなみにマイア以外の全員、「ああ、アントニアと23ね」で、話題にもしないです。あたり前すぎて言う必要なし。だから誰も教えてくれません。っていうか、誰一人として、マイアが知らないとは夢にも思っていないです。メネゼスも「あの方は、こういう方だ」と説明していないでしょう? 知っていると思い込んでいるのですよね。

もちろん23も、いつもと違う態度なんてとらないし、とった方がいいかなとも思っていないです。そもそも23という人は、人とのつき合いの初心者で、「こうしたら人はこう思うからこう振る舞うべき」っていうようなことは全然わかっていないかも……。そこが確信犯ヨナタンとは大きく違っていますね。

ちなみに「青い年」を弾いてとリクエストしたのはドンナ・アントニア。このシーンはアントニア視点で「Filigrana 金細工の心」に書こうと思っています。

ドウロワイン! 日本でも手に入るのですね。
ちょっとだけでも、美味しく飲めるといいですね。
ポートワインは、開けたあとも何ヶ月も置いておけるのですが、ドウロワインはわりとすぐに飲まなくちゃいけないので、あとは先さんとママさんが召し上がるのかな……。楽しんでくださいね〜。

コメントありがとうございました。
2014.11.20 15:11 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんにちは。

ようやく恋愛小説らしくなってきましたよ。
この小説、マイア視点で進むので、23がどう思っているかは最終回まででてきません。でも、記述を分析すれば、読者には普通にわかるはず。って、ようするに、マイアが鈍感で浅薄なだけなんですが。

ここでマイアは「あきらめよう」とか言っていますが、恋愛小説ですから例に漏れず、23のことは諦められず、最終回までずーっと浮かんだり沈んだりの繰り返しです。(なんてSな作者だ……)

23とアントニアはとても仲良しです。彼が自分で行かず、居住区に来させたりしたのは、メネゼスやマヌエラのいないところで話したいことがあったからなのですね。それもこれも……まあ、
この件についてはずっと先、「Filigrana 金細工の心」までお預けでございます。あ、でも「Infante 323 黄金の枷」の途中で、何の話をしたかったのかはわかると思います。

コメントありがとうございました。
2014.11.20 15:24 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
マイアと23の関係もいいですね。
なんとなく信頼の関係が構築されていて。
心地よい関係性になっているんでしょうね。
23の影も気になりますね~~。
2014.11.21 10:30 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

そうですね。少なくとも友達としてはかなりの信頼関係になってきていますよね。
23は……暗いですね。まあ、閉じこめられているし、それ以外にも若干暗くなる理由が……。
次回、その話題です。ちょっとタイムリーでした。

コメントありがとうございました。
2014.11.21 19:52 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
マイアのほうは自分の気持ちに気が付いても、23の方は恋愛って何?の世界なのかしらと思いました。恋がどんなものだか気が付くまでにはまだまだ修行が足りない、じゃなくて、その意味合いを知るための学習が必要なのかな。でもきっとマイアが思うレベルには至っていませんよね……ちょびっとマイアには気の毒だけれど、夕さんがこういう設定の中で恋愛小説を書こうとなさったのは、きっと23の気持ちがどんなふうに動いていくのか、という部分が書きたいことのひとつなのかもと思いつつ、楽しんで拝読しております。

