scribo ergo sum もの書き・八少女 夕のブログ Since March 2012


Posted by 八少女 夕

突然の青空

雲の上

この間の週末旅行の話。

私の住んでいる州は大ざっぱにいうといくつかの特徴的な地域が山で分断されているのです。特徴的というのは、ドイツ語圏の場所であったり、イタリア語圏の場所であったり、スイスでもこの地域でしか話されていないレトロロマンシュ語を話す人びとの地域だったり。谷の数はおよそ150。そして、それらの地域を分断しているのは「アルプス山脈」なのです。

で、電車に乗っていく時も、基本は登山電車になるわけです。「ベルニナ急行」もしくは「ベルニナ特急」などと呼ぶ方もいらっしゃいますが、時速30キロのエクスプレス(笑)新幹線などとは対極ののんきな旅をして行くことになります。

世界で三つ目に認められた、ユネスコ世界遺産指定の私鉄、赤いレーティシュ鉄道に乗っていく旅は移動ではなくてそれそのものが旅の楽しみでもあります。

で、仮にも四千メートル近いアルプスの峰々に遮られているので、山を越える前と後では全く違う天候が待っていたりするわけです。

私たちが帰って来た日、泊っていたイタリア側はまさに霧のスープの中にいるよう。数メートル先もよく見えないどんより状態でした。その中を電車はどんどんと登っていきます。登っても登っても霧の中なので、ずっとこのままだなと油断していたのです。すると、突然雲の上に出てしまったのですよ。

真っ青な空と、くっきりと空に映える白い峰。写真の下方に見えているのが、通ってきた霧というか雲。

スイスには冬の間、どんよりと霧に覆われてずっと暗い地域が多いのです。そういう所に住んでいると、心も落ち込んでいく人が多いと聞きます。私たちの住む州は、こういうスコーンと青空の広がる地域が多く、国内でも人びとが競ってきたがる場所です。その心持ちがよくわかりました。

青空と太陽、そして白く輝く峰。この光景は、値千金の贅沢です。
関連記事 (Category: 美しいスイス)
  0 trackback
Category : 美しいスイス

Comment

says...
ほ。素敵ですぅ・・・(*u_u)
仮に四千ですかあ・・・Ausで一番高い山が2228mです。
車でいけるっていうレベルです(^^;)
いえ、それでも侮ってはいけないのですけれども。

雲を見上げるのではなく、雲を見下げるの、良いですねえ。雲海ですかね。
その上の青空。飛行機に乗らずしてそんな景色が見られるなんて、素敵ですぅ。

天気の激変、わかります。
Ausも大きな国なので、車でばーっと行った先の気温が2,3度違うのはざらです。
私の住む田舎と、州都のメルボルンは同じ州でも気候がかなり違います。
面白いですよね。

Ausのあちらこちらを訪ねたいなあと思いつつ、夕さんの記事に触発されて、ヨーロッパも良いなあと思ったりする今日この頃です。
2015.02.10 09:24 | URL | #- [edit]
says...
旅から帰る途中にこんな素晴らしい景色に出会えるなんて。
電車がどんどん山を登るというのは、日本にるとちょっと想像できないのですが。
日本はトンネルは多いですけど、きっとトンネルを掘っていたら目的の場所にたどり着けないのでしょうね。・・・ってなんか、小学生みたいなことを言ってしまった感が・・・。
それにしても美しい。
本当に夕さんの住む場所は自然の豊かな場所にあるのですね。
その分、寒さはきびしいのでしょうが。

日本は今一ばんの冷え込みで、昨日は自転車で吹雪の中を帰ってきましたが、きっとそちらはもっと寒いんだろうなあ><

2015.02.10 11:00 | URL | #GCA3nAmE [edit]
says...
そうですよね。ううむ、さすが本場のアルプス。もう鉄道というより飛行機の世界ですね。
私はどうも高山病持ちのようで、ユングフラウの展望台では頭痛に悩まされました。クライネシャイディックなら平気だったので、限界点は標高2000メートル前後の模様。ベルニナ急行はギリでセーフかどうか、ですね。
ああ、またスイスに行きたい。でも、休暇も資金もない。神戸の登山鉄道「神戸電鉄」でガマンするか……。
2015.02.10 11:37 | URL | #V5TnqLKM [edit]
says...
こんばんは。

ヒマラヤやアンデスに住んでいらっしゃる方から見ると「低いじゃん」なんでしょうけれど(笑)

人間が通年住んでいる村は大体2000メートルぐらいなのです。サン・モリッツあたりで1500メートルから1800メートルの標高で、とても高く思われるかもしれませんが、私たちの住んでいる所(ラインの河底)がすでに標高700メートルなので大した標高差ではなかったりします。この光景を見た駅そのものも2100メートルぐらいでしょうか。私たちにしてみると、手軽に来れる高さですね。本格的に登山として登る方はここからさらにこの倍近くを……。私は電車で十分。