ギターラ、いいですね(*^_^*) 三味線に出会ってからはこの「生」っぽい啼きの音にやられちゃいましたが、今でも目の前で湯淺さん(例のポルトガルギター奏者さん)の演奏を聴いた時の感動は忘れられません。少し硬質で、煌びやかで、でも物悲しくて。ほんと、演歌だわ~と思っているのですが……(「越冬つばめ」とかぴったり)。彼らを追っかけてリズボンに行って、ファドを聴かせるパブに行った時のことも、色んなあれこれを思い出させてもらいました。
なるほど、「男前」ではないと。うん、でも十分男前に見えますよ。あれ? 変だな。美形ではない、でしたっけ?
アントニアが主人公になるようなお話があるということは、こちらの高貴そうなお嬢様も何か深い曰くをおもちなのでしょうか。23にとってはお〇さんとか、そういうことなのかなぁ? でも、こうしてマイアの気持ちを上がったり下がったりさせてくれる、ありがたい存在ですね。恋愛小説はこうでなくちゃ。
私ももっとゆっくり、上がったり下がったりを書きたかったなぁ。短編なので急いじゃった。
……と、あれこれ思いつつ、またちょっとデジャヴに喜びつつ、拝読しました(*^_^*) 続き、ますます楽しみです。

そうそう、この話、もう一つ思いだしたことがあります。
『プリンセストヨトミ』……理由は何だか分からないけれど、豊臣家の末裔のお嬢様を守り続ける、大阪の男たち。それも一子相伝で、父から子へとその使命が秘密裏に受け継がれていく……お嬢様の方も、自分がお嬢様だとはつゆ知らず。大阪には中央政権には関係なく、受け継がれた世界があるんだよ、って感じかしら。『ダヴィンチコード』よりもユーモアがあるのは、舞台の性格かも。
やっぱり、発想がユニークで、面白いですよね。夕さんの世界は、この設定の中で正面切って恋愛を書こうとされている点がとてもユニークで楽しいです(*^_^*)
2014.11.24 10:39 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こんばんは。

マイアは、ようやく今回「そうか、人を好きになるのって」なんて言っておりますが、23の方は、自分のことはちゃんとわかっていると思います。自分の心の中を内省する時間は、23の場合ありすぎるほどあるので。この人がわかっていないのは、むしろ相手の氣持ち。マイアが失敗しまくっている原因が自分にあるなんて、カケラもわかっていないと思います。この辺は、わかっててわざとのらりくらりしていたヨナタンとは大きく違う点かな。

この小説はマイア視点だから、23がどうこうとというのはあまり主体的には出てこないのだけれど、コミュニケーションの問題かな。ちゃんと伝えるべきことを伝えないでいると、五分で済む話が長くなる、という。

23の外見の話ですが、たしかに日本人の感覚で言うとこの顔は十分男前ですが、ガイジンって、基本的にみんな彫り深いし、普通のおっさん顔かな(笑)
で、顔はともかく、背が低くて背中に問題がある話が来月やってきますので、それを総合すると「見かけはたしかにかっこいいというジャンルではないかも」になると思います。変な話だけれど、竹流みたいな外見で、プラネタリウム貸し切れちゃう財力や権力もあって、それで、この後の23みたいな言動になるというのは説得力がなさ過ぎるのですよ。マイアにとっては「高望み」なのでこの後もずっと言えないのですが、本人はそう思われているとは夢にも思っていない、その原因の一端がこの外見の設定なんですね。

アントニアはたぶん彩洋さんの予想あたっています。別にここで断言しちゃってもいいけれど、そうするとこのあとのマイアが間抜けすぎるので、まあ、マイアと一緒になってヤキモキしてもらおうと。

で、アントニアの話はこっちの話の三倍くらい重いです。でも、このストーリーとは全く関係がないので、分けました。

『プリンセストヨトミ』の映画、飛行機の中で観ましたよ。「ひえ〜」という話でしたね。あれは小説が原作なのかしら。中井貴一がすごい真剣に語れば語るほど「……大阪って」と思うようなお話でしたね。

私の方は……この設定が、本質的にストーリーの重しになっているのって、二作目の「Usurpador 簒奪者」だけだなあ。書くことは間違いないけれど、このペースではいつまで経っても完結しないので、発表のしかたはどうしようかなあと考え中です。どっかでターボ連載するか、別館に置いておしまいにするか。ううむ。

コメントありがとうございました。
2014.11.24 20:32 | URL | #9yMhI49k [edit]

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