オーストラリアは、広いですよね。
大陸ですもの。スイスはたぶんけいさんの住んでいらっしゃる州より面積が小さいんじゃないかしら。
車でばーっといったら、外国にいっちゃう小ささです。
オーストラリア、ケアンズしか行ったことがないのです。行きたい、行きたいです。
行ったら、祥吾くんごっこするんです。楽しいだろうなあ。

コメントありがとうございました。
2015.02.10 20:16 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

うふふ。このレーティッシュ鉄道は、今から100年くらい前に敷設されたんですが、ちょっとした驚異ということで、ユネスコ世界遺産にも登録されたのです。普通なら登れない標高差をなんとかするために、トンネルやループを多用して、撮り鉄垂涎のポイントがたくさんあることでも有名なんです。たった二時間くらいの行程に55のトンネル、196の橋が架かっているのです。

私の住んでいる所、みどころは「自然だけ」なたいなもので、自然は豊かです(笑)
今年は暖冬なので、大したことがないのですが、本来ならば、この写真を撮るような場所は、二月ならマイナス18℃くらいがデフォルトのはずなんですけれどね。今回は外でのんきに写真も撮れました。

自転車in吹雪は危険です! (わたしもたまにやりますが……)
転んだりしないようにお氣をつけて!

コメントありがとうございました。
2015.02.10 20:25 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
こんばんは。

ああ、高山病、ありますよね。
でも、他で大丈夫だったとすると、もしかするとそれはその時の氣圧などのための頭痛だったのかもしれないので、諦めるのは早いです。あ、エベレストは試さない方がいいかもしれませんが。

ベルニナ急行は、きっと大丈夫! (根拠ないですが、でも、みんななんともないし)
いらっしゃる時は、ご一報ください! 通り道なんで。

神戸電鉄はどのくらいの高さなのかな。って、どのお山に登るんだろう。六甲山?(よくわかっていない)

コメントありがとうございました。
2015.02.10 20:31 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
ふおおおすごい、山!雲!青空!美しいー!!
高速道路とかで長いトンネルとくぐった後に見える抜けるような青空がものすごく好きなのですが、
雲を抜けたところにある青空も格別でしょうね(´ω`)。
ふもとの雲は、雲海みたいなものなのでしょうか…
こういう雲というか霧、寒いでしょうけど、一度見てみたいと思ってます。

あと、過去記事へのコメントですみませんがフルムーン列車が気になります!

物理的になかなか行けない場所の美しい風景を見ると気持ちが明るくなります~。
いつも素敵なお写真ありがとうございますっ☆
2015.02.11 14:29 | URL | #- [edit]
says...
こんばんは。

ああ、私も好きです。「トンネルを越えたら青空だった」状態!
この突然の青空も感動でした。
深い霧の中にいると、そんなに感じていなかったのですが、出た途端の心の明るくなりようというのか、色が心に与える影響ってこんなに強いんだなと驚きました。

ミルクのような霧で50メートル先の家が見えにくくなっていたりするのです。で、上から見ると白い雲なんですが下から上を見ると当然ながら空はどんより灰色なんですよね。面白かったです。霧って雲なんですね。(変ないい方)

フルムーン列車、ええ、近いうちに記事にしたいと思います。月でていなかったのはちょっと残念だったんですが(笑)

コメントありがとうございました。
2015.02.11 20:59 | URL | #9yMhI49k [edit]
says...
まさに気候がその土地の景色を変えて、その景色がそこに住む人の気性をある程度形作っていくんでしょうね。
関西は穏やかな気候で、しかも四季はかなり明瞭にやってきてくれる。なので、生活の上であまり困ることがなくて(経済的なことは別にして)、その余裕がやたら人に構いたがる「関西人」を作ったような気もしますし、北陸・東北などへ行くと、1年の中の日照時間が全然違って、気候のゆえに生活自体が大変な部分があって、そこで人の性質も変わっていくんだろうなぁ。
夕さんちの州の抜けるような青空は、きっと住む人々の性質を形作っているような気がします。
厳しいところは厳しいところで、またご褒美のような景色が1年に数度だけ見られるなんてこともあるのですけれど。
今のところ、私も神戸電鉄で我慢しよっと。
2015.02.15 05:20 | URL | #nLQskDKw [edit]
says...
こちらにもありがとうございます。

土地が人を作るって絶対にあると思うんですよ。
都会か、田舎かというのもあるし、ココナツの木の下にいるのと雪下ろしばかりしているのも違うし、海辺と山間部も。

すごいんですよ、谷によって人びとの氣質違うんです。言語も三つもあるし。

神戸電鉄いいなあ……。彩洋さんやTOM-Fさんだけじゃなく、左紀さんちの絵夢もそこにいるんですよね、神戸……。

コメントありがとうございました。
2015.02.15 15:22 | URL | #9yMhI49k [edit]

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:https://yaotomeyu.blog.fc2.com/tb.php/991-890a5f1b